結婚する必要はあるのか?幸せなのか?結婚を合理的に考えてみる

本サイトはプロモーションが含まれています
スポンサーリンク

結婚の晩婚化も進み、独身でずっといる人も増えています。
というか私も独身の一人ですが、結婚しなくてもいいんじゃない?って思ってたりもします。

子供がいないのは老後寂しいだろうなーとか思いますけど、それはまたそこで新しいコミュニティに属すればいいのかとも思ったり。

さてさて結婚について、元2ちゃんねるの管理人ひろゆきさんと、チームラボの猪子寿之さんのおもしろいお話がありましたので紹介したいと思います。

スポンサーリンク

結婚はした方が良い?

少し長いですが週プレNEWSより引用します。

ひろ 最近は晩婚化が進んでいて、若者の中には結婚するのは損だと思っている人も多いみたいですが。

猪子 超小さい頃の話だけど、俺のおばあちゃんの家って、お風呂とかは、薪(まき)を燃やしてたのね。洗濯は洗濯板だったし。その作業って限りなく大変だよね。

ひろ ガスもないし、洗濯機もない。ひとりで生活をするのは困難だった、と。

猪子 困難というか、今の人だったら無理だよね。コンビニもないわけだから。俺、高校生まで徳島にいたんだけど、うちの近くにはコンビニもファミレスもなかったの。スーパーもなくて、八百屋さんと魚屋さんと肉屋さんが別々だったから、ちょっと料理を作ろうなんて思ったら、何店も回らないといけない。しかも、すべての店が「18時には閉まります」みたいな状態だから、仕事をしていたら絶対に家事なんてできないよね。そうなると、生活の面倒を見てくれる人がいないと仕事ができなかった。だから会社も若い社員は寮に住まわせて、料理とか洗濯は集合でやっちゃうみたいな状態だった。仕事をするためには寮に入るか結婚するかしかなかったの。

ひろ でも、都会に住んでる今は、洗濯機もあるし、スーパーやコンビニもある。ひとりでも快適に生活ができる環境になった、と。

猪子 うん。今の俺の家、超片づいていて半端なくきれいなのね。それは、生活を維持するための家事が一瞬で終わるから。これだけ仕事で追われていてプライベートがほぼない状態でも、洗濯物とかも洗濯機に乾燥機がついているので、寝る前にボタンを押しておけば朝起きたときには乾いているし、お風呂もすぐに沸くから、独身でも何も困らないんだよね。

ひろ だから結婚する必要がなくなってきた、と。

猪子 昔は、結婚に合理性があったんだけど、技術の進歩とともにすごい勢いで結婚の合理性がなくなってきた。

ひろ でも、最近は不景気で貧乏な若者も増えたので、お金やモノを持ち寄ったり、共同で使ったりするシェアハウスとかも増えたじゃないですか。そういう面では昔に戻りつつあるのかなって思ったりもしますけどね。

猪子 生活費を抑えたり、家事を補完し合うという意味ではそうなんだろうけど、だからといってシェアハウスに住んでいる人同士が結婚するわけではないじゃん。

ひろ 日本は昔、生活面での手間やコストが高かったから誰かと一緒に住まなきゃいけなかった。でも、今は経済がよくなって技術も進歩したため、生活コストが低くなった。だから、ひとりでも生活できる時代になった、と。でも、また不況になって、共同生活をしないと生活ができない時代になったわけじゃないですか。そういう意味では、時代が後戻りしたような気がしますけどね。結婚ではなく、シェアハウスという形ですけど……。

参考:ひろゆき×猪子寿之「ひとりでも快適に生活できる今、結婚する合理性はない」

これね、非常におもしろい話だと思うんですよ。

電化製品の発達で主婦業は格段に楽になりました。
そうすると「女性は主婦」をするという固定概念を飛び越え、どんどん働く女性が増えていきました。

これは当然のことで、つまり男も女も関係なく、働きたければ働けばいいって話ですもんね。
そうなると結婚とかどうでもよくなるとは思うのです。

合理性という面からみると、本当に結婚の意味がなくなってきています。

昔は結婚するメリットがありました。
生きていくためにという意味でね。

ただ人間は合理性だけで全てが割り切れるようにはできてません。
結局は人間だって動物なんだし、次の世代に遺伝子を残すためにも子供をつくらなくてはなりません。

結婚はしなくてもいいけど、動物としての本能まで忘れてはいけないような気がします。
それでも“草食系男子”とかに代表されてるように、人間の“本能”が薄れてきてる現実もあります。(進化なのかもしれませんが)

 

独身は幸せ?

フェイスブックCOOのシェリル・サンドバーグさんとペンシルベニア大学ウォートン校教授のアダム・グラントさんの共著『OPTION B』に結婚について面白いことが書いていました。

親友のマーニーによると、ひとりで生きるという選択は、人を強くするそうだ。結婚と離婚が幸福感に与える影響に関する画期的な研究で、2万4000人を15年間にわたって追跡したところ、結婚しても幸福感の平均値はほんの少ししか上昇しないことがわかった。p226

本の論文はこちら→→→Reexamining adaptation and the set point model of happiness: reactions to changes in marital status.

幸福度を10段階にすると、

  • 独身時の幸福感:6.7ポイント
  • 結婚後の幸福感:6.8ポイント

と、結婚しても0.1ポイントしか上がらないのです!
しかもですよ、この上昇は結婚前後に生じて、1年以内に消滅することがほとんどなんですって笑

またこんなことも書かれていました。

自分の意思で独身を選択する人は、人生への満足感がとても高い。「独身者は型にはめられ、レッテルを貼られ、無視されている」と、心理学者のベラ・デパウロは指摘する。「それでも彼らは『いつまでもしあわせに暮らす』ことができるのだ」。p226

「結婚してないあの人って・・・」というのは、もう時代遅れの発想で偏見なんでしょうね。

*参考文献

  • The Myth of Marital Bliss?
  • Singled Out: How Singles Are Stereotyped, Stigmatized, and Ignored, and Still Live Happily Ever After