仮想通貨ビットコインより知っておくべきブロックチェーンとは?本を数冊読んでまとめてみた

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ビットコインはともかく ブロックチェーンの仕組みは知っておくべき!

ビットコインやらブロックチェーンの本を数冊読みました。
ビットコインというよりは「ブロックチェーンすげーー!!」と思わずにはいられない感じで、ブロックチェーンという凄まじい技術が、これからの社会を根本的に作っていくような気がしてワクワクしています(`・ω・´)”

ということで、ブロックチェーンとビットコインについて備忘録的にまとめてみます。

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ビットコインのメリットって何?

まずはビットコインのメリットについて書いていきます。
そのあと、ブロックチェーンについて触れていきます。

そもそもビットコインとは?

ビットコイン(Bitcoin)は、インターネット上で用いる仮想通貨のことです。
ビットコインの使い方としては、

  1. ウォレットと呼ばれる財布をパソコンorスマホで作る
  2. ウェブにある両替サービスで、円やドルをビットコインに交換する
  3. ビットコインが使えるお店で買い物をする

といった感じです。(今はビットコインバブルなんて言われていて、ビットコインが投機目的で購入されていますが)

ビットコインは手数料が超安い

普通、送金手数料は2〜3%かかります。
しかし、ビットコインはこの手数料が限りなく0に近くなるのです!

これってそんなにすごいことなの?と思われるかもしれませんが、すごいことです!

例えば利益率が2〜3%の事業だと、現在の送金システムでは成立しない事業もあります(´・ω・)
しかしビットコインになり、送金手数料の問題が解決できれば、成立する事業も出てきます

100円未満のコンテンツも利益にできる

決済手数料の関係上、100円未満のコンテンツは今のところほとんど売られていません。
しかしビットコインより手数料がゼロに近くなることで、今までは利益にすることができなかった100円未満のコンテンツの売り買いできるようになります。

そうすることでクリエイティブの職業についている人が、よりお金を手にしやすくなります。

出稼ぎ労働者から家族への個人送金がより便利に

途上国に流入するお金でもっとも多いものってなんだか知っていますか?

政府の援助金でも、投資資金でもありません。
家族のために外国で出稼ぎをしている労働者の個人送金になります。

国境を超えてお金を送るのは簡単なことではありません。

  • 銀行に行く
  • 書類を書く
  • 手数料をたっぷり取られる

などの面倒ごとがあります。
しかしブロックチェーンを使えば、スマホで簡単にお金を送れるし、手数料もいらないのです(`・ω・´)”

インターネットの匿名性をワンランク上の世界へ

インターネット上で安全に取引するためには、銀行や政府等の第三者を利用し、安全性を担保した上での取引が必要になります。
つまり、第三者側の銀行や政府は個人データを集め、プライバシーを侵害します。(個人情報流出はよくあることですから(´・ω・))

ブロックチェーンを用いたビットコインは、銀行や政府などの第三者に依存しないシステムになっています。
つまり匿名性が高く、個人情報を第三者に預ける必要はありません。(また第三者の機関を利用することがないので、手数料が格段に安くなる)

この仕組みついてはブロックチェーンの説明時に触れます。

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銀行口座依存の世界からの脱出

インターネット上でなにかを取引するためには、銀行口座がかなり必要になってきます。
しかしこの世界には銀行口座を持てない人たちが、25億にも存在しています。

インターネットは誰もが平等な世界を作るはずだったのに、結局は銀行口座を作ることができる余裕のある人たちのシステムになっているんですね(´・ω・)
ビットコインは、この世界を壊していきます。

スマホがあれば、誰もが超低い手数料で取引できるようになるのです。

お金が必要な人に確実に届く

世界の大きな災害時によくあることですが(東日本大震災でもそうでしたが)、「集めたお金を自分たちで使う」というどうしようもない集団が必ず出てきます(´・ω・)

ブロックチェーンを使えば、そういう悪質な問題も避けることができます。
お金の流れが正確に記録されるし、間に仲介者が入らないため、お金を必要としている人に届けることができます。

また、支援したお金が何にどれだけ使われたのか?も取引記録を見ることができるので、お金の使われ方の透明化が可能です。

ビットコインはブロックチェーンを利用したもの

ビットコインなどの仮想通貨の根幹を支えるものが『ブロックチェーン』になります。

ブロックチェーンって何?

ブロックチェーンとは『取引記録』のことです。
ブロックチェーンには、ビットコインの過去の取引が全て記録されます。

ブロックチェーンの何がすごいの?って話ですが、

  • 偽造貨幣
  • 二重取引

などを排除するので、完全に正しい取引が残ることになります。

「だからどうしたんだよ?」

と思うかもしれません。

確かに私たちが今使ってる通貨も、この2つの条件を満たしているので、安全に使えているわけです。
んで、この条件を満たすための機関として、政府や銀行があるわけですが、ビットコインのすごいところが、

第三者を介することなく通貨の信頼性を担保しているところ

になります。

誰が考えたの?

