Evernote値上げで解約すべき?10年以上使った私がAdvancedを継続する理由

Evernoteの値上げで年額17,899円への移行に驚き、継続か解約かを考える利用者のイラスト アプリ・Webサービス
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Evernoteを解約するつもりでした。長く使ううちにアプリの動作が重く感じられるようになり、iPadの空き容量も圧迫され、NotionやObsidian、さらにChatGPTやClaudeのようなAIツールも普及しました。「まだEvernoteに課金する意味はあるのか」と思っていたのです。

そこへ届いたのが、年額17,899円のAdvancedプランへの移行通知でした。これまでのPersonalは年1万円弱だったため、ほぼ倍の値上げです。

それでも私は、もう1年だけ続けることにしました。長年使ってきたからでも、約27,000件のノートを失いたくないからでもありません。

確かめたいのは、過去に蓄積した27,000件のノートと、これから保存する資料を同じ場所で扱い続けることに、年17,899円を払う価値があるのかどうかです。

2015年から使ってきた私が、解約寸前まで行きながらAdvancedをもう1年試すことにした理由をまとめます。

結論:Advancedをもう1年使う。ただし次回更新は惰性でしない

今回はEvernote Advancedを継続します。契約期間の1年を再評価期間とし、2026年10月ごろに中間確認、次回更新前の2027年5月から6月ごろに最終判断をします。

27,000件のノートがあるからAdvancedを選ぶわけではありません。既存ノートを残したいだけなら、ダウングレードしてもデータは残るため、Advancedを契約し続ける必要はないからです。

私が試したいのは、これからもEvernoteへ新しい資料を保存し、それを過去の27,000件と一緒に検索して再利用する使い方です。それが役立つなら継続する、ほとんど役立たないなら次回は解約する。そのための1年にします。

Evernoteを解約したくなった理由

2015年、「何でも入れておける」ことがEvernoteの魅力でした。

Evernoteの有料プランを契約したのは2015年で、当時のプラン名はプレミアムでした。

Webページ、写真、思いついたことなどを形式を気にせず一か所へ放り込める。「全部Evernoteに入れておけばいい」という安心感があり、当時の私には魅力的なサービスでした。

契約当時の正確な仕様までは確認できていませんが、少なくとも2016年のプレミアムは、毎月10GBまで新たにアップロードできました。総容量が10GBではなく、月間アップロード容量が10GBです。

そんな使い方を続け、気づけばノートは約27,000件になっていました。

iPadの容量問題

一方で、長く使ううちにEvernoteの動作を重く感じるようになりました。特に不満だったのが、使っているとアプリの使用容量が増えていき、iPadの空き容量を圧迫することです。

以前のEvernoteにあった「キャッシュをクリア」機能は見当たらなくなり、私が見つけられた対処法は、アプリを削除し、再インストールして、またログインすることでした。

情報を手軽に保存するためのアプリなのに、維持するために手間がかかる。容量問題でiPad版を使うことが嫌になり、次第に遠ざけるようになりました。

Evernoteでなければならない理由が薄れた

その間にNotionやObsidianが普及し、ChatGPTやClaudeのようなAIも日常的に使うようになりました。私の中で「情報を保存するならEvernote」という前提は崩れていました。

今ゼロから使い始めるとしてもEvernoteを選ぶだろうか。そう考えると、自信を持って選ぶとは言えませんでした。

正直なところ、2025年7月の更新は解約し忘れです。解約しようと思っているうちに更新日が来て自動更新されました。去年の私は、納得して残ったのではなく事故で残った状態でした。

年17,899円への移行通知

2026年6月25日、Evernoteからプラン移行のメールが届きました。Personalアカウントは7月25日にAdvancedへ移行し、年額17,899円になるという内容です。

Evernoteは2026年1月にv11を発表し、PersonalやProfessionalに代わる有料プランとしてStarterとAdvancedを導入しました。

主な制限を比べると、次のようになります。

項目FreeStarterAdvanced
年額(日本)無料7,099円17,899円
ノート数501,000無制限
ノートブック数120無制限
添付ファイル2001,000無制限
総ストレージ1GB5GB無制限
月間アップロード250MB10GB無制限
同期できる端末1台3台無制限

※月間アップロード量は、2026年4月14日更新のEvernote公式制限ヘルプに基づいています。Advancedの無制限には、性能維持や不正利用防止のための保護制限があります。

