【大日本帝国から日本へ】現代の日本を築く基礎となった、終戦直後の日本を学ぶ

終戦直後 歴史
photo credit: Tarakan, 1945 via photopin (license)
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本日も「Gallagher Note」をお読みいただきありがとうございます。
こんにちは、福山です。

今回の記事では、大日本帝国から日本への流れを簡単にご説明します。私が理解できている範囲なので、もちろん間違いは多少なりともございますが、そのへんはご了承ください。

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ハル=ノートと太平洋戦争

ハル=ノートで突きつけられたアメリカの条件を飲むことができずに、日本はアメリカとの開戦に追い詰められ、1941年12月8日に真珠湾を攻撃し、太平洋戦争が始まりました。

*ハル=ノートについてここでは詳しく述べませんが、アメリカから日本への要求であり、簡素にまとめると「開国して以来、欧米諸国とも肩を並べらるようになった日本の全てを放棄しろ=無条件でアメリカに降伏しなさい。」という内容です。詳しくはウィキペディア→参考

はじめは順調だった日本もミッドウェー海戦で負け、サイパン島が陥落し、東京大空襲、沖縄戦、そして原子爆弾。。。

1945年8月14日についに日本はポツダム宣言を受け入れ、終戦になりました。

終戦後日本を占領したGHQ

太平洋戦争後、日本を占領したのはアメリカだと多くの人が思っていますが、ちょっと違います。

実本を占領したのは連合軍であり、GHQ(連合国軍最高司令官総司令部)と呼ばれています。

GHQの最高司令官がよく耳にする、マッカーサー元帥です。GHQの統治は1952年の4月まで続きました。

GHQを連合国軍最高司令官最高司令部と呼ぶことから、最も権力があるように感じますが、アメリカのワシントンにある極東委員会が最高決定機関なのです。まぎらわしいよね。

日本国憲法の成立過程

戦後、GHQから憲法改正(当時は大日本帝国憲法)を受けた幣原内閣は「憲法問題調査委員会」を設置し、憲法改正案の作成に着手しました。

そこで作られた憲法改正案をGHQに提出しますが、天皇の統治維持にこだわりすぎた改正案だったため、GHQが望んでいたようなものではなかったので受け取りを拒否されました。

そこでマッカーサーがGHQ側に「天皇制存続・戦争放棄・封建制度廃止」を記したメモを渡し、民主的な草案制作を依頼しました。こうして日本国憲法の原案が作られたのです。(わずか10日で作られたと言われています。)

つまり日本国憲法は日本国民の手で作られていないので、現代の憲法改正の是非が問われていたりします。

日本国憲法は1946年11月3日に公布されました。(後の文化の日)

そして憲法の内容が施行されたのが1947年5月3日です。(後の憲法記念日)

大日本帝国と日本国憲法の大きな違い

欽定憲法から民定憲法へ

天皇により制定された憲法のことを「欽定憲法(きんていけんぽう)」と言います。

国定憲法とは国民が制定した憲法のことです。

大日本帝国では欽定憲法であり、天皇は現人神(あらひとがみ)とされ、統治権、立法権、軍の統帥権と、国家権力の全てを掌握していました日本国憲法では天皇は国民の象徴とされており、統治権、立法権、軍の統帥権など政治的な力は持っていません。

 

日本臣民から日本国民へ

大日本帝国では私たちはそもそも日本国民ではなく、「日本臣民」であり、天皇が「主君」で私たちは「家臣」でした。臣民とは君主に支配される国民のことで、有事のときは国民の権利よりも天皇の命令が優先されていました。

日本国憲法でようやく日本国民は「基本的人権」を持つことになります。天皇でも国民の権利を侵害することはできなくなったのです。

 

兵役の義務と戦争について

ここは言うまでもないことかもしれませんがついでに。大日本帝国憲法では兵役の義務がありましたが、日本国憲法ではありません。また戦争放棄はもちろん違うところですね。日本はあらゆる戦争から放棄することから、戦後の日本は始まっていくのです→【国民が知っておくべき】日本の平和主義を簡単に理解

 

まとめ

終戦直後、GHQにより日本の変化は導かれました。

GHQが作った日本国憲法の原案は大日本帝国憲法も参考にしており、実を言うとほとんど変わっていないと示唆する憲法学者も少なくありません。(詳しくは調べてみてください。)そのため憲法改正を訴える人も多くいるんだね。

ただ、1946年にできた日本国憲法、その時の時代は20世紀だけどいまは21世紀です。そういうことも含めると、古すぎる内容は時代にそぐわないことも多くあるはず。だから憲法の改憲をダメだとまっこうから否定せずに、改めるべきところは改め、増やすべきものは増やしていくことが必要なのかもしれないですね。

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