東のエデンを観て

東のエデン映画の感想
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友達に勧められたアニメ『東のエデン』を観ました。

 

なかなか政治色が強いアニメだなーと私は思いました。シンゴジラとか、ああいう感じの「今の日本ってダメじゃね?」というニュアンスを含んでいる印象を受けました。

 

東のエデンを観て思うところを書いていきます。

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100億円で日本を良くしよう

選ばれた人、10人で日本を救うというのが東のエデンのストーリー。選ばれた人をセレソンと言い、彼らには100億円が与えられます。(それを指示している人は最後までよく分からない)

 

セレソンは互いに知りません。日本の救い方も様々。

 

分かることは1つありまして、それは各セレソンのお金の使い道。100億円からお金を使うたびに、セレソン共通の掲示板みたいなところに記録が残っていきます。

  • 金額
  • 買ったもの

がそこには記録されているので、「このセレソンはなんでこれ買ったのだろう?」とかが分かっちゃうのです。

 

主人公は他のセレソンが日本にミサイルを落とそうとしていることに気がつきます。なぜミサイルを落とそうとしているのかというと、「平和ボケした日本に喝を!」というなんとも極端な話。

 

それを防ぐために主人公は奮闘します。

 

100億円使って日本をぶっ壊そうとする人。100億円使って日本を守ろうとする人。互いの主義主張があり、日本を良くするために選ばれた人たちなのに協力できないのが、なんとも皮肉な話。

ノブレス・オブリージュ

このアニメにたびたび登場する言葉が「ノブレスオブリージュ」。これは高貴なる人の役目というやつでして、ヨーロッパの貴族なんかはノブレスオブリージュを精神を持っておりました。

 

第1次世界大戦中、馬に乗って戦っている貴族たちは逃げようと思えば逃げれました。しかし、歩兵たちより貴族の方が死亡率が高かったのです。

 

それは、貴族がノブレスオブリージュの精神を持っていたからです。国民の税金で生きる貴族としては「高貴なる人の役目」として、命をかけて国を守ったわけです。

 

「今の政治家ってノブレスオブリージュ足りなくね?」という皮肉が伝わってきているようでした。政治のために生きる政治家ではなく、政治によって生きる政治ってやつですな。

アメリカって日本を本当に守ってくれるの?

日本はアメリカに多額のお金を支払っています。それはいざという時のために、日本を守ってもらうため。

 

東のエデンでは「日本にミサイルが打ち込まれるってのに、アメリカなにもしねーじゃん」という皮肉が込められておりました。

 

本当の国防とは?というのも伝えたかったのでしょうね。まぁ、他国からの攻撃ではなく、自国からの攻撃なので、それは日本がなんとかしなさいよって話かもしれないのですけれども。

ニートの集合知の力を使う

東のエデンで一番伝えたかったのは、

  • ニートも大切
  • 集合知の力は偉大

ということなのではないかなーと私は思っております。

 

主人公はミサイルから日本を守るためにニートの手を借りました。自分の力だけでは日本を守れないということで、ニートの力を借りたのです。

 

ざっくりまとめると、

  1. 日本がピンチ、お前ら助けてくれ
  2. みんなのアイデアをこの掲示板に書き込んでくれ!
  3. ニートたちが掲示板にめちゃめちゃ書き込む
  4. 人工知能っぽいのがそこから最適解を選出
  5. ミサイルから日本を防衛

という感じです。

 

つまり、日本を救えるのは政治家だけじゃなくて、“オレタチ”なんだよ、というのが伝えたかったのではないかなーと思います。民主主義を再確認しようとしたんじゃないですかね。

おわりに

まとめますと、

  • 日本を救うのは、
  • 選ばれた人間だけじゃないし、
  • アメリカでもないし、
  • 政治家でもない、
  • 国民なんや!

ということを伝えたいアニメなんじゃないかなーと思いました。

いろいろな解釈ができると思います。それゆえに意見が別れるアニメかと。

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