「サラバ!」西加奈子さんの本を読んで。

サラバ!
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西加奈子さんの「サラバ!」を読みました。

上下巻なので、読書の習慣がない人には手に取りづらい本かもしれません。

僕は上巻だけ買って1ヶ月ほど放置してました。というのも読み出したらきっと止まらないだろうから。

下巻もついでに買っておけばよかったなと思いながら、先日下巻を買いました。

上下巻が揃ってようやく読み始めたわけなのですが、おもしろすぎて手が止まらなかったです。

下巻の帯には又吉さんの

「西加奈子の全部がここにある。」

と書かれているように、西さんの想いがぶち当たってくるような本でした。

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西加奈子さんの「サラバ!」の感想

最近読んだ本の中でも、かなりお勧めなので紹介したいと思います。

ちなみに、ネタバレになるかもしれないので、気をつけてくださいね。

西さんの本を読むのは「黄色いゾウ」に続いて2冊目です。

西加奈子さんの「きいろいぞうゾウ」を読んで思った、「救うこと」と「救われること」

又吉直樹さんと椎名林檎さんの言葉にまとめられている

上巻の帯には椎名林檎さんの言葉が書かれており

「今、いちばんに読み返したい心の一冊。」

下巻の帯には又吉直樹さんの言葉が書かれており

「西加奈子の全部がここにある。」

 

僕にはこの2つの言葉がぴったりな本だと思いました。

凹んでるときに読みたい。

今はそんな気分かな。

凹んでるときに読んだからといってハッピーになれるような類の本ではないけれど。

歩に感情移入できる?

主人公である「歩」に感情できるかできないかでかなり評価が分かれるのではないでしょうか。

僕はどっぷり感情移入できるタイプだったので、引き込まれるように本を読んでしまいましたが、

感情移入できない人もいるのかな。

この本の主人公に感情移入できない人は、相当楽しくてハッピーで、笑いが絶えないような生き方をしている人だと思います。(たぶん)

まぁそんな人はかなりごく少数だと思うけど。

自分と人を比べて評価し、できるだけ目立たないように生きて行こうとする日本人の国民性だからこそ、この本には多くの人が引き込まれるはずです。

人と比べるって言葉だと、他人と比べてるような気がするけど、そんなことはなくて、身内とも比べてるよね。

身近な人ほど、自分の比べる対象としてはうってつけで、多くの感情が生まれてしまいます。

というか、そもそも「比べる」という言葉自体が、なんだか負の感情を生み出すものな気もします。

人と比べないなんて本当に強い人しかできないよね。

ここでいう強いというのは、たぶん自分への自信からくるものなのだろうけど。

自信を持ってる人って本当に少ないと思います。

幼少期に誰からか肯定された人だけが、持てる強さなのかなぁとか思います。

僕の場合はそんなこともなかったので、この本に魅了されたわけですが笑

主人公の歩は小さいときから多くの比較対象を目にしたからこそ、

「目立たない存在でありたい。」と願ったでしょうが、心のなかではそうはなりきれなかったのですね。

誰しもが自尊心捨て去ることはできませんから。

悲しいことにその自尊心を満たすためには、やはり人と比較するしかないんですねぇ。

何が重要で何が重要でないか。

何が必要で何が必要ではないか。

自分のなかにしっかりとした基準を持ち生きていかないとダメなんだよね。と再確認。

本のなかにもありましたが、「信じるものは自分で見つける」(たしかこんな表現だったはず)ことが大切ね。

 

とても考えさせられる本でした。

さすが直木賞の作家です。

西さんの自叙伝的な本なのかなーと思ったり。

ともかく、お勧めなので是非読んでみてください。

 

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