生物って死ぬよねってことが興味深く読める本【生き物の死にざま】

雑記
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『生き物の死にざま』を読みました。タイトル通り、生き物の死に方が書かれている本です。『死』を扱う本なのですが、とても読みやすく内容がスッと入ってきます。ですが、感じ方は人それぞれで、どの生物の死に方が心に残るかは読み手によって変わってくるでしょう。

 

わたしは、

  • ネズミの死に方

について考えさせられました。

私は大学で抗がん剤を評価する研究を行っていました。どうやって評価していくかというと、まずはがん細胞を培養しそこに薬剤を加えて、がん細胞への毒性を評価していきます。

 

細胞の評価が終わったらネズミに移行します。狙いとしては『がん細胞に効くけれど、ネズミ(普通の細胞)には効かない薬剤』を見つけていきたいわけです。しかし、そんな都合のいい薬剤はそう簡単には見つかりません。

 

つまり、何匹もの健康なネズミが犠牲になっていくのですね。このような研究は日夜世界で行われております。抗がん剤の評価以外でも、他の病気の薬を評価するために、脳の機能を評価するために生きたままネズミの脳をいじくったり・・・などなど、ヒトにはとても行うことができないような研究がネズミに対しては行われています。

 

ヒドイですよね。でもぼくたちの病気を治す薬は、そのような過程を経て、何千何万匹のネズミを犠牲の上に作られているわけです。みなさま、どう思われます?

 

と、生と死について考えさせられる一冊なのです。興味ある方はぜひ読んでみてください!

読書メモとして簡単に動画にしています↓↓↓

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