このページでは、「転職しようかな」と思った時に読んでおきたい本を紹介します。
1 転職を考えておきたい時に読んでおきたい本
では以下に本を紹介していきます。
1.1 このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法
北野唯我(きたのゆいが)さんの本をまずはじめに紹介します。なぜ最初にこの本を紹介するかというと、「圧倒的に読みやすいから」です。ストーリーになっているため、本が苦手な人でもスラスラと読んでいけるはずです。
ざっくりと内容を紹介します。「マーケットバリューを高めよ!」ということを著者は指摘します。マーケットバリューとは、ようは市場評価のことです。市場から求められる人材であれば、転職は容易なのですね。
マーケットバリューの価値は、次の3つで構成されます。
- 技術資産
- 人的資産
- 業界の生産性
で決まります。この3つが高ければ、最高なわけです。
で、ここで重要になるのが業界の生産性です。ここは個人の努力で変えられるものではありません。業界の生産性が低いところに転職してしまうと、技術資産と人的資産が高くても、かなり厳しい働き方になってしまいます。
逆に言えば、能力がそこそこでも業界の生産性が高いところに転職できれば、高い給料がもらえるわけです。つまり、業界選びがとても重要ということですね。「スキルもなければ人脈もないぜ!」という方は、まずは業界選びを注目したいところです。
さて、ここまでは当たり前の話です。じゃあどうやって業界を選んでいけばいいのか?そして会社を選んでいけばいいのか?という詳細が知りたい方は、どうぞこちらの本をお読みください。
いくつかだけポイントを指摘しておくと↓
- 複数のベンチャーが参入して、大きなマーケットになりそうなところ
- 業界の非効率を突くサービス
- 中途入社した人が活躍している会社
あと、転職エージェントの使い方についても書かれており、これがとても参考になります。転職エージェントについては、別記事でまとめています↓
>【転職サイトとエージェントの違い】なぜ転職では複数のサービスを利用するべきなのか?
読書メモとして簡単に動画にしています↓↓↓
1.2 科学的な適職
続いて紹介したいのが『科学的な適職』です。
「自分の適職ってなんだろう?」と、たぶん多くの人が悩んでいると思います。でもそれに答えるのはなかなか難しいですよね。「適職ってなに?」という大きな問いが出てきますから。
こちらの本では、適職のことを『あなたの幸福が最大化される仕事』と定義します。つまり、自分の幸福度という観点から、仕事を探そうというわけです。「やりたい」とか「自分が得意なこと」という観点からではなく、『幸福度』という総合的な面からアプローチします。
で、仕事選びでハマりがちな7つの定番ミスが科学的に分かっていますので、まずはこちらを紹介しておきます。
- 好きを仕事にする:好きなことを仕事にしても幸福度が高いのは最初だけ
- 給料の多さで選ぶ:給料と仕事の満足との相関関係は低い
- 業界や職種で選ぶ:業界や業種が今後どうなるか分からない&自分の興味も変化する
- 仕事の落差で選ぶ:楽すぎる仕事もまた幸福度を下げる
- 性格テストで選ぶ:性格診断によって適職が見つかる保証はどこにもない
- 直感で選ぶ:人の直感なんてあてにならない
- 適正に合った仕事を求める:適性検査は、就職後のパフォーマンスを測れないことが分かっている
逆に、仕事の幸福度を決める7つのことも科学的に分かっています。
- 自由:数ある研究の中でも「自由」ほど仕事の幸せを左右する要素はない
- 達成:前に進んでいる感覚は得られるか?
- 焦点:自分のモチベーションタイプにあっているか?(p119を参考に)
- 明確:組織のなすべきことやビジョン、評価軸ははっきりしているか?
- 多様:作業の内容にバリエーションはあるか?
- 仲間:組織内に助けてくれる友人はいるか?
- 貢献:どれだけ世の中の役に立つか?
