人口が減っていく日本。そのため人手不足が叫ばれていたりします。一方、黒字なのにリストラをする会社もあります。
会社の経営状態が悪いから、希望退職を募るのなら分ります。でも現在起こっている現象は逆で、経営状態はいいのに雇用を増やすどころか、リストラをしています。その理由はなんなのでしょうか?
>大企業の希望退職をまとめてみた【大企業も公務員も一生安泰とは言えないよね】
1 使える若い人を雇った方がいいよねって話
理由は単純で、
- 使えないおっさんを雇うより
- 使える若い人を雇った方がいいよね
という話なだけです。
50万円で使えないおっさんを雇うより、50万円(25万円×2)で使える若者を2人雇用した方がいいのは当然の話なのですね。
好業績下で人員削減策を打ち出す企業が増えている。2019年に早期・希望退職を実施した上場企業35社のうち、最終損益が黒字だった企業が約6割を占めた。これらの企業の削減人員数は中高年を中心に計9千人超と18年の約3倍に増えた。企業は若手社員への給与の再配分やデジタル時代に即した人材確保を迫られている。業績が堅調で雇用環境もいいうちに人員構成を見直す動きで、人材の流動化が進む。
引用:https://www.nikkei.com/article/DGXMZO54332430S0A110C2MM8000/
「仕事のわりに給料が高いやつはいらないよね」
そんな時代。
1.1 優秀な若者を得るためには待遇を良くする必要がある
GAFAなどのスーパーグローバル企業では、若くて優秀な人が高待遇なのは当たり前。ということは、若くて優秀な人は、使えないおっさんに高待遇な日本の企業よりも、GAFAなどに就職したがります。それに優秀な若者はGAFAに引き抜かれていきます。
ならば日本企業が若くて優秀な人を雇用するためには、同じように高待遇にしていくしかありません。そのためのコストをどこから捻出するかというと、「使えないおっさんの希望退職」なわけですね。
1.2 使えないおっさんを切り捨てないと再雇用の問題が発生する
また、人生100年時代において、政府は定年を伸ばすことや、再雇用などを企業に求めます。企業側からしたら「使えないおっさんがやっと定年で退職すると思ったら、再雇用まで求められるなんて・・・」というのが本音なのです。
というわけで、とっとと使えないおっさんを切り捨てておかないと、どんどんコストが膨らんでいくわけです。希望退職を募るのも納得ですね。
1.3 だけれど明日は我が身
「使えないおっさん」という不快な表現を使いましたが、明日は我が身なんですよね。これだけどんどんテクノロジーが進化していく今、ちょっとでも学ぶことに手を抜いたら追いつけなくなります。すぐに『使えないおっさん化』します。
若い人は「使えないおっさんはリストラでいいよ」なんて思うかもしれませんが、優秀なおっさんでいられる人なんて一握り。つまりは、自分で自分の首を絞めてしまう発言かもなのですね。10年後、同じような発言をできる人はどれくらいいるでしょうか🥶
おわりに
- リストラ
- 希望退職
と聞くと、すごくマイナスなイメージがあります。でも雇用の流動性を高めるという意味では、いい意味だったりします。流動性が高まれば「誰もが適職に合うまで仕事を探せる」という環境も作られるわけで、そっちの社会の方がたぶん生きやすいです。
「仕事変えたんだ。(落ちこぼれやな)」より、「仕事変えたんだ。当たり前だよね。」みたいなほうが良くないですか?
ということで、前向きな気持ちでまったりと仕事を楽しんでいきましょー!それでは!
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