ユーチューバーのHIKAKINをバカにする小学校6年生の甥と話して

HIKAKINをバカにする小学生エンタメの感想
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子どもの成長って本当に早くて、久しぶりに会うと「そんなに大きかったっけ?」とびっくりさせられます。もちろん成長しているのは体だけじゃなくて、心も考え方も成長(変化)していて、先日、小学校6年生の甥っ子とおしゃべりをしてびっくりさせられたことがありました。今回の記事では甥っ子との対話を書いていこうと思います。

甥っ子が小学校3,4年生の頃は「大きくなったらHIKAKINみたいなユーチューバーになる!!」と言っていました。私がなんで?と聞くと「HIKAKINって年収3000万円くらいあるんだよ!」と、まさかの小学生が年収ベースで、職業の判断をしていたことに驚いてしまいました。まぁ子ども(男の子だけかな?)なら誰もが通るのであろう『お金の魔力』に取り憑かれたなぁとその時は思っていました。

子どもの時って『お金持ち=すごい』っていうのあるよね(まぁ大人になってもあるけど)。だってゲームをたくさん持ってる友達とかすごく羨ましかったしね。「お金を稼いでたくさんゲームを買ってやる!」みたいな気持ちが私にもあったような〜と、懐かしむ気持ちと同時に、子どもの純粋さを奪うような物質至上主義的な今の時代ってやっばりいやだなぁと感じました。

そんな昔の話もあって、久しぶりに甥っ子に「将来の夢ってある〜?」と何気なく聞いてみました。すると甥っ子の答えは「いや〜ないなぁ」と。

私「あれ?ユーチューバーじゃなかったっけ?」

甥「いや、もうやめたよ。」

私「どうしてユーチューバーやめたの?」

甥「だってユーチューバーってださいじゃん。HIKAKINとか超つまらないことばっかりしてるし。」

私は心の中で「そういう考えをするようになったのかぁ〜」と、何か残念な気持ちになってしまいました。まぁ確かに今のユーチューバーって小学生向けに動画を作っているので、大きくなるにつれてちょっとづつ面白くなくなっていくはずなんだよね。(ユーチューバーの動画をほとんどみたことないけど、多分、噂に聞く限り)

んで、私はHIKAKINを擁護するわけでもないけど、「HIKAKINだって子どもを笑わせてるからね。そういう意味ではすごい仕事だよ。」と甥っ子に言ってみましたが、

甥「あんなつまんない動画を作ってお金を稼いでいるのって信じられない。」

また私は心の中で、「おいおいユーチューバーを否定するどこぞのサラリーマンみたいな考えになってるやん・・・」と、またしても悲しくなってしまいました。昔とのギャップって本当に残酷だね。

Before:「俺はユーチューバーになる!

After:「クソつまらない動画ばかり作るユーチューバーってださすぎ。

なんだろうな、『お金さえ稼げばどんな仕事でもいい!っていう考えじゃなくて、『やっぱり仕事は意味のあるものをやるべきだよ!』という思考に切り替わったのだとプラスに考えればいいのかもしれないけど、職業で人を判断するような人になってしまうのは悲しい。

まぁそのまま成長するなんてことはなくて、これが大人になるための思考の過程なのだろうけど、『子どもって残酷だな』という意味がぴったり当てはまるような思いをしました。虫の足を平気でブチっとちぎるのが子どもの残酷さだと思っていたけど、物理的にだけでなく、精神的にも厳しいものってあるんだね。

そういえば、ちょっと前に若手の女優(名前は忘れた)が「なんで照明さん(orメイクさん?orカメラさん?)は、こんな仕事を選んだの?」みたいな発言をしていたよね。それと同じような感じだよね。

☆☆☆

んでもこの甥っ子の意見ってのは、甥っ子の心の底から出たものではないはずなんですね。きっと、甥っ子の親なんです。それか、友達の親が言ってたのを友達を通して影響を受けたのでしょう。真面目にコツコツと働いて生きていくって風潮が無意識のうちに植え付けられていきます。もちろん真面目にコツコツはすごく大切。

でもそれだったらHIKAKINさんも他のユーチューバーのみなさんも、毎日ネタ探しに一生懸命で、コツコツと頑張ってるはずなんですよね。それを否定する親の教育には素直にうなづけない気持ちが私にはあります。きっとHIKAKINさんの年収が200万円くらいだったら誰も叩いてないはずなんですけど、年収が桁違いに大きいから叩かれてしまう悲しさ。野球選手の年俸を叩く人はいないのにね。

HIKAKINさんは、まだ稼げるかわからないyoutubeでコツコツ動画を撮り始めた第一人者だと私は認識しています。お金になるかはわからない土俵でやり続けるって本当にすごいことだと思うんです。それと、確かHIKAKINさんはニコニコ動画でも配信者としてやっていたけど、芽が出なかったと聞いたことがあります(本当かどうか知らないんだけど笑)。
ニコニコではダメだったけど、「youtubeなら!」と、誰もやっていない場所で頑張ろうとしたHIKAKINさんのフットワークの軽さ、すごいです。でもこの努力さを甥っ子には伝えることができないんだよね。

「毎日ネタ探して動画作るって大変だと思うよ?」って言ってみたんですが、「ふ〜ん」で流されてしまいました。こういうことはもうちょっと大きくならないと分からないんだろうな。でも、大人なら分かるはず。だからユーチューバーなんてダサいってことを子どもに伝えるのはよくないっすよってのを伝えたい。

野球に興味を持ったっていい、スケートに興味を持ったっていい、科学に興味を持ったっていいし、芸能界だって、ユーチューバーだっていいんです。子どもに自分の凝り固まった思想を押し付ける前に、HIKAKINさんの努力を、背景をみてあげてくださいな。

ということでグダグダ日記になりました。

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