世の中の見方が変わる一冊【不道徳な経済学─擁護できないものを擁護する】

本の感想
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橘玲さん訳の『不道徳な経済学──擁護できないものを擁護する』を読みました。いやー、世の中の見方が変わる1冊でした。大学生の時に読みたかったです。就活の前に読みたかったですね。

全米に大論争を巻き起こしたベストセラーを人気作家・橘玲が超訳!奇想天外かつ強烈な説得力で、売春婦、シャブ中、悪徳警察官等々、これまで「不道徳」とののしられ、蔑まれてきた人々の「正義」と「自由」を徹底的に擁護する。薄っぺらな常識、道徳観はことごとく吹っ飛び、今日から彼らこそ、あなたの「ヒーロー」になる。閉塞ニッポンを打ち破る驚異のリバタリアン・ワールド。ノーベル経済学賞受賞フリードリヒ・フォン・ハイエク推薦。

原著は1976年に出版されておりまして、なんとハイエク大先生に推薦をもらっている本なのです。それだけで読む価値がありますね。なぜに今までに読まなかったのか・・・。後悔😱

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で、この本のすごいところが(タイトル通りですが)、バッサバッサと不道徳と思われているものを擁護していくことです。しかもしっかりとした論理で。

 

「これって道徳的にどうなん?」と誰もが一度は思ったことがあるようなことを、完璧に擁護していきます。。「それが世の中のためになってるんだよ!」と。鮮やかすぎます。そりゃ出版された時に物議を醸しますわ。

 

たとえば、

  • 売春婦
  • 麻薬密売人
  • ダフ屋
  • 悪徳警官
  • 闇金融

などです。

 

これらを擁護できます?なかなか難しいですよね。興味ある方はぜひお読みください。

 

で、一例として麻薬密売人をあげておきましょう。なぜ麻薬密売人を擁護できるかというと、結論から言うと『犯罪を防ぎ、被害者が増えるのを守っているから』です。

 

麻薬の末端価格は高いため、中毒者は年間に400万円ほど麻薬を購入するためにお金を使います。400万円となると大金なわけでして、これを用意するために中毒者は犯罪に手を染めるようになります。

 

じゃあなぜここまで麻薬の末端価格は高いのでしょうか?もっと安ければ、会社の給料でまかなえる程度であれば犯罪に手を染めなくてもいいはずです。なぜ麻薬の末端価格が高くなるかと言うと、それは「法律で禁止されているから」です。法律で禁止する言い分としては「麻薬は人を堕落させる」ということですね。

 

でも、人を堕落させるものってこの世にはたくさんあるのではないでしょうか?ギャンブル、お酒、タバコなどなど、人を依存にさせるものなんてたくさんあります。最近で言えばスマホなどもそうでしょう。YouTubeなどもそうでしょう。

 

堕落の話は置いておいて、麻薬は法律で禁止されているから値段が高くなっています。なぜかというと、『バレないように取引するコストが高くつくから』です。もろもろのリスクやコストが合わさって麻薬の末端価格は高くなるわけですね。

 

そんな中、麻薬の売人は麻薬の末端価格を下げる存在です。なぜかというと、需要と供給の法則によって、売人が増えるだけ麻薬の販売価格は下落するからです。一方、警察が取締りを強化し、売人が減るだけ麻薬の販売価格は高くなります。こうして高くなった麻薬を購入しようと、中毒者は犯罪に手を染めるわけですね。

 

麻薬の売人は個人的なリスクを背負ってまで麻薬の末端価格を下げることで、中毒者がお金目当てに犯罪に手を染めること、そして犯罪の被害になる人を減らすのでした。興味深い話ですね。

 

読書メモとして簡単に動画にしています↓↓↓

不道徳な経済学──擁護できないものを擁護する 【読書メモ】

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