夏前のエアコン掃除メモ|自分でやること・やらないこと

夏前のエアコン掃除メモと試運転のポイントを紹介するアイキャッチ画像 生活・暮らし
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毎年、暑くなり始めるころに同じことを考えます。

「エアコンって、使う前に何を確認すればよかったっけ?」

フィルター掃除くらいは覚えているんですけど、試運転の時間、ドレンホースの確認、室外機まわりの片づけあたりは、毎回どこかあやふやになります。

しかも、真夏になってから不具合に気づくとかなり困ります。

なんか冷えない。
水が垂れてきた。
カビっぽいにおいがする。
エラーランプが点滅している。

こうなってから修理や買い替えを考えても、暑い時期は予約が混みやすいですし、なにより暑い部屋で待つのがつらいんですよね。

なのでこの記事では、来年の自分が5月ごろに見返せるように、夏前にやるエアコン掃除と試運転をまとめておきます。

 想定しているのは、一般的な家庭用の壁掛けエアコンです。細かい外し方や注意点は機種によって違うので、作業前には取扱説明書も確認してください。

1年に1回しかやらないことって忘れるよね…😮‍💨


先に結論:自分でやるのはここまで

夏前に家庭でエアコン掃除と試運転の準備をしているイラスト

夏前に自分で確認するなら、基本はこのくらいで十分です。

  • フィルターを掃除する
  • 前面パネル、吹き出し口、ルーバーの見える範囲を拭く
  • 室外機のまわりを片づける
  • ドレンホースの先端を確認する
  • 冷房で試運転する
  • 水漏れ、異音、異臭、エラー表示を確認する

逆に、無理にやらないほうがいいのはこのあたりです。

  • エアコン内部の分解
  • 送風ファンの奥まで掃除すること
  • 熱交換器の本格洗浄
  • 市販スプレーをよく確認せず内部に吹きかけること
  • 室外機の内部洗浄

エアコン掃除は、きれいにしたいと思うほど奥まで触りたくなります。

でも家庭でやるなら、見える範囲まで。

この線引きがいちばん大事だと思っています。


掃除だけで終わらせない

エアコンの準備というと、まず掃除を思い浮かべます。

もちろん掃除は大事です。
ただ、掃除だけで終わると、「冷房としてちゃんと動くか」までは確認できません。

冬に暖房で使えていたとしても、冷房で問題なく動くとは限らないんですよね。

たとえば、

  • 冷たい風が出ない
  • 室内機から水が漏れる
  • エラーランプが点滅する
  • いつもと違う音がする
  • カビっぽいにおいが強い

こういう不具合は、冷房運転をしてみないと気づきにくいです。

真夏に気づいても、修理は混みやすいですし、暑い部屋で待つのはかなりしんどいです。

だから4〜5月のうちに、掃除と試運転をセットでやっておく。

これが一番安心だと思います。


用意するもの

特別な道具はほとんどいりません。

掃除機、やわらかい布、古いタオル、薄めた中性洗剤、安定した踏み台や脚立。必要に応じて、マスクと手袋があれば十分です。

時間の目安は、掃除に30〜60分くらい。
試運転は40分ほど見ておくといいです。

フィルターを水洗いする場合は、乾かす時間も必要になります。ここだけは少し余裕を持っておいたほうがいいですね。


始める前にやること

運転を止めて、電源も確認する

まずエアコンを止めます。

コンセント式で、無理なくプラグを抜ける場所にあるなら、電源プラグも抜いておくと安心です。

掃除中は濡れた布を使うことがあります。通電したまま作業しないほうが安全です。

ただし、コンセントが見えない場所にある場合や、抜きにくい場合は無理に触らなくて大丈夫です。取扱説明書の案内に従ってください。

ついでに、電源プラグやコンセントも軽く見ておきます。

ほこりがたまっていないか。
コードに傷や変色がないか。
無理な延長コードの使い方になっていないか。

ほこりが気になる場合は、乾いた布でやさしく拭きます。ここは水拭きしないほうがいいです。

足場が不安なら無理しない

エアコンは高い位置にあるので、思っているより作業しにくいです。

不安定な椅子に乗ったり、無理に手を伸ばしたりすると危ないです。

届く範囲だけで十分。

高いところの作業が怖い場合は、無理にやらないほうがいいです。


フィルター掃除:一番やっておきたい作業

エアコンのフィルターを掃除機で掃除しているイラスト

家庭でできるエアコン掃除の中で、まずやるならフィルターです。

フィルターにほこりがたまると、空気が通りにくくなります。すると、冷えにくくなったり、風量が弱くなったり、においの原因になったりします。

手順はこんな感じです。

  1. 前面パネルを開ける
  2. フィルターを外す前に、表面のほこりを掃除機で軽く吸う
  3. フィルターを外す
  4. 残ったほこりを掃除機で吸う
  5. 汚れが強ければ水洗いする
  6. 日陰でしっかり乾かす
  7. 完全に乾いてから戻す

