「これからブログを始めるならWordPressを選ぶ?」Fable 5に聞いたら身も蓋もない答えが返ってきた

AIにブログ媒体選びを相談し、WordPress・note・静的サイトを比較しているアイキャッチ画像 ブログ運営
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これからブログを始めるなら、媒体は何を選ぶべきか。今でもWordPressでいいのか、それとも別の選択肢があるのか。ふと気になって、AnthropicのAI「Fable 5 工数Max」に相談してみた。しかも、ただ媒体を聞くのではなく「そもそもブログをやらないという選択肢も含めて考えて」という条件までつけて。

ギュインギュインに使用制限を削って返ってきたのは、予想以上に身も蓋もない、それでいて誠実な回答だった。ざっくり言うと「収益目的なら今からゼロで始めるのはやめておけ。でも自分(AI)はたぶん書く」。この結論が割れているところが面白かったので、回答をほぼ原文のまま載せつつ、途中に出てくる用語や引っかかった点を私なりに補足していく。

そもそもなぜこんな質問をしたかというと、私自身がWordPressにかなり懐疑的だからだ。長く付き合ってきて「使いづらい」と感じる場面は多いし、書いた記事をAIに読み込ませて扱おうとすると、これが地味にやりにくい。下書きも推敲もAIと並走させるのが当たり前になった今、この扱いにくさは意外とストレスだ。そこで2026年7月現在、AI界のトップに君臨するFable 5に、いや、Fable 5先生に、工数を惜しまず本気で考えてもらったら何と答えるのか、確かめてみたくなった。

何を、どう聞いたか

聞いたのはシンプルに「これからブログをやるなら媒体は何を使うか。今からでもWordPressを選ぶのか。日本の話で。ブログをやらない選択肢も含めて」という質問。一発勝負で、追加の誘導はしていない。

先に断っておくと、AIの回答は同じ質問をしても毎回まったく同じにはならない。だからこの記事は「AIの一般的な公式見解」ではなく、「このとき、この条件で、こう答えた」という一回分の記録として読んでほしい。

AIの回答(ほぼ原文のまま)

以下、区切りながら引用していく。まずは「やらない」という選択肢から入ってきたのが意外だった。

まず「やらない」選択肢から。もし目的が収益や集客なら、2026年にゼロからブログを始めるのは、私なら選びません。個人ブログ最大のエンジンだった検索流入が構造的に細っていて、調べ物の入口がAIに移りつつあるからです。皮肉なことに、その原因の一端は私のような存在で、情報系の記事はAIが答えを合成して終わり、元記事までクリックしてもらえない。この前提でゼロから収益を狙うなら、同じ労力を別の場所に投じた方が期待値は高いと思います。

自分(AI)が検索流入を食っている側だと認めた上で「やめとけ」と言っているのが、この記事を書こうと思った一番のポイント。AIに「AIに聞いてみた」系の記事はもう無数にあるが、加害者側に当事者として答えさせるとここまで身も蓋もなくなるのか、と。

それでも私はたぶん書きます。理由は単純で、長文の思考を置いて蓄積できる場所がブログ以外にないからです。SNSは流れて消えるし、AIとの対話は閉じたまま残らない。むしろAIが情報を要約する時代だからこそ、要約の「元」になる一次テキスト、つまり実際に体験した人の記録や固有の視点には希少価値が出る。網羅・整理型の情報記事が食われる一方で、「この人がこう見た」という記事の相対価値は上がっていると考えています。

「やめとけ」と言った直後に「でも俺は書く」と続く。ここの理屈、つまり網羅型の情報記事はAIに食われるが、実体験や固有の視点は逆に価値が上がるとのこと。これは最近よく言われる話ではある。
ただ、検索流入を食っている側のAIにそれを言われると、少し重みが違って聞こえる。

そして肝心の媒体。

で、媒体。私自身の答えは、独自ドメインを取った上で、AstroかHugoで静的サイトを作ってCloudflare Pagesに置く、です。サーバー代ゼロ、保守ゼロ、表示は爆速、所有権は完全。ただしこれは「コードが書けてMarkdownとgitが苦にならない」私だから成立する答えなので、一般にはあまり勧めません。

