家にあるSonos製品を揃えて5.1ch環境を整えてしまいました。>Sonosで5.1chワイヤレスホームシアターを完成させてしまった話
ということは、他の部屋に分散されていたSonosたちが、1つの部屋に集まるということです。つまり、他の部屋で音楽が楽しめないということです。
他の部屋でも音楽を楽しみたいので、Sonos製品のお手頃価格であるSonos Rayを購入してみましたので、この記事にてレビューしていきたいと思います。
まず結論から言うと、Sonos Rayだけで十分に音が良いと感じました。爆音で音を鳴らすわけでもないと思うので、Sonos Rayの小型さと音が多くの人の使用環境にぴったりと合うのではないかと思います。
【この記事の更新履歴】
- 2025年10月19日: Sonos Rayの長期レビューで「結論:Sonos未体験ユーザーは、Sonos Rayから始めよ」の項目と、「Sonos Arcを買うより、Sonos Ray+Era 100を2台の方が満足度が高いと思う」の項目を追加しました。
- 2022年11月2日: 公開。ファーストインプレッションと初期設定をレビューしました。
結論:Sonos未体験ユーザーは、Sonos Rayから始めよ
Sonos Rayを1年間以上使った最終評価は、「期待を遥かに超える、このサイズからは驚くほど優秀な音が出るサウンドバー」です。Rayはサウンドバーの理想的なエントリーモデルです。
私はこれまで、Sonos Arc、Playbase、そして複数のSonos OneやSubを使ってきましたが、「Rayは安いのに、Sonosらしさを一切損なっていない」と断言できます。
もちろん、兄貴分であるArcのような映画館級の没入感はありません。しかし、テレビ内蔵スピーカーの「こもった音」「聞き取りにくいセリフ」といった日常のストレスを、3万円台という価格で完全に消し去ってくれる。この費用対効果は絶大です。
しかも発売当初は39800円という価格でしたが、いまは3万円台前半で売られていますし、セール価格ですと2万円台になります。より手を出しやすい価格になりました。
- こんな人には絶対おすすめ!
- 主にニュース、ドラマ、バラエティ番組を観る人
- 寝室や書斎のセカンドテレビ用として
- 初めてサウンドバーを導入し、「音の世界」の第一歩を踏み出したい人
- 逆に、こういう人には向かない
- Dolby Atmosの立体音響で映画に没入したい人(→Beam Gen2かArcを選ぶべき)
- 音楽鑑賞を最高音質で楽しみたい人(→Era 100のステレオペアの方が良い)
Sonos Ray レビュー
以下ではもう少し具体的にSonos Rayのレビューしていきます。
スペック
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| アンプ数 | 4 |
| ツイーター | 2(Beam Gen2は1つ) |
| ミッドウーファー | 2(Beam Gen2は4つ) |
| Trueplay対応 | あり |
| AirPlay 2対応 | あり |
| 光デジタル音声入力対応 | ○(ケーブル付属) |
| Bluetooth対応 | × |
| 対応フォーマット | ステレオPCM、Dolby Digital 5.1、DTS |
| サラウンド構成 | Sonos One/SLをリアスピーカーに可 |
| Sonos Sub対応 | ○ |
| サイズ | 高さ71mm × 幅559mm × 奥行95mm |
| 重量 | 約1.95kg |
| カラー | ブラック / ホワイト |
| CPU | Quad Core 1.4 GHz A-53(Sonos Beam Gen2と同じ) |
| メモリ | 1GB SDRAM 4GB NV(Sonos Beam Gen2と同じ) |
外観:予想より大きい

長細いものが届きます。

大きさを比較するために、AirPods Proと並べてみます。この比較では全然分からないと思いますが、予想より大きいです。
公式サイトでは、
「Sonosのブランド史上でもっともコンパクトなサウンドバーです」
という表記だったので、もう少しコンパクトなものと思っていました。
こちらの動画によりますと、Sonos Beamの3分の2くらいの大きさだそうです↓
寸法(高さ x 幅 x 奥行き)は、71 x 559 x 95 mmでして、重量は1.95kgです。


付属品は、
- 電源ケーブル2m
- 光デジタル音声ケーブル1.5m
の2つです。

正面から見るとこんな感じ。黒くてかっこいいです。

上部には再生/停止ボタンと音量変更のボタンがあります。(ボタンというか、タッチパネル)

背面に、電源ボタン、電源ケーブルを挿すポート、光デジタルケーブルを挿すポート、LANケーブルを挿すポートの4つがあります。
HDMIポートがないところに注意です!
私が持っているSonos Playbaseと横の長さを比べるとこんな感じ↓

横の長さはあまり変わらないんですよね。
「Sonosのブランド史上でもっともコンパクトなサウンドバーです」
なのですが、すごく小さいわけではありません。普通にサウンドバーって感じです。
設定は相変わらず楽
スマートフォンにSonosアプリを入れていれば、設定も楽々です。
- 電源ケーブルを接続
- 付属の光デジタルケーブルをテレビと接続
- Sonosアプリが自動で認識し、画面の指示に従うだけ

