堀口恭司がアルバジに判定勝ち。怖すぎる寝技師をなぜ封じ込められたのか

スポーツ観戦レビュー
https://jp.ufc.com/event/ufc-fight-night-february-07-2026
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堀口恭司、勝ちました。いやー、これはうれしい。

UFC復帰2戦目で、アミル・アルバジに判定3-0。スコアは30-27、30-27、29-28でした。スコアで見ると圧勝。

試合前、私がいちばん怖いと思っていたのは、アルバジの組みと寝技です。

アルバジはサブミッション勝ちが多く、寝技に入ったら一気に試合を持っていく怖さがある選手です。堀口が打撃で上回れるとしても、どこかで組まれて倒されたら、それだけで形勢が変わる可能性がありました。

だから、この試合のテーマはシンプルでした。

堀口が距離とテンポを支配するか。
アルバジが組みの時間を増やすか。

終わってみれば、その勝負を制したのは堀口。しかも、かなりはっきりと。


試合結果|堀口恭司がアルバジに判定3-0で勝利

UFC Fight Night: Bautista vs Oliveiraのコーメインで行われたフライ級戦、堀口恭司 vs アミル・アルバジは、堀口のユナニマスデシジョン勝ちで決着しました。公式スコアは30-27、30-27、29-28です。

数字で見ても、内容はかなり明確でした。

UFCStatsでは、有効打は堀口73発、アルバジ16発。成功したテイクダウンは両者とも0でした。

つまり、この試合は「打撃で堀口が上回った」だけではありません。

アルバジがやりたかったであろう、組んで、倒して、寝技に持ち込む流れを、堀口がほとんど試合にさせなかった。

しかも途中で手を骨折しているっていうね。それでも勝ち切るところがすげぇ。


アルバジは「負けたから弱い」わけじゃない

試合後に堀口がきれいに勝つと、「アルバジってそんなに強かったの?」という空気になりがちです。

でも、それは違うと思います。

アルバジが嫌だったのは、打撃で劣勢になっても、組みや寝技で試合をひっくり返せる可能性があったことです。

ストライカー同士の試合なら、堀口がスピードで上回れば、そのまま勝ちに近い。でもアルバジの場合は、打撃で押されても、ケージに押し込めばいい。倒せばいい。バックを取ればいい。首を取ればいい。

