Claudeプロジェクト機能の使い方。ブログ運営では「サイト別」より「作業別」で分ける

ブログ運営の作業を校閲や執筆などに分けて整理する作業机のイラスト ブログ運営
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Claudeを日常的に使っていると、サイドバーの「最近の項目」にチャットがどんどん溜まっていきます。

記事の校閲、ツール開発の相談、SEOの壁打ち、単発の調べもの。気づくと数十件が並んでいて、どのチャットで何を話したのか、そのチャットはもう終わったのか、それともまだ途中なのかがわからなくなる。私はこの状態にずっとモヤモヤしていました。

Claude自体は長く使っていますし、プロジェクト機能があることも知っていました。実際に触ってもいました。けれど、複数のブログを運営している自分のような人間にとって、どういう分け方をすればいいのかが、いまいち見えていませんでした。

最初に思いついたのは、ブログ単位でプロジェクトを分ける方法です。

たとえば、Aブログ、Bブログ、Cブログのように、サイトごとにプロジェクトを作る。普通に考えれば、それが一番わかりやすそうに見えます。

でも、Fable 5先生に相談していくうちに、これは少し危ない分け方だと気づきました。

この記事では、ブロガーがClaudeのプロジェクト機能を使うときに、ブログ単位で分けるよりも「作業別」で分けた方がよさそうだと感じた理由をまとめます。

まず前提。チャット履歴の管理には限界がある

大量のAIチャット履歴を前にして整理に悩むブロガーのイラスト

先に、Claudeのチャット整理について確認しておきます。

執筆時点(2026年7月)で公式ヘルプを確認した範囲では、個別チャットに対してできる主な操作は、削除とリネームです。チャットのタイトルを変更することはできますし、不要なチャットを削除することもできます。

一方で、個別チャットを「アーカイブして一覧からだけ外す」という整理方法は、少なくとも公式ヘルプ上では確認できませんでした。

ここで難しいのが、削除は単なる片付けではないということです。

Claudeには、過去チャットの検索やメモリを使って、以前の会話を新しいチャットの文脈に活かす機能があります。つまり、「前にあの記事のリライトで何を決めたっけ?」と聞いたときに、過去のやり取りが役立つ可能性があります。

もちろん、何でも残せばいいわけではありません。ただ、後から参照するかもしれない会話まで気軽に削除してしまうと、将来の手がかりを自分で減らすことになります。

なので、私はチャットを削除して整理するより、まずは「どこで何の作業をするか」を整理した方がよいと考えるようになりました。

そこで出てくるのが、Claudeのプロジェクト機能です。

私が最初に考えた分け方と、その問題点

ブログ別に分けたプロジェクトが枝分かれして増えすぎる様子のイラスト

私は複数のWordPressブログを運営しています。

サイトごとにテーマが違います。そうなると、最初に考えるのは当然「ブログ単位でプロジェクトを作る」方法でした。

たとえば、Aブログ用プロジェクト、Bブログ用プロジェクト、Cブログ用プロジェクトといった分け方です。一見、きれいに整理できそうです。

でも、少し考えると嫌な予感がしました。

ブログAのプロジェクトを作ったら、今度は「ブログAの記事を校閲する用のプロジェクト」も欲しくなります。ツール開発もするなら、「ブログAのツール開発用」も欲しくなる。リライト計画を分けるなら、それも別にしたくなる。

同じことをブログB、ブログCにもやると、あっという間に数が増えます。ブログが4つあって、作業が3種類あれば、それだけで12個です。さらにカテゴリ単位まで分け始めたら、もう終わりません。

これは整理ではなく、散らかる場所を増やしているだけではないか。そう感じました。

この違和感をClaudeに相談したときに、返ってきた考え方が今回の核心です。

プロジェクトは「本棚」ではなく「作業場」

分類用の本棚ではなく作業机としてプロジェクトを考える様子のイラスト

Claudeのプロジェクト機能を、本棚のような分類箱だと考えると失敗しやすいです。

「このブログの記事はこの棚」「このカテゴリの記事はこの棚」「このテーマの話はこの棚」と考えると、どんどん細かく分けたくなります。けれど、プロジェクトの本質は、単なるチャットの収納箱ではありません。

Claudeのプロジェクトでは、プロジェクトごとにカスタム指示やナレッジを設定できます。プロジェクト内で新しいチャットを開くと、そのプロジェクト用の指示が適用され、置いておいたナレッジを参照できる状態になります。

つまりプロジェクトは、分類棚というより「道具が置いてある作業場」に近いです。

校閲用の作業場には、校閲プロンプトや文体ルールを置く。執筆用の作業場には、文体見本や記事作成ルールを置く。ツール開発用の作業場には、コーディング規約や過去のトラブルメモを置く。