2008年、サトシ・ナカモトを名乗る謎の人物が、ビットコインと呼ばれる暗号通貨を使ったP2P(ピア・ツー・ピア)方式の電子通貨システムの概要についての論文を発表しました。

ブロックチェーンは誰が維持してるの?

ブロックチェーンは、どこかの会社が大きなサーバーを持っていて、そこで維持しているわけではありません。
多数のコンピュータで形成するネットワークが全体としてブロックチェーンを形成し、維持しているのです。

ブロックチェーンを維持するメリットって何?

世の中にはボランティアでブロックチェーンを維持している善人がいるかというと、そんなことありません笑
ブロックチェーンを維持するとインセンティブが働くように設計されているのです!(こういう設計もブロックチェーンのすごいところ)

ブロックチェーンを維持するのに役立つと、ビットコインを報酬としてもらうことができます(`・ω・´)”
これを『マイニング(採掘)』と呼びます。

また、少額のビットコイン取引には手数料が課され、それもマイナー(採掘者)の報酬になります。
つまりブロックチェーンを維持する人たちには、ビットコインを報酬として得るようなインセンティブ設計がされているんですね。

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ビットコインとブロックチェーンの仕組み

それでは、ブロックチェーンを使ったビットコインの仕組みについて書いていきます。
私の知識的には概要部分しか書けないので、詳細が気になる方は専門書をお読みください( ´∀`)

IBMさんのユーチューブ動画に、ブロックチェーンの仕組みについて分かりやすい動画があったので、転載しておきます。
これを見ておけばとりあえずはなんとな〜く、ブロックチェーンについて分かると思います。

全ての取引を記録することで、

  • いつ
  • どこで
  • 誰が
  • 何を

を完全に把握することができるんですね(`・ω・´)”
つまりは所有権をしっかりと記録しておくことができるので、「これって誰のだよ?」というのがなくなるわけです。

  • このお金って誰の?
  • この契約ってどんなの?

などの曖昧さを排除できるんですね。

こちらの動画も見ておくと、さらなる理解ができると思います。

この2つの動画を見たという前提の上で、補足的にブロックチェーンとビットコインの説明を以下にしていきます。

ブロックチェーンとはあらゆる取引を記録したもの

ブロックチェーンとは、あらゆる取引が記録された世界規模の帳簿のようなもので、1つのサーバーなどを介さずに、個々の参加者がネットワークを通して取引の正しさを検証し、承認していくものです。

大きなサーバーを使わずに分散させていることにはメリットがあります。
それは、中心となるデータベースが存在しないため、悪意ある人がブロックチェーンを乗っ取ることができないからです。

ブロックチェーンに参加している世界中のパソコンで、ブロックチェーンは維持(取引の検証・承認)されているため、パソコン1台が乗っ取られても他の多数のパソコンでカバーできる仕組みになっています。

ちなみに、『ブロックチェーン=暗号通貨のビットコイン』というイメージがあるかもしれませんが、取引であればあらゆるものを記録可能です。

  • 出生や結婚
  • 不動産の権利
  • 入院・通院
  • 選挙の投票
  • 食品の生産地

などなどです。

一定時間でブロックを作り、チェーンで繋いでいく

ブロックチェーンは名前の通り、『ブロック』と呼ばれるデータの単位を一定時間ごとに生成し、チェーン(鎖)で連結していくことによりデータを保管していきます。

ブロックは約10分で1つ作られ、過去のブロックの後ろに新しいブロックが追加されていきます。
こうして全ての取引データを保存していくというわけです。

過去ブロックと新しいブロックには繋がりがある

新しいブロックには、1つ前の過去ブロックの取引記録のダイジェストが含まれています。
なんでそんなことしてるの?ですが、1つ前のブロックと新しいブロックとで取引記録が違えば、新しいブロックは正当なブロックとは認められないようになっています。(新しいブロックを作るためには、次に書くプルーフオブワークが必要になります。)

つまり、悪意のある人が新たに作られるブロックを改ざんしようとしても、そのためには1つ前のブロックも改ざんする必要があり、そうなると連鎖的に前のブロックを改ざんしなければなりません。

そうするためには膨大なパソコンのパワーが必要なので、現実的には不可能というわけです。
だからブロックチェーンを用いたビットコインは安全性が担保されているのです(`・ω・´)”

「年金の記録が消えた!」みたいな問題もブロックチェーンで取引記録を残しておけば安心なんですね。
それに食品偽造問題なんかも解決できます( ´∀`)

プルーフオブワークで安全性を作る

ビットコインのネットワークにつながっている各コンピュータを『ノード』と呼びます。
ノードはデータ転送の役目を担い、送られてきたデータに異常がないことをチェックしています。

ノードの中でも、未処理のデータを集めて新たなブロックに記録する役目を負ったコンピュータはマイナー(採掘者)と呼ばれます。
マイナーは『プルーフオブワーク』と呼ばれる仕事をして、ビットコインのブロックチェーンに新たなブロックを追加します。

新しいブロックを作るためには、難しい問題を解かなくてはなりません。
これをプルーフオブワークと言います。(易しい問題だと悪意を持った人が容易に改ざんしてくるため)

この問題は解くのが難しく、答えあわせは簡単な問題になります。
問題を解いたマイナーは答えをネットワークに送信し、参加者たちが答え合せをして、答えがあっていれば正しいブロックとして新たなブロックが作られます。

プルーフオブステークとは?

