映画『インフェルノ』はつまらない?あらすじ・相関図・キャストとネタバレ感想

映画『インフェルノ』のあらすじ・相関図・ネタバレ感想を表すフラットデザインのアイキャッチ画像 洋画
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U-NEXTで映画『インフェルノ』を観直しました。

トム・ハンクス演じるロバート・ラングドン教授シリーズの第3弾で、『ダ・ヴィンチ・コード』『天使と悪魔』に続く映画です。ダンテの『神曲』地獄篇を手がかりに、人類規模のウイルス危機を追っていくミステリー・サスペンスになっています。

検索すると「つまらない」「あらすじ」「相関図」「キャスト」「ネタバレ」といった言葉が出てきます。たしかに、そう検索したくなる映画だと思います。人物関係は少しややこしいですし、前2作のような美術や宗教の謎解きを期待すると、やや物足りなく感じるかもしれません。

先に結論をいうと、『インフェルノ』は謎解き映画として見ると弱いところがあります。でも、人口増加、感染症、人類の未来、そして「正しい目的のためなら何をしてもいいのか」というテーマで見ると、興味を惹かれる作品です。

昔観たときは「人口問題を扱ったサスペンス」という印象が強かったのですが、今見ると少し違います。パンデミックを経験した後だからなのか、ウイルスや公的機関の対応、科学者の使命感の暴走が、以前よりずっと生々しく見えました。

この記事では、映画『インフェルノ』のあらすじ、キャスト、相関図的な人物関係、つまらないと言われる理由、ネタバレありの結末、原作との違い、続編や見る順番まで整理します。そのうえで、昔この映画を観たときに自分が引っかかった「決断を先送りする怖さ」についても、あらためて書いていきます。

映画『インフェルノ』はどんな映画?

映画『インフェルノ』は、ダン・ブラウンの小説を原作としたロバート・ラングドン教授シリーズの映画版第3作です。

映画版では『ダ・ヴィンチ・コード』『天使と悪魔』に続く作品として公開されました。日本公開は2016年10月28日です。上映時間は121分で、監督はロン・ハワード、主演はトム・ハンクスです。

ジャンルとしては、ミステリー、サスペンス、アクションを組み合わせた作品です。ものすごくざっくり言うと、「美術や歴史の暗号を解きながら、世界規模の危機を止めようとする映画」です。

タイトルの「インフェルノ」は、ダンテの『神曲』に出てくる「地獄篇」を意味します。『神曲』は「地獄篇」「煉獄篇」「天国篇」に分かれる古典文学で、作中ではダンテの世界観やボッティチェリの地獄図が謎解きの手がかりになります。

ただし、『インフェルノ』は美術史や宗教史をじっくり味わう映画というより、記憶を失ったラングドンが追われながら暗号を解き、ウイルス拡散を止めようとするサスペンス色の強い作品です。

ここが、前2作と比べて評価が分かれるところだと思います。

『ダ・ヴィンチ・コード』のような宗教ミステリーを期待して観ると、「思っていたよりアクション寄りだな」と感じるかもしれません。逆に、人類規模の危機をめぐる逃亡劇として見ると、テンポよく楽しめる作品です。

映画『インフェルノ』のあらすじ【ネタバレなし】

映画『インフェルノ』のネタバレなしあらすじを表す、記憶喪失の教授と暗号メモのイラスト

物語は、ロバート・ラングドン教授がフィレンツェの病院で目を覚ますところから始まります。

ところが、ラングドンは直近数日間の記憶を失っています。なぜ自分がイタリアにいるのか、なぜ頭にけがをしているのか、何に巻き込まれているのか、本人にもわかりません。観客もラングドンと同じように、いきなり事件の真ん中に放り込まれます。

そこへ、ラングドンを狙う人物が現れます。ラングドンは、医師シエナ・ブルックスの助けを借りて病院から逃げ出します。逃げながら手がかりを探していくと、事件の裏に生化学者バートランド・ゾブリストの存在が見えてきます。

ゾブリストは、人口増加によって人類が限界に向かうと考えていました。食料、資源、環境、争い。そうした問題が大きくなる前に、人類の数を強制的に抑えるべきだと考え、ウイルスを使った計画を立てていたのです。