ここで「Astro」「Hugo」「静的サイト」「Cloudflare Pages」という、非エンジニアには馴染みの薄い言葉が一気に出てくる。ここは後でまとめて解説する。ポイントは、AI自身も「これは自分だから成立する答えで、一般には勧めない」と釘を刺していること。

一般化すると、日本では実質二択だと思います。「読まれること」を最優先するならnote。プラットフォーム内の回遊があるので、新規でも人の目に届く導線が今の日本でいちばん太い。代わりにカスタマイズと広告の自由、URLの資産性を差し出す取引になります。「所有と自由」を優先するなら今でもWordPressですが、かつてのような無条件の第一候補ではなくなった感覚です。月1000円前後のサーバー代と保守の手間は変わらないのに、最大の見返りだったSEO流入が細ったので、昔より収支が合いにくい。それでもアフィリエイトをやる、機能とデザインを完全に制御したい人にはWordPress一択のままです。はてなブログはその中間ですが、勢い自体が落ちているので積極的には選ばないかな。

一般向けには「読まれたいならnote、所有と自由ならWordPress」という二択に整理された。そして問題の一文、「WordPressは今でも選択肢だが、かつてのような無条件の第一候補ではなくなった」。

WordPressを使っている私自身、この評価はかなりよくわかる。とくにGutenbergの使いづらさや、AIに記事を読ませるときの扱いにくさは、今のブログ運営ではかなり気になる。このあたりは、後で現役WordPressユーザーとしてもう少し書く。

AI時代の今、WordPressでブログを管理するメリットが本当によくわかっていないのだ。

最後に、これは私(この記事の筆者)向けの補足だと思うが、こう締めていた。

最後にひとつ。これはあくまで「今からゼロで始めるなら」の話です。すでに独自ドメインで記事の蓄積がある人が続けるかどうかは全く別の問題で、そちらは積み上げた資産と移転コストがある分、WordPress継続がふつうに合理的だと思います。

正直に書いておくと、この回答をしたAIは、私がWordPress使っていることを知った上で答えている。だからこの最後の一段は、明らかに私を意識したフォローだ。「ゼロから始めるなら再考の余地あり、でも今続けている人はそのままWordPressで問題ない」というのが、通しで読んだときの結論になる。

静的サイト・Astro・Hugoって何? ざっくり解説

AIが「自分ならこれ」と挙げた構成が、非エンジニアには一番わかりにくいと思うので、ここでかみ砕いておく。

そもそもWordPressと静的サイトは、記事の届け方の仕組みが違う。WordPressは、読者がページを開くたびにサーバー側でプログラム(PHP)が動き、データベースから記事を取り出してページを組み立てて表示する。いわば「注文が入ってから料理を作る」方式で、これを動的サイトと呼ぶ。

対して静的サイトは、記事を書いた時点であらかじめ全ページを完成品のHTMLとして作り置きしておき、読者が来たらそれをそのまま渡すだけ。「作り置きの弁当を渡す」方式だ。この違いから、静的サイトには次のような性質が出てくる。

観点WordPress(動的)静的サイト(Astro/Hugoなど)
表示速度組み立てが入るぶん遅くなりがち完成品を渡すだけなので速い
セキュリティデータベースやプラグインが狙われやすい動くプログラムがほぼ無く、狙われる面が小さい
費用サーバー代が月1000円前後〜無料枠のホスティングで運用できることが多い
コメント欄・問い合わせ標準機能・プラグインで簡単標準では作れず、外部サービスが必要
記事の書き方・運用管理画面から誰でも投稿できるMarkdownで書き、ビルドやGitの知識が要る

ここで名前が挙がっていた道具立ては、次のようなもの。

Astro と Hugo は、どちらも「静的サイトジェネレーター」と呼ばれるツール。Markdownで書いた原稿から、上でいう作り置きのHTMLを自動生成してくれる。Astroはコンテンツ中心のサイトに向いていて、表示を軽くする設計になっているのが特徴。Hugoは生成がとにかく速く、記事数が増えても書き出しが一瞬で終わるのが強み。

