自己コントロール能力は筋肉と同じで疲れる?回復方法について

自己コントロール能力 に限界があることを知る! 科学
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前回の記事では『マシュマロテストとは?自己コントロール能力が幸福への鍵な理由』について書いてきました。

超簡単に前の記事のことを書くと、幸せな人生を歩むためには『自己コントロール能力』を鍛える必要があるということでした。
ということでこの記事では『自己コントロール能力はどうやったら疲れるの?』について書いていきます。

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クッキーとパズル問題

学生に知能検査として図形のパズル問題を解いてもらいました。
ただし、このパズル問題は解けないように作っています笑。

その理由は諦めるまでどのくらい時間をかけれるか?を測るためです。
学生にパズルを解かせる前に、次のような処理を行いました。

  • 目の前のクッキーとチョコレートを食べてもいいと言われたグループ
  • 目の前のクッキーとチョコレートがあるけど、食べていいのはラディッシュ(甘口大根)だけと言われたグループ

その結果、クッキーとチョコレートを食べれたグループは約20分間パズル問題に取り組みました。
だけど、クッキーとチョコレートの誘惑にさらされながらラディッシュしか食べらなかったグループは8分しかパズル問題に取り組まなかったのです。

自己コントロール能力は疲弊する

この実験からわかることは『自己コントロール能力』は筋肉と同じように疲弊するということです。
8分しかパズル問題に取り組めなかったグループは、クッキーとチョコレートの誘惑に立ち向かうため自己コントロール能力を使ってしまったのです。

我慢した後は次の誘惑に負ける

これは誰しもに経験があることでしょうが、何かを頑張った後、自分にご褒美をあげたくなりませんか?
試験勉強を頑張った日は、パーっと遊びたくなったり。
いつもならダイエットしてて食べないような甘いお菓子を、貪るように食べてしまったりと。

自己コントロール能力を使い、自己コントロール能力が疲弊した後は、次の欲望に対処することができなくなるんですね。

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目標は1つに絞るべき

自己コントロール能力は有限ということがわかりました。
つまり、どこかに集中して使うべきなのです。

だから

  • 部屋の掃除
  • 勉強
  • ダイエット

を一度にすることなんてできないんですね。

部屋の掃除をやったならば、勉強はできないだろうし。
勉強を頑張ったのであれば、甘いお菓子を我慢することはできません。

ということで、私たちが知っておかないといけないことは次の2つです。

  1. 自己コントロール能力には限界があり、使えば消耗する
  2. 何かを行動するには自己コントロール能力が使われる

「自分は頑張ればなんでもできる!」という思い込みはさっさと捨てて、「自分の自己コントロール能力には限りがあるんだから、今日はこれに自己コントロール能力を使おう!」という発想で物事に取り組みましょう(`・ω・´)”

GI値をコントロール

自己コントロール能力を回復させるためにはグルコース、つまりは糖分が必要です。
かといって、急激に血液中のグルコース濃度が上がる食べ物を食べると、後で急激に下がってしまうので、マイナス面が大きいす。

だからできるだけ血液中のグルコース濃度を保った食事をするべきなんですね。
そういう食べ物を低GI食品と言います。(GIについては『グリセミック指数(GI)とグリセミック負荷(GL)の違いとは?』を参考にしてください。)

  • 白ご飯
  • 砂糖
  • パン
  • うどん
  • そうめん
  • お菓子

これらは血液中のグルコースを急激にあげるのでNGです。

推奨する食べ物は

  • アーモンド
  • カシューナッツ
  • くるみ
  • ブルーベリー
  • チーズ
  • お肉

などなど、いかにも体に良さそうなものです笑

GI値が低い食品を食べることで、血液中のグルコース濃度を乱高下させないので、自己コントロール能力をキープすることができます。

仮釈放は食後が有利!?

血中のグルコースにちなんで少し面白い話を。

イスラエルの刑務所に服役中の囚人が仮釈放申請を出した時のことについてです。
普通に考えたら、仮釈放申請は公正公平さが保たれている必要があるので、どんな人がやっても、どの時間帯にあっても仮釈放が認められる確率は同じはずです。

しかし、研究者チームはある共通点に気がつきました。
午前中に審議を受けた受刑者が仮釈放を認められる確率は70%だったのに対して、午後の遅い時間に審議された受刑者が認められる確率は10%未満だったのです。

そしてこれをよく調べてみると、ほかにも明確なパターンがありました。
審議委員会の人たちが休憩を取り、そこで軽食を済ませた後は仮釈放が認められる確率が70%と高く、休憩直前は仮釈放が15%しか認められなかったのです。

こういう判定を下すためにはストレスがかかります。
つまり自己コントロール能力を使います。

グルコースを消耗し、自己コントロール能力が疲弊している休憩直前では判断力が鈍ってしまうんですね。
犯罪者を仮釈放するのか?それともそのまま刑務所に入れたままにしておくか?

あなたならどちらを選びますか?
仮釈放を認めて、仮釈放中に犯罪でも犯されたら審査員はたまったもんじゃないですよね。

そうであるならば疲れた脳で判断する際に『仮釈放は認めません!』と判断した方が楽ですよね・・・。

寝る

「眠いのに我慢して寝ない!」という選択を取ることは、いうまでもなく自己コントロール能力を使ってしまいます。
注意力は散漫になるし、そこで自己コントロール能力を使ってしまうと、深夜のカップラーメンという誘惑に負けてしまいます(´・ω・)

ということで、眠い時は寝ましょう!
睡眠不足はデメリットしかありませんからね。

快眠の方法については『【まとめ】睡眠の質を高めるためにやっておきたい16のこと』の記事を参考にしてください。

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まとめ

いかがだったでしょうか?
この記事では『自己コントロール能力の疲弊と回復』について書いてきました。

私たちは自己コントロール能力が有限だということを認めた上で計画を立てる必要がありますね。
だって自己コントロール能力を無視した計画立ててもできるわけないですもん。

逆にできたとしても大きは反動が返ってきます。
ストレスによる過食なんかがそうですね。

ということで、無茶な計画は立てずに何か目標を立てていきましょう(`・ω・´)”
今回の記事も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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