【RIZIN LANDMARK 13】福岡大会の10カード勝敗予想と結果答え合わせ|シェイドゥラエフ・サバテロ・堀江ほか

RIZIN LANDMARK 13 in FUKUOKAの注目カードと勝敗予想をまとめた記事のアイキャッチ画像 スポーツ観戦レビュー
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大会を見終えて。ひと言でまとめるなら、やはりシェイドゥラエフでした。

予想と結果の答え合わせ

試合事前予想実際の結果正誤
シェイドゥラエフ vs 久保優太シェイドゥラエフの2R一本勝ちシェイドゥラエフの1R 4:13 TKO勝ち○ 勝敗的中・決着R&方法は外れ
サバテロ vs 後藤丈治サバテロの判定勝ちサバテロの判定3-0勝ち
堀江圭功 vs ピットブル堀江の判定勝ち堀江の判定2-1勝ち
萩原京平 vs メヘウラ萩原の2R TKO勝ちノーコンテスト(体重超過)
福田龍彌 vs テミロフ福田の判定勝ちテミロフの2R 1:40 KO勝ち
朝久泰央 vs シンパヤック朝久の3R TKO勝ち朝久の1R 1:48 KO勝ち○ 勝敗的中・想定より早い決着
神龍誠 vs ズールー神龍の判定勝ち神龍の1R 2:52 アームロック一本勝ち
浜崎朱加 vs クジュティナクジュティナの判定勝ちクジュティナの1R 4:54 アームバー一本勝ち○ 勝敗的中・決着方法は外れ
摩嶋一整 vs ギャラガー摩嶋の2R一本勝ち摩嶋の3R 2:35 肩固め一本勝ち○ 勝敗的中・決着方法は外れ
ズマガジー vs 天弥ズマガジーの1R TKO勝ちズマガジーの判定3-0勝ち○ 勝敗的中・決着方法は外れ

メイン:シェイドラエフ vs 久保優太

予想では2Rの一本勝ちとしていましたが、実際は1R 4分13秒のTKO。想定より早かったです。

ただ、内容を見ると、久保の作戦自体は間違っていなかったと思います。事前に書いた通り、久保はサークリングで正面に立たず、蹴りで距離を作ろうとしていた。実際にそれは序盤の一定時間は機能していました。問題は、その「一定時間」が思ったより短かったことです。

シェイドゥラエフが距離を詰めて組みに行き、テイクダウンしてからは完全に別の試合になりました。事前に「一度テイクダウンを許してトップコントロールされると、そこから立つだけで大きく削られる」と書きましたが、まさにその通りの展開です。特に印象に残ったのは、パウンドの質です。ただ殴るのではなく、ポジションをコントロールしたまま強い打撃を落とせる。あのグラウンドの圧力は、やっぱり今のRIZINフェザー級では頭ひとつ抜けています。

久保が1Rにどれだけ距離を作れるかが楽しみだと書きましたが、作れた時間はあった。でも、15分維持する道はやっぱり細すぎました。

シェイドラエフまじで強いですね。明らかにモチベーションは低そうでしたが、それでなおこの強さ。「もっと強い相手と戦いたいなー。どうせクボなんて適当にやっても勝てるのになぁ。弱いものいじめは気がひけるなぁ」くらいで戦ってそうでした。

セミ:サバテロ vs 後藤丈治

予想通りサバテロの判定勝ち、3-0。想像していた以上に組みの差が出ました。

事前に「左オーバーハンドは踏み込みが大きい分、打ち終わりに前へ流れやすい。そこがサバテロの差し返しやテイクダウンの的になる」と書きましたが、後藤が勝負をかけに行く姿勢そのものが、結果的に王者の土俵に入る形になってしまった印象です。後藤にとっては、レスリングとケージ際の攻防が課題としてはっきり見えた試合でした。