Sonos Rayの電源を入れて、sonosアプリを開けば勝手に「追加する」のウインドウが出てきます。

「追加する」をタップすれば、準備が始まります。


Sonos Rayは音で個体の識別をするそうです。

時代は進化したなぁなんて思いながら設定を待ちます。

けれど何度やってもうまくいかないので、パスコードを入力することにします。

パスコードはSonos Rayの背面にあります。

入力して、

電源ボタンを押します。

設定完了までもう少しです。

もうちょっとで終わる!と思いきやの、お約束のアップデートです。

設定が完了しました。

設定が完了した後に「テレビを接続する」と出てくるので、ついでにこの設定も終わらせておきます。

付属の光デジタルケーブルをSonos Rayとテレビに挿します。

後は画面を適当にタップしていけば、テレビとの接続が完了します。
この小ささで想像以上に低音が効いている
低音もしっかり出ていました。ここにはちょっとびっくりしましたね。
EQをいじらないデフォルトの状態であれば、Sonos Playbaseよりも低音は強いです。
あとSonos Playbseよりも低音のキレがよくなっていると感じました。(ちなみにSonos Playbaseの発売当時の値段は8万円くらいです)
>Sonos Playbaseのレビュー【HomePod2台からに乗り換えた話】
音量が中より下であればかなりいい音
Sonos Playbaseとの比較になりますが、音量が小から中より下であれば、Sonos Rayはとてもいい音です。音のバランスはSonos Playbaseよりもいいです。(EQをいじらずにデフォルトの状態で)(またデフォルトの状態でも、しっかりと低音が出ている。)
ですがやはり音量を大きくすればするほど、Sonos Playbaseのほうがいい音になっていきます。 サイズからして仕方がないのですが、Sonos Rayはサイズが小さい分音量上げていくと音の雑さが目立ってくるように思います。
ただし普通の家に住んでいるのであればそこまで音量を上げる事はないと思いますので、Sonos Rayの音質で普通に満足できます。むしろ、下手に低音が響きすぎない分、アナウンサーの声や俳優のセリフは、Rayの方がストレートに耳に届く感覚さえあります。
たぶんですが、普通のサイズの家に住んでいると、音量は上げても40%位だと思いますので、それぐらいだとSonos RayもSonos Playbaseも音の良さはそこまで変わりません。
私は一軒家に住んでいるため、雨が降っている日は音量80%で爆音でライブBDを流すのですが(雨の日だと、周りに迷惑をかけないため)、それぐらいの音量になってくるとSonos Playbaseの方がいい音だなって感じられます。
Sonos Arcを買うより、Sonos Ray+Era 100を2台の方が満足度が高いと思う
Sonos Arc/Ultraを買うお金があれば、Sonos RayとSonos Era 100を2台購入して、ホームシアター化する方が満足度が高いと思います。
前からだけではなく、後方からも音が聞こえると言うのは、未体験の人には分からない満足感があるんですよね。「音に包まれる」という迫力は、想像以上にすごいものがあります。
ですから、Sonos Rayは一気に「化け」ることができるサウンドバーなんです。Sonos Era 100をリアスピーカーとして追加し、ワイヤレスサラウンドシステム構築をすることで、映画への没入感はArc単体にも匹敵するレベルに跳ね上がります。超えると言ってもいいかもしれません。特に、背後から敵が迫ってくるようなホラー映画や、雨のシーンの臨場感は鳥肌モノです。
Sonos Rayに関するよくある質問(Q&A)
Q:テレビにHDMI(eARC)がないけど大丈夫?
A:はい、光デジタル接続なので、古いテレビでも問題ありません。
ただし、HDMIの接続ではないのでHDMI CEC機能は使えない。つまり、テレビのリモコンで音量調整できません。ですからスマホのSonosアプリからか、Sonos Ray本体の上面タッチボタンから音量調整することになります。
Q: Bluetoothは使えますか?
A:いいえ、使えません。スマホから音楽を聴くにはWi-Fiが必要です。
Q:ドルビーアトモスには対応していますか?
A:いいえ、Sonos Rayはドルビーアトモスに対応していません。
2025年現在、Sonosのサウンドバーでドルビーアトモスに対応している製品はBeam Gen2とArcです。
Q:Rayに外付けサブウーファーを追加できますか?
A:はい、Sonos Sub/Sub miniを追加できます。
Sonos RayですとSonos Subだと低音が強すぎてアンバランスになると思うので、Sub miniをおすすめします。
まとめ:Sonos Rayは初めてのSonosにとてもいい
Sonos Rayはとてもいい製品だなと思いました。最上位モデルのArcユーザーという視点からSonos Rayを使ってきましたが、その評価は「安かろう悪かろう」では決してありませんでした。
一軒家に住んでいるならまだしも、普通の賃貸だとSonos Rayで十分です。だってそこまで音量上げられませんからね。
というわけでSonos RayははじめてのSonos製品にうってつけです。Sonos製品に興味のある方はSonos Rayから試してみるといいんじゃないでしょうか。
まぁSonosの魅力に気づいてしまうと私みたいに5.1ch環境を整えたくなり、お金がかかっちゃうんですけどね・・・笑
私がいまからSonos製品を買うとしたら、Sonos Arcを購入するお金でSonos Rayを買うと思います。そこでSonos製品を気に入れば、リアスピーカーとしてSonos One/SLか、Era 100購入してホームシアターシステムを構築していくと思います。このように拡張していけるところが、Sonosシステムのいいところなんですよね。
もしあなたが、初めてサウンドバーの世界に足を踏み入れるなら、このSonos Rayから始めるのは、間違いなく賢い選択です。そして、その先には底なしのSonos沼が待っていることを、ここに警告しておきます笑
参考までに。それでは!
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