2026年7月18日に開催された「RIZIN LANDMARK 15 in HIROSHIMA」をU-NEXTで視聴しました。
この記事では全試合ではなく、個人的に注目していた第4試合の鈴木博昭選手対宮川日向選手と、第8試合以降の5試合を振り返ります。
今回の大会で特に印象に残ったのは、イリスベク・ティレノフ選手と、RIZINバンタム級王者のダニー・サバテロ選手でした。
ティレノフ選手は、あの太田忍選手のレスリングを受けても簡単には支配されず、最後は打撃で仕留めました。シェイドゥラエフ選手が自信を持ってRIZINに送り込んできただけのことはあります。
一方のサバテロ選手は、ただ王座を防衛するだけではなく、フィニッシュまで求められていました。いつもどおり安全に勝つだけでは評価されない状況で、実際にパンチでKOしてしまったのですから格好良すぎます。
もちろん、ダウトベック選手の左フックも恐ろしかったですし、山本アーセン選手の成長も感じました。バッティングによるダメージが残る中で試合をひっくり返した鈴木博昭選手にも興奮しました。
ただ、今回の大会を象徴していたのは、やはりティレノフ選手とサバテロ選手だったと思います。
サバテロ選手の戦いっぷりには感動しました!
最高でした!
いつも通りSonosのホームシアター環境で観たので迫力満点でした!
今回振り返る試合の結果
| 試合 | 勝者 | 敗者 | 勝利方法 |
|---|---|---|---|
| 第12試合 | ダニー・サバテロ | 鹿志村仁之介 | 3R 40秒 KO |
| 第11試合 | カルシャガ・ダウトベック | 萩原京平 | 1R 4分8秒 TKO |
| 第10試合 | イリスベク・ティレノフ | 太田忍 | 2R 3分4秒 TKO |
| 第9試合 | 山本アーセン | ヒロヤ | 3R 判定3-0 |
| 第8試合 | ジョニー・ケース | 天弥 | 1R 3分14秒 TKO |
| 第4試合 | 鈴木博昭 | 宮川日向 | 2R 3分29秒 TKO |
太田忍 vs イリスベク・ティレノフ|シェイドゥラエフが推薦するだけのことはある
イリスベク・ティレノフ選手が、太田忍選手に2ラウンド3分4秒でTKO勝利しました。
試合前から、ティレノフ選手がただの無名外国人ではないことは分かっていました。
現在のRIZINフェザー級王者であるラジャブアリ・シェイドゥラエフ選手と同じチームに所属し、シェイドゥラエフ選手が「サバテロを倒せるチームメイト」としてRIZINに推薦した選手です。
シェイドゥラエフ選手自身が、打撃でも組みでも隙のない恐ろしい強さを見せています。その選手がわざわざ推薦するのですから、ティレノフ選手も相当強いのだろうとは思っていました。
それでも、RIZIN初戦から太田選手を相手にここまでやるとは思いませんでした。
太田選手は、リオデジャネイロ五輪のグレコローマンレスリングで銀メダルを獲得した選手です。MMAでもレスリング力と爆発的な身体能力を武器に、RIZINバンタム級の上位で戦ってきました。
打撃の攻防には不安を見せることがあっても、組みの強さについては間違いなくRIZINトップクラスです。
実際、太田選手はティレノフ選手相手に、優勢な試合運びをスタートさせました。
1ラウンドには、ティレノフ選手の前蹴りを取って金網へ押し込み、そのままテイクダウンしました。2ラウンドにもタックルからティレノフ選手を持ち上げ、マットへ落としています。
つまり、太田選手のレスリングが通用しなかったわけではありません。テイクダウン自体は成功しています。
ところが、ティレノフ選手は倒された後が強かった。
1ラウンドではテイクダウンされた体勢から返し、立ち上がるだけでなく、逆に太田選手の背後まで回っています。太田選手がギロチンチョークを仕掛けた場面でも、金網へ押し込んで極めさせず、自分がバックを狙う側へ回りました。
2ラウンドに持ち上げられて倒された後も、ティレノフ選手はすぐに体を離して立ち上がっています。
太田選手ほどのレスラーに一度も倒されないというのは、簡単ではありません。しかし、倒されないことだけがMMAのレスリング力ではないのでしょう。