この戦いにバラさんはブチギレていましたね笑

いちばん外した試合:福田龍彌 vs テミロフ

ここがいちばん大きく外れました。

予想では「福田が正面から付き合わず、精度差で上回る」としていましたが、テミロフの2R 1分40秒KO勝ち。テミロフの一発の威力と思い切りの良さが、想定を超えていました。福田の予測と反応で捌けるはずだと見ていましたが、テミロフの打撃はその予測の上を行った。「スコアが割れる接戦になりそう」どころか、明確にフィニッシュされました。ここは完全に読み違いです。テミロフの怖さを低く見すぎていました。

福田のボディジャブに合わせてカウンターで一撃か…ボディジャブってあんな感じに合わせることが可能なんですね。テミロフの技術やばい。

萩原京平 vs メヘウラ

公式記録はノーコンテスト。メヘウラの1.5kg体重超過によるものです。

ただ、試合内容は残ってしまいます。首相撲からの膝で萩原が崩された。ルール上は無効でも、映像で見た印象は消えない。事前に「カーフで土台を崩す」と書きましたが、カーフ自体はめちゃくちゃ有効でしたが、首相撲に捕まってしまいました。

萩原にとっては勝敗以上に苦い内容で、首相撲への対応という課題がはっきり出た試合です。

印象を上げた選手たち

朝久泰央は、予想では3R TKOとしていましたが、実際は1R 1分48秒のKO。想定よりずっと早くまとめました。出入りの速さとコンビネーションで上回ると書きましたが、それがいきなり1Rで炸裂した。地元福岡で結果とインパクトを両立させた、文句なしの試合です。

神龍誠は、予想では判定勝ち。実際は1R 2分52秒のアームロック一本勝ち。ズールー相手に1Rで一本勝ちするのは文句なしにすごいですね。タイトル挑戦も納得です。仙台大会での扇久保戦が楽しみです。

摩嶋一整は3R 2分35秒の肩固め一本勝ち。予想は2R一本勝ちでした。なんにせよ摩嶋強し。しっかりトップをキープした末に極めた形なので、ギャラガーはとても悔しい敗戦でしょう。得意のギロチンチョークも防がれた上での負けなので、ギャラガーの完敗です。

堀江圭功は判定2-1勝ち。予想通り判定勝ちでしたが、2-1のスプリットなのでかなり際どかった。事前に「最初の2分でジャブとカーフで先手を取れれば堀江の試合になる」と書きましたが、実際にはジャブとカーフで優位に立つ時間を作りつつも、パトリッキーの右が怖い場面もあり、スコアが割れる内容でした。全盛期ほどの踏み込みはやはり出なかったけれど、「年齢による反応の遅れ」だけで片づけるには、パトリッキーにもまだ怖さがあった試合です。

浜崎朱加 vs クジュティナは、勝者はクジュティナで予想通りでしたが、決着方法は大きく外れました。判定勝ちと予想していたのに、実際は1R 4分54秒のアームバー一本勝ち。「浜崎がバックを取る形に行く前に、正面の組みで押される」と書きましたが、押されるどころか極められてしまった。クジュティナの組みの質が想定以上でした。これは強い。伊澤チャンプと見たいと思ったら、伊澤チャンプがご懐妊でしばらく休養とのこと。

ズマガジー vs 天弥は、勝者はズマガジーで予想通り。ただ、予想では1R TKOとしていましたが、実際は判定3-0(29-26、30-25、29-26)。天弥が3.5kg超過で減点2スタートという条件もあり、1Rで終わると思っていましたが、天弥が粘った。結果はズマガジーの完勝ですが、天弥にとっては「減量もできない、試合も負ける」という最悪のシナリオがそのまま出てしまいました。それにしてもズマガジー強いわ…打撃も強いし、レスリングも超強そうでした。体重3.5kgオーバーの相手を投げ飛ばしていましたからね🥶

