フィンランドのベーシックインカムについて考えてみる

ベーシックインカム政治・経済
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フィンランドが国民全員にベーシックインカムを支給する方向で最終調整に入ったようです。
フィンランドが国を挙げての壮大な社会実験をするのですね。

どうなるのか非常に興味があります(`・ω・´)”
ベーシックインカムには様々なメリット・デメリットがあるとは思うので、フィンランドのこの試みである程度は明らかになるはずです。

いや〜結果が気になりますね!

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ベーシックインカムについて学ぶ

知ってる人にはずっと話題なベーシックインカム。
普通の人には聞き慣れない言葉かもしれませんが、これからは非常に耳にする機会が多くなるであろう言葉です。

ベーシックインカムとは?

生きる上での最低限必要なお金を国民全員に国が保証するというものです。

現代では年金制度、生活保護、医療費といった問題が多々あります。
少子高齢化・経済成長率の停滞の今、これらの制度を保つのは無理な話なんです(´・ω・)

だって、年金制度でいえば若者2人で1人の高齢者を支えるって話ですよ?
もし両親が高齢者になった時に、自分を合わせて兄弟が2人しかいなかったら、「母親と父親、どちらを選ぶ?」ということになってしまいますからね・・・。

昔に作った制度はもう今の時代には合っていません。
今の時代に適応させるためには、新しい制度『ベーシックインカム』を導入するしかないんじゃないの?って話なわけです。

ベーシックインカムが導入となると、全ての人に毎月生活ができるくらいのお金が手に入ります。
その代わり、年金や生活保護などの制度はなくなります。

まぁ生活できるお金が手に入るんだから、年金や生活保護なんていらないですよね?
そうすることで、年金や生活保護を担当している公務員の数が削減ができるんですね。

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ベーシックインカムのメリット

それではベーシックインカムのメリットについて書いていきます。

少子化対策

世帯ではなく、個人単位で支給されるので(子供にもお金が入る)、子供を増やすことが世帯の負担につながりません。

貧困対策

すべての国民に平等にお金を支給するので、誰もが最低限以上の生活を送ることができるようになります。

社会保障制度の見直し

複雑な社会保障制度をベーシックインカムで代替できものは一元化することで、余計な費用がかからないようにすることができます。
例えば生活保護の不正受給などですね。

またそういった制度を一元化することで公務員の人件費削減も可能となります。

労働意欲の向上

生活保護を受給している人のほうが、まじめに働いている人より収入が良い場合があります。
これでは労働意欲は向上しませんが、ベーシックインカムを導入することで、支給分とは別に働いた分だけ収入も増えるので労働意欲が向上すると考えられています。

それに嫌々ブラック企業に勤めなくてもOKになるので、好きな仕事をしていいわけです。
自分でビジネスを立ち上げるのも全然ありです。

そして、クビになったって、起業に失敗したって全然OKなわけです。
だって食べるものには困らないから!

働き方の多様化

お金が欲しい人はさらに働いて収入を増やせばよいですが、週に2回程度の働き方でも十分に暮らせるるので、働き方が多様になります。

週に5日働く人がいても良いし、週に1日だけ働く人がいても良いんですね。
自分の好きなように働くことを楽しみましょうってこと(`・ω・´)”

ブラック企業がなくなる

ブラック企業で働いている人は、生きるために仕方なく辛い労働でも耐えています。
しかし、ベーシックインカムがあれば、必要最低限のお金は入るので、そこまで働かなくても良くなりますね。

つまりブラック企業には人が集まらないので、どんどんと淘汰されて消えていきます。

犯罪が減る

貧困による犯罪が減少します。

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ベーシックインカムのデメリット

育児放棄

子供をたくさん作り、子供の数だけベーシックインカムを得ることを目的とし、育児放棄する親が出てくるかもしれないんですね(´・ω・)
これはかなり怖い話です。

暇すぎる

働かないことを選択した人にはたっぷりとした時間があります。
だからこの無限とも言える時間をどう使うかは、国家としての問題となるとされています。

犯罪の増加

たとえ、犯罪を犯して刑務所に入ったとしても、出所後の生活が容易なため、刑罰による犯罪抑止効果が弱まる可能性があるとされています。
まぁ〜・・・好きで刑務所に入る人もいないでしょうから、ここはあんまり変わらないのでは?と私は考えています。

学業

将来働かなくても良いとなると、子どもの勉強意欲が著しく減る可能性があります。
これは勉強というものが根本的に変わってくるでしょうね。

就職するための勉強はしなくて良いわけですから、自分の興味あるものだけをゴリゴリ勉強していけば良いのです。
古文を勉強する必要がないと考えると、すっごく良い世界だなぁと笑。

すべてが適当になる

会社をクビになっても生きていけると考えれば、責任感の欠如が許される社会になるかもしれません。

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ベーシックインカムの課題

ベーシックインカムの課題といえば、必ず言われるのが「財源」です。
フィンランドではベーシックインカム支給とともに、政府による社会福祉支給が停止になるそうです。

それでも世論調査では国民の約7割が導入に賛成らしいですから、フィンランド人の国民性って日本とは違いますね。
日本なら7割以上が反対になるでしょう。

フィンランドのベーシックインカム導入の最終決定は2016年の11月までに行われるということで、あと1年もないのですね。

日本とベーシックインカム

フィンランドの人口は546万人に対して日本の人口は1億人を超えます。
だからフィンランドと日本ではかなり難易度が変わりそうですね。

ただ、マイナンバーがすべての人に割り当てられた今では、支給方法だけは可能です。
日本で行うなら、まずは特定の市や県で試すことになるでしょうね。

どの社会制度を切り捨てて、ベーシックインカムを導入すればいいかはわかりませんが、日本で導入されるの私が生きてる間にあるかなぁ〜(´・ω・)

参考:https://www.businessnewsline.com/news/201512071631370000.html

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