CD/ロスレス/ハイレゾの音質とMP3/AACなどのファイル形式の違いについて

音の知識
本サイトはプロモーションが含まれています
スポンサーリンク

Apple Musicがお値段変わらずにハイレゾに対応しました。それを受けて、Amazon Music HDもお値段変わらずでアップデートできるようになりました。

そういう変化もあり「ロスレス」とか「ハイレゾ」という言葉をよく目にするようになりました。でも分かりづらい言葉ですよね?ってことで、それらの違いについて記事にしていきたいと思います。

まず先にハイレゾとは?ということについて書いておくと、ハイレゾとはCD音源以上の情報量があるもののことを言います!ちなみに、CD音源とハイレゾ音源の違いがわかる人はほとんどいないと思います。聴覚の才能に秀でた人とか、音楽関係の仕事にずっと携わっている人とかじゃないと違いは分からないと思います。(もちろん音源だけでなく、音を出すスピーカーにも依存します)

スポンサーリンク

音声のファイル形式の違い

最初に理解しておきたいのが、音声のファイル形式の違いです。

ざっくり分けると、容量を小さくするため『圧縮』したものと、『圧縮していない』ものに分かれます。

当然ながら圧縮すれば音質の劣化は避けられません。かと言って圧縮しないとすぐにパソコン/スマホの容量がいっぱいになってしまいます。

非可逆圧縮(ロッシー):MP3、AAC

まずは圧縮された音声ファイルから書いていきます。

有名な非可逆圧縮形式がMP3とAACです。MP3もAACも非可逆圧縮(ロッシー)と呼ばれるものです。非可逆なので、一度圧縮したら元に戻すことはできません。(ちなみに、AACはMP3の改良版として開発されています)

圧縮されているからといって音が悪いわけではありません。人間が聞き取れないであろう範囲を切り取って圧縮しているため、普通に聞く分には問題ないです。

MP3とかAACでCDアルバム1枚を取り込むと、大体70MB前後になります。ちなみに、圧縮しないでCDアルバム1枚を取り込むと700MBくらいです。約10分の1に圧縮できるのに、気にならないくらいにはいい音なので、MP3やAACってすごいんです。

また、圧縮する際に圧縮率も選べます。

  • 128kbps
  • 160kbps
  • 192kbps
  • 256kbps
  • 320kbps

が一般的です。

bpsは1秒間あたりのデータ量なので、数字が大きいほど高音質になります。iTunesでCDを取り込むときのデフォルトは、AACの256kbpsとなっています。

非圧縮形式:WAV、AIFF

続いて非圧縮の音声ファイルについてです。

よく使われるのが下の2つです↓

  • WindowsとIBMが開発したのがWAV
  • Appleが開発したのがAIFF

ライブのブルーレイディスクなんかを再生しますと、音声で『リニアPCM』というのを見かけた方も多いと思いますが、こちらも非圧縮の音声ファイルです。

可逆圧縮形式(ロスレス):FLAC、ALAC

可逆圧縮形式(ロスレス)と呼ばれるものもあります。こちらは元のデータを保持したまま圧縮し、再生時に解凍して再生します。つまり元データののまま再生できるという優れものです。

可逆圧縮形式(ロスレス)でよく使われるものが下の2つです↓

  • FLAC
  • ALAC:Appleが開発

どちらも圧縮率に大差はなく元データの70%前後で保存できるので、好みの方を選べばいいです。最近ではFLACとALACのどちらも再生できるデバイスが増えていますので、特に気にしなくてもいいと思います。気にするのであれば、FLACの方が対応の再生機器が多いです。(私はApple製品をよく使っているので、お気に入りのCDはALACで保存しています)

ビットレート=サンプリングレート×ビット深度

ここからはマニアックな話なので、そこまで気にしなくていいです。

音のデータについてもう少し詳しくみていくためにも、用語の整理をしておきます。

  • サンプリングレート:1秒あたりどれくらいに分割して音をデータ化しているかを示すもの。数字が大きければ大きいほど分割数は増えて、滑らかな音になる。CDは44,100Hz。サンプリングレートの別名として「サンプリング周波数」がある。
  • ビット深度:分割されたデータにどれだけの容量を与えるかを示すもの。こちらも数字が大きいほど音質は向上する。CDは16bit。ビット深度の別名として「量子化ビット数」「サンプルビット数」がある。
  • ビットレート:1秒あたりのデータ量を示し、bpsで表示される。サンプリングレートとビット深度を掛け合わせたものが、ビットレートになる。例:ビットレート=サンプリングレート(Hz)×ビット深度(bit)× 2(ステレオ←音楽はステレオ前提で録音されているため)

ハイレゾはCD(44.1kHz/16bit)を超える情報量を持つデジタルオーディオのこと

ハイレゾとは、High Resolution Audio=高解像度音源のことです。

高解像度音源ってどれくらいやねん?とツッコミたくなりますね。

でも残念ながら、ハイレゾの明確な定義はありません。一般的にはCD音源(44.1kHz/16bit)以上のものがハイレゾと呼ばれているようです。

たとえばこんな表記があるやつがハイレゾと言われているものです↓

  • 44.1kHz/24bit
  • 48kHz /24bit
  • 96kHz /16bit
  • 96kHz /24bit
  • 192kHz/24bit

正直な話、このレベルの音質を聞き分けるには聴覚の才能がいると思います。(相応の再生機器も必要です)

私的には、ロスレス音質とハイレゾ音質の違いが分かりませんでした!(キリッ)

「ハイレゾには、CDに入りきらなかったたくさんの情報が入ってるんや!音の太さ、繊細さ、圧力、表現力、アーティストの息づかいや空気感がすごいんや!」と言われましても、正直な話よく分からないです!(キリッ)

ハイレゾの欠点:データ量がSSDやHDDを圧迫する

ハイレゾの欠点はなんと言ってもデータ容量です。恐ろしいほどに多いです。

ハイレゾ(96kHz/24bit)のビットレートを計算しますと、ビットレート=96000(Hz) × 24(bit) × 2(ステレオ) =4,608,000 bpsです。

bpsはデータ転送速度に使われる単位なので、これをパソコンに使われるByteへと換算します。(1Byteは8bitなので、単純に8で割ればOK)

4,608,000÷8=576,000 Byte

ということは、1秒が576,000 Byteにもなっちゃいます。1分間ですと34,560,000 Byte。約35MBです。1分間でですよ。

10分間で約350MB。1時間なら約2.1GB。

恐ろしい。

仮に192kHz/24bitで考えると、96kHz/24bitの2倍になるので1時間で約4.2GBです。あれ?映画かな?ってくらいのデータ量なんです。ハイレゾのデータの量って恐ろしいんです。たくさんのアルバムをパソコンに保存するって現実的じゃないんですね。

というわけで、ハイレゾを聴きたいならApple MusicやAmazonミュージック HDなどのストリーミングサービスに契約するのがいいと思いますー。普通に使う分には、MP3かAACの256kbpsで十分なはずです。

というか、ハイレゾ音源にお金を使う前に、いいスピーカーなりいいヘッドフォンなりでMP3かAACの音楽を聴いた方が幸せになれるはずですので、まずは良い再生機から購入するのがいいんじゃないかなーと思います!

参考までに。それでは!

参考にしたサイト↓

  • https://www.sony.jp/high-resolution/about/
  • https://www.denon.jp/ja-jp/blog/7166/index.html
  • https://audio-renaissance.com/know-how/video-audio-spec

コメント

タイトルとURLをコピーしました