全体を振り返って

今回の福岡大会は、メインとセミのタイトル戦だけでなく、中盤から上位まで見応えのある試合が並んだ大会でした。事前に「大会としてかなり密度が高い」と書きましたが、結果を見てもその通りだったと思います。

勝ち方で印象を残した選手と、課題を突きつけられた選手の差がはっきり出ました。朝久、神龍、摩嶋、堀江は勝ち方の質まで見せた。一方で、萩原は首相撲の課題、後藤はレスリングの差、福田はテミロフの一発を受けてしまった。

やっぱり外国人強え。なんなのシェイドラエフ、サバテロ、テミロフ、スマガジーの強さ。今の時代に朝倉兄弟が出てきたとしても、全然活躍できなくて終わってるでしょうね。時代の運というものはありますな…

試合前に書いた記事↓

試合前記事:RIZIN LANDMARK 13 in FUKUOKA、本日の注目カードと勝敗予想をまとめたい

2026年4月12日(日)、マリンメッセ福岡A館で「大和開発 presents RIZIN LANDMARK 13 in FUKUOKA」が開催されます。本戦12試合、オープニングファイト4試合。フェザー級とバンタム級の2つのタイトルマッチを軸に、中盤から上位カードまで見どころが詰まった大会です。追加チケットは完売しており、会場に入れなかった人向けにはマリンメッセ福岡B館でパブリックビューイングも行われます。

今回の福岡大会で私が特に面白いと思っているのは、メインとセミだけはなく、第3試合から第10試合までに、勝負論のあるカードがぎっしり入っています。そして対世界のカードが充実しています。大会としてかなり密度が高いです。

ただ残念なこともあり、前日計量で楽しみな試合ががっかりカードになってしまいました。第3試合では天弥が71.0kg契約を3.5kg超過し、勝っても公式記録には残らず、ズマガジーが負けるか引き分けならノーコンテスト、しかも減点2からのスタートになりました。第9試合でもメヘウラが66.0kg契約を1.5kg超過しており、こちらも勝っても記録は残らず、萩原が負けるか引き分けならノーコンテスト、減点2から始まります。はぁここは残念ですよ。特に第3試合😞

では今回の記事は、第3試合からメインまでの10カードに絞って書きます。

✅この記事で分かること

・今日のRIZIN福岡大会で、まず押さえておきたい試合
・各カードの勝負の分かれ目
・私の勝敗予想と、その理由
・前日計量を踏まえた見方

私の勝敗予想一覧

第12試合 ラジャブアリ・シェイドゥラエフ vs 久保優太
予想:シェイドゥラエフの2R一本勝ち

第11試合 ダニー・サバテロ vs 後藤丈治
予想:サバテロの判定勝ち

第10試合 堀江圭功 vs パトリッキー・ピットブル
予想:堀江の判定勝ち

第9試合 萩原京平 vs アバイジャ・カレオ・メヘウラ
予想:萩原の2R TKO勝ち

第8試合 福田龍彌 vs アジズベク・テミロフ
予想:福田の判定勝ち

第7試合 朝久泰央 vs シンパヤック・ハマジム
予想:朝久の3R TKO勝ち

第6試合 神龍誠 vs エンカジムーロ・ズールー
予想:神龍の3R判定勝ち

第5試合 浜崎朱加 vs ナターシャ・クジュティナ
予想:クジュティナの判定勝ち

第4試合 摩嶋一整 vs ジェームズ・ギャラガー
予想:摩嶋の2R一本勝ち

第3試合 ヌルハン・ズマガジー vs 天弥
予想:ズマガジーの1R TKO勝ち

並び順は試合順ではなく、勝負論の濃さと注目度を基準にした私の優先順位です。メインとセミのタイトル戦を最優先にして、その次に堀江 vs ピットブル、萩原 vs メヘウラのような背景込みで見たい試合を並べています。