そういう勝ち筋が何本もある選手なんですよね。

だから堀口にとって、「打撃で勝てばいい」試合ではありませんでした。

打って勝つ。
でも、捕まらない。
前に出る。
でも、組まれる距離に長居しない。
攻める。
でも、相手の得意な形には付き合わない。

このバランスが求められる、かなり難しい試合でした。

それに組み付くと見せかけての強打撃も危ないんですよね。堀口は打たれ強くないからなおのこと。アルバジは打たれ強いから、余計に撃ち合いになるシーンは怖かった。


勝因1|「触れる距離」に入っても「捕まる距離」に残らない

今回の堀口を見ていて、やっぱり一番すごいと思ったのは距離感です。

入る、当てる、外れる。

このサイクルが本当に速い。

ただ逃げているわけでも、ただ打ち合っているわけでもありません。自分が打てる瞬間だけ距離に入って、アルバジが組みたいタイミングになる前に、もうそこにいない。

アルバジからすると、目の前に堀口はいるのに、捕まえようとするといない。追いかけると打たれる。組もうとすると切られる。打ち返そうとすると角度が変わっている。

これはかなり嫌だったと思います。

試合後のレポートでも、堀口がスピードと精度で上回り、右を何度も当ててアルバジにダメージを与えたと伝えられています。

堀口の強さは、単純なスピードだけじゃないと思います。

速いだけなら、年齢とともに落ちていきます。

でも堀口の場合、入るタイミング、外れるタイミング、角度の作り方、相手に触らせない位置取りがうまい。だから35歳になっても、相手が遅く見える。

今回のアルバジ戦は、その堀口らしさがかなり出ていた試合でした。


勝因2|打撃の差が、組みの展開そのものを遠ざけた

有効打は堀口73、アルバジ16。

数字だけ見るとかなり一方的ですが、私はこれを「堀口がたくさん打ったから勝った」とは見ていません。

むしろ、堀口の打撃が当たり続けることで、アルバジが組みに入るための前段階を作れなかった点が大きいと思います。

組みが強い選手でも、何もないところからきれいに組めるわけじゃありません。

相手を下がらせる。
打撃で反応させる。
足を止める。
そこから組む。

こういう流れが必要です。

でも今回、アルバジが前に出ようとすると堀口が先に当てる。距離を詰めようとすると外れる。組みに行こうとすると切られる。

結果として、アルバジは「組みたいのに、組みに入るための形を作れない」状態になっていたように見えました。

これが、今回の試合でかなり大きかったところです。


勝因3|危ない場面を“危ない時間”にしなかった

もちろん、堀口が一切危なげなかったわけではありません。

1ラウンドには、アルバジのパンチが入って堀口が少しバランスを崩す場面もありました。試合後のレポートでも、序盤にアルバジが堀口を下がらせた場面に触れられています。

ここだけ見ると、やっぱりアルバジ怖いなと思いました。

でも堀口がすごかったのは、そこで流れを渡さなかったことです。

一発もらっても崩れない。
焦らない。
付き合いすぎない。
すぐに自分の距離に戻す。

MMAでは、危ない場面をゼロにするのは難しいです。相手も強いので、パンチをもらうことはある。組まれることもある。ケージに押し込まれることもある。

大事なのは、それを「危ない時間」にしないことです。

一発もらっても連打をもらわない。
組まれても寝かされない。
ケージに押し込まれても、そこで削られ続けない。
相手の得意な時間を長くしない。

今回の堀口は、それができていました。

アルバジに一瞬のチャンスはあっても、それを試合全体の流れにはさせなかった。

ここに、堀口の経験値と総合力が出ていたと思います。


勝因4|テイクダウンを切っただけでなく、アルバジの心を削った

UFCStats上では、成功したテイクダウンは両者とも0でした。

寝技が強い選手にとって、テイクダウンが取れない展開はきつい。

しかも、ただ取れないだけではありません。

打撃では先に触られる。
距離を詰めても逃げられる。
組んでも倒せない。
また打撃戦に戻される。

この繰り返しは、じわじわとメンタルを削ります。

アルバジからすると、「自分の試合」にできない感覚が積み重なっていったはずです。

この状態になると、組みの圧力もだんだん単発になります。単発になると、堀口はさらに見やすくなる。見やすくなると、また切られる。そして打たれる。

この悪循環にアルバジを入れたことが、堀口の大きな勝因だったと思います。


「判定勝ち」だけど、内容はかなり強かった

判定勝ちと聞くと、なんとなく地味に感じる人もいるかもしれません。

でも、今回は違います。

相手の強みを出させずに勝った、という意味でかなり価値のある判定勝利です。

アルバジの怖さは、寝技と組み。
そして、一瞬で流れを変える力。

そこを堀口は、距離、スピード、打撃、離脱、テイクダウンディフェンスで潰しました。

見ていて率直に思ったのは、「堀口、まだここまでやれるのか」ということです。

もちろん、全盛期とまったく同じとは言いません。でも、今の堀口には今の堀口の強さがある。

若さだけのスピードではなく、経験で作るスピード。
勢いだけの攻撃ではなく、リスク管理込みの攻撃。
ただ強引に勝つのではなく、相手の勝ち筋を消して勝つ。


試合前の見立ては、かなりそのまま出た

試合前にこの試合を見るなら、ポイントはかなり明確でした。

堀口が距離とテンポを支配できるか。
アルバジが組みの時間を増やせるか。

結果として、そのままの試合になりました。

アルバジは組みに行きました。
でも、堀口は倒されませんでした。
寝技の時間も作らせませんでした。
打撃では堀口が先に触り、距離を取り、また入り直しました。

なので、試合前の見立てとしてはかなり当たっていたと思います。

ただし、予想以上だった部分もあります。

それは、堀口の打撃が思った以上にはっきり当たっていたことです。

もっと慎重なポイントゲームになる可能性もあると思っていました。でも実際には、堀口の打撃がかなり明確にアルバジを捉えていました。特に試合が進むほど、アルバジが堀口のスピードと角度に対応しきれていないように見えました。