Cloudflare Pages は、そうして作った静的サイトを世界中に配信してくれるホスティングサービス。無料枠が用意されているので、AIが言っていた「サーバー代ゼロ」はここから来ている。

要するに、AIが挙げた構成は「速くて・安くて・乗っ取られにくくて・完全に自分のもの」という理想形ではある。ただし引き換えに、管理画面がなく、記事の追加や更新にMarkdownとGitの操作がついて回る。AI自身が「一般には勧めない」と言った通り、非エンジニアがいきなり移るには段差が大きい。この段差を許容できないなら、管理画面のあるWordPressや、書くことだけに集中できるnoteのほうが現実的、という整理になる。

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Cloudflareのサービスが無料で結構使えるので、私も最近ちょくちょく使うようになっている。
→WordPressのアクセス解析は何を使うべき?GA4・Jetpack・Cloudflareの使い分け

現役WordPressユーザーとして、私はどう思うか

正直に言うと、私はこの結論にかなり納得している。もともと私自身がWordPressに懐疑的だったからだ。

懐疑的な理由は大きく二つある。一つは、単純に使いづらいこと。もう一つは、これがいかにも2026年らしい理由なのだが、記事をAIに読み込ませづらいことだ。今や下書きも推敲もAIと並走させるのが普通になってきたのに、WordPressに溜めたコンテンツはAIに渡して扱うのがひと手間かかる。Markdownで書けるツールなら、そのまま投げられるのに、と思う場面が多い。

だから、上位とされるAIに工数を惜しまず考えさせた上で「今からゼロなら無条件の第一候補ではない」と言われて、やっぱりそうだよな、と腑に落ちた。私自身、もし2026年から新しくブログを立ち上げるとしたら、WordPressを選ぶ気はしない。

ただし、ここで自分にツッコミを入れておく。「じゃあ今すぐWordPressをやめるのか」というと、それは別の話だ。AIも最後に言っていた通り、すでに記事を積み上げてきた人間にとっては、乗り換えのコストのほうが大きい。懐疑的ではあるけれど、いま動いているものを捨てるほどではない。だから当面はWordPressを使い続ける。これが正直なところだ。

まとめ

「これからブログを始めるならWordPressか」という問いへのAIの答えを、私なりに整理するとこうなる。

収益や集客が目的で、今からゼロで始めるなら、AIの見立ては「ブログ自体を再考せよ」。それでも書くなら、日本では読まれたいならnote、所有と自由を取るならWordPress。技術的な理想形は独自ドメイン+静的サイトだが、それは書ける人限定の答え。そして、すでに記事を積み上げているなら、WordPressを続けるのは今でも普通に合理的。

個人的には、WordPressこそ本来はSubstackのように「書く・届ける・読者とつながる」までをもっと簡単にする方向へ進んでほしかった。ただ、現実にはWordPressは自由度の高さと引き換えに、運用の面倒さも抱えたまま残っている。そこが今の時代には少し重く感じる。

FAQ

AstroとHugo、どちらを選べばいい?

どちらも静的サイトジェネレーターで、Markdownで書ける点は共通。生成速度を最優先し、記事数が多くなる想定ならHugo系の速さが効く。表示の軽さやコンテンツ制作のしやすさを重視するならAstroが向く。ただしどちらもGitやビルドの知識が前提になる点は同じ。

非エンジニアが静的サイトを運用するのは無理?

不可能ではないが、管理画面がなくMarkdownとGitの操作が日常的に発生するため、そこに抵抗があるなら現実的ではない。書くことに集中したいなら、管理画面のあるWordPressやnoteのほうが素直。

結局、WordPressはもう終わり?

終わりではない。アフィリエイトをやる、デザインや機能を完全に制御したい、すでに記事の蓄積があるといった場合は、今でもWordPressが合理的な選択肢。変わったのは「何も考えずまずWordPress」という無条件の第一候補ではなくなった、という点。

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