【映画】追憶を観て思う幸せと信念

映画「追憶」を観て映画の感想
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本日も「Gallagher Note」をお読みいただきありがとうございます。
こんにちは、福山です。

映画「追憶」を観ました。1973年の映画で今時の若い人は知らないんだろうなっていう映画です。それに若い時に観ても「どういうこと??」ってなると思います。少し歳をとって観ると深みのある映画なんですよね。ということで追憶の紹介記事になります。

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追憶の感想

ウィキペディアよりあらすじを引用します。

左翼思想に傾倒するケイティーと政治的主義にとらわれない考えを持つハベル。信条が正反対の二人は大学で出逢い、卒業後それぞれの道を進む。第二次世界大戦の最中ケイティーは偶然ニューヨークで軍人となったハベルと再会し、戦後結婚した。ハベルは脚本家となり、ハリウッドで徐々に認められるようになる。しかし、マッカーシズムの時代が幕を開けると、ケイティーの政治思想がハベルの仕事にも影響を及ぼし、二人の仲に亀裂が入り始めた。

マッカーシズムってなんや?

ってなると思うので、これもウィキペディアから引用します。

マッカーシズム(McCarthyism)とは、1950年代にアメリカ合衆国で発生した反共産主義に基づく社会運動、政治的運動。

この映画を観ていると「アカ」という単語が出てきます。今の時代だと普通は知らない言葉だから仕方ないと思います。

「アカ=共産主義」

のことで、差別用語として使われています。ソビエトや中国などの共産主義国の旗の色に赤が使われていたことから「共産主義=赤旗」となり、「アカ」と言われています。

 

ハベルとケイトは大学の同級生で、ケイティは市民運動に情熱的なタイプ。それに対しハベルは政治主義にとらわれない正反対の生き方をしています。ハベルは大学の教授に褒められるほど文章力があり、そんなハベルにケイティは苛立ちを感じつつ興味を惹かれていきます。大学卒業後、偶然再会した二人は互いに惹かれあい結婚しました。しかし相変わらず政治思想の強いケイティは権力の不正に突っかかっていきます。その思想感にハベルはついていけず、別れを告げます。そこでようやくケイティは自分の強すぎる主張を認め、その情熱を心の奥底に沈めて二人は結婚し、子どもをさずかります。

けれども、ケイティの沈めていた情熱が戻ってきて、二人はついに離婚します。

数年後ニューヨークの街角で二人は出会います。ハベルは結婚し、有名作家になり成功を収めた人生を送っているとケイティは知ります。二人は抱き合って、昔の思い出をかみしめるように見つめ合い、「じゃあ、また」という言葉で別れます。そうしてケイティは「原爆反対!」と叫びながらビラを配るのでした。

 

この映画は最後の20分くらいから良さがどんどん出てくると思っています。ハッピーエンドな映画ではないけども、バッドエンドでもないってのがこの映画のすごいところ。

なんというのでしょうか、この気持ちは。

「美しくて切ない」

と表すのがベターなのか・・・。

強く信念のある女性を愛したハベルだが、その信念についていけませんでした。反対にケイティは愛しているハベルのために自分の情熱を抑え込もうとしましたが、無理でした。他の誰かが二人を引き裂くわけでもなく、ただただ自分たちの意思と決断により別の道を歩む二人。

自分にないものを見つけて惹かれあった二人でした。魅力的すぎるゆえ自分とは分かち合えないのでしょうか。

「じゃあ、また」と、二度と会うことはないであろう言葉とともにこの映画はラストを飾るのですが、それは悲しさと同時に、二人はこれで良かったんだと思わされるのです。

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