ラングドンは、ダンテの『神曲』地獄篇やボッティチェリの地獄図に隠された暗号を読み解きながら、ウイルスの拡散を止めようとします。

記憶喪失、逃亡、暗号解読、ウイルス阻止が同時に進むので、物語は忙しく進みます。ここを「スピード感がある」と感じるか、「ちょっと待って、今誰が何をしているの?」と感じるかで、映画の印象は変わると思います。私は少し後者でした。映画に置いていかれないように、頭の中で人物関係を整理しながら観るタイプの作品です。

映画『インフェルノ』のキャスト【2016年の映画版】

映画『インフェルノ』は、登場人物の立場が少し複雑です。まずは主要キャストだけ整理しておくと、かなり見やすくなります。

ロバート・ラングドン:トム・ハンクス
シエナ・ブルックス:フェリシティ・ジョーンズ
バートランド・ゾブリスト:ベン・フォスター
ハリー・シムズ:イルファン・カーン
クリストフ・ブシャール:オマール・シー
エリザベス・シンスキー:シセ・バベット・クヌッセン

主人公のラングドンは、ハーバード大学の宗教象徴学者です。宗教象徴学というと少し難しく聞こえますが、ものすごくざっくり言えば、宗教や美術に出てくる記号や暗号の意味を読み解く専門家です。普通の人なら「きれいな絵だな」で終わるところを、「この絵のこの配置には意味がある」と読んでいく人です。少し面倒くさいですが、映画の主人公としては頼もしいです。

シエナ・ブルックスは、ラングドンを助ける医師として登場します。知的で行動力があり、ラングドンにとって数少ない味方のように見えます。演じるフェリシティ・ジョーンズは、落ち着いた雰囲気の中に芯の強さがあり、この映画の重要な役割を担っています。

ゾブリストは、物語の発端となる生化学者です。人口増加への危機感から、ウイルスによる過激な計画を立てます。演じるベン・フォスターの張りつめた雰囲気が、ゾブリストの危うさとよく合っています。

ハリー・シムズは、「コンソーシアム」と呼ばれる組織に関わる人物です。この人は最初かなり怪しく見えます。というか、怪しく見えるように作られています。ラングドンを追う側にも見えるので、初見では敵なのか味方なのか迷いやすいです。

エリザベス・シンスキーは、ウイルスの拡散を止めようとする側にいる重要人物です。ラングドンとの過去の関係もあり、単なる追跡者ではない複雑さがあります。

映画『インフェルノ』の人物関係

映画『インフェルノ』の相関図的な人物関係を表す、教授と関係者たちのフラットデザインイラスト

『インフェルノ』がわかりにくいと言われる理由のひとつは、人物関係です。

中心にいるのはラングドンです。彼は記憶を失った状態で事件に巻き込まれます。何が起きているのかも、誰を信じていいのかもわからない。観客もラングドンと同じ視点で、少しずつ情報を拾っていくことになります。

シエナは、ラングドンを助ける医師として登場します。病院から一緒に逃げ、暗号解読にも協力します。

ゾブリストは、人口増加を危険視する生化学者です。彼は、人類がこのまま増え続ければ、環境も資源も社会も限界を迎えると考えています。その問題意識自体は、現実の社会問題とも重なる部分があります。ただし、ウイルスによって人類規模の人口抑制を行おうとする発想は、明らかに危険です。

シムズは、コンソーシアムの人物です。コンソーシアムは、依頼人の秘密を守るために動く影の組織のように描かれます。序盤ではラングドンたちを追い詰める側に見えますが、物語が進むにつれて、単純な敵とは言い切れない立場になっていきます。

一方、シンスキーを中心としたウイルス対策側の人物たちは、拡散を防ぐためにラングドンを追っています。ただ、ラングドン自身が記憶を失っているため、彼から見ると「自分を追ってくる敵」に見えてしまいます。

つまり、『インフェルノ』の人物関係は単純な善悪ではありません。ラングドンは真相を知らないまま逃げ、シエナは味方として行動し、シムズは敵にも味方にも見えます。さらに、ウイルスを追う側の人々も、ラングドン視点では信用しにくい存在として映ります。

