Apple Watch Series 11を半年使って満足していたのに、Series 12が急に羨ましくなった話

Apple Watch Series 11に満足しつつ、Series 12の新しい健康機能が気になっている様子を表した比較アイキャッチ画像 Apple製品
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Apple Watch Series 11を使い始めて、半年ほど経ちました。

その前に使っていたのはSeries 8です。約3年4か月使い、バッテリー最大容量が79%になったところでAppleCare+のバッテリーサービスを利用しました。戻ってきたほぼ新品に見えるSeries 8は母に譲り、私はSeries 11に買い替えました。

Series 11を半年使った感想は、かなりシンプルです。

「バッテリーが長くなったのは、本当に良かった。でも、それ以外は思ったほど変化を感じない」

本体は薄くなりましたし、ディスプレイも大きく、明るくなっています。Series 8からの買い替えだったので、親指と人差し指をパチパチと2回合わせて操作する「ダブルタップ」にも最初はワクワクしました。

ただ、日々の生活で一番ありがたみを感じたのは、結局のところバッテリーの余裕でした。

そのため、正直なところ「Apple Watchはもう十分に完成されていて、これからは毎年少しずつ良くなっていく程度なんだろうな」と思っていたんです。

ところが2026年9月、Apple Watch Series 12が発表されました。

気になったのは、デザインでも処理性能でもありません。心拍数とHRV(心拍変動)の測定システムが刷新され、そのデータを使って身体の状態を把握する新しい機能がついたことです。

普段から運動をしている私にとって、こういう進化は一番気になります。Series 11、まだ半年しか使っていないんですけど。チクショーーーーー。

Series 11で一番良かったのは、残量を気にする回数が減ったこと

Apple公称の通常使用時バッテリー駆動時間は、Series 8が最大18時間、Series 11が最大24時間です。

ただ、私が実感しているのは「数字が6時間増えた」ということ以上に、日中にバッテリー残量を気にする回数が減ったことでした。

Series 8を使っていた頃は、「あれ?このままだと19時くらいでバッテリー切れちゃうのでは?」と不安になることが多々ありました。Series 11にしてからは、その心配がなくなりました。毎日決まった時間に1回充電で1日持つようになりました。

「夜になるとバッテリーを気にしていた生活」から「ほとんど気にしなくていい生活」になったこと。これは私にとって、Series 11へ買い替えた最大のメリットでした。

画面を見るたびに感動するような派手さはありませんが、毎日少しずつ気にしていたことが一つ減る。半年使ってみると、こうした改善のありがたさがよく分かります。

ちなみに、Series 8のバッテリー最大容量が79%になるまでの経緯とAppleCare+を使った結果については、こちらにまとめています。
→【3年検証】Apple WatchにAppleCare+は必要か?Series 8で毎日急速充電を続けた結果【2026年版】

楽しみにしていたダブルタップは、習慣にならなかった

ダブルタップ操作を試しつつ結局は画面を直接触っている様子を描いた横長イラストのイラスト

一方で、買う前に期待していたほど使わなかった機能もあります。「ダブルタップ」です。

Apple Watchを着けている側の親指と人差し指を2回合わせるだけで、画面に触れずに電話に出たり、タイマーを止めたりできます。ダブルタップはSeries 9から搭載された機能なので、Series 8から買い替えた私にとっては初めて使える機能でした。最初は「指を合わせるだけで操作できるなんて未来的だな!」とワクワクしたものです。

ところが半年経った今、ほぼ使っていません!

機能が便利ではない、という話ではありません。私の場合は「もう片方の手で画面を触る」という長年の操作が普通になりすぎていて、ダブルタップを使う習慣がつきませんでした。これも実際に長く使ってみないと分からない部分です。

Apple Watch Series 8・11・12のスペック比較

3本のスマートウォッチを並べて世代ごとの違いを見比べている横長イラストのイラスト

ここで、私が3年以上使ったSeries 8、現在使っているSeries 11、そして気になっているSeries 12の主な仕様を比較してみます。

項目Series 8Series 11Series 12
発売日2022年9月16日2025年9月19日2026年9月18日
発売時価格59,800円〜64,800円〜71,800円〜
ケースサイズ41mm / 45mm42mm / 46mm42mm / 46mm
厚さ10.7mm9.7mm9.85mm
チップS8S10S11
ストレージ32GB64GB64GB
ディスプレイ最大輝度1,000ニト2,000ニト2,000ニト
通常使用時バッテリー最大18時間最大24時間最大24時間
0%→80%の高速充電約45分約30分約30分
心拍測定システム第3世代光学式心拍センサー+電気心拍センサー第3世代光学式心拍センサー+電気心拍センサー新しいヘルスセンシングシステム
バックグラウンド心拍数活動状況に応じて測定活動状況に応じて測定5秒おき
HRV測定可能測定可能最大5分おき
回復時HRV非対応非対応対応
準備度非対応非対応対応
ダブルタップ非対応対応対応
水深計・水温センサーなしありあり