倒されても不利な状態を長引かせない。下になっても慌てずに体勢を入れ替え、再び自分が戦いやすいスタンドへ戻す。
ティレノフ選手は、太田選手のレスリングを完全に否定したのではなく、一度は受けたうえで、試合を支配する武器にはさせませんでした。
あの太田忍のレスリングに対抗しているんですからね。
それだけでも相当に厄介な選手ですが、ティレノフ選手は打撃も強かったです。
試合を決めた場面では、回転系の蹴りからストレートを当てて太田選手にダメージを与えました。太田選手は苦しくなりながらもタックルへ入り、一度はティレノフ選手を持ち上げて倒します。
それでもティレノフ選手はすぐに立ち上がり、ワンツーから膝蹴りを太田選手の顔面へ合わせました。
この膝蹴りの当て感にはビビりました。
太田選手が組みに来たところへ、なんとなく膝を振り上げたわけではありません。打撃で姿勢を崩し、太田選手の頭が来る位置を見ながら、膝が通る場所へ正確に当てています。
倒れた太田選手への追撃も速く、勝負を終わらせる判断に迷いがありませんでした。
試合前のティレノフ選手は、「シェイドゥラエフの同門」という印象でした。しかし、実際に見せたのは、単なる強いレスラーではありません。
太田選手のテイクダウンに対応しながら、スタンドではストレートや回転系の攻撃を当て、最後は膝蹴りで仕留めました。
組みと打撃が別々に強いのではなく、組みの攻防から打撃へ戻る流れが滑らかです。太田選手に倒された直後でさえ、ティレノフ選手は自分の攻撃へすぐに切り替えていました。
まだ22歳で、RIZINでは今回が初戦です。
一試合だけで王者になれると断言するのは早いでしょう。しかし、バンタム級の上位と戦えるだけの実力があることは、あの試合だけでも十分に伝わりました。
試合後には、サバテロ選手へ王座挑戦をアピールしています。
さすがにRIZIN初戦だけで即タイトルマッチになるとは限りませんが、「まずは何試合か様子を見ましょう」と簡単に扱える選手でもなさそうです。
シェイドゥラエフ選手が推薦するだけのことはありました。
バンタム級に、またとんでもない選手が入ってきました。
1R観ただけだと、やっぱりシェイドラエフが化け物なだけで、キルギスだから強いってわけじゃないんやねーくらいに思っていましたが、2R以降、どんどん化け物っぷりを見せてきました。つええ。マジでつええ。井上直樹と全然いい勝負すると思う(((( ;゚д゚)))アワワワワ
ダニー・サバテロ vs 鹿志村仁之介|フィニッシュを求められ、本当にKOした王者
メインイベントでは、ダニー・サバテロ選手が鹿志村仁之介選手を3ラウンド40秒、右フックでKOしました。
これでサバテロ選手は、RIZINバンタム級王座の2度目の防衛に成功しています。
今回のサバテロ選手には、普通のタイトルマッチとは少し違った難しさがあったと思います。
サバテロ選手は、レスリングで相手を倒し、上から動きを封じながら試合全体を自分のペースに変えられる選手です。派手な攻撃を連発しなくても、相手にやりたいことをさせず、確実に勝利へ近づいていきます。
ところが、その安定した強さが、王者として十分に評価されていたかというと微妙でした。(バラさんの評価的に)
サバテロ選手は試合を支配して勝つ一方で、判定決着が多く、フィニッシュへ向かう姿勢を何度も指摘されていました。(バラさんに)
RIZIN公式の試合前解説でも、今回のサバテロ選手の課題は、はっきりと「フィニッシュ」と書かれています。
普通に考えれば、タイトルマッチでは最も勝率の高い戦い方を選ぶべきです。
無理にパンチで倒そうとして打ち合えば、自分が倒されるかもしれません。一本を狙って深追いすれば、体勢を入れ替えられる危険もあります。
王座を守ることだけを考えるなら、太田忍戦で見せたように、リーチ差を活かしてコツコツ打撃を当てて安全に判定勝ちを狙うのが合理的だったはずです。
しかし、今回のサバテロ選手には、ただ勝つだけでは足りないという空気がありました。
私には、「フィニッシュしなければ、本当のチャンピオンとして認めてもらえない」と言われているようにさえ見えました。