見どころ1 シェイドゥラエフ vs 久保優太

久保が自分の距離で「試合」を成立させられるか

この試合は、普通に考えればシェイドゥラエフ有利です。RIZINでクレベル・コイケや朝倉未来を倒してきた実績を見ても、王者としての圧倒感しかありません。レスリングを基盤にしつつ、立ち技、組み、寝技が高いレベルでつながっていて、攻めが一本調子にならないのが強いです。

ただ、私はこの試合を「王者がまた勝つのか」だけで見るのは惜しいと思っています。面白いのは、久保優太がどうやって勝ち筋を作るかです。久保は幼少期のテコンドーから始まり、NJKF、Krush、K-1を経てMMAへ適応してきた積み上げ型の選手です。打撃の距離で試合を組み立てる能力は高いし、MMAでも斎藤裕戦のKO勝ちのような分かりやすい結果を出してきました。

久保が勝つためにやるべきことは、かなりはっきりしています。
まず、シェイドゥラエフの正面に立たないことです。王者は右の強打とダブルレッグの入りが似ていて、正面で受けると判断が遅れやすい。だから久保はサークリングで横に回りながら、前手で距離を触り、左ミドル、左三日月、左ハイ、右の関節蹴りで点を取っていくしかない。真正面の勝負を避けて、王者の圧力を少しずつ空転させる形です。

私がいちばんありそうだと思う序盤の形はこうです。
1R序盤、久保がサウスポーから右前蹴りと左ミドルで距離を作る。そこへシェイドゥラエフが前に出る。久保は左三日月を差し込んで、また横へ逃がす。この流れが30秒、1分と続く間は久保のペースです。問題は、その先です。王者はどこかで距離を潰しに来るし、その入り口が右ストレートなのかダブルレッグなのかが見切りづらい。久保の横移動が少しでも止まった瞬間に、一気に試合が変わる気がします。

つまり、久保の勝ち筋は「一発で倒す」ではありません。
15分、距離を保ち続けて、蹴りで点を取り、判定を拾う。その細い道です。それを王者相手に3R維持するのは本当に難しい。一度テイクダウンを許してトップコントロールされると、そこから立つだけで大きく削られる。そこがシェイドゥラエフの嫌なところです。

私は、最終的には王者が捕まえると見ています。
フィニッシュの絵としていちばん浮かぶのは、2Rに久保のサークリングが少し鈍ったところを右で追い込み、組みついて倒し、サイドかバックから一本まで持っていく形です。スタンドの打撃TKOより、組んでからの決着の方が自然に見えます。

私の予想は、シェイドゥラエフの2R一本勝ちです。

久保が1Rにどれだけ自分の距離で試合を作れるか。そこが超楽しみ。

見どころ2 ダニー・サバテロ vs 後藤丈治

後藤が王者のペースに巻き込まれる前に、攻撃をまとめられるか

セミはバンタム級タイトルマッチです。

やっぱりサバテロが削り切って勝利かなと思っています。後藤選手が井上選手や佐藤選手よりレスリング力やグラップリング力に優れているとは思えないんですよね。

サバテロ選手の一番嫌なところは、前に出る圧力そのものというより、「相手の打ち終わりに入り込む感覚」だと思っています。パンチを打ったあと、ほんの少しだけガードが緩む瞬間や、重心が前に残る瞬間がある。そこへ差し返してくるのがうまい。しかも、それが1Rより2R、2Rより3Rと進むほど合ってくる印象があります。

しかもサバテロは、打撃だけの選手ではありません。
テイクダウンから上を取って時間を作れる。パスしてサイドで削る、あるいはポジションを維持してポイントを積む。そこまで含めて面倒です。後藤にとっては、スタンドでもグラウンドでも時間が経つほど苦しくなりやすい相手だと思います。

後藤の武器は、やはり左オーバーハンドとボディです。
一発で流れを変えるだけのものは持っている。ただ、左オーバーハンドは踏み込みが大きい分、打ち終わりに前へ流れやすい。そこがサバテロの差し返しやテイクダウンの的になる。ここはかなり嫌な噛み合わせです。