※Series 12のアルミニウム・チタニウムモデル。セラミックモデルは9.85mmです。少し分厚くなりました。

並べてみると、Series 8からSeries 11への乗り換えでもスペック上はかなり進化しています。本体は10.7mmから9.7mmへ薄くなり、最大輝度は1,000ニトから2,000ニトへ向上、ストレージも32GBから64GBになりました。

でも半年使ってみて、「ストレージが倍になって助かった!」と感じる場面は私にはほぼありませんでしたし、「画面が明るくなって生活が一変した!」という感覚もありません。Series 11のS10チップも前年のSeries 10から据え置きだったこともあり、「Apple Watchの進化はかなり落ち着いたんだな」と感じていたのです。

ところがSeries 12では、新開発のS11チップに加えて、心拍数を測定する仕組みそのものに大きな変更が入りました。

ここで初めて、「え、それはちょっと羨ましいぞ」となったわけです。

でも正直、運動とかしない人だったらSeries8で十分だと思います。中古で安く手に入るのであれば、Series8でもいいかと。バッテリーさえ気にならなければ。

Series 12で気になったのは、心拍数とHRVの測定

Series 12で私が一番惹かれたのは、新しいヘルスセンシングシステムです。新しい光学式心拍センサーと電気式心拍センサーが採用され、測定の頻度が大きく変わりました。

Appleによると、バックグラウンドの心拍数は5秒おき(Series 11比で60倍の頻度)に一日中測定されます。さらにHRV(心拍変動)は最大5分おき(同・最大24倍の頻度)で測定されるとのこと。

ここは誤解しやすいところですが、「HRVが24倍正確になる」という意味ではありません。24倍になるのはあくまで測定する「頻度」です。

測定回数が増えることで、一日の中で起きる変化をより細かく記録できる可能性がありますが、一回ごとのHRV測定自体が24倍高精度になるわけではありません。

なお、心拍数センサーについてAppleは「1,000人を超える参加者を対象とした調査に基づき、ウェアラブルデバイスで最も高い精度」と説明しています。これはApple自身による検証結果なので、実際の精度については発売後の第三者による検証も見てみたいところです。

それでも、一日中身につけているデバイスが身体の変化をこれまでより細かく記録してくれるという進化の方向性には、非常に興味を惹かれます。

細かく測定できるようになったのにバッテリー持ちはそのままって、すごいやん。

測定回数よりも「そのデータをどう使うか」が気になる

とはいえ、「HRVを5分おきに測れます」という数字だけなら、ここまで羨ましいとは思わなかったかもしれません。私が本当に気になっているのは、測定したデータをどう役立てるのかという点です。

その一つが「回復時HRV」です。

Series 12では、従来から確認できるHRVとは別に、日々のストレスや回復度合いを見るための「回復時HRV」が追加されます。夜間に測定されたデータをもとに、自分自身のベースライン(普段の値)と比較して分析してくれます。

私は普段から運動をしているので、「今日は調子が良さそう」「昨日の疲れが残っているな」と感覚で捉えることがあります。ただ、自分の感覚がいつも正しいとは限りません。

そうした自分の感覚と、継続して記録されたデータがどの程度一致するのかを見られるのは面白そうです。

数値を他人と比較するのではなく、「自分の普段の状態と、今日の状態を比べるための材料」として使ってみたいと感じています。

一番使ってみたい新機能は「準備度」

そして今回、最も使ってみたいと思ったのが「準備度」です。

Series 12では、最近のアクティビティやトレーニング負荷、バイタル、睡眠スコアなどから、その日の身体の状態を0〜10のスコアで表示してくれます。スコアは「休養」「無理せずに」「準備完了」「絶好調」の4段階でも示され、新しいデータが記録されると一日を通して随時更新されます。

これ、普段から運動している人にはかなり面白くないでしょうか。

「今日は予定通りしっかりトレーニングするのか」
「少しボリュームを落としておくのか」
「思い切って完全休養日にするのか」

もちろん、Apple Watchのスコアだけを見てすべてを決めるつもりはありません。身体に違和感や痛みがあるのに「準備度が高いから追い込もう」とするのは本末転倒です。Apple自身も、準備度はすべての健康要因を考慮するものではなく、安全に運動できるかを判断するために単独で頼るべきではないと案内しています。

私が欲しいのは、Apple Watchへの判断の丸投げではありません。「自分の身体のコンディションを考えるための材料が、一つ増えること」。それを使ってみたいのです。

残念ながら、Series 11には降りてこない

Series 12の発表を見たとき、「これ、watchOSのアップデートでSeries 11でも使えるようにならないのかな?」と思いました。もしOSアップデートで対応してくれるなら、Series 12を羨ましがる理由はぐっと減ります。

しかし、調べてみると残念ながらそうではありませんでした。

Series 11もwatchOS 27へのアップデートには対応しています。ただ、「準備度」が使えるのはApple Watch Series 12とApple Watch Ultra 4のみと案内されています。「回復時HRV」や高頻度な心拍数・HRV測定についても、新しいヘルスセンシングシステムを前提とした機能です。

