『グランメゾン・パリ』感想|物語には飽きた。でも料理は気になった

「物語には飽きた。でも料理は気になる」の見出しと、料理を映す画面。グランメゾン・パリを見た筆者の感想を表す表紙。 邦画
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Amazonプライム・ビデオで映画『グランメゾン・パリ』を見ました。連続ドラマやスピンオフ、スペシャルドラマと見てきたシリーズですが、今回はお馴染みの展開に飽きてしまいました。

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*2026年10月25日に配信を確認しています。

シリーズが最初から合わなかったわけではありません。連続ドラマの『グランメゾン東京』では、失敗した大人たちがもう一度やり直す姿に引き込まれました。特に好きだったのは、バラバラだった仲間が互いに足りないところを補い、一つの店を作り上げていく過程です。王道の展開でも、そこを楽しめました。

スピンオフの『グラグラメゾン東京』も、平古祥平の未熟さや情けなさを知ることで、本編では少し距離を感じていた人物を好きになれました。開店資金の融資をめぐる裏側など、本編で描かれなかった部分が分かったのも面白かったです。

スペシャルドラマは駆け足で、尾花の作戦がうまくいきすぎるところには引っかかりました。それでも、三つ星を取った後のコロナ禍や経営の現実を描いたことには意味があったと思っています。

ただ、今回の映画は、尾花が頑固な態度をとる。チームがバラバラになる。最後は尾花が考えを改めて仲間と協力し、大成功。私には「またこの流れか」と感じられ、特に心が動きませんでした。連続ドラマで楽しめたからといって、同じ流れを何度も見たいわけではありません。

「筆者が感じた展開」として、頑固な料理人、チームの分裂、協力、成功を順に並べた図。無名の料理人で感想を視覚化している。

それでも、料理はやっぱりおいしそうでした。物語には乗れなくても、画面に料理が出てくると「おいしそー、どんな味なんやろー」とは思ってしまいました。見た目は分かっても、実際の味や香りまでは分からない。その分、どんな味がするのかは気になります。

フレンチは、他の文化を取り込みながら変わり続ける料理なのか

もう一つ気になったのが、尾花のフレンチについての話です。寿司などは50年前と大きく変わらない一方、フレンチは他の文化を取り込みながら進化し続ける。そこが面白くてフレンチの道に入った、という趣旨の話をしていました。正確な台詞ではありませんが、そんな比較が印象に残りました。

フレンチって、そういう料理なのか。映画の物語よりも、そちらが気になりました。

Gault&Millauが1973年に掲げたヌーベル・キュイジーヌの方針にも、新しい素材や外国の調味料、料理法を取り入れる姿勢がありました。異文化を取り込もうという考え方は、以前から唱えられていたわけです。

1973年のヌーベル・キュイジーヌの方針として、新しい素材、外国の調味料や料理法をフランス料理に取り入れる考え方を示す図。

フレンチに詳しくないので全然分かりませんが、フレンチってそんなに進化しているの?

映画の感想としては、物語には飽きたけれど、料理の味とフレンチの話は気になりました。ミシュランの星を取るために、幾人もの料理人が情熱をかけて一皿を作っているのですからね。フレンチの歴史はとてつもない厚みがあるんだろうなぁ。

参考資料
Gault&Millau:1973年のヌーベル・キュイジーヌ宣言
https://fr.gaultmillau.com/fr/news/les-10-commandements-de-la-nouvelle-cuisine-selon-gault-and-millau-1973

福山

・Sonos Arc / Sub Gen4 / Symfonisk×2で映画と音楽を満喫中
・Sonos歴7年、Sonos PlaybaseからSonosにハマる
・趣味:映画鑑賞、RIZIN/UFC観戦、テニス観戦
・最高のコンテンツを楽しむためにSonosで環境を整えた人

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