Sonos Rayを使っていて、テレビとの接続がHDMIではなく光デジタルケーブルである点に使いづらさを感じていました。
テレビリモコンで音量を操作すると、Rayだけでなくテレビ側の音量まで動いてしまいます。そのため、これまではテレビの音量をゼロにしたまま、Rayの音量はSonosアプリから調整していました。音量を変えるたびにSonosアプリを開くのは面倒ですが、光デジタル接続だから仕方がないと思っていたのです。
しかし、テレビ側の設定を変更したところ、テレビ内蔵スピーカーから音を出さずに、テレビリモコンでRayの音量をそのまま調整できるようになりました。ポイントは、テレビの音量をゼロに下げるのではなく、テレビ内蔵スピーカーそのものを使わない設定にすることでした。
足りなかったのはテレビ側のスピーカー設定

私の環境では、設定を変更する前からRay自体はテレビリモコンの信号に反応していました。今回、新たにRayがリモコン操作に対応したわけではありません。変更したのは、あくまでテレビ側のスピーカー設定です。
テレビの音量をゼロにしていても、内蔵スピーカーが有効なままだと、リモコンで音量を上げたときにテレビ側の音量まで上がってしまいます。
一方、テレビによっては「スピーカー出力:切」や「外部スピーカー」のように、内蔵スピーカーを停止させる設定が用意されています。Sonosの公式ヘルプでも、ホームシアター製品を使う際はテレビ内蔵スピーカーを無効にすることが推奨されています。私はその設定を見落とし、音量をゼロにしておくという回避策をとっていただけでした。
AQUOS LC-60W7での設定手順

私が使用しているシャープのAQUOS(LC-60W7)では、以下の手順で設定を変更しました。
- リモコンの「ホーム」ボタンを押す
- 「設定」を選択
- 「機能切換」を選択
- 「外部端子設定」を選択
- 「入力/音声出力設定」を選択
- 「音声出力1」を選択
メニューの流れは「ホーム > 設定 > 機能切換 > 外部端子設定 > 入力/音声出力設定 > 音声出力1」です。
シャープの取扱説明書によると、「音声出力1」に設定するとテレビ本体のスピーカーからの出力が停止します。また、この設定にすると「入力4」が「音声出力設定中」に切り替わり、通常の入力端子としては使えなくなります。ゲーム機などを入力4につないでいる場合は注意が必要です。
この「音声出力1」は本来、アナログ音声出力端子(入力4)向けの設定です。そのため、光デジタル端子に接続しているRayにどう影響するかは説明書だけでは分かりませんでしたが、実際に試したところ次のようになりました。
・テレビ内蔵スピーカー:音が出なくなった
・光接続のSonos Ray:引き続きテレビ音声が出た
・テレビリモコン:Rayの音量をそのまま調整できた
公式情報として確認できる「本体スピーカーの停止」と、私の実機で確認できた「光デジタル出力の継続およびリモコンでのRay音量調整」が組み合わさったことで、目的の状態を作ることができました。
なぜ光接続なのにテレビリモコンで操作できるのか

ここで、なぜ光接続のRayをテレビリモコンで操作できるのか、仕組みを整理しておきます。テレビとRayの間で、音声と操作信号はそれぞれ別の経路を通っています。
テレビの音声は、光デジタルケーブルを経由してテレビからRayへ送られます。一方、音量の操作は、テレビリモコンから出る赤外線信号をRay本体が直接受信しています。
つまり、リモコンの音量ボタンを押したとき、Rayはリモコンから直接「音量を変更する」という赤外線信号を受け取っています。テレビとRayの音量がHDMI-CECのように同期しているわけではありません。
テレビ側の音量表示が画面に出ることはありますが、内蔵スピーカーからの音は止まっているため、実際に聞こえるテレビ音声はRayだけです。そのRayの音量を、テレビリモコンから調整できます。
リモコンでRayが動かない場合

もしテレビ内蔵スピーカーを停止してもRayの音量が変わらない場合は、Sonosアプリ側でリモコンの登録が行われていない可能性があります。
その場合は、Sonosアプリの「設定」からRayを設置している部屋を選び、「ホームシアター」内の「リモコン設定」から画面の指示に従って登録します。
なお、Rayが受信できるのは赤外線(IR)信号です。BluetoothやRFのみで動作するリモコンの場合は、追加設定が必要になったり、Rayを操作できなかったりする場合があります。
他メーカーのテレビで設定を探す場合

今回の「音声出力1」という項目は、LC-60W7独自の設定です。他メーカーや別の型番では名称も操作手順も異なります。
お使いのテレビで同様の設定を探す場合は、取扱説明書で以下のキーワードを確認してみてください。
・テレビスピーカー
・スピーカー出力
・外部スピーカー
・オーディオシステム
・光デジタル音声出力
目指すのは、「光デジタル出力を生かしたまま、テレビ内蔵スピーカーから音が出ない状態にする」ことです。同じメーカーでも世代やシリーズによって設定が異なるため、型番ごとの説明書を確認するのが確実です。
設定後に音が出なくなったときの切り分け
もし設定変更後にRayから音が出なくなった場合は、まず設定を元に戻してRayから音が出るか確認します。
そのうえで、テレビ側のデジタル音声出力設定が有効になっているか、音声フォーマットが対応形式になっているかを確認します。Rayが対応している音声形式は、ステレオPCM、Dolby Digital、DTSです。
原因を切り分けるために、一時的にテレビのデジタル音声出力を「PCM」へ変更してみるのも一つの方法です。ただし、Dolby DigitalやDTSで問題なく音が出ているのであれば、常にPCMへ固定する必要はありません。
まとめ

テレビとRayの音量が完全に同期するわけではありませんが、テレビ内蔵スピーカーから音が出ない状態にでき、普段の音量調整はいつものテレビリモコンで行えるようになったため、日常の使い勝手はかなり楽になりました。
Rayの欠点だと思っていたことの一部は、テレビ側の設定を知らなかったことが原因でした。毎回Sonosアプリを開いて音量を調整している方は、一度テレビ側のスピーカー設定を確認してみることをおすすめします。いやー、もっと早く知りたかった設定でした。
*関連記事
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参考資料
Sonos「テレビのスピーカーを無効にする」
https://support.sonos.com/ja-jp/article/disable-your-television-speakers
Sonos「Sonosホームシアターをテレビのリモコンで操作する」
https://support.sonos.com/ja-jp/article/control-sonos-home-theater-with-your-tv-remote
Sonos「Sonosホームシアター製品のテレビリモコン要件」
https://support.sonos.com/ja-jp/article/tv-remote-requirements-for-sonos-home-theater-products
Sonos「対応しているホームシアターオーディオフォーマット」
https://support.sonos.com/ja-jp/article/supported-home-theater-audio-formats
Sonos「Sonosホームシアター製品から音が出ない」
https://support.sonos.com/ja-jp/article/no-sound-from-sonos-home-theater-product
シャープ「LC-60W7 取扱説明書」
https://jp.sharp/support/aquos/doc/lc60w7_mn.pdf
シャープ「本体スピーカーから音が出ない」
https://cs.sharp.co.jp/trouble_check/div/aquos/solution_1/diag51-1-3-1.html


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