つまり、私が気になっている機能を手に入れるには、現時点ではApple Watch Series 12またはApple Watch Ultra 4が必要になります。

そこまで確認して、「やっぱりSeries 12、ちょっと羨ましいな……」となりました。

でも、Series 11のバッテリーには何の不満もない

一方で、今すぐSeries 12へ買い替えたいかというと、そこはまた別の話です。

私がSeries 11で最も満足している「通常使用時で最大24時間」のバッテリー持ちは、Series 12でも変わりません。Series 12では15分の充電で最大12時間使えるなど急速充電がさらに強化され、屋外ワークアウト時の持ちも向上していますが、私の日常的な使い方ではSeries 11のバッテリーで既に困っていないのです。

動作がもっさりしているとも感じませんし、ディスプレイの視認性にも不満はありません。

Series 8からSeries 11へ買い替えたときのような、「夜のバッテリー残量を心配する生活から解放されたい」という切実な不満の解消が、Series 11からSeries 12への乗り換えにはないのです。

価格は7,000円アップ。購入して半年という悩み

価格も上がっています。それぞれの発売時の最安価格(税込)を比べると次の通りです。

  • Series 8:59,800円〜
  • Series 11:64,800円〜
  • Series 12:71,800円〜

Series 11からSeries 12で7,000円値上がりしました。

ただ、問題は7,000円の価格差そのものよりも、「Series 11を買ってまだ半年しか経っていない」という事実です。今使っているSeries 11を下取りや売却に出し、さらにお金を足してまで手に入れたい機能なのか。ここは非常に悩ましいところです。

Series 11に何か不満があれば背中を押されるのですが、不満がないからこそ踏み切れません。

Series 12が発売されたら、特に次の点を確認したいと思っています。

  • 心拍数やHRVが、実際の日常生活でどれくらい安定して記録されるのか
  • 準備度のスコアと、自分自身が感じる疲労感やコンディションがどれくらい一致するのか
  • 高頻度な測定を行いながら、実使用でも公称24時間に近いバッテリー持ちを維持できるのか
  • 準備度を数週間、数か月と確認し続ける習慣になるのか

現時点での私の気持ちは、「Series 12が欲しい!」というよりは「Series 12が羨ましい!」です。

まとめ:満足していることと、次が羨ましいことは両立する

Series 11を半年使って、一番良かったのはバッテリーでした。Series 8を使っていた頃のように、夜になって残量を気にするストレスがほぼなくなりました。

期待していたダブルタップは定着せず、ディスプレイや本体の薄型化も生活を一変させるほどではありませんでした。だからこそ、「Apple Watchはもう完成形に近づいていて、これからは毎年少しずつ変わっていくだけだろう」と思っていたのです。

そこへSeries 12で、私が一番関心のある方向への進化がやってきました。

5秒おきの心拍数測定、最大5分おきのHRV測定、回復時HRV、そして準備度。しかも現時点では、これらの機能はSeries 11へのソフトウェアアップデートだけでは利用できません。普段から運動をしている身としては、やはり気になってしまいます。

「今のSeries 11に不満はない。でも、自分が使いたかった方向に進んだSeries 12は羨ましい」

これが、いまの私の率直な結論です。

Series 11を買ったこと自体にはとても満足しています。まさか半年後にこんな気持ちになるとは思っていませんでした。

Appleさん、まだそういうカードを残してたのか…🥺

参考

Apple Watch Series 8 – 技術仕様
https://support.apple.com/ja-jp/111848
(2026年9月16日アクセス)

Apple、Apple Watch Series 8と新しいApple Watch SEを発表
https://www.apple.com/jp/newsroom/2022/09/apple-reveals-apple-watch-series-8-and-the-new-apple-watch-se/
(2026年9月16日アクセス)

Apple Watch Series 11 – 技術仕様
https://support.apple.com/ja-jp/125093
(2026年9月16日アクセス)

Apple、Apple Watch Series 11を発表
https://www.apple.com/jp/newsroom/2025/09/apple-introduces-apple-watch-series-11/
(2026年9月16日アクセス)

Apple Watch Series 12 – 仕様
https://www.apple.com/jp/apple-watch-series-12/specs/
(2026年9月16日アクセス)

Apple Watch Series 12
https://www.apple.com/jp/apple-watch-series-12/
(2026年9月16日アクセス)

新しいヘルスセンシングシステムを搭載したApple Watch Series 12が登場
https://www.apple.com/jp/newsroom/2026/09/introducing-apple-watch-series-12-with-the-all-new-health-sensing-system/
(2026年9月16日アクセス)

Appleのヘルスケア
https://www.apple.com/jp/health/
(2026年9月16日アクセス)

Apple Watchの高速充電について
https://support.apple.com/ja-jp/102454
(2026年9月16日アクセス)

Apple Watch Series 10 – 技術仕様
https://support.apple.com/ja-jp/121202
(2026年9月16日アクセス)

Apple Watchの準備度について
https://support.apple.com/en-us/128112
(2026年9月16日アクセス)

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