「勝った」というより、「封じた」。
「上回った」というより、「やりたいことをやらせなかった」。

そんな試合だったと思います。


この勝利で、堀口恭司はタイトル戦線に戻ってきた

この記事執筆時点で、堀口はUFC公式フライ級ランキング5位に入っています。

もう「元RIZIN王者がUFCに戻ってきた」という段階ではありません。

今のUFCフライ級で、普通に上位にいる選手です。

MMA Fightingによると、堀口はUFC復帰後2連勝となり、UFC通算でも9勝1敗。試合後にはベルトへの意欲もはっきり語っています。

これは熱いです。

堀口はRIZINでも、Bellatorでも結果を出してきました。
でも、UFCのベルトだけはまだ獲っていません。

だからこそ、このアルバジ戦の勝利は大きい。

過去の実績ではなく、今のUFCフライ級で戦えることを示した勝利だったからです。

まとめ|堀口恭司は、アルバジの怖さを出させなかった

堀口恭司 vs アミル・アルバジ。

試合前は、アルバジの組みと寝技が本当に怖い試合だと思っていました。

でも終わってみれば、堀口が距離を支配し、打撃で上回り、テイクダウンを防ぎ、アルバジの得意な時間をほとんど作らせませんでした。

有効打は堀口73、アルバジ16。
成功したテイクダウンは両者とも0。
判定は3-0。

これは、ただ勝っただけではありません。

危険な寝技師を相手に、無理に付き合わない。
でも逃げるだけでもない。
必要な場面ではしっかり打つ。
組まれたら切る。
そして、また自分の距離に戻す。

堀口恭司の総合力が、かなりきれいに出た勝利だったと思います。

いやー、強い。

堀口恭司、まだまだいけますね。

UFCフライ級が熱すぎてやばいっぴ

堀口選手のマイクも最高でしたね。Sonosのホームシアター環境で見ていると、堀口選手への声援の大きさで体の芯から震えました。


参考サイト

UFC Japan|UFC Fight Night: Bautista vs Oliveira 試合結果
https://jp.ufc.com/news/ufc-fight-night-bautista-vs-oliveira-results-highlights-main-card-winners-interviews

UFCStats|Kyoji Horiguchi vs Amir Albazi 試合スタッツ
https://ufcstats.com/fight-details/dbbf8334a2600895

UFC公式ランキング
https://www.ufc.com/rankings

MMA Fighting|UFC Vegas 113 results: Kyoji Horiguchi vs Amir Albazi
https://www.mmafighting.com/ufc/470762/ufc-vegas-113-results-kyoji-horiguchi-busts-up-bloodies-amir-albazi-to-win-lopsided-decision

MMA Fighting|Kyoji Horiguchi: “I want belt”
https://www.mmafighting.com/ufc/470959/kyoji-horiguchi-i-want-belt-and-alexandre-pantoja-can-get-first-title-shot

Cageside Press|UFC Vegas 113: Kyoji Horiguchi Far Too Quick for Amir Albazi
https://cagesidepress.com/2026/02/07/ufc-vegas-113-kyoji-horiguchi-far-too-quick-for-amir-albazi/

RotoWire|Amir Albazi MMA Stats & News
https://www.rotowire.com/mma/player/amir-albazi-1209

福山

・Sonos Arc / Sub Gen4 / Symfonisk×2で映画と音楽を満喫中
・Sonos歴7年、Sonos PlaybaseからSonosにハマる
・趣味:映画鑑賞、RIZIN/UFC観戦、テニス観戦
・最高のコンテンツを楽しむためにSonosで環境を整えた人

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