仕事で人生の幸福度を高めたい場合、これらを増やせるような組織を見つけると良いです。
ちなみに著者はこのように言っております↓
これらの要素を満たさない仕事は、どれだけ子供の頃から夢に見た職業だろうか、誰からも憧れる気持ちだろうか、最終的な幸福度は上がりません。逆に言えば、これらの要素が揃った仕事であれば、どんなに世間的には評価が低い仕事でも幸せに暮らすことができるわけです。p102
こちらの本はかなりガッツリ目になっていますので、書いてあることを全部やろうと思うとかなり大変です。しかしやった分だけ『適職』に近づけますので、「絶対に転職を成功させてやるんや!」という強い意志をお持ちの方には読むことをオススメします。
読書メモとして簡単に動画にしています↓↓↓
1.3 橘玲さんの本を読んで現実主義の目を養おう
次に紹介したいのが橘玲(たちばなあきら)先生の本です。橘玲先生は徹底的な現実主義者。だからこそ、資本主義社会での生き方を提示しています。
「転職しよう」と考える人の多くは、永遠に会社に依存する思考になっていると思います。でもそれだと、これからはきついんですよ。もちろん会社で働きながら、ポンポンと転職しながら、人生を楽しそうに生きている人たちがいます。しかし彼らは会社に依存していません。彼らは、自分の能力が発揮できるところ・やりたいことがあるところに渡り歩く力があるのです。会社勤めはしていますが、会社に依存していないのですね。
そういう人たちは精神的に独立しています。それはお金があるからなのか、人脈があるからなのか、スキルがあるからなのかは分かりません(たぶん全部ある)。では精神的に独立するためにはどうすればいいのか?その1つの答えを橘玲先生が本にて伝えてくれております。
橘玲先生の本の中で「まずはこれ読んでおこう!」というのが『黄金の羽の広い方』になります。目から鱗になること間違いなしの一冊。
『黄金の羽の広い方』を読んだ後は『幸福の資本論』を読んでおきましょう。こちらの方が読みやすいかもなので、読書が苦手な人はこちらからどうぞ。
「嫁には専業主婦になってもらい」と考えている男性、「将来は専業主婦がいいなー」という願望を持っている女性は、『専業主婦は2億円損をする』を読んでおきましょう。これからの時代、資産家の家庭にでも入らない限り専業主婦は辛いです。子どもが小さいうちは幸せかもしれませんが、子どもが大きくなるにつれて“ある種の不安”が襲ってくるのですね。
ここの3冊の本をザクっと要約すると、
「資本主義経済のルールって知らないでしょ?ルールを知らずしてゲームなんかできないんだわ。だからまずはルールを知って、そこから働き方を考えましょうや。自分の頭を使いましょうや。」
ということです。
黄金の羽の広い方に『お金持ちの方程式』というのが書かれています。
資産形成=(収入ー支出)+(資産×運用利回り)
つまり、お金持ちになるためには、収入を増やして支出を減らして、資産を形成して運用していけばいいのですね。しかし残念なことに、
- 収入はあんまり上がらない
- 支出は増える一方
- 資産なんかそもそもない
- 運用利回りの意味もよく分からない
という状態にほとんどの人が陥っています。
ですからまずやることは、徹底的に支出を減らすことです。無駄な支出を削っておかないと、転職して年収がアップしてもその分だけ支出が増える生活になってしまいます。それだとお金は貯まりません。
で、お金を貯め羅れるようになったら、そのお金を資産へと変えます。資産というのは富を生み出すもの。もっと具体的に言えば、毎月収入をもたらしてくれるものです。その繰り返しで資産を増やしていく(毎月入ってくる収入を増やしていく)ことができれば、お金持ちへの道は開かれるというわけです。
転職して収入を増やすことも大切ですが、資産形成という視点も大切です。ちなみに、資産というのは別に土地とか不動産だけではありません。その続きを知りたければ、上に紹介した3冊をお読みください。
おわりに
以上、転職に役立ちそうな本を紹介してきました。参考までに。それでは!
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