「これからはプログラミングや!」と言われると、「ですよね」って思いますよね。IT系のスキルは早いうちに身につけておいて損はないです。
でも、その前にポータブルスキルを身につけておくべきじゃない?というようなことが、平尾丈さんの『起業家の思考法』に書かれていましたのでメモ。>起業志向のある学生が読むべき本『起業家の思考法』
テクニカルスキルも重要だがポータブルスキルも重要
テクニカルスキルとはいわゆる
- プログラミング
- デザイン
- 動画編集
などのことです。「スキル」と聞くとテクニカルスキルを思い浮かべる人の方が多いでしょう。
でも「スキル」はテクニカルスキルとポータブルスキルに分けて考えておくのがいいです。
んで、ポータブルスキルがなにかというと↓
ポータブルスキルとは「業種や職種が変わっても通用する、持ち出し可能な能力(厚生労働省の定義)」です。具体的には「思考力」「対課題スキル」「対人スキル」などが挙げられます。本書を通してお話ししてきた問題の解決能力や発見能力は、どのような仕事をしていても通用する力なので、ポータブルすぎるに他なりません。
p241
では、「テクニカルスキルとポータブルスキル、どっちが重要でしょう?」と問われたら、どう答えますか?
テクニカルスキルの方が重要だと思う人の方が多いのではないでしょうか。
平尾さんはテクニカルスキルを、ポータブルスキルの次に重要なスキルと考えています。
なぜなら、ポータブルスキルという土台を習得していない段階でテクニカルスキルを身につけても、十分な効果が発揮されないからです。また変化の激しい時代では新たなスキルが次々に登場するので、テクニカルスキルは陳腐化しやすいという危険性を孕んでいるからです。
ですから平尾さんはこう言います。
早いうちにビジネスパーソンとしての土台を固めるために、ポータブルスキルから身に付けることをお勧めしています。
p242
といっても、テクニカルスキルを軽視しているわけではありません。テクニカルスキルが未熟でも満足に稼げないので、テクニカルスキルも早急に習得するべき、と。
というわけで、「テクニカルスキルもポータブルスキルもどっちも鍛えておけよ!」という、「そりゃそうだよね」というお話でした。
これ、大学院まで行った人には分かりみが深いと思います。大学院でのスッゲーニッチなスキルって、社会では全然通用しないじゃないですか。大学院で学んだ専門性が通用する人の方が稀ってね。
ただ、大学院で学ぶことはテクニカルスキルだけではありません。研究を通しての思考力、つまりポータブルスキルを学んでいますので、それが社会で役に立つんですな。
んでも、ポータブルスキルを高めず、教授や准教授に言われるがまま思考停止して研究をやっていた人は…「このテクニカルスキル?今後いつ使うん?もう一生使わなくね?」という能力だけ高まっちゃってたりします。そしてそういう人の多いこと多いこと。大学院に進む人はなおさら気をつけたいところっすな。
参考までに。それでは!
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