本日も「Gallagher Note」をお読みいただきありがとうございます。
こんにちは、福山です。
底辺とか低学歴とかそういうワードが飛び交っている世の中ですが、低学歴の現状ってどれくらいの人が知っているのでしょうか。私が通っていた学校では中卒が数名、高卒はたくさんって感じでした。私は恵まれている方で大学まで進学できましたが、工業高校に進学していれば高卒だったでしょうし、たまたま普通科のある学校に行ったから大学に行ったようなものです。まさに2分の1でした。
先日、高校を卒業して働いている人と話をしたので、そこで感じたことを記事にしてみます。
低学歴の世界のワード
話した相手は高卒の学歴にコンプレックスを感じていました。当時は大学なんて行く意味ないと思い、そのまま都会に出て就職したのですが、働いて数年で大学に行っておけばよかったと後悔しているそうです。
その人(以降Aさん)の場合は、学歴というより「学ぶこと」を真剣にやっておけば良かったという後悔なんじゃないかな?と私は話しながら聞いていました。
私の場合もそうなんですが、Aさんも大人になればなるほど、当時自分が住んでいた地域の常識というのがいかに変なものかが分かってきたと言っていました。
- DQNな生徒
- DQNな親
- DQNな生徒にビビる先生
- DQNな親にビビる先生
- 教育熱心ではない先生
- 勉強することはダサいこと
- 不登校
- いじめ
- いじめるのはかっこいい
- 学校サボるのはかっこいい
- 万引きするのはかっこいい
- パチンコ
- タバコ
などなどが普通の地域だったんですね。
私の地域もAさんと似たり寄ったりな地域で高校まで過ごしました。こういうことを大学の友達に喋ると「え?そんなとこあるの?」とか言われたりします。これが文化レベルの違いなのか・・・と大学生の時にカルチャーショックを受けたのを思い出しました。
Aさんも都会で働き出し私と同じような感覚を受けたと言ってました。
ネットに変な写真をあげて炎上したり、バカな事件がニュースなどがありますが、こういう事件に対して私は「バカだな〜」というよりは「一歩間違えてたら自分もそうなってたな・・・」と思う気持ちの方が強いです。
こういう気持ちを持っているかどうかが、低学歴の文化に生きている人か、高学歴の文化に生きている人かの違いだと思います。
高学歴の世界を垣間見て驚くこと
Aさんが社会に出て、高学歴の世界出身の人を見て驚いたことを以下に書いていきます。ちなみに、高学歴と書いていますが、普通の国立大学出身者とかを想像してもらえたらOKです。Aさんから見たことなので、相対的に大学卒業者は高学歴になります。
- お金を貸してもちゃんと返ってくる
- 大学院という大学より上のものがある
- 子供時代に海外旅行した経験
- 親が外国で働いている
- 私立が当たり前という世界がある
- 健康のために食事を気にしている
- 健康のためにジムに通う
- 本棚に漫画以外の本がある
- 雑誌を購入する
- レストランでお茶を注文する
- 分からないことを自分で調べる
- ネットを使いこなせる
- 親が教育熱心
- 本をプレゼントされたことがある
などです。
もちろん地方出身で低学歴の人の人格が変とか、高学歴の人は優れているなんて言うつもりは全くありません。ただしそういう人たちの言動を自分で見て聞いて比べて見てください。たぶん何かの違いを感じると思います。
大卒者の人は大学に行くのが当たり前と感じている人が多いと思います。大学進学率が5割を超え、専門学校などを含めると7割以上が進学していく世の中ですからね。しかし、残りの3割の世界もあるのです。
高学歴の世界でしか生きたことのない人が、この残りの3割の世界に注目することができるでしょうか?この世界の実態に目を背けず見ることができるでしょうか?私はそれはとても厳しいと思います。理解したつもりだけど、全然理解できない世界でしょうしね。
このような問題は政治家が対策すべき課題ですが、政治家の人たちはもれなく高学歴の文化で育った人間です。2世がたっぷりいるところですしね。
この問題を本当に解決できるような人は、低学歴な世界で生きたけど、高学歴の世界へ足を踏み込んだAさんのような、どちらの世界でも過ごしてきた人なんだと思います。
Fランクの大学進学
大学には何となく行った方が良いという風潮です。しかし、大学ならどこへ進学してもいいのかというと、そんなことありません。高い入学金、高い授業料を払うため、奨学金というなの借金を背負ってまで卒業する意味があるのか?という大学がたくさん存在しています。
そういう大学をFラン大学(Fランク大学)などと言ったりします。
こういう大学では、定員割れのところも多くあるので、名前を書いただけで入学できたりします。授業内容もそこって大学なの?と疑問を抱かざるを得ないような内容を教えていたりします。例えば因数分解などです。
そんなところに進学する必要があるのでしょうか?
ここにも意外な闇が潜んでいます。
高校の先生の怠慢があったりします。これを怠慢というべきかはわかりませんが、生徒を就職させるよりFラン大学に進学させようとするのです。
これはどういうことだと思いますか?
高卒で働く人はかなり離職率が高いです。ということは高校教師からしてみたら、企業と生徒を取り持って就職させたのにすぐ辞められては困りますよね?それはよりは大学へ送り込んだ方が楽なのです。今度は大学側が就職率を気にする立場になるので、高校教師としては関係ありませんからね。
- 「とりあえず大学には進学していた方が後々助かると思います」
- 「今の時代、大学は出ておかないとね」
- 「高卒と大卒では出世のスピードが違います」
こんな魔法の言葉を使えば、高校生の子を持つ親も納得します。
こういった現実があります。もちろんこれだけが全てではありません。しかし、こういったケースもあるということを知った上で、進路を決めていきましょう。
高卒で働いた方がいいかもしれませんし、Fラン大学でも卒業していた方がいいかもしれません。でも、大学に進学したいのであれば、わざわざFラン大学に進学する意味はそんなにないですよね?限界まで勉強してみてちょっとでも偏差値の高い大学に進学した方がいいんじゃないの?と私は思います。
ちなみに、私は岡山大学を卒業しました。国立の中では中くらいのレベルです。Fラン大学ではありませんが、ここでも就職先に困っている人たちはたくさんいました。もちろん大企業に行った人や、公務員になった人もいます。
大学選びも重要ですが、学部・学科選びも重要だということを付け足しておきます。就職先の強い学部学科がありますし、就職先があまりない学部学科もあります。同じ大学にいて、ほとんど同じ能力だとしても、進んだ学部学科の違いによって企業のレベルは変わってきますし、内定の数も変わってきますし、当然ながら年収も変わってきます。
もちろんこれはとりあえず会社や組織に雇われたいという考え方です。自分で起業したいとか、職人の道に進みたいとか、世界で働きたいとか、非営利団体で働きたいとか、道は色々あります。
多くの事実を知って、自分の進むべき道を決めましょうね〜。
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