DNAを捨てて進化する【チンパンジーにはあってヒトにないDNA配列】

本の感想
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池田清彦さんのこちらの本に興味深いことが書かれていましたので、メモがてら記事に残します。

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チンパンジーにはあってヒトにないDNA配列

進化と聞くと、新しい遺伝子が突然変異などによって獲得されたとイメージするかもしれません。しかし、どうやら人に固有のいくつかの形質は新しい遺伝子の出現によってではなく、DNA配列の一部を捨てることにより獲得したようなのです。

 

チンパンジーと人のDNA配列を比較すると、チンパンジーにあって人にはないDNA配列が510個見つかりました。そしてそのDNA配列の消失が、チンパンジーと人の形質の違いにかなり関係しているというのです。

 

さらに面白いことに、それらのDNA配列は遺伝子ではなく非コードDNAなのです。遺伝子とは、タンパク質を作る情報を担っているDNA配列を指します。そしてそれ以外のDNAの領域を、非コードDNAと呼びます。

 

少し前までは、非コードDNAのほとんどはジャンクDNA (役立たずのDNA)と呼ばれていました。今では非コードDNAの少なくとも一部は、遺伝子の発現をコントロールするのに重要な役割を持っていることが明らかになっています。

 

で、500余りのDNA配列が、チンパンジーと人の脳の大きさを分けたと考えられています。このDNA配列は、腫瘍の抑制に関与するGADD45Gと名付けられた遺伝子の近くにあって、特定の脳領域の成長を抑制する働きを持っているのではないかとされています。ですから、この非コードDNA配列を失うことで、人は大きな脳を進化させたのではないかという話です。

 

おもしろいですね。参考までに。それでは!

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