後藤が勝つなら、単発で終わってはいけません。
左オーバーハンドからすぐボディへつなぐ。あるいは、その前にジャブを散らしてからまとめる。そうやってサバテロを後退させる流れを作らないと、王者の読みの方が先に働くと思います。あとは、テイクダウンディフェンスです。ここが崩れると、後半はかなり厳しいです。

私の見立てでは、1Rは後藤にも十分チャンスがあります。
でも2R以降は、サバテロがタイミングを合わせ、打ち終わりに入る回数も、テイクダウンも増える。最後は王者のペースになるはずです。

私の予想は、サバテロの判定勝ちです。

見どころ3 堀江圭功 vs パトリッキー・ピットブル

堀江が最初の2分で距離の主導権を取れるか

パトリッキー・ピットブルはBellatorライト級で長く実績を残した名前で、堀江にとって相当な大物です。

それでも、私は堀江を上に取ります。
パトリッキーの最大の武器は右オーバーハンドです。踏み込みが深く、当たれば一撃で試合が終わる。ただ、その右を打つまでの入りが近年は少し変わってきたように見えます。以前よりも踏み込みの一歩目に間があり、横の動きへの対応も全盛期ほどの鋭さは感じません。

そこに対して堀江のジャブはかなり効くはずです。
ジャブで出足を止めて、カーフを打つ。パトリッキーは前足に体重をかけて踏み込むタイプなので、そこを削られると右の威力が落ちる。深い踏み込みがないと、あの一撃の怖さはかなり減ります。

展開の分かれ目は、最初の2分です。
堀江がジャブとカーフで先手を取れれば、そのまま堀江の試合になりやすい。逆に、早い段階で右をもらうと一気に危ない。そういう意味で、この試合は今大会でもかなりスリリングです。

私の予想は、堀江の判定勝ちです。
どうしてもストライカーは年齢による反応の遅れが出ちゃうんですよね。

見どころ4 萩原京平 vs アバイジャ・カレオ・メヘウラ

萩原が上体の動きに惑わされず、足を止めさせられるか

メヘウラは1.5kgオーバーで、勝っても記録は残らず、減点2スタートです。萩原が負けるか引き分けならノーコンテスト。条件としてはかなり重いです。一気に試合感はなくなりました😭

メヘウラは上体を大きく振るヘッドムーブメントを使いながら、右を打ち込んでくるタイプです。正面で見ると狙いづらいし、右のタイミングは読みづらい。ここだけ見ると厄介です。

ただ、弱点も見えます。
上体は動くのに、足の動きが追いつかない場面がある。つまり、上は揺れているけれど下は止まっている。その瞬間があるなら、萩原のカーフがかなり効きます。カーフが入ると、ヘッドムーブメントそのものの土台が崩れる。足が痛いと、上体を大きく振れなくなるからです。

萩原が序盤にやるべきことはシンプルです。
打ち合いに付き合わず、ジャブとカーフで距離を管理する。メヘウラの右が届く距離に長くいない。それを徹底して、動きが鈍ったところで圧を強める。いちばん自然なフィニッシュは、2Rにコーナーへ詰めてパンチをまとめる形です。

私の予想は、萩原の2R TKO勝ちです。

見どころ5 福田龍彌 vs アジズベク・テミロフ

福田が正面から付き合わず、精度差で上回れるか

この試合は、かなりいい打撃戦になると思います。どちらが倒すか。
テミロフは前に出てくる。一発の威力がある。相手が打ち合いに応じてくれた時に、自分の試合へ引き込む力が強い。怖い相手です。

でも、私は福田を上に取ります。
福田の強さは、反応速度というより予測の精度です。相手のパンチの軌道、タイミング、どの手を出しそうかを先に読んで、その一歩先に自分のポジションを置ける。テミロフのように直線的に圧をかける選手とは、かなり相性がいいはずです。

