新卒一括採用と終身雇用制度が生むリスク

新卒一括採用廃止エンタメの感想
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本日も「Gallagher Note」をお読みいただきありがとうございます。
こんにちは、福山です。

ヤフーが新卒の一括採用を廃止すると発表しましたね。ヤフーは他にも週休三日制の導入など、次の時代に向けた制度を整えています。いやーやっぱりすごい企業だなぁ。ということで今回の記事はそういった内容を取り上げてみたいと思います。

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ヤフーの新しい取り組み

ヤフー、新卒一括採用を廃止 30歳未満は通年 

30歳未満は通年で応募できます。新卒・既卒・第二新卒を問いません。

さらに、経歴を問わない「ポテンシャル採用」を新設し、18〜30歳未満が対象とのこと。

すごいなぁと思う点が18歳以上を対象にしてるところ。能力があるならば大学行ってるとか関係なしで採用しますよってことだね。高卒のスーパールーキーが登場するのも目前のことです。スポーツ界で言えば、羽生選手、大谷選手なんて化け物が活躍してますよね。ビジネスの世界においてもそういった人がどんどん出てくるのでしょう。

ヤフーが他にも導入する面白い制度

 ヤフーの新幹線通勤では、定期代を月十五万円まで支給する。過去に介護で仕事を辞めた社員がおり、新幹線で通うことができれば仕事を続けられた可能性があったことも導入の理由という。住居費などが都心に比べて安い地方を選択し、社員が豊かな生活ができるようにする狙いもある。

ヤフーが選ばれる企業になるのは当然のことでしょう。大企業はこういった制度をどんどん導入して行くのでしょうね。逆に導入できない企業は、大企業だとしても衰退の道を辿って行きますね。優秀な人材にいかに選ばれる企業になるかがますます重要に。

でもこれはさらに格差を生んで行くんでしょうね。選ばれた企業に入れた人はスーパーハッピーな人生で、そうではない人は・・・。

若者を蝕む新卒一括採用

日本は終身雇用という制度が根付いているので、一度採用した人をクビにすることはできません。

これっていいことじゃん!って思いそうですが、今の時代ではそうとは言えません。

と言うのも「全然使えないやつを雇ってもクビにできない」からです。ならば、できるだけ優れた人、少なくともハズレじゃない人を採用しようと思うのが企業の本音。そのために新卒一括採用で、いろいろな粒からできるだけいい粒を選ぼうとしますよね。一括でやるんだから採用コストも少なくて済むんだからなお良しです。

企業が学歴フィルターを用いるのも、確率的に一流大学出身者の方が「ハズレ」が少ないからです。

でもこれって同じような人間ばっかりが選ばれちゃいますよね。そりゃあ同じような人間を選ぶ方が無難だしね。その結果、同じ意見ばっかりのような、多様性のない組織が出来上がったりするのです。

まぁ新卒一括採用の悪口はここまでにしておいて、終身雇用が生むリスクについて考えてみましょう。

企業は社員に対して、社会保険料や福利厚生、家賃補助や交通費など、一人を定年まで雇用するには大変な費用がかかります。まぁその人材が優秀な人であれば全然問題無いです。今、新入社員として入ってくる人たちは、それなりの審査を勝ち抜いてきたわけで、使える見込みがかなり高いです。

しかし、

日本がイケイケどんどんのバブル時代では、人材が不足していました。だから誰でもカモーンみたいな時代を駆け抜けた人たちは、当然ながら使える人も、使えない人もいました。でも、商品を作りさえすれば売れる時代だったら、そんなこと気にしなくても良かったのです。

だって、

ジャパンアズナンバーワン

なんだから。

さてさて時代は変わって、イケイケどんどんではなくなりました。会社に入った人は嫌というわかったことでしょうが、仕事のできないご年配の方々の多いこと。出世争いについていけなくても、時代の名残でゆるーく高い給料でぬくぬく生きている人もいます。

窓際族に追い込まれたとしても、何としてもしがみついて定年まで迎える人もいます。

じゃあその人たちの給料って誰が払ってると思います?

もちろんその会社ですが、昔のようにモノ・サービスは売れないから給料が上がっていくっておかしいはずです。ならどうします?

製品の値段を上げる?他のライバル企業に負けちゃいますよね。

全員の給料を下げる?労働組合や社員が怒りますよね。

役員報酬を下げる?そんなこと絶対しないでしょうね笑

企業年金を減らす?OBが怒り狂いますよね。

あれ?どうしたらいいの?・・・

あ、そうだ!

これから入ってくる新入社員の給料を下げればいいんだ!!(`・ω・´)”

終身雇用制度がなくなれば?

終身雇用制度がなくなれば、流動性が生まれるようになります。だって、変なやつを採用したって、クビにすればいいわけだから、社会保障・福利厚生などを含めた採用コストを企業はそこまで考えなくて良いわけです。

簡単に言うと、企業としては「正規社員として採用しやすくなる」ってことです。能力があったとしても会社に合わないな?とか思えば解雇していけばいいだけですし。

雇用の受け皿が広がれば、「この会社に入っちゃたけど、自分には合わないなぁ〜。転職しよ!」とも思えるようになるのです。

転職組みが増えれば、会社もその補充を行うためにどんどん採用して行くはずです。そうなればたとえ学歴がなくても、「とりあえず雇ってみよう」という気持ちが出てきます。その人の成果が期待以上であれば、より高待遇の契約もできるでしょう。

転職をしていけば、様々な能力が身につき、「これだ!」って思える職場もきっと今以上に見つかるでしょう。今まで窓際族で必死に会社にしがみついていた人も、転職して新たな自分の可能性に気づくことだってできるはずです。

人の流動性が広がれば、多様性も出てくるので、きっと面白い世界が広がるはずなんです。そういった意味では早いとこ、終身雇用制度をなくした方がいいと思うんですね。

ちなみに終身雇用制度は若者の搾取なんて言われています。「終身雇用制度最高!!!」と思っている人は無知な新入社員か、既得権益にまみれた上の世代の人だけですよ。

日本では転職をするやつは社会不適合者と未だに思われていますが、そんなことないです。転職をすることで新しい自分の可能性を引き出すことだってできるんですから。

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