習慣づけておいて良かったーと思うことが2つありまして、それは『走ること』と『日記を書くこと』になります。どちらも大学3年生から続けており、この2つをやってなかったら今の自分はないと思います。
運動のメリットはこちらの本を読んでもらうとして、日記のメリットについてこのページでは書いていこうと思います。
私が日記を書こうと思った動機は、「就活でエントリーシート書かなくちゃいけないから、文章を書くことに慣れておくか」、というものでした・・・。
人間は忘れる生き物である
私たちはなんでも忘れていきます。嬉しかったこと、悲しかったこと。
ヒトの記憶なんてものはパソコンと違って、フォルダに保存してはクリックですぐに引き出すことなんてできません。保存するのも難しいし、引き出すことも難しいんですな。
だからこそ、“なにか”の方法を使って記憶を保存しないといけないのです。写真に撮ったり、動画に撮ったり。でも、“思考”を記録するためには文字にするのが一番なのです。
日記を書くことで過去の自分に思考にアクセス
日記を書くことで、過去の自分の思考にアクセスできるようになります。思考の外部化ともいいましょうか。
これになんのメリットがあるかというと、『当時の決意』を思い出すことができるのです。「毎日走るぞー」とその時思っても、3週間後にランニングを続けている人はほとんどいません。
なぜなら、過去の決意は薄れていくからです。私たちは忘れる生き物です。決意も忘れていきます。
しかし、決意した時の思考を日記に記録しておけば、『なぜ自分が決意したのか?』の思考を思い出すことができます。これがとっても大切なのです。
自己同一性を有効に使う
ヒトは『自己同一性』というものに縛られています。「私は私」というやつですな。
なぜ朝起きて、自分を自分と認識できるかというと、自己同一性の作用が働いているからです。
厳密に言えば、寝る前と起きた時の自分は違います。細胞レベルで違いますし、毎日ちょっとずつ老けています。
しかし、自分を自分と認識する力がヒトにはあります。手術で腎臓を1つ切除しても、整形して一重を二重にしても、朝起きたら全く違う場所にいたとしても、自分を自分と認識します。
そうであるならば、『いつの自分と同一しているのか?』という疑問が浮かびます。体は40代でも気持ちは20代かもしれません。今日の自分は昨日の自分と同一だと思っているのでしょうか?それとも2週間前の自分と同一しているのでしょうか?
同一化している部分は微妙に異なります。味覚は幼少期のままの自分と同一化しているのかもしれませんし、思考は昨日読んだ本の内容を学んだ自分と同一化しているのかもしれません。
何が言いたいかというと、『やる気のある自分』と同一化すれば、次の日も、1週間後も常に意志力高いまま人生を歩むことができるのです。
先ほども書いた通り、やる気のある自分と同一化する方法が日記です。過去に書いた意志力ある自分の思考を毎日インストールし続けるのです。
人生を変える日記の書き方
それでは私がやっている具体的な日記の書き方について紹介します。
自分の記憶力なんてそんなものだなと意識する
まずは「自分って記憶力って悪いんだな」ということを念頭においてください。なんでもすぐ忘れちゃうのですから、メモをするという意識を持ちましょう。
紙とペンがなければ私たちは翌日の予定も覚えておけないし、二桁の引き算もミスするくらいの能力しかありません。
しかし、紙とペンがあれば、翌日どころか1ヶ月後の予定も正確に組むことができますし、やたら数字が大きい引き算もできます。紙とペンを使えば、自分の能力を拡張することができるのです。
夢・目標・決意・大志をすぐに見直す
自分の夢・目標・決意・大志は日記帳などにおおきく書いておきます。もしくは、日記を書くたびに書き直してもいいでしょう。
私は1週間おきに書き直しております。
書き直していても気を抜いてしまう週もあります。でも、書き直すことで当初の目的を思い返せます。
これが死ぬほど大事なんですなー。ほとんどの人は日記を書かないので、忘れちゃうんです。「やったるぜー」と思っても忙しい日々に追われて忘れてしまうんです。
私は意志力が強い人間ではありません。日記を書くまでは『何かを続けた記憶』というものがありません。
しかし、日記を書き始めてから習慣化に成功することができました。日記を書き続けることで昔考えていた信念を忘れることなく貫くことができました。
これについては「騙されたと思ってやってみてください」と言うしかありません。
日記の内容はなんでもいい
日記はしっかり書かなくてもいいです。しっかり書こうと思ったら挫折する可能性が高くなりますので^^;
2行で十分なので、まずは書き始めてください。「2行でいいから書こう!」と思っておけば、意外とサラサラと書けたりするんですね。もちろん書けない日もありますが、この日記の書き方は内容勝負ではありません。
当初の目的を忘れないために書き続けるのです。過去の自分の想いにアクセスするために書き続けてるのです。
日記帳はなんでもいい
日記帳はなんでもいいです。
いろいろな日記帳を試しましたねぇ。一番気に入った日記帳はほぼ日手帳になります。
しかし、日記5年目で変えました。「もう日記は続くなー」と思ったのでそこからはEvernoteを利用するようになりました。んでもEvernoteを2年使って思うことは、「やっぱり手書きの方がいいなー」ってことです。最初は手書きから始めるのがいいと思います。
ちなみに日記と同じく読書ノートもつけてまして、こちらはでかいノート&太いペンを利用しております。私のお気に入りはこちら。
こちらも色々なノート、ペンを試してここに行き着きました。
読書ノートも日記と同じくらいに重要かと思います。しかし、優先順位は日記の方が高めなのでまずは日記から。
日記は人に見せない
日記は決して人に見せてはいけません。
『人に見せる』と考えてしまうと、人に見せる文章を意識してしまいます。それでは自分の本音を書けなくなります。
日記は自分との対話。自分の本音にアクセスするもの。
社会生活を営むと自分の本音を隠すようになります。本音を隠し続けていると、いつの間にが自分が分からなくなります。
「自分って何が好きなんだっけ?」
「自分ってなんでこの会社入ったんだっけ?」
「自分って大学の時に何を思ってたんだっけ?」
などなど。
本音を隠すことに慣れてしまうと、人生において自分がやりたいことにどんどん霧がかかっていきます。いつの間にか濃霧なってしまって、手掛かりすら見つからない状態になります。
それを避けるために、自分の本音にアクセスできる日記を書き続けるべきなのです。
おわりに
日記の力は書き続けた人にしか分かりません。だからこそ書いてほしい。
私も最初は日記にそんな力があるなんて思っていませんでした。そもそも私は文章を書くことが嫌いでしたし、読書感想文なんてC評価しかもらったことがない人間です。
そのため文章を避けていましたし、「は?日記だろ?」みたいなイメージを持っていました。でも、就活のエントリーシートがきっかけて文章を書こうと思い立ってから、今だに書き続けており、そして日記の力を感じているのです。
日記があるからこそ頑張れています。日記を書いたからこそ、過去の自分が抱いた高尚な目的を狙い続けることができてますし、過去を振り返り多少なりとも自分の成長を感じることができています。
人生を一気に良くする方法なんてありません。地道にコツコツすることがいちばんの近道です。
だったらなにをコツコツするべきか?
その問いに私は「日記」と答えます。日記を開けば、高尚な想いを抱いた過去の自分が自分を律してくれます。自分の言葉が、自分に一番響くはずなのです。自分のやりたいこと、自分の弱いところ、自分の本音を一番知っているのが自分自身なのですから。
ということで日記のススメ、終わり!
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