【100分de名著】ドラッカーのマネジメントを読んで

ドラッカー マネジメント

本日も「Gallagher Note」をお読みいただきありがとうございます。
こんにちは、福山です。

100分de名著のマネジメントを読みました。もしドラ(もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら)で有名なマネジメントの著書であるドラッカーを紹介した本になります。

組織に属する人ならば必読の書でしょう。多くの人がこの本を読めば「過労死」というものが日本からなくなるような気もします。ということでこの本の感想を備忘録的に書き留めます。

僕らが想像するマネジメントとは全く違う

僕らが想像する「マネジメント」とは、人をどう適切に使うか?の方法論を書いてそうなイメージがあるかもしれません。本屋さんでは部下をどう使うか?とか、上司の説得の方法とか、人を操作する操作主義的な本が蔓延しています。

しかし、ドラッカーのいうマネジメントはそれとは全く違います。

「人間の幸せとはどうあるべきか?」が根底にあるのです。資本主義になり、社会組織に属さずには生きられない時代だからこそ、社会組織のマネジメントが人の幸せに繋がるとドラッカーは考えます。

人をどうやって使うか?ではなく、より良い社会を作るための組織・企業のあり方について書かれた本が「マネジメント」なのです。

ドラッカーの未来の見方

ドラッカーは未来学者と呼ばれるほど、現在起こっていることから未来を予想し、的中させてきました。

ドラッカーは未来について確実に言えることは2つしかないと言います。

  • 未来はわからない
  • 未来は現在とは違う

です。

そして未来を知るための方法も2つあると言います。

  • すでに起こった未来を見ること
  • 自分で未来を作り出すこと

です。

すでに起こった未来を見ることは簡単です。例えば今年生まれた赤ちゃんが30万人減ったとしたら、6年後、小学校に入学する数も30万人減るということでうす。

経済至上主義

ドラッカーが生まれたのは1909年〜2005年です。この間は激動の時代と言えるでしょう。資本主義社会の時代に生まれたが、それは貧富の差を激しくするもので、資本家が儲かる仕組みでした。それに対して新しい理想を掲げたのがマルクスで、社会主義が生まれたました。しかし結局は、社会主義も一部の特権を持った官僚だけが富み、大衆は貧しくなるのでした。

資本主義と社会主義、どちらも貧富の差を解決することができずに、人間を幸せにすることができませんでした。

ドラッカーはこの理由を「どちらの社会システムも経済至上主義を基本にしていたからだ」と結論づけました。

つまり、お金の流れを中心とした社会のことです。お金を稼ぐために生まれて、お金を使うために生活して、一生を終える。

脱経済至上主義へと救いを求め、国家社会主義という名の「ファシズム全体主義」に人々は流れていきました。それはヒトラー率いる、ナチスです。

ドラッカーは国家社会主義の本質は、軍国主義や弾圧や暴力ではなく「脱経済至上主義」にあったと考えました。経済至上主義を根底にした資本主義も社会主義も人々を幸せにすることはできなく、行き着く先は国家社会主義になります。じゃあどうしたら良いか?ドラッカーは答えを提示しました。

マネジメントが人を幸せにする

今の時代、組織に属さずに働く人なんてほとんどいません。ということは、組織を良いものにすれば、人も幸せにるだろうとドラッカーは考えました。

そうだと思いませんか?僕たちは会社に40年ほど努めます。人生の半分以上を自分ではなく、その組織のために使うのです。であるならば、組織で働くことが楽しければ、それは個人の幸せに繋がります。

つまり、人々が幸せになるためには組織の運営の仕方(マネジメント)が重要であると考えたのです。

僕たちが生きる中で「組織」って当たり前のように思いますが、実を言うと「組織」が誕生したのは産業革命以降のことなので、また百数十年しか経っていません。それまでは職人などで、仕事といえば最初から最後まで一人が行うものでした。

効率化を求め、今はほとんどの仕事が分業化し、それを組織としてまとめているだけです。

だから。理想の組織運営と言うものを誰も知らないのです。だからドラッカーは数多くの企業を自分で調べました。それらをまとめたものがドラッカーは本として数多く残しています。マネジメントはその中の本の一部にすぎません。

マネジメントの3つの役割

1:自らの組織に特有の使命を果たす

社会から求められる役目を果たすということです。当たり前のことかもしれませんが、組織が大きくなれば多角化してしまい、多くの事業に手を出し、何をやるべきか?がブレてしまいます。これに対してドラッカーは「ワクワクドキドキする事業以外はやめたらどうだ?」と言っています。

アップルの創業者のスティーブ・ジョブズも同じようなことを言っていますね。

2:仕事を通じて働く人たちを生かす

会社として仕事を人々に提供するだけでは、企業は役割を果たしたことにはならないと言います。それぞれの人が得意とする分野を見極めて、責任ある仕事を与えることが必要です。

良い会社かどうかを判断するには3つの指標があります。

  • あなたは会社で敬意を払われていますか?
  • あなたが仕事上の能力をつけようと思って、勉強しようと考えたり、自己啓発に励もうとした際に、会社は応援してくれますか?
  • あなたが会社に貢献していることを、会社は知っていますか?