この複雑さが面白さでもあり、同時に「わかりにくい」と言われる理由でもあります。

『インフェルノ』はつまらない?評価が分かれる理由

映画『インフェルノ』がつまらないと言われる理由を、謎解きと逃亡劇の分かれ道で表したイラスト

「インフェルノ 映画 つまらない」と検索する人がいるように、この映画は評価が分かれやすい作品です。個人的にも、万人にすすめやすいタイプの映画ではないと思います。

まず、展開が速いです。ラングドンが病院で目覚めてから、逃亡、暗号解読、追跡、裏切りが一気に進みます。ゆっくり考える時間があまりなく、情報が次々と出てくるため、途中で置いていかれたように感じる人もいるはずです。少し気を抜くと、「あれ、今どこまで進んだ?」となりやすい映画です。

次に、誰が味方で誰が敵なのかがわかりにくいです。これはサスペンスとしては意図的な作りですが、観ている側としては少し疲れます。シエナ、シムズ、シンスキー、追跡者たちの立場が何度も変わって見えるため、人物関係を頭の中で整理しながら観る必要があります。

また、『ダ・ヴィンチ・コード』や『天使と悪魔』にあった宗教、美術、歴史の謎解きを期待すると、『インフェルノ』は少し違って見えます。ダンテやボッティチェリは登場しますが、物語の中心にあるのは人口問題とウイルスです。そのため、シリーズらしい美術ミステリー感が薄いと感じる人もいると思います。

さらに、原作を読んでいる人にとっては、映画版の結末がかなり丸くなっているように感じられるかもしれません。原作の『インフェルノ』は、もっと後味が悪く、読者に強い問いを残す終わり方をします。一方、映画版はアクション映画として「危機を止める」方向に整理されています。

海外の映画レビューでは、批評家からの評価は厳しめでした。国内では中間的な評価も多い印象ですが、少なくとも前2作のように広く絶賛された作品ではありません。

とはいえ、テーマが弱い映画ではありません。謎解き映画として見ると物足りない部分はありますが、人口問題、感染症、未来世代への責任を描いたサスペンスとして見ると、印象に残る作品です。

「つまらないかどうか」は、この映画に何を期待して観るかでかなり変わると思います。

ここからネタバレあり:結末とシエナの正体を解説

ここからは映画『インフェルノ』のネタバレを含みます。

結末やシエナの正体を知りたくない場合は、鑑賞後に読むことをおすすめします。

映画版の大きなネタバレは、シエナ・ブルックスの正体です。

序盤では、シエナはラングドンを助ける医師として登場します。記憶を失い、追われるラングドンにとって、彼女は唯一信じられる人物のように見えます。観客も自然に「この人は味方なんだな」と思います。

しかし終盤で、シエナはゾブリストの元恋人であり、彼の思想に深く影響を受けていた人物だとわかります。彼女は単なる巻き込まれた医師ではなく、ゾブリストの計画を実行しようとする側の人物だったのです。

ゾブリストはすでに死亡していますが、彼は死の前にウイルスをどこかに仕掛け、暗号を残していました。ラングドンたちは、その暗号を追いながら最終地点へ向かいます。

最終的に舞台はイスタンブールへ移り、地下貯水池でウイルスをめぐる攻防が展開されます。

映画版の結末では、シエナがウイルスを拡散させようとします。しかし、ラングドンやウイルス対策側の働きによって、最終的にウイルスは封じ込められます。

つまり映画としては、「人類規模の危機をぎりぎりで食い止める」クライマックスになっています。

この結末は、サスペンス映画としてはわかりやすいです。観客は危機が迫る中でハラハラし、最後には被害が防がれることで一定の安心感を得られます。ただ、そのぶん原作にあった強烈な問いは少し弱まっています。

シエナについても、単純な悪役と見るより、「ゾブリストの思想に取り込まれた人物」と見る方がしっくりきます。彼女は悪意だけで動いているわけではありません。自分たちは人類の未来のために行動していると思っている。

そこが、この映画の怖いところです。

ゾブリストは本当に悪だったのか?

