会社勤めの9割がきつい理由。なぜ豊かになれないのか?

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私は一流大学ではなく、国立の中堅大学を卒業した人間です。だから一流大学卒業者は知らないですよーということを前置きにしておいて、私の知り合いで「めっちゃ豊か!お金に不自由してないわー」というサラリーマンを見たことがありません。

 

まぁそれは仕方がないんですけども。

 

なぜかというと、実質賃金が20年くらい下がり続けているからです。(給料は上がったように見えても、消費税や社会保障費が上がっているので、実質的に使えるお金は減っている)

 

じゃあ安倍首相が言うように、アベノミクスでインフレ率2%目標を達成することができたら、サラリーマンでも裕福になれるのでしょうか?経済成長したらみんなが豊かになれるのでしょうか?

 

できればの話ですが、実質賃金は上がるので今より少しだけ豊かになれるでしょう。でも、“今より”であって根本的に豊かにはなれないでしょう。スーパーエリートサラリーマンにならない限り無理です。つまり、ほとんどの会社勤めのサラリーマンには無理なのです。

 

その理由をこのページで書いていこうと思います。

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サラリーマンの給料の意味を考える

さて、会社勤めのサラリーマンの給料はどうやって決まるのでしょうか?

 

これについてはマルクスの資本論を分かりやすく説明している木暮太一さんの本が参考になります。私は社会人になってから読んだのですが、大学生の時に出会いたかった本だと歯ぎしりするくらいに目から鱗情報が詰まっていました。

政府や企業の社長はあなたをお金持ちにする気は無い

まず大前提の話になりますが、

政府のお偉いさんや、企業の社長・役員・株主は、あなたを金持ちにする気は無い

ということを頭に叩き込んでください。

自分が裕福になりたいという気持ちはあっても、他人を裕福にさせたいとは1%も思っていません。

「給料以上に働いてね」というのが本音

経営者層が考えていることが、

「こいつを雇ったら、どれくらいプラスになるだろうか?」

です。

 

もっと極端に言ってしまえば、

「もっと給料を下げれないかなー。もっとたくさん働いてくれないかなー。あわよくばサービス残業してくれないかなー。」

と考えています。

生かさず殺さずで働かせる

歴史を見ればどこでもそうなのですが、あまりにも過酷な労働環境にすると反乱が起こってしまいます。(もしくは弱りすぎて死んでしまう)

だから支配層は“反乱しない程度の裕福さ”を与えるのです。

 

つまり、

  • 次の日も元気に働いてもらうためのお金(食費とか)
  • ストレス解消のためのお金(愚痴を言うための飲み会など)

のために給料としてお金が提供されているのです。

年収1000万円でもきつい理由

サラリーマンにとって年収1000万円は1つの目標だと思います。「年収1000万円を稼げるようになれば裕福になれる」という幻想が広くいきわたっているからです。

 

でも年収1000万円になっても地方の独身貴族でない限り、きついです。

 

なぜかというと、人は年収によって住む層が変わってくるからです。

  • 年収300万円の人は年収300万円の層
  • 年収400万円の人は年収400万円の層
  • 年収500万円の人は年収500万円の層
  • 年収600万円の人は年収600万円の層
  • 年収700万円の人は年収700万円の層
  • 年収800万円の人は年収800万円の層
  • 年収900万円の人は年収900万円の層
  • 年収1000万円の人は年収1000万円の層

 

住む層がランクアップすると、ちょっとだけ生活の質が良くなります。ちょっと高い家賃になり、ちょっと高い服を着て、ちょっと高い車になります。

なぜいいものを購入するかというと、「私は自分より低い年収のやつとは違う!」と見栄をはるからです。

 

その見栄は年収が上がるにつれて増えていきます。つまり、年収によって見栄のコストが高くなるのです。

 

サラリーマンにおいて見栄のコストは逃れられません。なぜなら、同じ会社に勤めている限り、周りも同じような給料をもらっており、周りと同じ生活水準にしないといけないからです。

見栄のコストを渋るようなら、

え?なんでお前、そんな安いもの買ってるの?

と言われてしまいます。

 

「皆が一緒が最高!!!!」という同調圧力高めの日本でサラリーマンしてる限り、見栄のコストからは逃れられないのです。

 

そんな環境から逃れようとするのは相当厳しいです。

  • 「転職しよっかな」→「転職は会社を裏切る行為だ!悪だ!」
  • 「見栄のコストなんて馬鹿らしい」→「あいつは変わってる。変だわ」

と、どちらを選ぼうとも“孤独”の道につながります。

 

ヒトは孤独を避けるように進化してきました。だからこそ孤独を選ぶのはきつい道なんです。孤独を避け、承認欲求を得るために見栄のコストを払い続けるのです。

 

その結果、お金が貯まらないってことなんですな。

つまり給料とは?