⚠️いきなりフィルターを外すと、ほこりが下に落ちて散らかります。

外す前に軽く掃除機をかけておくと、後の作業がかなり楽です。

水洗いするときは、ほこりがついている面の裏側から水を当てると落としやすいです。表側から強く水を当てると、ほこりを網目に押し込んでしまうことがあります。

汚れがひどい場合は、薄めた中性洗剤を使ってもいいですが、洗剤が残らないようにしっかりすすぎます。

強いブラシでゴシゴシこするのは避けたほうがいいです。フィルターが傷んだり、変形したりすることがあります。

そして、濡れたまま戻すのはNGです。

カビやにおいの原因になりやすいので、面倒でも完全に乾いてから戻します。ドライヤーの熱風や直射日光で無理に乾かすのも、変形につながることがあるので避けたほうが無難です。


吹き出し口とルーバー:見える範囲だけでいい

エアコンの吹き出し口とルーバーを見える範囲だけ拭いているイラスト

次に、前面パネル、吹き出し口、ルーバーを拭きます。

ここは、やわらかい布で見える範囲を拭けば十分です。

汚れが強い場合は、薄めた中性洗剤を含ませた布を固く絞って使い、水拭き、乾拭きで仕上げます。

奥まで掃除しようとしないのがポイントです。

ルーバーを力任せに動かさない。
奥に手や道具を突っ込まない。
送風ファンに直接触らない。
黒い汚れを無理にこすり落とそうとしない。

吹き出し口の奥に黒い汚れが見えると、どうしても気になります。

ただ、そこまで汚れが見える場合、内部にも汚れがたまっている可能性があります。自分で奥まで触るより、内部洗浄を業者に依頼するほうが安全です。


室外機:本体よりも「まわり」

エアコンの室外機まわりを片づけて風通しをよくしているイラスト

室外機も見ておきます。

といっても、室外機を分解して掃除する必要はありません。

大事なのは、風の通り道をふさがないことです。

室外機の前に物を置いていないか。
植木鉢や収納ケースで風をふさいでいないか。
落ち葉や雑草がたまっていないか。
室外機の上に荷物を置いていないか。
室外機カバーをつけっぱなしにしていないか。

このあたりを確認します。

冷房は、部屋の中の熱を外へ逃がす仕組みです。

室外機のまわりがふさがっていると、熱を逃がしにくくなります。

外側の軽い汚れを拭く程度なら問題ありませんが、高圧洗浄機を近距離で当てるのは避けたほうがいいです。フィンを傷めたり、余計な場所に水が入ったりすることがあります。

室外機は「本体をピカピカにする」より、「まわりを片づけて風通しをよくする」と考えると、やることが見えやすいです。


ドレンホースの先端を確認する

エアコンのドレンホース先端を確認しているイラスト

冷房や除湿を使うと、エアコン内部に結露水が発生します。

その水は、通常ドレンホースを通って外へ流れます。

このホースが詰まると、室内機から水が漏れることがあります。

確認するのは、見える範囲だけで十分です。

先端が土やごみでふさがっていないか。
上向きになっていないか。
折れたり、つぶれたりしていないか。
水たまりに浸かっていないか。
虫よけキャップが目詰まりしていないか。

奥に棒を突っ込むなど、無理な掃除は必要ありません。

ドレンホースは、試運転のときにも関係します。掃除のついでに一度見ておくと安心です。


市販の洗浄スプレーは慎重に

エアコン洗浄スプレーを使うか慎重に考えているイラスト

エアコン掃除というと、市販の洗浄スプレーを思い浮かべる人も多いと思います。

ただ、私はこれをかなり慎重に考えています。

エアコン内部は見えにくく、電装部品もあります。洗浄液が電気部品にかかったり、内部に残ったりすると、においや故障、最悪の場合は発火のリスクもあります。

NITEも、洗浄液が電気部品に付着して発火に至るおそれを注意喚起しています。

市販品すべてが危険というわけではありません。

ただ、取扱説明書で禁止されている場合は使わない。
迷うなら使わない。
内部洗浄が必要そうなら、メーカーや専門業者に相談する。

これくらい慎重でいいと思います。

正直、お金に余裕があるなら、内部洗浄は最初から業者に頼むのが一番ラクです。

ただ、毎年必ず業者に頼むのは負担もあります。なので、まずは自分でできる範囲だけやる。フィルター、吹き出し口の見える範囲、室外機まわり、試運転まで確認して、それでもカビ臭さや水漏れが気になるなら業者に頼む。これくらいの線引きが現実的だと思います。