映画『インフェルノ』のゾブリストの思想と正義の暴走を表す、科学者と地球儀のイラスト

『インフェルノ』を観て一番引っかかるのは、ゾブリストという人物です。

彼は人口増加によって人類が危機に向かうと考え、極端な手段でそれを止めようとします。ここで大事なのは、ゾブリストの問題提起と、彼の手段を分けて考えることです。

人口、資源、環境、食料、社会保障といった問題は、現実にも存在します。今の世代が目の前の便利さや利益を優先し、難しい問題を先送りし続ければ、未来世代に大きなツケが回る可能性があります。その意味で、ゾブリストが投げかける「このままでいいのか」という問いには、考えさせられる部分があります。

ただし、人を犠牲にして未来を救うという発想は、肯定できません。ウイルスを使って人類をコントロールしようとする行為は、どれほど大きな理想を掲げていてもテロです。そこには、個人の命や尊厳を無視した危険な考え方があります。

ゾブリストの怖さは、単なる悪意で動いているのではないところです。彼は自分を破壊者ではなく、救済者のように考えています。人類を救うためなら、今いる人間を犠牲にしてもよいと思い込んでいる。これは正義の暴走です。

映画内では、人口増加への危機感がかなり極端な形で語られます。ただし、現実の人口予測として、世界人口が今後40年で360億人になるという見通しではありません。国連の近年の推計では、世界人口は2080年代半ばに約103億人でピークを迎える見通しとされています。映画の数字や危機感は、ゾブリストの思想を強調するための演出として受け取った方がよさそうです。

ゾブリストをただの狂人として処理すれば、話は簡単です。

でも、彼の問題提起に少しでも引っかかってしまうと、この映画は急に気持ち悪くなります。自分たちは今、未来の人たちへ何かを押し付けていないか。見たくない問題を、見ないふりしていないか。

そこまで考えが広がってしまうところに、『インフェルノ』のいやな面白さがあります。

原作と映画の違い:結末が大きく変わっている

『インフェルノ』は、原作小説と映画版で結末が大きく違います。ここは、映画の評価が分かれる重要なポイントです。

映画版では、ラングドンたちがウイルスのある場所へたどり着き、シエナが拡散させようとするのを阻止します。最終的にウイルスは封じ込められ、人類規模の被害は防がれます。アクション映画としては、観客が理解しやすく、すっきりしやすい終わり方です。

一方、原作ではラングドンたちがたどり着いた時点で、すでにウイルスは放出されています。しかもそのウイルスは、人を即死させるものではありません。世界人口の一部を不妊化するものとして描かれます。

この違いはかなり大きいです。

原作では、「もう取り返しがつかない」という状況が読者に突きつけられます。そして、ゾブリストの計画が実行されてしまった後の世界で、人類はどう受け止めるのかという重い問いが残ります。

映画版は、その重さをアクション映画として処理しやすい形に変更しています。そのため、原作の強烈な結末を知っている人からすると、「映画は丸くなった」「物足りない」と感じる可能性があります。

ただ、映画として多くの観客に届けることを考えると、危機を止めるクライマックスにした理由もわかります。原作のまま映像化すると、かなり後味の悪い作品になったはずです。

個人的には、テーマの重さだけで見るなら原作の結末の方が強烈です。映画版は見やすくなっていますが、そのぶん「どうにもならない問題を突きつけられる感じ」は少し弱くなっています。

映画『インフェルノ』がコロナを連想させる理由

「映画 インフェルノ コロナ」と検索する人がいるのは、ウイルスやパンデミックを扱っている映画だからだと思います。

ただし、『インフェルノ』は2016年公開の映画であり、COVID-19以前の作品です。そのため、「コロナを予言した映画」と書くのは正確ではありません。未来を予言した作品ではなく、ウイルスによる人類規模の危機をサスペンスとして描いた映画です。

それでも、パンデミックを経験した後に見ると、印象が変わる部分はあります。ウイルスが広がるかもしれない不安。公的機関の対応。科学者の発言の重み。人々の移動が社会全体に影響する怖さ。そうした要素が、公開当時よりもずっと身近に感じられます。

特にゾブリストのように、科学的な知識を持つ人物が「人類のため」という名目で暴走する構図は、今見るとかなり不気味です。

科学そのものが悪いわけではありません。怖いのは、専門知識と使命感が結びついたときに、倫理を踏み越えてしまうことです。

『インフェルノ』は、コロナを予言した映画ではありません。でも、コロナ後に見ると連想してしまう映画ではあります。

『インフェルノ』に続編はある?見る順番も整理

映画版のロバート・ラングドン教授シリーズを見るなら、公開順で問題ありません。見る順番は、『ダ・ヴィンチ・コード』『天使と悪魔』『インフェルノ』の順番です。

映画だけを楽しむなら、この順番が一番自然です。『インフェルノ』だけを観ても大まかな話はわかりますが、ラングドンという人物やシリーズの雰囲気を知るなら、前2作から観た方が入りやすいです。

一方、原作小説の順番にこだわる場合は、『天使と悪魔』が先で、その後に『ダ・ヴィンチ・コード』が来ます。原作には『ロスト・シンボル』や『オリジン』などもあります。

「映画『インフェルノ』の続編はあるのか」という点については、トム・ハンクス主演の映画シリーズとしては、『インフェルノ』の後に直接続く映画はありません。ラングドン教授シリーズをもっと楽しみたい場合は、原作小説や関連ドラマ版に進む形になります。

映画『インフェルノ』はどこで見られる?