そのプレッシャーの中で、いつもとは違う戦いを求められながら、本当にKOしてしまったのですから格好良かったです。
しかも、最初から無謀に打ち合ったわけではありません。
鹿志村選手は、寝技の決定力が非常に高い選手です。1ラウンドにはタックルから足関節を狙い、横三角へ移行しました。さらに引き込みから三角絞めを仕掛けるなど、王者を何度も自分の得意な世界へ引き込んでいます。
サバテロ選手はレスリングが強いので、そのまま寝技で鹿志村選手と勝負することもできたはずです。
しかし、無理に上から押さえ込もうとはしませんでした。
鹿志村選手が足関節や三角を狙えば、体を抜いて立ち上がる。鹿志村選手が引き込めば、寝技を進めさせず、再びスタンドへ戻す。
レスリングに自信があるからこそ、寝技で勝つことにこだわらなかったのだと思います。
相手の得意分野で意地を張るのではなく、危険な場所から離れ、自分の勝てる場所へ試合を戻す。レスリングの強さを、相手を寝かせるためだけではなく、自分が立ち上がるためにも使っていました。
そして3ラウンド、鹿志村選手のタックルを切って立たせた直後、サバテロ選手の右フックが入ります。
鹿志村選手は後方へ倒れ、そのまま試合終了。
これまでフィニッシュできないと言われてきた王者が、タイトルマッチのメインイベントで、得意のレスリングではなくパンチによるKO勝ちです。
試合後のサバテロ選手も、「他の選手は勝てばいいと言われるが、自分は勝ったうえでフィニッシュしなければならない」と話していました。
自分に何が求められているのかは、本人が一番よく分かっていたのでしょう。
フィニッシュを求められたからといって、自分の試合を崩して大振りを繰り返したわけではありません。鹿志村選手の危険な寝技を冷静に処理しながら、最後に訪れたチャンスを逃さず、一発で試合を終わらせました。
「KOしろ」というプレッシャーの中で、いつもと違う戦いを強いられ、それでも宣言どおりにKOして勝つ。
紛れもないチャンピオンですわ。
ほんとすごい。勝つこと、いや、完全決着で勝つことを求められた試合で、ちゃんとやってのけるのすごいわ。アメリカから来て、時差もあるし、環境差もあるし、リカバリーもやりづらいだろうし、そんなストレスフルな中で、求められた課題をクリアするなんて。カッコよすぎ。
カルシャガ・ダウトベック vs 萩原京平|うまく戦えていた時間が、一発で消えた
カルシャガ・ダウトベック選手が、萩原京平選手を1ラウンド4分8秒でTKOしました。
試合時間と結果だけを見ると、ダウトベック選手の完勝です。
ただ、萩原選手が何もできなかった試合ではありませんでした。
試合序盤、萩原選手はインカーフキックと右ミドルを使い、ダウトベック選手が得意とするパンチの距離へ簡単には入らせませんでした。
危険なパンチャーと正面から打ち合うのではなく、蹴りで遠い距離から削りながら、ダウトベック選手の踏み込みを警戒していました。
ダウトベック選手も、すぐには攻めません。
萩原選手の蹴りを受けながら距離を測り、自分のパンチが確実に届く瞬間を待っていたように見えました。
このまま萩原選手が蹴りを積み重ね、ダウトベック選手の踏み込みを鈍らせていくのではないか。そう思い始めたところで、試合は突然終わりました。
ダウトベック選手が大きく踏み込み、左フックを当てます。
萩原選手は後方へ倒れ、追撃のパウンドを受けてレフェリーが試合を止めました。
萩原選手が数分かけて作ってきた良い流れが、一発で消えてしまいました。
格闘技の怖さを感じる場面です。
萩原選手の作戦が大きく間違っていたとは思いません。蹴りは当たっていましたし、ダウトベック選手に簡単に距離を詰めさせてもいませんでした。
それでも、ダウトベック選手は焦りませんでした。
自分の距離ではない間は無理に攻撃せず、左フックが届く瞬間まで待つ。そして一度踏み込んだら、その一発で試合を決めました。
パンチの威力はもちろんですが、攻める瞬間を待てる冷静さも恐ろしいです。
萩原選手は、また苦しい敗戦になりました。
