2026年4月29日(水・祝)、東京・有明アリーナで「ONE SAMURAI 1」が開催されました。
試合前の記事では、後半5試合に絞って見どころと勝敗予想を書きました。>ONE SAMURAI 1は武尊だけじゃない。後半5試合の見どころと勝敗予想
- ロッタン vs 武尊
- 若松佑弥 vs アバズベク・ホルミルザエフ
- 吉成名高 vs ソンチャイノーイ・ゲッソンリット
- ジョナサン・ハガティー vs 与座優貴
- マラット・グレゴリアン vs 海人
終わってみれば、やはり一番大きかったのは武尊でした。
前回80秒で倒されたロッタンを、現役ラストマッチで5R TKO。ONEフライ級キックボクシング暫定世界王座を獲得するという、できすぎなくらいのドラマでした。
その一方で、若松佑弥は王座陥落。与座優貴はハガティーの壁を崩せず、海人はグレゴリアンに1R KO負け。日本勢の明暗がくっきり分かれた大会でもありました。
武尊の奇跡的なラストマッチと、ONE世界戦線の厳しさが同時に見えた5試合だったと思います。
後半5試合の結果一覧
| 試合 | カード | 結果 | 事前予想 |
|---|---|---|---|
| 第15試合 | ロッタン vs 武尊 | 武尊 5R 2:22 TKO勝ち | ロッタン 2R KO勝ち |
| 第14試合 | 若松佑弥 vs ホルミルザエフ | ホルミルザエフ 2R 4:53 KO勝ち | 若松 3R TKO勝ち |
| 第13試合 | 吉成名高 vs ソンチャイノーイ | 吉成名高 判定勝ち | 名高 判定勝ち |
| 第12試合 | ハガティー vs 与座優貴 | ハガティー 判定勝ち | 与座 判定勝ち |
| 第11試合 | グレゴリアン vs 海人 | グレゴリアン 1R 1:51 KO勝ち | グレゴリアン 判定勝ち |
勝敗予想は2勝3敗でした。
的中したのは、吉成名高とグレゴリアン。ただしグレゴリアンは判定予想で、1R KOという内容までは読めていませんでした。
外したのは、武尊 vs ロッタン、若松 vs ホルミルザエフ、ハガティー vs 与座の3試合です。
ここからは、実際の後半カードの流れに沿って、第11試合からメインイベントまで順番に振り返ります。
グレゴリアン vs 海人|1R 1:51 KO
結果:グレゴリアンが1R 1:51 KO勝ち
グレゴリアンの判定勝ちを予想していました。
海人が1Rにスピードとタイミングで先に触り、2R以降にグレゴリアンが距離を詰めて上回る。そんな展開を想定していましたが、試合はもっと早く終わりました。
グレゴリアンが1R 1分51秒でKO勝ち。
これはかなり厳しい結果でした。
試合前に「海人がやってはいけないのは、ロープ際で止まること」と書いていました。グレゴリアンは、じわじわ距離を詰めて、相手の逃げ場を減らし、近い距離で強い攻撃を当ててくるタイプです。
結果として、海人が技術でさばく前に、グレゴリアンの圧力と破壊力が試合を終わらせました。というか、海人がグレゴリアンの得意な土俵で最初から勝負しに行って、案の定負けてしまった…
海人が弱いというより、ONEフェザー級キックボクシング上位戦線の厳しさを、かなり残酷な形で見せられた一戦だったと思います。
日本の立ち技で積み上げてきた海人が、ONEのトップ戦線でどこまで通用するのか。そこは本当に見たかったです。
ただ、グレゴリアンはやっぱり強かった。
予想結果:勝者的中、決着方法は外れ
海人陣営は「逃げててもいずれ捕まるから真っ向勝負!」と作戦を立てていたのですかね?気になるところ。
ハガティー vs 与座優貴|判定
結果:ハガティーが判定勝ち
与座の判定勝ちを予想していました。
理由は、与座のローキックがハガティーの距離を壊す可能性があると見ていたからです。前足だけでなく奥足まで削れれば、ハガティーの距離管理が少しずつ崩れるのではないか。そう考えていました。
ただ、ハガティーは足を削られても試合全体のリズムを崩しませんでした。
距離を管理し、手数を出し、与座が入ってくるところに的確に対応する。攻撃量、対応力、試合運びの総合力で上回った印象です。
与座も見せ場は作りました。ロー、ボディ、カウンター、回転系の攻撃。王者相手に何もできなかったわけではありません。