顧客の満足を高めること、そして従業員の満足度を高めることの両立を目指すことが会社に求めらます。

3:社会の問題について貢献する

会社とは一体何のためにあるのでしょうか?

一般的には株主(シェアホルダー)のため、利害関係者(ステイクホルダー)のためにあると言われています。しかし、ドラッカーの考え方は違います。「会社は社会のためにある」と言うのがドラッカーの考えで、「会社とは社会から人材や資源をあずかり、社会に必要とされるものを提供する役割を果たすもの」としています。

「社会から人材をあずかり」と言う一文は、経営者は心に留めないといけない考え方ですね。人をモノのように扱い、過労死や自殺に追い込む現実を変えないといけません。

経営の5つのモノサシ

企業が良い経営をしているかを評価するための、5つのモノサシをドラッカーは考えています。

マーケティング

顧客が必要としているもの、顧客が求めているものを考えることがマーケティングです。何を売りたいか?ではなく、人々が何を欲しているか?ですね。

イノベーション

イノベーションとは技術革新という意味だけでなく、物事の新しい切り口、新しい捉え方、新しい活用法を創造する行為のことです。イノベーションの種を見つける7つの事柄があります。

  1. 予期せぬ成功や、予期せぬ失敗にイノベーションの種が潜んでいます。その成功や失敗に「なぜか?」と問い続けることで種を育むことができます。
  2. 「ギャップ」を感じ取ることが種の見つけ方の1つです。「あれ?」とか「何か気になるぞ?」に種が潜んでいます。
  3. 今までにないものが必要になった時にもイノベーションのタネが潜んでいます。例えばiPhoneが登場して以来、アプリ市場が拓けましたよね。
  4. 産業構造の変化にもイノベーションが生まれる機会があります。ネットの発達以来様々なイノベーションが起こったことはいうまでもありません。
  5. 人口の変化にもイノベーションの種が潜んでします。日本で言えば少子高齢化で、働き手の変化、高齢者のあり方の変化、そこには様々な種があります。
  6. 認識の変化を感じ取ることも必要です。例えばダイエットで有名なライザップなんてのもそうですよね。ダイエットは自分でやるものではなく、強制されてやるものと、認識を変えました。
  7. 最後は説明するまでもない、「発明・発見」です。

経営資源

  • 物的資源
  • 人的資源
  • 資金

この3つが潤沢であることが経営にとって必要なのはいうまでもありませんね。

生産性

生産性は3つに分けることができます。

  • 肉体労働の生産性
  • サービス労働の生産性
  • 知的労働の生産性

良い企業になるには、この3つをそれぞれ上げる必要があります。例えば、効率良い仕組みを作ったり、やらなくて良い仕事はアウトソーシング(外注)したり、無駄な会議を省いたり、誰も読まない報告書は書かなくてOKとしたりです。

社会的責任

  • 世の中に害を与えない
  • 世の中に貢献することについて目標を設定する

利益を企業の目標にしてはいけない

「企業とは営利組織であって、利益を上げるために活動する」とか就職活動の時に習ったような気がしますが、ドラッカーはこれを間違った考えだと言います。

利益とは企業が存続するために必要なものではあるけど、決して「目的」になることはないとドラッカーは言います。

ドラッカーの言葉かどうか忘れましたが、「企業にとっての利益とは酸素のようなものである」という言葉を聞いたことがあります。酸素を吸うために生まれた人間なんていませんよね?それと一緒で、利益を求めるために企業は存在してはダメなのです。

企業の目的

それじゃあ企業の目的ってなんなの?

ですね。

ドラッカーは企業の目的を定義しています。

「顧客を創造すること」とドラッカーは言います。

つまり、お客が求めているものを創造することです。創造という言葉がわかりにくいのですが、顧客は欲しいものを具体化できていません。だから、顧客が欲しているものを具体的なモノやサービスにして提供することです。

マネージャーの役割はオーケストラの指揮者のようなもの

ドラッカーの主張は組織を良くすれば、人々は幸せになるということでした。

そのためには組織内のマネージャーが重要になります。というのも、仕事において、分業化が進んだ今、それをまとめるマネージャーという存在が必要になったからです。

産業革命以降、今までは一人の職人が作り上げてきたものが、効率を求めるため細かい作業に分けられました。作業を分けると、その作業ごとに専門家が誕生しました。そうした専門家たちをまとめて、1つのものを作り上げるために必要とされたのがマネージャーであり、マネジメントです。