ただし、今回の試合で打撃がまったく通用しなかったわけではありません。相手が悪すぎたというだけで終わらせるのも簡単ですが、ダウトベック選手のような一発を持つ相手に対して、ほぼ完璧に距離を管理し続けなければならなかったことも事実です。
萩原選手は人気があり、注目度の高い強豪とのカードを組まれやすい選手です。
だからこそ、次は少し相手の段階を調整し、勝利を取り戻す試合も見てみたいです。
ダウトベックやばすぎる。萩原選手が反応できないほどのスピード。そして萩原選手のガード越しのパンチなのに、超絶ダメージを与える岩石パンチ。どーなってんの。
久保優太戦で評価を落としたかのように見られたダウトベック選手ですが、アイポークがなかったら全然分からない試合だったでしょうね。なんせ一撃で形勢を逆転させる力があるのですから。
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ヒロヤ vs 山本アーセン|身体能力だけではなく、MMAとして勝った
山本アーセン選手が、ヒロヤ選手に判定3-0で勝利しました。
判定は3-0でしたが、アーセン選手が一方的に攻め続けた試合ではありません。
特に1ラウンド、ヒロヤ選手が飛びついて仕掛けたギロチンチョークは、かなり深く入ったように見えました。
アーセン選手の首が完全に抱え込まれ、「これは極まるかもしれない」と思ったほどです。
しかし、アーセン選手は慌てませんでした。
無理に頭を引き抜こうとするのではなく、時間をかけて体勢を調整し、少しずつ絞めを緩めて脱出しました。危険な場面を乗り越えた後は、打撃からタックルへつなぎ、自分から先に攻める時間を増やしていきます。
今回のアーセン選手は、以前より戦い方が整理されていたように感じました。
パンチやハイキックを見せてから組みに入り、テイクダウンできなければ金網へ押し込む。組みを防がれれば、また打撃へ戻る。
身体能力に任せて一つの攻撃を強引に通そうとするのではなく、相手の反応に合わせて次の攻撃を選んでいました。
ヒロヤ選手にも、パンチを当てた場面やテイクダウンを奪った場面があります。大きな実力差を感じる試合ではありませんでした。
ただ、ヒロヤ選手の良い攻撃は一つの場面で終わることが多く、その後の流れまで自分のものにはできませんでした。
一方のアーセン選手は、派手なフィニッシュこそなかったものの、打撃とタックルをつなぎながら先手を取り続けました。判定は妥当だったと思います。
ヒロヤ選手はこれで連敗が続くことになりました。
まったく通用していないわけではなく、毎回勝てそうな場面は作っています。だからこそ、そろそろ「惜しかった」で終わらず、接戦を勝利へ変える試合が必要になってきました。
アーセンつええ。打撃もレスリングもすごい。なぜ安定的に強さを出せないのか…
ジョニー・ケース vs 天弥|前に出る勇気を、経験豊富なケースに利用された
ジョニー・ケース選手が、天弥選手を1ラウンド3分14秒でTKOしました。
天弥選手は、ケース選手を相手にしても下がりませんでした。
ケース選手がジャブや左フックを当てても、天弥選手はローキックや右ストレートを返し、自分から前へ出ようとしていました。
実績で大きく上回る相手の名前に飲まれ、最初から消極的になっていたわけではありません。
ただし、ケース選手は天弥選手が前へ出てくることを冷静に見ていました。
天弥選手が距離を詰めたところへ右アッパーを合わせてダウンを奪い、そのままパウンドをまとめて試合を終わらせました。
天弥選手の勇気が足りなかった試合ではありません。
むしろ、勇気を持って前へ出たからこそ、その動きをケース選手に利用されてしまいました。
ケース選手はUFCやRIZINライト級グランプリを経験し、RIZINのタイトルマッチにも出場しているベテランです。一方の天弥選手は、これからRIZINで実績を積み重ねていく段階にあります。
現時点では、かなり経験差のあるマッチメイクだったと思います。
それでも、格上を前にして勝負へ行った姿勢は、今後につながるはずです。今回の敗戦から、ただ前へ出るだけではなく、相手が何を待っているのかまで読めるようになれば、天弥選手はさらに強くなると思います。
