先日、西野亮廣さんの『革命のファンファーレ』を読んだのですが、それがあまりにも面白かったので西野さんの前作『魔法のコンパス 道なき道の歩き方』も手に取ってみました。
これまたすごくおもしろかったです( ´∀`)
革命のファンファーレでは「西野さん天才やな〜」と感じてたのですが、こちらの本では“試行錯誤&努力の西野さん”を知ることができました。
やっぱり試行錯誤してるからこそ、日常の中で気がつくところがあり、それが今の西野さんの活動につながっているのだなぁと。
例のごとく気になったところをメモしていきます“φ(・ω・。*)カキカキ
信用の考え方の着想は古谷さん?
革命のファンファーレでもっとも注目すべき内容は、“これからは信用が大事なんだ!”ということ。
信用さえあれば、それをお金に替えることができるから、お金を貯金するんじゃなくて信用を貯金しろというのが西野さんの主張。
私はこれを読んだ時に、「どうやったらそんな考えに到れたのだろう?」とすっごく疑問に思ったんですね。
「やっぱり西野さんは感性の天才なのかなー」と。
でも、この本を読んでその謎が解けました。
ホームレス小谷さんをご存知ですか?
西野さんの友達で、ガチンコのホームレスになります笑
ホームレスと聞くと、なんだか悲惨な人生な気がしますが、実際はそんなことなく毎日を幸せそうにいきてるんですって。
どんな生活をしているかというと、自分の1日を売って、それを収入源にして生活しています。
1日が売れたらどんな仕事でもするそうで、草むしりや引越しの手伝いでもなんでもするそうです。
自分の1日を何円で売ってるかというと、なんと50円。
???
価格破壊もいいところで、この日本で自分の1日を50円で売って、どうやって生活できるというの!?
ブラック企業もいいところで、1時間働いても50円、8時間働いても50円という、カイジもびっくりな低賃金なのです。
一体どうなってんだ、って話ですが、これが“信用”につながっていきます。
実は、ここにカラクリがあって、例えば草むしりの依頼で朝から昼まで草をむしったとする。
そうすると、購入者は、「これだけ働かせて、さすがに50円は申し訳ないな・・・・」という気持ちになり、ホームレス小谷に昼飯をご馳走する。ホームレス小谷は昼ごはんをバクバク食べた後、また夜まで草をむしるむしる。
次に購入者は「朝から晩まで働いてもらって、50円はオカシイだろうっ!」と夜ご飯をご馳走する。昼と夜、一緒にご飯を食べたら、すっかり仲良くなっちゃって、「小谷君、軽く呑みに行こうよ」という話になり、ホームレス小谷の購入者は飲み代も支払う。
結局、購入者はナンジャカンジャで50円以上支払っているんだけれど、後に残るのは50円と、“こんなに働いてくれて本当にありがとう”という恩。つまり、信用だ。
最初の値段設定を1万円にしていたら、これは生まれない。 p83
めちゃめちゃ面白くないですか?
小谷さんの人格があってできることでしょうが、「働くってどういうこと?」を改めて考えさせてくれるようなことです。
『はたらく=はた を らくにする』、つまり、周りの人のため、というのが働くの語源とも言われています。
それを小谷さんはやってる感じですよね。
だからこそ、信用が生まれるのでしょうね。
ちなみに、50円で依頼してきた美人な女性が今の奥さんだとか。
いや〜すごい。
んで、結婚式を挙げようって話になったのですが、如何せん小谷さんにはお金がありません。
だからクラウドファンディングで、結婚式の開催費用を募集しました。
3週間で集まった金額・・・250万!
おいおい、どんな人がホームレスな人に支援したんだ?
そう、小谷さんに支援した人は、今まで50円で小谷さんを買った人たちだったのです。
「あの小谷君が結婚式を挙げるなら、そりゃ、もちろん支援するよ!」と、このタイミングで恩が返ってきたわけだ。p86
こういう経験があって、西野さんは信用の大切さに気づいたんだなぁと。
言われてみれば当たり前のことかもしれませんが、「お金を稼ぐとはどういうことか?」を常に考えとかないと気がつかないことだと思います。
そういう意味でやっぱり西野さんはすごいなーと思います。
働いてその対価として給料をもらうことが“当たり前”とされる今、その常識っぽいものに対して疑問を持ち続け、自分なりの答えを出し、それを元に行動していく姿勢。
魔法のコンパスと革命のファンファーレ、この2つは最高の本です。
これはビジネス書のジャンルになるのかもしれませんが、このジャンルではトップクラスです。
経験を元に語られる言葉って、やっぱり説得力がありますよね( ´∀`)
興味が出てきた方は、是非とも手にとってお読みください〜!
今回の記事も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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