ただ、王者の壁は厚かった。
与座がONEのトップ戦線で通用することは示したと思います。でも、ハガティーを崩し切るところまでは届かなかった。
与座が弱かったというより、ハガティーのキックボクシングIQが一枚上手だった。そんな試合だったと思います。
予想結果:外れ
ハガティーって、まさかキックボクシングもこんなにも強いんだね…与座選手を圧倒するとは思いませんでした。ハガティーすげぇの一言。こんなにも差があるものなのか。
吉成名高 vs ソンチャイノーイ|判定
結果:吉成名高が判定勝ち
ここは予想通り、名高の判定勝ちです。
派手なKOではありませんでしたが、初防衛戦としてしっかり勝ち切った試合でした。
でもこんなに顔に傷がついた吉成名高を見たのは初めてでした。
ソンチャイノーイの近距離の圧力、クリンチ、パンチ、そして首相撲が強かったですね。
試合前には、名高が外から蹴って、前蹴りで止めて、相手が入ってきたところに対応する展開を予想していました。実際も、その勝ち筋にかなり近かったと思います。
ただ、ソンチャイノーイの前に出る圧力がすごかった。被弾覚悟で前へ前へ、近づいたら首相撲。吉成名高対策を徹底していました。
それでも勝ち切るところが名高の凄さですね。
ムエタイで日本人選手が「勝って当然」のように見られること自体、かなりすごいことです。しかもONEのタイトルマッチで初防衛ですからね。
勝ち方としては、爆発的なインパクトよりも、王者として勝ち切ったところを見せた試合だったと思います。
予想結果:勝者・決着方法ともに的中
ソンチャイノーイ素晴らしい戦い方でした。でもそれでも勝つところが吉成選手のすごいところ。
若松佑弥 vs ホルミルザエフ|2R KO
結果:ホルミルザエフが2R 4:53 KO勝ち
ここは痛い外れ方でした。
私は若松の3R TKO勝ちを予想していました。ホルミルザエフが怖い挑戦者であることは認めつつも、若松が王者として相手の勢いを受け流し、最終的には打撃で仕留めると見ていました。
ところが、2R終盤にスピニングバックエルボーの一撃で試合終了。
これは衝撃でした。
ホルミルザエフのフィニッシュ力が想像以上でした。ラウンド終了まであと少しというタイミングで、一瞬の隙を逃さず試合を終わらせる。勢いだけではなく、フィニッシャーとしての怖さがそのまま出た勝利だったと思います。
若松にとっては、日本大会で王者として存在感を示したかった試合だったはずです。だからこそ、この王座陥落は重いです。
ONEのMMA世界王座を守ることの難しさ。
そして、フライ級MMAの層の厚さ。
それを痛感させられる試合でした。
予想結果:外れ
ホルミルザエフがすごかった。勝利への執念がすごかった。タックル何回も切られてて、しかもがぶられて膝を頭に打ち込まれたのに、やっぱりタックル行ってたもんなぁ。MMAかじってるからこそわかる、あの戦い方のしんどさよ。それをやり切るホルミルザエフすげぇ。
ロッタン vs 武尊|5R TKO
結果:武尊が5R 2:22 TKO勝ち
メインイベントは、ロッタン vs 武尊でした。
私は試合前、ロッタンの2R KO勝ちを予想していました。
理由は、前回と同じように武尊が近距離のパンチ交換に巻き込まれると危ないと見ていたからです。武尊が勝つには、真正面の打ち合いを減らし、前回とは違う試合を作る必要がある。そう考えていました。
結果は、武尊が5R 2分22秒でTKO勝ち。
ONEフライ級キックボクシング暫定世界王座を獲得し、現役ラストマッチを勝利で締めました。
いや、これは本当にすごいです。
前回80秒で倒された相手に、現役最後の試合でリベンジする。しかも判定ではなく、5Rに止める。これ以上ないラストマッチでした。
私はロッタンを上に見ていました。
だからこそ、この結果は衝撃でした。
武尊は、80秒で終わった前回の記憶を、5Rかけて完全に書き換えました。
勝って終わるだけではない。
ロッタンを倒して終わる。
ベルトを巻いて終わる。
これはもう、できすぎなくらいのラストマッチです。
もちろん試合内容を細かく見れば、ロッタンの圧力もありました。簡単な試合ではなかったはずです。それでも最後に武尊が持っていった。
この試合は、勝敗予想としては完全に外れです。
でも、これは外れてよかった。
本当にそう思います。