ポイントは、下がりながら捌かないことです。
後退しすぎると、ロープやコーナーを背負って角度が消える。そうなるとテミロフの大振りが当たりやすくなる。福田は、横に動くか、前に出ながらジャブで距離を作るか、そのどちらかで能動的に試合を動かしたい。ここができるなら、有効打では福田が上回ると見ています。

私の予想は、福田の判定勝ちです。
スコアが割れる可能性もある、かなり面白い接戦になりそうです。

見どころ6 朝久泰央 vs シンパヤック・ハマジム

朝久が中間距離のリズムに付き合わず、出入りの速さを見せられるか

この試合は、地元福岡の朝久泰央にとって内容も問われる試合です。

シンパヤックはムエタイベースで、中間距離の蹴りと首相撲が武器です。
この距離で付き合うと嫌な相手です。だから朝久としては、見合う時間を短くしたい。一気に入って打つ。打ったらすぐ離れる。この出入りの速さで、相手の蹴りのリズムを壊したいです。

私は、朝久の方がスピードとコンビネーションで上だと見ています。
左右フック、ボディ、左ミドルのつなぎが速く、相手に「蹴る間」を与えない形に持っていける。朝久が勝つなら、単発ではなく連打です。インサイドに入って短い距離でまとめ、また外へ出る。その繰り返しで、シンパヤックの得意なテンポを崩していく試合になると思います。

見どころは、2R以降の蓄積です。
1Rは互いに距離を測る時間があるはずですが、2Rから朝久のボディとフックが少しずつ効いてくると、シンパヤックの下がる場面が増えてくる。そこで前へ出て連打をまとめられるか。そこまで行ければ、3Rの終盤に止める形が見えてきます。

私の予想は、朝久の3R TKO勝ちです。
地元大会で、ただ勝つだけではなく、印象まで残してほしい試合です。

見どころ7 神龍誠 vs エンカジムーロ・ズールー

爆発力を凌いで、最初の1分で組みに持ち込めるか

ズールーは、一瞬の爆発力が怖い選手です。
リーチを生かしたストレート系のパンチは、神龍でもまともにもらえば危ない。そこは間違いなく注意点です。絶賛UFCで大活躍中の堀口選手を、近年「ヒヤリとさせた」唯一の選手がズールーではないでしょうか。

ただ、総合力では神龍が上だと思います。
ズールーは持久力とグラウンド対応に課題がある。神龍としては、序盤のスタンドで無理に打ち合わず、フェイントで手を出させてから入る。大きく振った直後にシングルレッグ。そこが入り口です。

テイクダウンが決まれば、その先も見えます。
ズールーは体が長いぶん、横を向いた時に首と腕の間にスペースができやすい。神龍のダースやアナコンダが入りやすい体型です。だから私は、トップを取ってからのダースが最もありそうだと見ています。

私の予想は、神龍の判定勝ちです。

見どころ8 浜崎朱加 vs ナターシャ・クジュティナ

浜崎が正面の圧力を越えて、バックを取る形まで行けるか

この試合は迷いました。
浜崎にはRIZINで積み上げてきた経験があるし、苦しいところからひっくり返す力もある。ただ、相手がかなり嫌です。

クジュティナはリオ五輪柔道銅メダリストで、LFA女子ストロー級王者です。柔道ベースの組みとトップの強さは、やはりかなり厄介です。

浜崎が最も強いのはバックを取った時です。
でも、そこへ行くまでに正面の組みを越えないといけない。クジュティナの圧力を考えると、そこが簡単ではない。組み際で押し戻されると、浜崎の得意な流れに入る前に、相手のトップ時間が長くなってしまう可能性があります。

浜崎が勝つ形を考えるなら、正面で受け止めるのではなく、一度角度を作って背中側へ回ることです。
正面の力比べに付き合うと苦しい。逆に、組みの一瞬のズレを使ってバックまで行ければ、そこから一気に試合が変わる余地はあります。つまり、浜崎の勝機はゼロではない。でも、その形に入るまでがかなり難しいという試合です。

