ひと昔前まではホワイトカラーと呼ばれる職がいいとされていました。その考えは今でもあるでしょう。でもそんなぬるい時代は終わりを迎えそうです。
ホワイトカラーとは“エアコンの効いた部屋で、椅子に座って作業ができて、おまけにブルーカラーよりも給料が高い仕事”のようなイメージがもたれている仕事です。私の知り合いの大工さんはこれに憧れを持っております。
このページではホワイトカラーの終焉について書いていきます。遅かれ早かれ、今存在しているようなホワイトカラーは駆逐されるはずです。
就職・転職を考えている方で、ホワイトカラーを目指そうとしている人は一度立ち止まって考えた方がいいと思います。
ホワイトカラーはブルーカラーをマネジメントしている
ホワイトカラーと呼ばれる人たちの仕事の基本は『管理』になります。何を管理しているかというと、ブルーカラーの労働者たちの仕事を管理し、割り振っています。
そのため、実質的な価値を生み出しているのは、ホワイトカラーではなくブルーカラーの労働者たちです。しかし、ブルーカラーの仕事よりホワイトカラーの方が給与が多いという不思議な現象が起こっています。
繰り返しますが、ホワイトカラーは仕事が効率的になるように管理しているだけなのです。
でも管理することにも価値があるんじゃないの?
もちろん管理することにも価値があるよ。ただしこれからは・・・
管理することにも価値があります。しかし、管理や効率化を人間以上に上手にこなす存在が生まれています。そう、人工知能と呼ばれるものですね。
AIがホワイトカラーを駆逐する
今の時代、地図とにらめっこしたり、行き先を人に尋ねる人はいません。GoogleマップやAppleマップがあるからです。これらのアプリは人より正確に素早く道筋を示してくれます。私たちはそれに従うだけで効率的に目的地へとたどり着けるのです。
ブルーカラーの労働者たちは、“ヒト”に管理されたいでしょうか?それとも“AI”に管理されたいでしょうか?
一旦、GoogleマップやAppleマップの素晴らしさを知った後、それを使わない世界には戻れません。それと同じで、AIの管理がヒトよりも優れていたのであれば、ホワイトカラー人材をAIに置き換えていくでしょう。
なぜなら、人を使うよりAIを使った方がメリットが多いからです。
- 電気代だけでOK
- 24時間365日稼働
- 修正も文句を言わずにしてくれる
- 人より素早い
- 人より正確
とメリットだらけなのです。
人にかかっていたコストが減れば、その分、ブルーカラーの労働者に分配されます。メリットしかないのです。
維持コストが低い管理職がAI
つまり、AIは圧倒的にコストが低い管理職なのです。
ヒトが100人で3日かけていた仕事を、1つのAIシステムが30分で終わらせるかもしれません。「そんなバカな?」と思うかもしれませんが、世の中の天才たちがこぞってAIを開発し続けているので、そんな時代は必ず来ます。
頭脳を極めた存在であるプロ棋士がAIに負けたことからも、ヒトはAIに計算処理では勝てないことが明らかです。そして一度ヒトを上回った技能は、AI同士はコピペで技能を拡散していくことも可能なのです。
公務員の終焉
年金などのシステム維持には大量の人が必要です。
- 税金を徴収する人たち
- 徴収した税金の分配を考える人たち
- 分配する人たち
いずれはこの3つともほぼ不必要になるでしょうが、とりあえずは2が真っ先に不必要になるでしょう。徴収した税金の計算・管理などはAIの独壇場だからです。ここにヒトはほぼ必要なくなります。
これは年金だけではなく、いわゆる“経理”と呼ばれる職業そのものが不必要になっていくことを意味します。すでにfreeeのような税理士不要な確定申告サービスなども始まっていることからも明らかです。
おわりに
ということで今からホワイトカラーの職業を狙うのはリスクがありすぎるってことですな。
今からホワイトカラーにつけば数年は甘い汁を吸えるかもしれません。しかし突然AIの流れが来て、コストカットの波が押し寄せてくるでしょう。
なぜならそちらの方がメリットがあるからです。ライバル企業がAIを導入しコストカットを実現したら、こちらの企業もAIを導入せざるを得ないんですな。そうしないと競争で負けてしまうからです。
これからの時代に必要なのは“専門性”です。そして複数の専門性を組み合わせなければいけません。1つの専門性だけだとAIにすぐに代替されてしまいますが、複数の専門性を組み合わせればまだまだ“ヒトにしかできない”仕事はたくさんあります。
ですから勉強&実践ですなー。頑張っていきましょ〜!
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