まだ公務員が安定とか言ってるの?【介護系に配置転換される可能性あり】

まだ公務員が安定とか言ってるの?【介護系に配置転換される可能性あり】 就活・転職・働くこと
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江戸時代の頃の話。

武士「武士がこの社会からいなくなるわけないじゃん?アホなの?武士がいなくなったら誰が殿様を守るんだよ?寝言は寝て言えよ。本当に学がない奴の話は聞くに耐えんわ。」

みたいなことが言われてたんじゃないかなーと思います。

 

武士「武士は安定!」

公務員「公務員は安定!」

なんか似てるなーと思うのです。もちろん公務員が武士のように全滅はしないでしょうが、彼らが言い続ける「安定!」はあと10年もすれば変わってくるのではないでしょうか。

 

2019年6月2日。奈良県の生駒市長がこのような発言をして話題になりました。

地方公務員法第27条第2項には「職員は、この法律で定める事由による場合でなければ、その意に反して、降任され、もしくは免職されず…」という身分保障に関する規定があります。しかし、私は公務員の終身雇用は10~15年後、2030年から2035年をめどに崩壊していくと見ています。引用:https://diamond.jp/articles/-/204086

安定とはなにか?」を問われております。

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公務員の終身雇用は限界がきている

生駒市長の予想がどうなるかは分かりませんが、数字とテクノロジーを見ていけば「あ、これは限界やろうな」というのが見えてきます。

ちなみにリンク先の記事を書いた小紫生駒市長は元官僚の方でして、つまり超優秀なのです。

理由1:税収が減って社会保障費が増える→公務員に払うお金がない

公務員の給与は集めた税金から分配されています。税収が増えれば公務員の給与も高くなっていきそうなのですね。税収を増やすためには、

  1. 働く人が増える
  2. めっちゃ稼ぐ人が増える
  3. 税率を高くする

が基本の公式です。

ではこれからの我が国ジャパンで『働く人が増える』かというと、人口は減少中です。『めっちゃ稼ぐ人が増える』かというと、時代遅れの教育をしているのでこちらも期待薄です。じゃあ『税率を高くする』かというと、税率が高くなれば、人々はモノを買うのを控えます。そうなるとデフレがさらに深刻かしちゃうのですね😅

 

つまり、「税収を上げる!」というのはどう考えても厳しそうなのです😱

 

そして、これからまだまだ集めた税金の支出は増えていきます。なぜかというと高齢者が増えるからです。

  1. 年金
  2. 医療費
  3. 介護費

いわゆる、社会保障費系はこれからも増えていくことが予想されます。

【増え続ける医療費】その対策方法は?世界と比べて日本の医療費は?まとめてみました。

 

つまり、

  • 税収は減って
  • 集めた税金の支出は増える

のです。少し考えたら誰もが分かる話であって、耳タコな話ですね。

理由2:事務作業はAIがやる→ホワイトカラー人材は不必要

これまた耳タコな話ですが、事務作業系はAIやロボットがやってくれます。書類作業系はAIの超得意分野なのですね。(過去のことを調べたり、書き忘れがないのかをチェックするのはAIさんの好物なのです)

当サイトではAIとホワイトカラーについて何度か記事にしたことがあります↓

エストニアに関する本を読むのもいいでしょう。「あ、これやばいわ」と実感できると思います。

【読書メモ:未来型国家エストニアの挑戦】マイナンバー使えてなさすぎてワロタ

 

 

こういう話をすると「AIやロボットができない、人間だからこそできる仕事をやろうぜ!」という方向に行くのですが、

 

それってなんなのさ?どうせクリエイティビティとかいうんだろ?

 

という疑問が残ります。そして、そんなスッゲー能力持ってる人はそもそも公務員になってないのですね。

 

ちなみにリンク先の記事では、終身雇用が崩壊しても次の2つの能力があれば「食べていける公務員」になれるとのことです↓

  1. リーダーシップ
  2. 協創の力

「ほとんどの公務員は食べていけないぜ!」と言ってるようなもんかと。こんな能力持ってる人はほとんどいないですー。

理由3:変化の激しい時代なので外部から人を呼んだ方が仕事がはかどる

リンク先の記事を引用します。

第三に、今後の急激な社会変化や市民ニーズの高度化・多様化等に対応するには、プロジェクトごとに外部から専門家を登用するほうが合理的になるからです。

 新卒で採用したプロパー職員を40年近く全員雇用し続けるのではなく、課題に応じて職員を一定割合入れ替えていく「流動的」「弾力的」な組織運営が不可欠になります。

 実際に、すでに職員採用に社会人経験枠を設けたり、年齢制限を撤廃するなど、より多様な人材を求める動きはすでに始まっています。法令で定められた仕事をミスなく遂行することが求められる時代には自治体組織の同質性が大きな武器となっていましたが、地方創生時代に新しい挑戦が求められる今、年齢に関係なく地域に付加価値をもたらすことのできる職員を抜擢したり、中途採用者などの多様な視点を組織に持ち込んだりして、過度な同質性をあえて乱しにいくことが不可欠なのです。

公務員に限った話ではありませんが、組織は同質化する傾向があります。ようは、同じ考えを持った人たちばっかりになっちゃうのです😅「新しい人材を!」とか言いながら、面接官が自分と似ている人(共通点が多い人)を無意識で好み、採用していくのですね。また、合わない人は退職していくので同質性はどんどん強固なものになっていきます。

 

変化が激しい時代において、それじゃあダメだって話なんですわな。

これから公務員になるっていいの?