天弥選手でさえいけなかった…
やっぱりジョニーケース強いですね。
鈴木博昭 vs 宮川日向|バッティングのダメージを抱えながら逆転
鈴木博昭選手が、宮川日向選手を2ラウンド3分29秒でTKOしました。
この試合では1ラウンド、宮川選手がストレートで入った際に頭同士がぶつかり、鈴木選手が倒れる場面がありました。
当初はパンチによるダウンにも見えましたが、中継では映像確認の結果、偶発的なバッティングと説明されていました。
ただし、偶発的な反則だからといって、受けたダメージが消えるわけではありません。
鈴木選手は倒れた後もしばらく動きが鈍く、ダメージが残っていることが画面越しにも伝わってきました。
宮川選手は上背があり、思い切りの良いストレートを打ち込んできます。2ラウンドにも右ストレートを当て、鈴木選手を大きくよろめかせました。
あの場面では、そのまま宮川選手が押し切ると思いました。
ところが、鈴木選手はダウンしながらもタックルへ入ります。
打撃でやり返そうと意地になるのではなく、宮川選手を金網へ押し込み、試合の場所を変えました。
そこから縦肘を連打して宮川選手を崩し、倒れた後も肘、鉄槌、膝を重ねてレフェリーストップを呼び込みました。
シュートボクシングの世界王者だった鈴木選手が、打撃戦で打ち勝つのではなく、組みと金網際の攻防を使って逆転したところが良かったです。
しかも、1ラウンドに偶発的なバッティングを受け、その後も宮川選手のストレートでダメージを重ねられた中での逆転でした。
苦しい状況でも気持ちを切らさず、勝つために戦い方を変え、宮川選手が崩れた瞬間には一気に試合を終わらせました。
鈴木選手の経験と執念が出た勝利だったと思います。
宮川選手も負けはしましたが、打撃の速さと強さは十分に見せています。あとは、自分の打撃で相手を崩した後、組みの展開へ切り替えられたときにどう対応するか。そこを改善した宮川選手を、またRIZINで見てみたいです。
怪物君勝てて良かった…バッティングだったのにダメージ判定されて負けてたら悲しすぎるもんな。
本当に良かった。
まとめ|得意技の強さだけでは決まらなかった大会
今回振り返った試合では、単純に「強い打撃を持っている選手が勝った」「レスリングが強い選手が勝った」という結果にはなりませんでした。
印象的だったのは、相手の得意な攻撃を受けた後の対応です。
ティレノフ選手は太田選手に倒されながらも、そこで支配されずに立ち上がりました。サバテロ選手は鹿志村選手の寝技に意地を張って付き合わず、試合をスタンドへ戻しました。鈴木選手も、打撃で大きなダメージを受けた後に組みへ切り替え、逆転しています。
自分の得意技を出す力だけではなく、相手の得意な展開から抜け出し、別の勝ち筋へ移れる選手が勝っていました。
その中で、新しい脅威として登場したのがティレノフ選手です。
今回の一勝だけで、すぐにサバテロ選手とのタイトルマッチが組まれるかは分かりません。ただ、バンタム級上位の太田選手を相手に見せた内容を考えると、近いうちにトップ選手と戦うことになるはずです。
そして王者のサバテロ選手は、これまで求められていたものに結果で応えました。
強いけれど倒せない王者ではなく、勝たなければならないタイトルマッチで、本当に相手を倒して王座を守った王者です。
今回の広島大会で、RIZINバンタム級はさらに面白くなりました。
ティレノフ選手がどこまで上がってくるのか。
サバテロ選手の王座を脅かす選手が現れるのか。
次の展開が楽しみです。
参考サイト
abc presents RIZIN LANDMARK 15 in HIROSHIMA 対戦カード/見所解説
MMAPLANET|イリスベク・ティレノフ試合前インタビュー
https://mmaplanet.jp/233040
ゴング格闘技|ダニー・サバテロ試合後インタビュー
https://gonkaku.jp/articles/24364
確認日:2026年7月21日

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