「努力すれば夢は叶う!」
子どもに言うのはいいけれど、大人が大人に言うのってなんだか微妙ですよね。もうちょっと発言に責任を持つべきと言うか・・・。
昔、私が浪人していた頃、数学の講師がこんなことを話していました。
「浪人生が、医学部に行きたいからもう一浪します、というのを止めてあげるのも我々教師の役目だと思うんだ。予備校講師としては、その子がもう一度浪人してくれれば、お金が入るからそれはそれで嬉しい。でもそれは教師の在り方じゃない。君には医学部は無理だ、と言ってあげるのは辛いことだけれど、それが本当の優しさだと思うんだ。」
このように言っていたのを覚えています。浪人生と言えば、子供と大人の境界線にあたる存在かなと思います。「勉強すれば医学部にはいける」と言うのは簡単だし、それは本当にその通りかもしれません。しかし、勉強しても医学部に行けない人がいるのも事実。二浪目を勧めるのは酷なことかもしれません。
その数学の講師は、浪人生を学生ではなく大人として接していたんだなぁと今になって思います。大人が大人に向かって綺麗事を言うのは、その人の脳内がお花畑なのか、その人に無関心なだけだと思います。
東進衛星予備校の林修先生も同じようなことを言っておられました。「僕がジャニーズに入ろうと思って努力するのは無駄である」、と。
- 正しい方向を向いて
- 正しい努力をする
それが大切なのであると。
正しい方向を向いてない人に、「努力すればいつか夢は叶うよ」と言うのは本当に無責任な発言なのでしょう。
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