そう考えると、切り方の軸は「どのブログの話か」ではなく、「何をする作業か」にした方が自然です。

ブログ単位で分けるのではなく、作業モードで分ける。これが、ブロガーがClaudeプロジェクトを使うときの一番大事な考え方だと思います。

ブロガーなら、まず作業別に分ける

私がこれから整理するとしたら、まずはブログ名ではなく作業内容で分けます。

たとえば、ブログ運営でClaudeを使う作業は、大きく分けると「記事校閲」「記事執筆」「WordPressツール開発」「サイト戦略・リライト計画」くらいです。

このくらいの分け方で十分だと思います。

「Aブログの校閲」と「Bブログの校閲」を別プロジェクトにする必要は、基本的にはありません。校閲で見たいポイントは、文体、構成、事実確認、読者への伝わりやすさ、検索意図とのズレなどで、サイトが違ってもかなり共通しています。

違うのは、サイトごとの文脈です。

たとえば、A系ブログでは体験談を重視する。Bブログでは断定表現により慎重になる。Cブログでは中学生にも伝わる説明を重視する。こうした差分は、毎回チャットの冒頭に「これはBブログの記事です」と書いてもいいですし、ナレッジに「サイト別メモ」を一枚置いておく形でも吸収できます。

大事なのは、ブログの数だけプロジェクトを増やさないことです。ブログ単位と作業単位の両方で切ると、すぐに管理しきれなくなります。どちらか一方を軸にするなら、私は作業単位の方が向いていると感じました。

各プロジェクトには、何を置けばいいのか

校閲ルールや文体メモを作業ボードに整理して置く様子のイラスト

作業別に分けると、プロジェクトに置くべきものも見えやすくなります。

たとえば、記事校閲プロジェクトを作るなら、そこに置くのはブログそのものの全情報ではありません。校閲に必要な道具です。

具体的には、文体ルール、記事評価プロンプト、避けたい表現、見出しの作り方、FAQの扱い方、参考リンクの書き方などです。複数サイトを扱うなら、サイト別の注意点をまとめた短いメモも置いておくと便利です。

記事執筆プロジェクトなら、初稿作成用のプロンプト、文体見本、記事構成のルール、シリーズごとの方針などが向いています。

私の場合、WordPressツール開発プロジェクトを作るなら、CocoonのカスタムHTMLに貼る前提、iframeを使わない、スマホ最優先、過去に起きた不具合、JSやCSSの注意点などを置いておくと思います。これは一般的なClaudeの使い方というより、自分のWordPress運用に合わせた作業メモです。こういう毎回説明している制約こそ、プロジェクトに置いておく価値があります。

サイト戦略やリライト計画のプロジェクトなら、Search Consoleの分析メモ、優先リライト候補、内部リンク方針、カテゴリごとの役割整理などが合いそうです。

ここで大事なのは、「その作業を始めるたびに毎回貼っているもの」をプロジェクトに置くことです。毎回同じプロンプトを貼っている。毎回同じ注意事項を説明している。毎回同じ文体ルールを読み込ませている。そういう作業こそ、プロジェクト化する価値があります。

作らない方がいいプロジェクトもある

逆に、何でもプロジェクトにすればいいわけではありません。

たとえば、「Aブログ用」「Bブログ用」「Cブログ用」と分けたうえで、さらに「ガジェット記事用」「AI記事用」「映画レビュー記事用」のように細かく分け始めると、プロジェクト一覧そのものが散らかります。

これは、チャット欄が散らかっていた状態を、プロジェクト欄に移動しただけです。

また、単発の調べものや雑談的な相談も、無理にプロジェクトへ入れなくていいと思います。

「この映画の配信先を調べたい」「この虫は何か知りたい」「この株価の動きについて少し相談したい」。こういう一回きりの相談までプロジェクトに入れると、プロジェクト内の文脈が逆に濁ります。

プロジェクトに入れるのは、同じ指示や同じ資料を繰り返し使う作業だけ。単発の相談は、通常チャットのままでいい。まずはこのくらいに割り切った方が、プロジェクト自体も散らかりにくくなります。

注意点。検索とメモリはプロジェクト内外で分かれる

通常チャットとプロジェクト内チャットの記憶が分かれる様子のイラスト

Claudeのプロジェクトを使ううえで、もう一つ知っておきたい注意点があります。

それは、チャット検索やメモリが、プロジェクトの内と外で分かれることです。

公式ヘルプでは、プロジェクトごとに独立したメモリ空間とプロジェクトサマリーがあると説明されています。つまり、プロジェクト内の文脈は、そのプロジェクトの中で閉じやすいということです。

これは便利でもあり、注意点でもあります。

たとえば、記事校閲プロジェクトの中では、過去の校閲方針や文体ルールが活きやすくなります。これはメリットです。

一方で、「後から雑多に横断して振り返りたい相談」を全部プロジェクトに入れてしまうと、通常チャット側から探したいときに扱いづらくなる可能性があります。

だからこそ、プロジェクトに入れる会話は絞った方がいいです。定型作業はプロジェクトへ。雑多な相談は通常チャットへ。この線引きをしておくと、後から見返すときにも迷いにくくなります。