私の予想は、クジュティナの判定勝ちです。
浜崎が崩せば大きいですが、今回は相手の組みの質が上回ると見ています。

見どころ9 摩嶋一整 vs ジェームズ・ギャラガー

テイクダウンから上を取ったあと、キープし続けられるか

この試合は、グラップラー同士らしい面白さがあります。
ギャラガーにはギロチンの怖さがあるし、スタンドにも一発はある。でも、摩嶋が自分の形を作れた時のマウントキープはかなり強い。試合の答えはそこにあると思います。

摩嶋が気をつけるべきは、テイクダウンに入る瞬間です。
頭を下げすぎるとギャラガーのギロチンにかかる。ここがこの試合のいちばん危ない入口です。逆に、そこを越えて上を取れれば、試合はかなり楽になるはずです。ハーフからパスして、マウントで削る。そこまで持っていけると強いです。

摩嶋にとって大事なのは、急いで極めに行かないことだと思います。
上を取ったあと、まずはキープして削る。その時間をきちんと作れるなら、ギャラガーの下からの仕掛けも出しづらくなる。派手さより、落ち着いて上の時間を積む方が勝ち筋としては太いです。

私の予想は、摩嶋の2R一本勝ちです。

見どころ10 ヌルハン・ズマガジー vs 天弥

技術以前に、試合条件そのものが重い

この試合は、計量条件が重すぎます。
天弥は3.5kgオーバー。しかも勝っても記録は残らず、減点2スタートです。楽しみにしていたカードなだけに、超残念。

それを抜きにしても、私はズマガジー有利だと思います。
天弥は気持ちが強く、前に出るでしょう。ただ、ズマガジーは距離を取ってカウンターを合わせるのがうまい。そこへ天弥が突っ込む形になると、右を合わせられる危険がかなり高い。組みでもズマガジーが上に見えます。

私の予想は、ズマガジーの1R TKO勝ちです。

それにしても3.5kg超過でも「試合をやりたい」といったズガマジーがすごい。プロの世界で3.5kgは大きすぎる差ですからね。
そして天弥は絶対にノーコンテストに持っていかないと、「減量はできないわ、試合は負けるわ」ってなるからすごいプレッシャーです。

いろいろと厳しい試合です。

まとめ

今日のRIZIN福岡大会は、メインとセミだけを見る大会ではありません。
もちろん最後はシェイドゥラエフ vs 久保、サバテロ vs 後藤に視線が集まります。けれど、その前に堀江 vs ピットブルの危ないカードがあり、福田 vs テミロフの接戦がある。中盤から上位まで、かなり濃い試合が並んでいます。

私がいちばん見たいのは、やはりシェイドゥラエフ vs 久保優太です。
ただ、この試合は「王者がまた勝つのか」ではなく、久保がどこまで自分の距離で試合を作れるか。そこを見ながら観ると、結果がどちらに転んでも記憶に残るメインになると思います。

大会概要と視聴情報

大会名
大和開発 presents RIZIN LANDMARK 13 in FUKUOKA。

開催日時
2026年4月12日(日)12:00開場予定、14:00開始予定です。

会場
マリンメッセ福岡A館です。

試合数
本戦12試合、オープニングファイト4試合です。

視聴方法
PPVはRIZIN 100 CLUB、RIZIN LIVE、ABEMA、U-NEXTで販売され、福岡ではマリンメッセ福岡B館でパブリックビューイングも開催されます。

福山

・Sonos Arc / Sub Gen4 / Symfonisk×2で映画と音楽を満喫中
・Sonos歴7年、Sonos PlaybaseからSonosにハマる
・趣味:映画鑑賞、RIZIN/UFC観戦、テニス観戦
・最高のコンテンツを楽しむためにSonosで環境を整えた人

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