予想結果:外れ。でも、外れてよかった試合でした。
Sonosのホームシアター環境で見てると、武尊への歓声で震えたね。本当に良かった。報われて良かった。スーパースターだ。ロッタン選手、契約トラブルとかで練習があまりできなかったかもしれませんが、体重をちゃんと作ってきてくれて、そしてなにより日本で再戦を受けてくれてありがとうございました。素晴らしかった。
まとめ
後半5試合は、かなり濃い内容でした。
武尊はロッタンにリベンジして暫定王座を獲得し、現役ラストマッチを最高の形で締めました。
吉成名高は初防衛に成功し、王者としての安定感を示しました。
その一方で、若松はKO負けで王座陥落。与座はハガティーの壁を崩せず、海人はグレゴリアンに1R KO負け。
日本勢の明暗がはっきり分かれた大会でした。
試合前に「武尊だけを見る大会ではない」と書きましたが、その見方は正しかったと思います。ただ、終わってみれば、やはり武尊の大会でした。
若松・与座・海人が敗れたことで、ONEで勝ち続けることの難しさも改めて浮き彫りになりました。
武尊の奇跡的なラストマッチと、ONE世界戦線の厳しさが同時に見えた大会だった。
予想は2勝3敗。
でも、武尊の外れだけは、外れてよかったです。
参考サイト
ONE Championship
Takeru Conquers Rodtang In Instant Classic To Claim Interim Flyweight Kickboxing World Title At ONE SAMURAI 1
https://www.onefc.com/news/takeru-conquers-rodtang-in-instant-classic-to-claim-interim-flyweight-kickboxing-world-title-at-one-samurai-1/
ONE Championship
Avazbek Kholmirzaev Earns Flyweight MMA Gold With Elbow Knockout of Yuya Wakamatsu At ONE SAMURAI 1
https://www.onefc.com/news/avazbek-kholmirzaev-earns-flyweight-mma-gold-with-elbow-knockout-of-yuya-wakamatsu-at-one-samurai-1/
ONE Championship
Nadaka Retains Atomweight Muay Thai World Title With Masterful Display Against Songchainoi At ONE SAMURAI 1
https://www.onefc.com/news/nadaka-retains-atomweight-muay-thai-world-title-with-masterful-display-against-songchainoi-at-one-samurai-1/
ONE Championship
Jonathan Haggerty Outclasses Yuki Yoza To Retain ONE Bantamweight Kickboxing Crown At ONE SAMURAI 1
https://www.onefc.com/news/jonathan-haggerty-outclasses-yuki-yoza-to-retain-one-bantamweight-kickboxing-crown-at-one-samurai-1/
Combat Press
ONE Samurai 1 Results: Takeru Stops Rodtang; Kholmirzaev, Nadaka, Haggerty Victorious
https://combatpress.com/2026/04/one-samurai-1-results-takeru-stops-rodtang-kholmirzaev-nadaka-haggerty-victorious/

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