ブロックチェーンの安全性を保つために、プルーフオブステークというものもあります。
これは持っているコインの量に応じてブロックが承認されるという方式です。

つまりたくさんのコインを持っていれば、それだけ高い確率でブロックを生成できるというわけです。
大量のコインを購入した人が、わざわざ不正しませんよね?
というのも、不正をしてコインに不信感が出ると、自分の持っている大量のコインの価値が下がるからです。

ビットコインはこの方式を採用していません。(いまのところかもしれませんが)
ビットコインと同じく有名なコインのイーサリアムは、プルーフオブワークからプルーフオブステーク方式に移行する予定だとか。

なりすましや改ざんを防止する公開鍵と秘密鍵

ブロックチェーンにはPKI(Public Key Infrastructure:公開鍵暗号)という暗号技術を用いています。
PKIユーザーには、

  • 公開鍵:誰でも見られる
  • 秘密鍵:自分だけ知っている

という2つの鍵データを持っています。

1つの秘密鍵で暗号化されたデータは、それに対応する公開鍵でしか復号(暗号化した文書を平常の文書にもどすこと)できません。

ビットコインではPKIを電子署名に利用して、なりすましや改ざんを防止しています。

例えば、ビットコインで支払いをするとき、秘密鍵を使って取引データに署名します。(暗号化するということ)
秘密鍵を知らないと、正しい署名ができません。

署名されたデータに公開鍵の値を添付して、ビットコインのネットワークに送信します。
送信された取引データは、ネットワーク上のマイナーたちによって集められ、ブロックに加工されます。

マイナーたちは添付された公開鍵を使い署名を複合し、データが改ざんされていないことを確かめるのです。
もしデータが複合できなければ、秘密鍵が間違っているか、途中でデータが改ざんされたかということで、ブロックには記録されません。

インセンティブ設計がうまい

先にも書きましたが、マイナーたちがわざわざコンピューターを使って(電気代を使って)、マイニングする理由は新しいコインをもらうためです。(プルーフオブワークのルールに従い新たなブロックを生成すればインセンティブとしてコインがもらえる)

コインを手に入れると、ビットコインのプラットフォームをうまく機能させることがコイン保有者のメリットになります。
というのも、不正が起きるとコインの価値が減ってしまうからです。

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ビットコインは無限に生成されるの?

マイニングを行うと無限にビットコインは作られていくのでしょうか?

そんなことなくて、ビットコインの発行量には上限が設けられています。
最初の4年間は1ブロックで50BTCが受け取れる設定になっていましたが、2012年末からは25BTCに変更されました。

これはプログラミングによって決まっており、ブロックが21万個追加されるごとに報酬が半減する設定になっています。(報酬が減るタイミングのことを半減期と呼びます)

2016年6月に2回目の半減期が訪れ、1ブロックが12.5BTCとなりました。

報酬がなくなったらどうなるの?

21万個のブロック追加ごとに報酬が半減していくので、当然ながらいつかは報酬が0に収束していきます。
そうなると、マイナーがいなくなり、安全性が担保されなくなるじゃん!という心配が出てきます。

それを防ぐために、取引手数料というかたちで報酬を設定すればいいんじゃね?という話になっています。(たぶん・・・)

51%問題

ブロックチェーンは51%問題という危険性があります。
悪意を持つ人がネットワーク全体の処理能力を超えたら(51%)、その人たちが作るブロックチェーンが正しいものと認識されてしまいます。

ブロックチェーンに参加するメリットがなくなり、マイナーたちが離れていくと、このような問題も起きかねません。
だからマイナーへのインセンティブ設計が超重要なのです。

まとめ

いかがでしたか?
この記事では『ビットコインとブロックチェーン』について書いてきました。

ブロックチェーンはインターネットと同じくらいに世界を変えるパワーを持ったテクノロジーだと思います。
ブロックチェーンが浸透すると、スマホを持っていれば世界中どこにいても誰とでも、第三者を介さずに直接取引をすることができます。

そのため仲介料が限りなくゼロに近づき、より多くの人が低コストで繋がれるようになるんですね(`・ω・´)”
仲介料でビジネスをしていた企業からしたらたまったもんじゃないテクノロジーですので、ブロックチェーンvs利権の構図がしばらく続くでしょうが、インターネットの発達を誰も止められなかったのと同じように、いずれはブロックチェーンも一般人にまで普及してくると思います。

次の時代のグーグルになるのは、このビッグウェーブに乗れるかどうかですね笑
今回の記事も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

TEDにめちゃめちゃ分かりやすい動画があったので転載しておきます。
この動画を見ればかなーりブロックチェーンのすごさがわかると思いますよ!!

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