例えるならマネージャーはオーケストラの指揮者です。各楽器の演奏家が自分好みに演奏していてはまとまりがありません。全体を見ながら調和を取り、美しいハーモニーをもたらすものが指揮者の役目です。

マネージャーに必要な資質

マネージャーに必要なスキルは4つあるとドラッカーは言います。

意思決定

意思決定を行うためには、今の現状を正確に知る必要があります。現状を正確に知るためには、様々な意見や見解を聞く必要があります。自分の知識や経験だけを元に独断で決めることは意思決定ではありません。

コミュニケーション

上司が頭ごなしに部下に命令することはコミュニケーションではありませんよね?相手が理解できる・納得できる言葉で伝えることがコミュニケーションです。

管理

ドラッカーは「”いかに”管理するかではなく、”なにを”管理するかが重要だ」と言います。だけど、僕には理解できませんでした・・・。ということで理解できたら追記します(`・ω・´)”

経営科学

経営科学とは、科学的なデータや手法によって経営を行うスキルのことです。精神論だけの経営だと部下は潰れちゃいますよね。

マネジメントを誰もが学ぶ理由

マネジメントなんて社長や幹部だけが知っていればいい、かというとドラッカーはそうは思っていません。

組織に属する人全員が学ばない限り、組織の成功や社会の繁栄はないというのがドラッカーの考えです。これって当たり前のことですよね。

でもこれだけ聞くと、会社のために貢献し続けなければならないの?と言う疑問が浮かんできそうです。でも違います。会社のために努力することは、自分の能力を押し上げることにもなります。自分の能力が上がれば、それは自己実現に繋がることなのです。

例えば、部活をしていた頃を振り返ればわかるかもしれません。チームの勝利のために努力することで、チームを強くなるし、個人の能力も上がりますよね?周りが努力し合えばそれが相乗効果となり、自分も努力できます。

成果をあげるために必要な5つのこと

5つの能力を高めれば、成果をあげることができるとドラッカーは言います。

それは、

  • 時間管理
  • 貢献
  • 強み
  • 集中
  • 意思決定

です。

貢献という意味がわかりづらいかもしれません。社会が必要だと思われていることを解決するために行動すれば、それが自然と社会貢献になり、結果として成果がついてきます。

強みに注目

ドラッカーは弱みを克服するより、強みを伸ばすべきだと考えます。特に日本では、弱みを克服するためのダメージコントロール的な人の育て方をしますが、それって同じような人間を量産するだけです。そんなことよりは強みを伸ばした方が組織にも個人にも良いんです。

人はお金よりも、自分の強みを生かして仕事ができるかどうかの方が満足度が高いのです。強みを生かせる仕事が与えられれば、その仕事に責任を持ち、改善・工夫しようとします。それが人の成長につながり、結果として組織の成長にもなるのです。

知識社会へ

モダン(近代合理主義)の時代からポストモダン(脱近代合理主義)という名もなき新しい時代へ移行しています。この激動する時代をドラッカーは、起業家の時代、グローバル化の時代、多元化の時代、知識の時代であると言いました。

今は資本主義社会から新しい社会への移行の時期であり、これが知識社会が到来するだろうと予測しています。知識社会とは経済(お金)ではなく、知識が中心となる社会のことです。

なんとなく予想がつくのではないのでしょうか、単純労働作業はどんどんロボットやAIに代替されると予想されていますし。これからはコンサルティング色が強い職業が新しく生まれてくるだろうとも予想されています。つまり、知識を売る時代ってことです。

知識社会への移行の時代を僕たちは生きているわけです。

じゃあ「知識」ってなんなの?という話ですね。

なんだと思います?

勉強ができるってことでしょうか?

もちろんそれも知識だと思います。勉強ができていれば、学校の先生だって、予備校の先生にだってなれます。これらの職業はわかりやすい知識を売る職業ですよね。

でも知識ってそれだけですか?

料理人だって、知識を売っているようなものだと思います。培った知識や経験を「料理」に表現して売っているんですよね。こう考えると知識と経験って切っても切れない関係で、経験さえ積めばそれを知識として売ることができるはずです。

経験なんて人それぞれですから、誰もが独自の知識を表現することができるはずです。僕はこのサイトを通じて、これからは誰もが表現者・アーティストになることが人生を楽しくするために必要だと何度も言ってます。まさにそれがドラッカーのいう知識社会を生き抜くために必要なモノなのかなぁと思います。

 

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運営者:福山和寿

犬好きのアラサー男子。

モットーはだらけきった正義。
趣味はまったり読書、そわそわテニス観戦、適度な筋トレ。
将来の子どもたちのために何かできることはないかと模索中です。

サイトの内容を分けることにして、子どもの教育に関するサイトと、健康に関するサイトを新しく作りました。

 

記事によって「である調」や「ですます調」になっていますが、気分によって使い分けているだけなので、あまり気にせず読んでいただければと思います。

 

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