2023年3月、Sonosはスピーカー「Sonos One」の後継機として、全く新しい「Era 100」をリリースしました。
かつて当ブログでは「新型が出るからSonos Oneを買うのは待とう」という予測記事を公開しましたが、その答え合わせの時が来ました。
発売から1年以上が経過し、中古市場にも手頃な価格で出回り始めた今、「あえて旧型のSonos Oneを選ぶ」という選択肢は本当にアリなのでしょうか?
この記事では、Sonos One/SLと後継機Era 100をあらゆる角度から徹底比較し、「今、あなたがどちらを選ぶべきか」という問いに、長期ユーザーとしての視点から最終結論を提示します。
結論ファースト:あなたが選ぶべきはEra 100? それともSonos One?
結論から言うと、ほとんどの新規購入者には、間違いなく後継機の「Era 100」をおすすめします。 しかし、以下の特定の条件に当てはまる方にとっては、中古の「Sonos One/One SL」も非常に賢い選択となり得ます。
- Era 100を選ぶべき人:
- Bluetooth接続をしたい、1台でステレオ再生を楽しみたい、最新の性能を求めるすべての人
- Sonos One/SLも選択肢になる人:
- サラウンドシステムの「リアスピーカー」としてだけ使う予定の人
- すでにSonos Oneを1台持っていて、ステレオペアを完成させたい人
- 予算を2万円以下に抑え、とにかく安くSonosエコシステムに入門したい人
なぜこのような結論になるのか、具体的なスペック比較で詳しく見ていきましょう。
Sonos One/SL vs Era 100 スペック徹底比較表
まずは、両者のスペックの違いが一目で分かる比較表をご覧ください。✅がEra 100で進化したポイントです。
| スペック | Sonos One / One SL | Era 100 |
|---|---|---|
| 発売時期 | 2017〜2019年 | 2023年 |
| 音響 | ツイーターx1, ウーファーx1 | ✅ツイーターx2, ウーファーx1 |
| Bluetooth | 非対応 | ✅ 対応(Bluetooth 5.3) |
| Wi-Fi規格 | Wi-Fi 5 | ✅ Wi-Fi 6対応 |
| ステレオ構成 | モノラル(単体) | ✅ ステレオ出力対応(ウーファー×1、ツイーター×2) |
| マイク | 音声操作可(Oneのみ) | 改良版マイク搭載 |
| 接続端子 | なし | ✅ USB-Cライン入力対応 |
| AirPlay 2 | 対応 | 対応 |
| Dolby Atmos | 非対応 | 非対応(Era 300のみ対応) |
| 発売時価格 | 31,800円 (One) | 32,800円 |
| 中古相場(2025年10月) | 15,000円〜20,000円 | 30,000円〜 |
後継機Era 100が「価格差以上」に優れている3つのポイント
価格はSonos Oneの発売価格より約1,000円高くなりましたが、Era 100にはそれを補って余りある進化があります。
- 【最重要】Bluetooth対応で、もはや敵なしの便利スピーカーに
Sonos One最大の弱点だった「Wi-Fi環境がないと使えない」という点が完全に克服されました。USB-C to 3.5mmアダプタを使えば他の音楽デバイス(スマホ等)からEra 100に音を出力できますし、Bluetoothでスマホから気軽に音を飛ばすこともできるようになりました。 - ツイーター2基搭載で、1台でも「ステレオ再生」が可能に
これまでのモノラル再生とは異なり、Era100はツイーターが2基搭載されているため、1台置くだけで音の広がりが全く違います。より左右の広がりを感じられるサウンドになりました。 - 将来性も安心の最新規格「Wi-Fi 6」に対応
普段使いで気にするところではありませんが、Wi-Fi6対応機器が増えていく中でSonosのスピーカーも順当に進化しました。
それでも今、あえて「Sonos One/SL」を選ぶべき3つのシナリオ
最新のEra 100が優れているのは間違いありません。しかし、賢い買い物は必ずしも最新機種を買うことではありません。以下のシナリオに当てはまるなら、中古のSonos One/SLは最高の選択肢です。
- シナリオ1:サラウンド用の「リアスピーカー」として
Sonos ArcやBeamと組み合わせるリアスピーカーとしては、音質の差はほとんど感じられません。ですからリアスピーカーとしてEra100を2台揃えるよりも、Sonos Oneを2台揃えた方がコスパがいいはずです。(ちなみに私はリアスピーカーとしてSonos One2台を使っていた時期もありましたが、いまではSonos ArcのリアスピーカーとしてSymfoniskを利用しています) - シナリオ2:既存のSonos Oneと「ステレオペア」を組むため
すでにSonos Oneを1台お持ちの場合、Era 100とペアリングすることはできません。中古でSonos Oneを安く買ってステレオペアにするのもいいでしょう。というのも、いくらEra 100が1台でステレオ環境を整えられるといっても、Sonos One2台のステレオペアの方が圧倒的にいい音を鳴らすからです。 - シナリオ3:とにかく安く「Sonosの世界」に入門したい
Sonos Oneもめちゃくちゃいい音です。間違いないです。Wi-Fi環境が整っているのであれば、Sonos Oneを購入して、まずはSonosの世界に入ってみることをお勧めします。
よくある注意点
Sonos OneとEra 100のどちらを購入しようか迷っている人が、戸惑いやすいポイントをまとめました。
- Q:Sonos Oneはもう買えない?
A:公式サイトではSonos Oneの生産は終了しています。家電量販店の在庫か、中古市場では入手可能です。 - Q:Sonos OneとEra 100でステレオペアは組める?
A:ステレオペアは組めません。ステレオペアを組むなら、Sonos One同士、Era 100同士です。 - Q:ブログ主だったら今からならSonos OneとEra 100のどちらを選ぶ?
A:めちゃくちゃ難しい質問ですが、音楽用途であればEra 100を選びます。しかし、音楽も聴くし、映画鑑賞とかもしたいのであれば、ホームシアターシステムを構築するためにSonos One2台を中古で買ってリアスピーカーとして使い、あとはサウンドバーのSonos Rayを買います。予算と相談ですが、最安を狙うならSonos RayとSonos One×2でホームシアターシステムを構築するのをお勧めします。
まとめ:音楽用途ならEra 100がオススメ
2025年現在、新規購入ならEra 100が圧倒的におすすめです。
Era 100の優位性:
- Bluetooth対応
- 1台でステレオ
- 音質向上
- Wi-Fi 6対応
- USB-C入力
ただし、中古で2万円以下で買えるなら、Sonos Oneも選択肢に入ります。
私のおすすめ:
- 音楽好き → Era 100(新品)
- 予算重視 → Sonos One(中古、状態の良いもの)
- ホームシアターのサラウンド用 → Sonos One(中古で十分)
参考までに。それでは!


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