ほぼ答えは決まっているのですが、『これからの公務員』について考えてみましょう。

1:短期的に見たらいいかも

短期的に見たら「公務員やー!安定や!」という満足感を得られるでしょう。でも10年後くらいには、

 

「安定とは・・・?」

 

という疑問を持ってそうですね😅「安定=リストラがない」であれば安定かもですけれど。

2:公務員は解雇できないので

公務員は解雇できないので、

  1. 給与を減らす
  2. 新規採用を減らし、非正規雇用を増やす

のどちらかになるでしょう。

3:かつて公務員だった人たち

かつて公務員だった人たちがいました。

  • JT
  • JR
  • NTT
  • 郵便局

などなど。

そもそも公務員である必要あるの?「民営化していいんじゃない?」みたいな組織はたくさんあったのですね。

 

民営化する前は「民営化したらサービスの質が悪くなる・・・」と言われていたのですが、結果としては「むしろサービスは良くなった!」という事実があります。市場競争にさらされることはメリットがあるのですね。

4:日本社会を停滞させる側になる

AIやロボットが導入されなければ、今まで通りの事務作業ができます。ですから、「テクノロジーの導入に反対する勢力」の一員として、日本社会を停滞させる側、つまり既得権力側にまわることになるはずです。

 

社会を停滞させる意識がなくても、

  • 新しいものを受け入れず
  • 「なにそれ?危ないよ」と言い
  • 今まで通りの仕事をたんたんとこなしていれば

立派な『社会を停滞させる側』にまわれます👍

5:民間では利益が出ないからやらない仕事がたくさんくる

『利益ががっぽり出そうな仕事』は嗅覚の鋭い人たちがなにを言わなくてもやってくれます。

 

しかし『利益が全然出ない仕事』は民間企業は放置します。「世の中の不快をなくす!」と謳っている企業もありますが、それは『利益が出る』のが前提であって、利益が出ない不快なものは放置します。

 

そういう仕事をするために公務員が存在します。そのために私たちは税金を支払っているのですね。

 

では、これから予想される『利益が出なくて民間企業がやらなそうな仕事』はどんなものがあるのでしょうか。

  1. 空き家問題(害虫・害獣問題につながる)
  2. 貯蓄がない高齢者の介護問題
  3. 不景気でさらに増えるであろうホームレス問題
  4. 災害時のお年寄り支援

などが増えると予想されます。これ、スゲー大変ですよ。税収は減りますが、『社会から求められるもの』は増えるはずです。

 

AIやロボットで事務作業にあてる時間が減った分、マンパワーが必要なお仕事が増えるかと。私の考えですが、多くの人は貯蓄が少なくて最低限の介護料しか払えない高齢者のお世話をすることになるはずです。

使えない人は「介護への配置転換」への流れは止められないのだろう

 

公務員の仕事は重要性が高まるでしょう。しかし、公務員は昭和や平成の時代に考えられていた「安定」という概念とはほど遠い職場になっているはずです。

  • 給料が低い
  • 汚い
  • きつい

的な仕事に変わっているのではないでしょうか。

おわりに

「大学卒業して公務員になる!だって安定だもん!」という思考はやめたほうがいいでしょうね。そう言うと、「なんでだよ!それでも民間よりはマシだろ!」と言われちゃうかもしれません。

 

確かにその通り。民間がどうなるかも分かりません。倒産する企業もたくさんあるでしょうし、逆に伸びる企業もあります。それを見分けるのは難しいです。

 

でも・・・公務員に限って言えば、「これから伸びる公務員組織ってどこがあるの?」という感じなのですね🤢

  • 給与は減りそう
  • 一人当たりの業務は増えそう

という可能性が高いのです。そんなところにわざわざ『貴重な20代を捧げるの?』というのが正直なところ。

  1. どうでもいい事務作業に20〜30代を捧げる
  2. AIやロボットが導入され、仕事が激変
  3. 職場は事務作業が減り、マンパワーが必要な仕事に
  4. そんな仕事を40代前半から開始
  5. 貴重な20代に事務作業をこなしていたおかげでスキルなし→転職厳しい
  6. 終身雇用が崩れ、年金受給年齢も引き上げ

やっぱりどう考えても「今から公務員になる!」ってのはやばい気がします。AIやロボットが導入された後の公務員の仕事には大きな価値があるはずですが、『どうでもいい事務作業を延々とやる今』は公務員にならないほうがいいです。若い時期をそこで過ごさないほうがいいです。

 

市場原理が働く民間企業に行き、ビジネス感覚とスキルを身につけ、脂ののった時期に公務員に転職しようではありませんか。「日本のため!市民のため!」を思うのであれば、『今』ではなく『10年後』くらいに公務員になるほうがいいと思います。

アホな学生ってすぐ「社会に貢献したいから公務員になりたい」とか言うんだけど、「本当に社会に貢献したいなら民間企業に入って、とにかく「価値」を生みだせよ!」と思いますよね。

私もそう思っています。

 

それでは!

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