掃除が終わったら冷房で試運転

エアコンを冷房で試運転し、冷風や異常の有無を確認しているイラスト

掃除が終わったら、冷房モードで試運転します。

自動運転ではなく、冷房モードにするほうが確認しやすいです。

手順はこんな感じです。

  1. フィルターやパネルを正しく戻す
  2. 冷房モードにして、設定温度を最低温度にする
  3. 10分ほど運転して、冷たい風が出るか確認する
  4. さらに30分ほど運転する
  5. 水漏れ、異音、異臭、エラー表示がないか確認する
  6. 余裕があれば、屋外でドレンホースからの排水も見る

最低温度は機種によって違いますが、多くは16〜18℃くらいです。

試運転では、普段の快適温度ではなく、あえて低めに設定して、冷房として動くかを確認します。

まだ肌寒い時期だと冷房が動きにくいこともあるので、できれば日中の少し暖かい時間帯にやると確認しやすいです。


試運転でチェックすること

冷たい風が出るか

運転直後はすぐ冷えないこともあります。

ただ、10分以上たっても明らかに冷たくならない場合は注意です。フィルターの目詰まりだけでなく、冷媒や機械系統の問題が関係していることもあります。

水漏れがないか

吹き出し口、室内機の下、壁際、エアコン下の床を見ます。

冷房運転ではエアコン内部に結露水が出ます。本来はドレンホースを通って屋外に流れますが、排水がうまくいかないと室内機側から水が漏れることがあります。

10分だけだと気づけないこともあるので、さらに30分ほど運転して確認するのが安心です。

ドレンホースから水が出ているか

余裕があれば、屋外のドレンホースも見ます。

冷房運転を続けると、ドレンホースから水が出ることがあります。

ただし、水の量は室温や湿度で変わります。水が少ないからといって、すぐ故障とは限りません。

一方で、室内機から水が漏れている場合は要注意です。ドレンホースの先端がふさがっていないか、折れ曲がっていないかを確認します。

においが強くないか

使い始めに少しほこりっぽいにおいがするくらいなら、しばらく運転しているうちに落ち着くことがあります。

ただし、カビ臭、酸っぱいにおい、雑巾のようなにおいが続く場合は、内部の汚れが疑われます。

フィルター掃除や吹き出し口の拭き掃除をしても改善しないなら、内部洗浄を検討する目安です。

異音がしないか

カタカタ、ガリガリ、強い振動音など、いつもと違う音が続く場合は、一度停止して、フィルターやパネルの取り付けを確認します。

それでも続くなら、無理に使い続けないほうが安全です。

エラー表示やランプ点滅がないか

本体ランプがいつもと違う点滅をしていたり、リモコンにエラーコードが出たりする場合は、取扱説明書やメーカーの案内を確認します。

エラー表示が出たまま使い続けるのは避けたほうがいいです。


軽いにおいへの応急処置

使い始めの軽いにおいなら、窓を開けた状態で最低温度の冷房をしばらく運転する方法があります。

内部の結露水で、におい成分を流しやすくする考え方で、一部メーカーも案内しています。

ただし、これはあくまで応急策です。

強いカビ臭が続く。
吹き出し口の奥に黒い汚れが多い。
すぐににおいが戻る。
水滴が垂れてくる。

こういう場合は無理に続けず、内部洗浄を検討します。

床や家電が濡れないように注意しながら試すくらいがちょうどいいです。


お掃除機能付きエアコンも確認は必要

お掃除機能付きだと、「何もしなくていい」と思いがちです。

でも、完全にメンテナンス不要になるわけではありません。

自動化されているのは、主にフィルターのほこり処理です。

ダストボックスのごみ捨て、前面パネルの掃除、吹き出し口の拭き掃除、室外機まわりの確認、冷房の試運転は変わらず必要です。

また、お掃除機能付きエアコンは構造が複雑です。

分解や内部洗浄は、普通のエアコン以上に慎重に考えたほうがいいです。自分で無理に分解しないほうが無難です。


自分でやること・業者に任せること

作業判断ポイント
フィルター掃除自分でできる水洗い後は完全に乾かす
前面パネルの拭き掃除自分でできる強くこすらない
吹き出し口・ルーバーの見える範囲自分でできる奥まで触らない
室外機まわりの片づけ自分でできる風通しをふさがない
ドレンホース先端の確認自分でできる詰まり、折れ、上向きを見る
冷房の試運転自分でできる10分+30分が目安
市販スプレーでの内部洗浄基本は避ける電装部品・内部残留に注意
熱交換器の本格洗浄業者向き無理に触らない
送風ファン奥の洗浄業者向き分解が必要になりやすい
分解洗浄業者向き故障・水漏れのリスクがある
室外機内部の洗浄業者向き高圧洗浄は避ける