さて、上記に書いてきたことをまとめたいと思います。

給料とは経費

給料とは、経営者からしたら経費になります。人件費ってやつですわな。

経費とは自分の会社を経営していくためにかかるお金のことです。税金対策でもない限り、経費はできるだけ小さい方がいいのです。(=給料はできるだけ払いたくない)

給料とは労働力の再生産のためにかかるコストのこと

給料とは経営者の視点からすると経費(人件費)という意味がることを書きました。

その経費の内容をもうちょっと具体的に見てみましょう。

経費(給料)の内訳

  • 明日も元気に働くための食費
  • 明日も元気に働くための寝床の費用(住居費)
  • 会社で働くための服の費用
  • 会社に出勤するための移動費
  • ストレスを発散するための費用
  • 家族を養うための給料

などですわ。

なんで年齢が上がると給料が増えていくかというと、家族を養ったり、塾にいかせたり、体のメンテナンスにかかるコストが上がるからです。

結論:給料は『明日も同じように働くために必要な費用』で決まる

選択肢ある人生にするために社会人としてやってはいけないこと

見栄のコストを払い続けるサラリーマン人生は選択肢を奪っていきます。自分がスーパーエリートサラリーマンなれるのであれば、見栄のコストをガンガン払ってもいいでしょう。

しかし、そんなスーパーエリートサラリーマンになれそうでないのなら、見栄のコストを下げた方が生きるのが楽になります。

選択肢ある人生を歩むために、払ってはいけない見栄のコストを下記に書いていきます。

車のローン

車好きな人は世の中にたくさんいます。特に、高度経済成長期を生き抜いたバブルおじさんには多いです。

そういう人は決まって、

男は車やで!いい車乗ったらその分、仕事の成果も付いてくるわい!

とか言います。

そんな口車に騙されて、社会人数年目にしてまぁまぁの車に手を出す人がいます。ローンで。ローンとはつまり、借金のことです。

さてそうなれば、会社の奴隷のできあがりです。どれだけ辛くても、会社を辞めることができません。人生の選択肢を奪われるのです。

お金がない頃は車なんて走ればいいんです。国産の中古車で十分。

家のローン

車と同様に家を買うことも絶望です。繰り返しになりますが、スーパーエリートサラリーマンになるなら大丈夫です。でも、普通のサラリーマンにとって家のローンは絶望的すぎます。

少子高齢化、人口減少している日本。つまり、これからは土地があまり、家が余る時代です。ですから、都会でない限りどんどん土地や不動産の値段は下がることが予想されます。

そんな未来が予想される中でローンで家を買う・・・やめておくのが吉でしょう。

それに、

  • 移動の選択肢
  • 転職の選択肢

が一気に奪われてしまうんですな。

生命保険

生命保険はいらないです。医療も進化していますし、交通事故数も減っております。

独身者ならなおさら。

生命保険にお金を払うくらいなら、自分の能力アップにお金を使いましょう。

おわりに

きつい人生を送りたくないなら、年収が上がったからといって見栄のコストをあげてはいけません。ようは、昔のままの生活水準を保ちましょうねーってことですな。

 

さて、今回の記事の結論としては、

「同調圧力に屈せず、自分の頭で考えてお金を使え」

ということになります。これだけでも随分楽に生きれるはずです。(周りからは「変わってるやつだ」と思われちゃいますけど)

でもこれだけではハッピーに生きるのは難しいかと思います。なぜなら人生100年時代だし、年金制度は崩壊してるし、安楽死の制度は整ってないしで、老後の人生に不安がつきまとうからです。

 

だから、いくつになっても楽しく生きたいのであれば、

「生涯現役マインド」

を持たなければなりません。ようは、「いくつになっても働いてやるぜー」ってことですな。

でもサラリーマンの人に『働く』という言葉を使うと嫌悪感を示されちゃいます。なぜならサラリーマンにとっての給料は“ストレスの対価”だからです。

 

その考えは捨てなくてはいけません。働くことは他者貢献であり、喜ばれる行為であって、自己実現につながるからです。幸せに生きようと思えば、他者に貢献するという考えが必要なのです。

 

アウシュビッツ強制収容所に収容されていた経験を持つ心理学者ヴィクトール・フランクルは、いつ殺されるかも分からない状況下で“人生の意味”についてずっと考えていました。

そこで彼が出した答えが、

「人生の意味は外部にある」

ということです。

つまり、人生の意味は自分一人だけでは完結することはなく、周りの人、社会との関係性の中から生まれるということです。

ヒトはそういう生き物なんです。他者との関係性に喜びを感じるように進化してきたのです。

 

今回の記事はここで終わりになります。また別の記事にて『生涯現役マインドとその方法』について書いていこうと思います。

今回の記事も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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