放送当時にリアルタイムで見ていた『龍馬伝』を、Amazon Prime Videoで見直しました。2026年10月17日、最後まで見終わりました。
久しぶりに見てみると、スッゲー面白い。
特に中盤くらいまでがよかったです。名もなき若者が、日本を知り、世界を知り、もがきながら自分を見直していく。そうやって志を見つけていく過程が熱かったんですよね。
音は5.1chを期待していましたが、私が見たPrime Videoの環境では2chで、そこは残念でした。それでも、当時のテレビ内蔵スピーカーと比べると、今のSonosで聴く音には迫力があってよかったです。
ここから先は、終盤や結末にも触れています。
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*2026年10月17日に配信を確認しています。
黒船の前で、剣が通じないと知る

黒船を見て龍馬が衝撃を受ける場面。当時は「まぁそりゃあんなの初めて見たらビビるよね」くらいにしか思っていませんでした。そりゃあすごいだろうけれど、その衝撃が自分には伝わりきりませんでした。でも今回は、妙に分かるんです。
剣を磨いてきたのに、目の前には、その剣ではどうにもならないものがある。放送当時も分かっていたつもりでしたが、今になって、いや、やっぱり分かっていなかったなと思いました。
理由はAIです。AIが登場して、大学まで出て勉強してきたことが、私には無意味に感じられました。黒船に驚く龍馬を見ていると、その感覚が重なるんですよね。
まじでAIやばくね?ちょっと目を離したら各社が次々と新機能やら新バージョンやらを出してくるし、進化のスピードがまぁ半端ない。
もし仮に、海外のAIを使えなくなったらさ、日本はどうなるんでしょう。便利になればなるほど、こんな大事な技術を海外に頼っていて大丈夫なのか、とは思います。黒船を前にした龍馬の危機感が、今は妙に分かるんですよね。
龍馬が「外国に対等に渡り合うためには、日本を1つにしなきゃ」みたいなのが、本当に分かります。
松陰が羨ましく、弥太郎の飢えが分かる
吉田松陰にも心を打たれました。
海外を見てみたい。失敗して捕まっても、それでも行ってみたい。ドラマの松陰を見ていると、そんな思いが伝わってきます。

今は海外の映像を当たり前のように見られますし、海外旅行にも行けます。そんな今だからこそ、あの純粋な「海外を見たい」という思いが、本当に羨ましいんです。見たいという気持ちが、そこまで強いんですね。
弥太郎がなぜあれほどハングリーだったのかも、ドラマの中の暮らしぶりから伝わってきます。
そりゃ、あの暮らしをしていたら。
もちろん、エンタメです。人が感動するように作られているんだろうな、とは思います。それでも、命をかけて何かをしたい、見たいという思いや、金を稼ぎたいとか、「志」という言葉が強く出てくると、心を動かされます。
本当に一生懸命、自分の時代を生きていたんだな。龍馬だけでなく、松陰や弥太郎を見ていても、そう感じました。
何でもできる龍馬と、気になって調べたこと
ただ、後半の龍馬には違和感がありました。
剣術最強、コミュ力最強、ビジネス力最強、交渉力最強。龍馬に任せれば全部大丈夫。そういう超人になりすぎたように感じました。
あれだけ万能になっていたからこそ、逆に最後はあっけなく感じちゃったんですよね。
見ている途中には、史実も気になって調べました。大政奉還は本当に龍馬がそこまで関わったのか。後藤象二郎はなぜ脱藩した龍馬と手を組めたのか。容堂はなぜ大政奉還を進言したのか。松陰とは本当に会ったのか、弥太郎とは本当に幼なじみだったのかも気になりました。
後藤は吉田東洋の義理の甥で、土佐藩の重職を務め、軍備や産業の改革を担っていた人です。慶応3年(1867年)4月には、後藤らの取り計らいで龍馬の脱藩罪が許され、亀山社中は海援隊へと改編されました。その後、大政奉還に向けても二人は協力しています。
龍馬の関わりを示す資料として、坂本龍馬記念館が紹介する同年10月13日付の後藤宛て書簡草案があります。大政奉還をめぐる局面で後藤を鼓舞する内容です。ただ、それだけで龍馬一人が全部考えて実現したとは言えません。
容堂は、大政奉還を進めながら徳川家を擁護していた人でした。高知城歴史博物館の解説でも、最後まで徳川家を守ろうとしたことが紹介されています。
松陰が下田で米艦に乗り込み、渡航を断られた後に自首して投獄されたのは史実です。ただ、龍馬との具体的な交流を確かめられる史料はないそうです。会っていないと断言もできませんが、ドラマのやり取りを史実とは扱えません。
弥太郎と龍馬も、三菱商事の歴史解説では1867年の長崎での出会いとされています。子どもの頃からの付き合いは、ドラマの設定です。
龍馬の歳を越えて
私はもう、龍馬が亡くなった歳を越えました。志に生き、日本を守るために命をかける。『龍馬伝』が描くそんな龍馬のかっこよさが、今の私には身に染みます。
日本でも国産AIの開発や、自動運転の取り組みは進んでいます。でも、アメリカや中国の動きを見ていると、日本でも同じように日常が変わっていく未来が、私にはまだ見えにくいんです。日本大丈夫なの?と思ってしまいます。
龍馬の後半の万能ぶりには引っかかりましたが、10年以上ぶりに見た『龍馬伝』は、やっぱり面白かったです。特に、まだ何者でもない龍馬が、もがいていた頃が激アツでした。胸に響きました。
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→『三度目の殺人』真犯人は誰?三度目の意味とラストをネタバレ考察
参考資料
以下の6資料は2026年10月17日閲覧。
- 高知県立坂本龍馬記念館「常設展 常設展示室」(龍馬の書簡、脱藩罪の赦免と海援隊)
https://ryoma-kinenkan.jp/collection/exhibition.html - 高知城歴史博物館「土佐史の人々-幕末維新期-」(後藤象二郎の出自と役割)
https://www.kochi-johaku.jp/column/4520/ - 高知城歴史博物館「土佐藩の歴史-幕末維新期-」(容堂と大政奉還、徳川家擁護)
https://www.kochi-johaku.jp/column/4529/ - 下田市「吉田松陰による『踏海の企て』」(海外渡航の企てと投獄)
https://www.city.shimoda.shizuoka.jp/category/100400shimodanorekishi/110782.html - 萩市観光協会「松陰と龍馬」(二人の交流を確かめる史料について)
https://www.hagishi.com/oidemase/ishinshi/shoin_ryoma/ - 三菱商事「あゆみ『挑戦』の原点 第2話」(弥太郎と龍馬の出会い)
https://www.mitsubishicorp.com/jp/ja/about/history/roots/1835-vol02.html
以下の2資料は2026年10月18日(日本時間)閲覧。
- さくらインターネット「さくらインターネット、Preferred Networks、情報通信研究機構、生成AIを継続的に評価・改善する『能動的評価基盤』の社会実装に向けた取り組みを開始」(2026年10月14日。国産生成AI基盤モデルの開発・商用提供)
https://www.sakura.ad.jp/corporate/information/newsreleases/2026/10/14/1968225591/ - 柏市「柏市における自動運転の取り組み」(2026年10月1日更新。2026年1月13日からのレベル4公道走行実証)
https://www.city.kashiwa.lg.jp/kotsuseisaku/living_environment/bus_taxi/jidouunkobus.html


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