人口減少の原因とそれが与える影響

人口減少の原因と影響 政治・経済
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本日も「Gallagher Note」をお読みいただきありがとうございます。
こんにちは、福山です。

人口減少が叫ばれていますが、それってどれくらい危険なことなのでしょうか?今回の記事では日本が直面している人口減少についてになります。

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過去と比べる日本の人口

今の日本の人口は約1億3千万人です。

私たちは生まれた時からそう変化がないので、当たり前のことと思いがちですが、過去と比べて見ると、この数字のすごさがわかると思います。

  • 平安時代:500万人くらい
  • 江戸時代:3000万人くらい

江戸時代は今の4分の1の人口しかいなかったんです。つまり、明治以降に爆発的に人口が増えたということがわかります。

2060年ごろには人口が9000万人程度になると言われています。今の人口の4分の1がいなくなると考えたら、これが与える影響は凄まじいことになるのは予想がつきますね。

ちなみに、その頃に一番多い年齢層は80歳だと言われています。

人口が減る原因は経済停滞

人口が減少している原因は何か?それを考えてみましょう。

単純に考えると、結婚する人が少なくなり、結婚しても子どもを1〜2人しか作らなくなったことが原因です。

じゃあなんで結婚しないの?なんで子どもを1〜2人しか作らないの?ですね。

それは子どもを産み育てる経済力がないからです。

なぜ経済力がないかというと、日本の経済成長が停滞しているからです。

つまり少子化の原因の1つの大きな理由は、経済成長が停滞していることなのです。少子化の問題を解決するためには、先進国で唯一少子化を克服したフランスを参考にするのが良いでしょう。

フランスが何をやったかというと、社会全体で子育てに取り組んだってことです。当たり前のことを政策として実施しただけなんですね。その中で面白いのが、男を一人前の父親にするというものでした。子育てができる父親になるだけで、母親の負担はだいぶ減りますからね。詳しくは以下の本を読んでみてください。

 

高齢化が与える経済への影響

高齢者も減り、子どもも減るのであれば、日本の人口が減ってもあまり問題ではありません。しかし、子どもが減り、高齢者が増えるのが問題なのです。

どういことかというと、

高齢者には

  • 年金
  • 病院
  • 介護

など、社会保障、つまり税金がたくさん必要です。

税金という限られた国のお金は、子どもへではなく、高齢者にたくさん流れています。それどころか、国が国債を発行して借金をしてまで税金を高齢者にあてています。

日本の歳入は約55兆円で、歳出は約100兆円。例えるならば、毎月55万円の収入しかないのに、100万円を月に使っているのです。国債という借金は次の世代(若い世代)に押し付けられようとしてるんですね。

お金を使っているのは高齢者なのに、そのお金は若い世代に押し付けられるんですね。「孫のクレジットカードを使っている」なんて言われていますよね。

まぁ、これが高齢者が悪いかというと、そうではありません。人口増加が前提に作られてきた社会の仕組みが悪いのです。

昔の社会制度ではもう限界

人口増加を前提に作られてきた社会の仕組みが今の根本原因です。今の社会の仕組みが作られた頃の平均寿命は60歳くらいでした。平均寿命より長生きした人には、年金をあげましょうね〜てな感じだったのです。

でも今の平均寿命は80歳を余裕で超えますよね?

昔は60歳で定年でもよかったでしょう。でも今は時代が違います。80歳を超えて生きるんだから、定年制度もなくして、働ける高齢者にはどんどん働いてもらわないとダメなのです。

これは国民全体で考えないといけないことです。でも高齢者からしたら働きたくないから、「おい、若い世代、もっと頑張れ、もっとしっかりしろ」という人もいます。

その気持ちもわかりますがね・・・。

定年を迎えた人たちに今から働けとは言えません。だから今働いている現役世代がどれだけ子孫に対して使命を感じ、それを果たしていけるかが鍵になってくるはずです。「え?70歳までバリバリ働かないとダメなの?」そう思われる気持ちもわかりますが、そうしないと自分の子ども、孫に多大な負担をかけることになります。

ロボットやAIがどこまで進むか!?

実を言うと、かなり先の未来を考えると少子化という問題もどうでも良いことになっているかもしれません。

というのも、今まで見てきた通り、経済の停滞が日本の問題の根本原因です。子どもが減るということは、働き手が減り、経済の停滞どころか低下になる恐れがあるのです。

しかし、別に働きてが若い人間である必要はないのです。働きてがロボットやAIだっていいのです。ロボットたちが働いてお金を生み出してくれるのであれば、なんら問題はありません。

かなり先の未来ではそうなるでしょう。

しかし、私たちの時代ではそうはならないと思います。働き手が人からロボットへ移る過渡期に生きている私らには、むしろロボットが仕事を奪うんじゃないの?という恐怖すら与えるでしょう。

その恐怖は多分あたっています。ロボットやAIが今ある仕事のほとんどをやるようになるのはまだ先のことでしょうから。

科学技術の発展を起こすのは人

ロボットやAIというのは科学技術の最高峰のものであり、イノベーションによって生み出されるものですね。

イノベーションを生み出すのは人なので、少子化だと、やっぱりイノベーションのタネも減っていってしまいます。

ということはロボットやAIによる仕事の完全代替の未来もどんどん遠ざかっていくのでしょうね。やっぱり少子化の対策は急務だと思います。早いところフランスを見習って、痛みのある改革をやるべきなのでしょう。

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コメント

  1. 由井清人 より:

    どもども、これは政府の少子化政策が理由です。それが最大の理由です。
    戦後、それをキチンと説明しないから少子化問題が迷走するわけです。
    次に日本型社会主義と言われる社会主義政策が経済を疲弊させたと見るべきでしょう。

    日本人の生産性の低い理由はこれでしょうねえ。
    先進国で最も大企業病が蔓延しているのが日本であり、最も大企業病が酷いのが公務員と考えると社会主義が陥る病がこれであると考えます。

  2. 福山 より:

    >由井様
    的確なコメントありがとうございます。理解が深まりました。

    生産性は今のキーワードになりつつありますね。
    東京はどうかわかりませんが、地方では優秀な人の多くが公務員志望です。給与や待遇の面を考えると、公務員になるのがベストだという親の考えなどから、公務員になって成長曲線が緩やかになっている友人を多くみてきました。
    そんな友人を見て思うことが、「やっぱり環境は人を変えるんだなぁ」です。

    でもそれが普通の生き方で、普通の幸せだよなぁと考えてしまいますけど、友人がどんどん非生産性になっていくのを見て悲しさを覚えます。