Starterでは月に10GBまでアップロードできますが、アカウント内に保持できる総ストレージは5GBです。昔のプレミアムの「毎月のアップロード枠」と現在のStarterの「アカウント全体の総量」では意味が違います。

また、Starterは年額7,099円、Advancedは17,899円で、間にプランがありません。従来のPersonalを使っていたユーザーにとっては、価格の段差が大きくなりました。

27,000件あるからAdvancedが必要、ではない

ここは一番重要だと考え直した点です。

私には約27,000件のノートがあり、Starterの上限1,000件を超えています。しかし、27,000件を残すためにAdvancedへ課金し続けなければならないわけではありません。

現行の公式案内では、StarterやFreeへ変更しても既存ノートは消えず、閲覧や編集、エクスポート、削除ができます。上限を超えている場合に制限されるのは、新しいノートや添付ファイルの追加です。

つまり、次の2つは別の話です。

  1. 過去の27,000件をこれからも参照したい
  2. 新しい情報も引き続きEvernoteへ保存したい

過去の資料を見るだけなら、ダウングレードしてアーカイブとして残す方法もあります。

私がAdvancedで試したいのは2番目です。これから保存するWeb資料や体験記録を、過去の27,000件と同じ場所へ追加し、まとめて検索する使い方に価値があるかを確かめたいのです。

継続を考え直したきっかけ:iPadでオフラインコンテンツの消去が復活した

解約する前に、最後にもう一度iPadへEvernoteを入れてみました。そこで見つけたのが、設定内の「オフラインコンテンツを消去」です。

少なくとも端末へダウンロードしたオフライン用データは、アプリを削除せず消去できます。M4 iPad Proで実際に試しました。

状態Evernoteの使用容量
実験前約650MB
ノートブックをオフライン保存した後2.77GB
「オフラインコンテンツを消去」実行後866.9MB
iPad再起動後864.8MB

Evernoteの使用容量を約1.9GB減らせました。少なくとも今回のオフラインデータについては、アプリを再インストールせずに削除できました。

iPadからWebページを保存する使い方を戻したい

iPadでEvernoteを遠ざけてからも惜しいと思っていたのが、Webページの保存です。

ブラウザで気になる資料を見つけたとき、共有メニューからEvernoteへ送り、あとでMacなどから検索できる。この使い方は気に入っていました。

しかしEvernoteアプリをインストールしてしまうと容量を圧迫し過ぎてしまうため、iPhoneやiPadではアプリのインストールをやめていました。そのためWebページの保存機能も使えませんでした。

しかし、オフラインコンテンツの消去ができるようになったのこの機能が再び使えるようになりました。うれしい。

この1年で保存するものは3つに絞る

料金の元を取るために無理に保存作業を増やす必要はありません。NotionやObsidian、Google
Workspaceで足りている用途までEvernoteへ移すつもりもありません。

Evernoteは、「あとから検索したい資料と、自分の体験を残す場所」として使います。

  1. 記事の根拠になるWeb資料
    ブログ記事を書くときに使った公式発表や製品情報など、あとから見返したい資料を保存します。モバイルからの保存では表示が変わる場合もあるため、必要な部分が残っているか確認し、見た目まで残したいものはPDFやスクリーンショットも併用します。
  2. ガジェットやサービスを使った記録
    ガジェットやサービスごとにノートを作り、日付、短い感想、写真などを追記します。使い始めの違和感や1か月後の不満など、その時点でしか残せない情報を記録しておけば、あとから具体的なレビューが書けます。短いメモで十分です。
  3. 領収書・保証書・説明書 購入後に必要になる書類を、検索できる形で保存します。「必要になったとき、ここを探せば見つかる」という状態を作ることが目的です。

用途は増やさず、整理に時間をかけない

タスク管理や会議記録を無理に集約するつもりはありません。会議関連はGoogle Workspaceで足りています。

ノートブックの分類にも時間をかけないことにします。自分のアカウントにはノートブックが33個ありましたが、実質的に使っているのは次の3つです。

  • とりあえず入れる用
  • 日記をつける用
  • ネットで買い物したときに届いたメールを転送する用

細かく分類するより、大まかな保存先だけ決めてタイトルと検索で見つける運用のほうが合っていました。昔から自然にやっていた使い方に戻します。

AI AssistantとSemantic Searchについて

Evernote v11で案内されているAI AssistantとSemantic Searchも、この1年で試したい機能です。

ただし、まだ便利だと評価できるほど使っておらず、今回Advancedを選んだ主な理由でもありません。

期待しているのは、「昔どこかに書いたはずだが、どんな言葉で書いたか思い出せない」という情報を見つける助けになることです。自然な言葉で探して過去の記録へたどり着けるなら価値があります。