こうなったら相談する

エアコンの不調について専門業者に相談しているイラスト

次のような症状があれば、メーカー、購入店、専門業者に相談することを考えます。

  • 冷房にしても冷たい風が出ない
  • 30分ほど運転すると水漏れする
  • エラー表示やランプ点滅が出る
  • 異音が続く
  • 焦げ臭いにおいがする
  • カビ臭や異臭が強く続く
  • 吹き出し口の奥に黒い汚れが多い
  • ドレンホースを確認しても水漏れが改善しない
  • お掃除機能付きで構造が複雑
  • 自分で掃除するのが不安

焦げ臭い、煙が出る、異常に熱いといった場合は、すぐに使用を中止してください。

こういうときに無理して使い続けるのは危ないです。


夏前チェックリスト

チェック項目確認
リモコンの電池を確認した
電源プラグ・コード・コンセントを見た
前面パネルを開けた
フィルター表面のほこりを軽く吸った
フィルターを外して掃除した
必要なら水洗いし、完全に乾かした
前面パネルを拭いた
吹き出し口とルーバーを見える範囲で拭いた
室外機の前後に物がないか確認した
落ち葉や雑草を片づけた
ドレンホース先端を確認した
フィルターとパネルを正しく戻した
冷房モードで最低温度に設定した
10分運転して冷たい風を確認した
さらに30分運転した
水漏れ・異音・異臭・エラー表示がないか確認した
異常があれば相談先を確認した

よくある質問

試運転は何分すればいいですか?

冷房の最低温度で約10分運転して、冷たい風が出るか確認します。

その後さらに30分ほど運転して、水漏れ、異音、異臭、エラー表示がないか見ておくと安心です。

試運転は自動運転でもいいですか?

冷房モードのほうが確認しやすいです。

自動運転だと、室温によって冷房にならないことがあります。設定温度はあえて最低温度にして、冷房として動くかを確認します。

フィルターは水洗いしてもいいですか?

多くの機種で水洗いできますが、取扱説明書で確認してください。

水洗いした場合は完全に乾かしてから戻します。濡れたまま戻すと、においやカビの原因になります。

ドレンホースから水が出ていないと故障ですか?

必ずしも故障とは限りません。

室温や湿度によって量は変わります。ただし室内機から水が漏れている場合は排水不良の可能性があるので、ドレンホースの詰まりや折れを確認します。

市販の洗浄スプレーは使ってもいいですか?

安易にはすすめません。

洗浄液が電気部品にかかったり、内部に残ったりすると、故障や事故につながる可能性があります。

説明書で禁止されている場合は使わない。迷う場合も使わない。内部洗浄が必要なら、メーカーや専門業者への相談が安全です。

お掃除機能付きなら掃除しなくていいですか?

いいえ。

ダストボックスのごみ捨て、吹き出し口の掃除、室外機まわりの確認、試運転は必要です。

構造が複雑なので、分解や内部洗浄は無理に自分でやらないほうがいいです。


まとめ

夏前のエアコン準備は、そこまで難しくありません。

フィルターを掃除して、見える範囲を拭いて、室外機とドレンホースを確認して、冷房で試運転する。

それだけです。

大事なのは、掃除だけで終わらせないこと。

冷房としてちゃんと動くか、水漏れしないかまで見ておくと、夏本番に慌てずに済みます。

内部の本格洗浄や分解、市販スプレーの安易な使用は無理にやらない。

自分でやるのは見える範囲まで。
奥の汚れや不具合は、専門業者やメーカーに相談する。

このくらいの線引きで考えておくと、エアコン掃除はかなり気楽になります。

来年もこのメモを見ながら、5月のうちに済ませたいと思います。


参考サイト

経済産業省「夏季を迎える前のエアコン試運転の重要性について」
https://www.meti.go.jp/policy/it_policy/air_conditioner/maintenance.html

一般社団法人 日本冷凍空調工業会「4月10日 エアコン試運転の日」
https://www.jraia.or.jp/update/B_air_conditioner_maintenance_02.pdf

NITE「内部に洗浄液がかかりトラッキング現象で発火」
https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/poster/kaden/1252.html

Panasonic FAQ「エアコンの冷房・除湿運転時に、室外機から水が出る理由は」
https://jpn.faq.panasonic.com/app/answers/detail/a_id/9907/

三菱電機「使い始めのあのニオイに!イヤなニオイを軽減する対処法」
https://www.mitsubishielectric.co.jp/home/kirigamine/special/oshiete/10/


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