サイドバー問題は、完全には消えない

ここは誤解しやすいところです。

プロジェクトを使えば、サイドバーの「最近の項目」が完全に片付くわけではありません。プロジェクト内のチャットが、最近の項目にどう表示されるかは、Claudeの仕様や環境によって変わる可能性があります。

なので、「プロジェクトに入れれば最近の項目から消える」と考えるのは危険です。

プロジェクト機能で解決できるのは、見た目の一覧を完全に空にすることではなく、「この作業はどこで続けるのか」を決められることです。

記事校閲は校閲プロジェクト。ツール開発はツール開発プロジェクト。サイト全体の相談はサイト戦略プロジェクト。こう決めておけば、サイドバーにチャットが並んでいても、「どこで何をするか」の迷いはかなり減ります。

整理とは、必ずしも一覧から消すことではありません。自分が迷わず戻れる場所を作ることです。

完了か途中かは、リネームで区別する

チャットタイトルに完了や継続の状態を付けて整理する様子のイラスト

もう一つの悩みが、「このチャットは終わったのか、まだ続きがあるのか問題」です。

これについては、今のところ私はタイトルのリネームで管理するのが一番現実的だと思っています。

Claudeの公式ヘルプでも、個別チャットはリネームできます。なので、終わったチャットには「[完了]」、まだ続きがあるチャットには「[継続]」のような接頭辞を付ける。

たとえば、「[完了] AVIF記事リライト」「[継続] ツール監査」「[保留] Sonos内部リンク整理」のような形です。これだけでも、一覧を見たときの迷いはかなり減ります。

もちろん、少し手間はかかります。でも、削除せずに状態だけ見えるようにできるので、後から検索やメモリの手がかりとして残したい会話とも相性がいいです。

特別な機能で解決しようとするより、タイトルに状態を埋め込む。地味ですが、今のところ一番確実な方法だと思います。

まずは校閲プロジェクト一つからでいい

Claudeのプロジェクト機能は、最初から完璧に設計しようとすると逆に難しくなります。

いきなり「執筆」「校閲」「ツール開発」「SEO戦略」「映画レビュー」「健康記事」みたいに増やすと、結局また管理が重くなります。

まず作るなら、私は校閲プロジェクト一つでいいと思います。理由はシンプルです。校閲は、同じ指示を繰り返し使うことが多いからです。

文体ルール、記事評価の観点、避けたい表現、参考リンクの書き方、見出しの作り方。こうしたルールを毎回貼っているなら、そこをプロジェクトに置くだけで効果がわかりやすいです。

まずは校閲プロジェクトを作る。そこで「プロジェクトは作業場なんだ」という感覚を掴む。必要になったら、次に執筆プロジェクトやツール開発プロジェクトを作る。

それくらいの順番で十分です。

ブログの数ではなく、作業の数で考える

Claudeのプロジェクト機能は、ブログ運営者にとってかなり便利です。

ただし、分け方を間違えると、プロジェクトが増えすぎて逆に迷います。

ブログごとに分ける。カテゴリごとに分ける。記事ジャンルごとに分ける。そうやって細かく分類し始めると、最初に悩んでいた「どのチャットで何を話したかわからない問題」が、今度は「どのプロジェクトで何をするかわからない問題」に変わるだけです。

だから、プロジェクトは本棚ではなく作業場として考える。

ブロガーなら、サイト別ではなく作業別です。

記事を校閲する場所。記事を書く場所。ツールを作る場所。サイト全体の戦略を考える場所。まずはこのくらいでいいと思います。

Claudeをブログ運営に使っていて、チャットが散らかってきたと感じているなら、最初に考えるべきなのは「自分のブログはいくつあるか」ではありません。

「自分がClaudeに頼んでいる作業は何種類あるか」です。

その数が、プロジェクトの数になります。

参考

プロジェクトとは何ですか?
https://support.claude.com/ja/articles/9517075-プロジェクトとは何ですか
(2026年7月6日閲覧)

プロジェクトを作成・管理するにはどうすればよいですか?
https://support.claude.com/ja/articles/9519177-プロジェクトを作成-管理するにはどうすればよいですか
(2026年7月6日閲覧)

Claudeのチャット検索とメモリを使用して以前のコンテキストに基づいて構築する
https://support.claude.com/ja/articles/11817273
(2026年7月6日閲覧)

How can I delete or rename a conversation?(英語)
https://support.claude.com/en/articles/8230524-how-can-i-delete-or-rename-a-conversation
(2026年7月6日閲覧)

Retrieval augmented generation (RAG) for projects(英語)
https://support.claude.com/en/articles/11473015-retrieval-augmented-generation-rag-for-projects(2026年7月6日閲覧)

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