AIが答えを返すだけでなく、元のノートを確認でき、その情報を実際に再利用できるかまで見て判断します。

次回更新は「役立った場面」で決める

この1年は保存件数を目標にしません。必要なのはため込むことではなく、情報を取り出すことだからです。

2026年10月ごろの中間確認と、2027年5月から6月ごろの最終判断では、次の点を振り返ります。

確認すること判断するポイント
iPadで無理なく使えたか再インストールせず容量を管理できたか
保存した資料が役立ったか記事執筆や調べ物で実際に取り出したか
体験ログを生かせたかレビューを書くときに当時の記録を使ったか
過去の蓄積を活用できたか検索やAIで忘れていた情報を見つけられたか
管理が負担にならなかったか整理や重複保存に余計な時間を使っていないか
Advancedが必要だったか下位プランでは困る場面が実際にあったか

判断基準は保存した量ではなく、「この場面でEvernoteが役立った」と具体的に言えるかどうかです。

1年後に振り返ってそうした場面がほとんど思い浮かばないなら、次回は必要なデータをエクスポートし、移行先で確認したうえで解約します。

値上げで迷っているときの整理方法

迷っている場合は、次の2つを分けて考えるのが有効です。

  1. 過去のノートをこれからも参照したいのか
  2. 新しい情報もこれからEvernoteへ保存したいのか

過去のデータを残して参照することが目的なら、少なくとも「データを消さないため」だけにAdvancedへ留まる必要はありません。ダウングレード後の制限を確認したうえで、アーカイブとして残す選択肢もあります。新しい情報も保存したいなら、候補プランの上限全体を見る必要があります。

状況選択肢
Starterの各上限内に収まり、今後もその範囲で使えそうStarterを検討
上限を超えているが、既存ノートの閲覧や整理が中心StarterやFreeへの変更も検討
今後も大量に新しい情報を保存したいAdvancedを検討
Evernoteでなければならない理由がないエクスポートして解約を検討

私の場合は、新しい資料を過去の蓄積と同じ場所へ追加し、検索する使い方をもう一度試したいため、今回はAdvancedを選びます。

2015年の私にとって、Evernoteは「何でも入れておける場所」でした。

年17,899円を払うなら、それだけでは足りません。必要なときに取り出して使える場所であってほしいと思います。

去年は解約し忘れて残りました。今年は、自分で選んで残ります。そして次の更新では、「10年以上使ってきたから」ではなく、この1年で本当に役立ったかどうかで決めるつもりです。

参考URL

いずれも2026年7月25日確認。

https://evernote.com/ja-jp/compare-plans
https://evernote.com/ja-jp/blog/introducing-v11
https://evernote.com/ja-jp/blog/changes-to-evernotes-pricing-plans
https://evernote.com/ja-jp/blog/evernote-pricing-upcoming-features-update
https://help.evernote.com/hc/en-us/articles/46317642175763-Discontinuing-Evernote-Personal-Professional-Introducing-Starter-Advanced-FAQ
https://help.evernote.com/hc/en-us/articles/48232083096211-What-happens-if-I-downgrade-or-subscribe-to-Starter-but-my-account-exceeds-the-plans-limits
https://help.evernote.com/hc/en-us/articles/50783636826259-Understanding-Evernote-Free-and-Starter-plans-limits-monthly-upload-and-storage-limits-explained
https://help.evernote.com/hc/en-us/articles/209005177-Set-up-offline-notes-and-notebooks-on-mobile-devices
https://help.evernote.com/hc/en-us/articles/208313678-Save-clipped-content-on-iOS-and-Android-devices
https://help.evernote.com/hc/en-us/articles/209004837-Troubleshooting-steps-for-issues-with-Web-Clipper
https://help.evernote.com/hc/en-us/articles/115010561808-Evernote-Refund-Policy
https://help.evernote.com/hc/en-us/articles/21400396397587-How-to-Request-a-Refund-for-Your-Evernote-Subscription-A-Step-by-Step-Guide

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