『インフェルノ』をこれから観る場合は、動画配信サービスやレンタル配信で探すのが早いです。

ただし、映画の配信状況は時期によって変わります。見放題だった作品がレンタル配信だけになることもありますし、その逆もあります。そのため、この記事では「このサービスで必ず見られる」とは断定しません。

確認するなら、U-NEXT、Hulu、Amazon Prime Video、Apple TV Store、FODなどの動画配信サービスで直接検索するのがおすすめです。

『ダ・ヴィンチ・コード』『天使と悪魔』『インフェルノ』を続けて観たい場合は、同じサービスで3作そろっているかも確認しておくと楽です。こういうシリーズものは配信状況がよく動く印象があるので、視聴前に一度チェックしておくのがおすすめです。

26年6月26日現在ではU-NEXTにてすべて見放題の対象作品になっていました。

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よくある質問

映画『インフェルノ』は実話ですか?

実話ではありません。ダン・ブラウンの小説を原作にしたフィクションです。

ただし、ダンテの『神曲』やボッティチェリの地獄図など、実在する文学や美術が物語の重要なモチーフとして使われています。フィレンツェやヴェネツィア、イスタンブールといった実在の都市も登場します。

『インフェルノ』はコロナを予言した映画ですか?

コロナを予言した映画ではありません。公開は2016年で、COVID-19以前の作品です。

ただ、パンデミック後に見ると、ウイルスや人類規模の危機の描写が以前より生々しく感じられます。予言ではなく、今見ると連想してしまう映画と考えた方が自然です。

映画『インフェルノ』の犯人は誰ですか?

計画の発端となる人物は、生化学者ゾブリストです。

映画版では、シエナもゾブリストの思想に深く関わり、彼の計画を実行しようとします。単純に一人だけを犯人と見るより、ゾブリストの思想と、それを引き継ぐ人物たちが事件を動かしていると見る方がわかりやすいです。

シエナはなぜ裏切ったのですか?

シエナは単にラングドンを裏切ったというより、もともとゾブリストと深いつながりを持つ人物でした。

彼の思想に影響され、人類の未来のためにウイルス計画を実行しようとしていたと考えられます。彼女にとっては裏切りではなく、ゾブリストの遺志を継ぐ行動だったのかもしれません。

『インフェルノ』はどの順番で見ればいいですか?

映画版は『ダ・ヴィンチ・コード』『天使と悪魔』『インフェルノ』の順番で見るのがおすすめです。

原作順とは異なりますが、映画としては公開順が自然です。『インフェルノ』単体でも理解できますが、シリーズの雰囲気を知ってから観る方が入りやすいと思います。

『インフェルノ』はつまらない映画ですか?

謎解き映画として見ると、物足りないと感じる人はいると思います。展開も速く、人物関係も複雑です。

ただ、人口問題や正義の暴走を描いたサスペンスとして見ると、印象に残る映画です。

昔観た自分の感想:決断を先送りする怖さ

問題を未来世代へ先送りする怖さを、砂時計と大人・子ども世代で表したフラットデザインイラスト

私が昔『インフェルノ』を観たとき、一番印象に残ったのは人口問題でした。

人口が増えれば、食料、資源、環境、医療、住む場所など、さまざまな問題が出てきます。もちろん、現実の人口問題は地域によって状況が違います。人口増加に悩む地域もあれば、少子高齢化に悩む国もあります。だから映画のように単純化できる話ではありません。

それでも、未来世代への責任という視点は大事だと思います。今の世代が楽をするために問題を先送りすれば、次の世代がより重い負担を背負うことになります。

これは人口問題だけではありません。年金や社会保障の問題にも似たところがあります。制度を維持するために何を変えるのか。誰がどの負担を引き受けるのか。痛みを伴う話を避け続ければ、将来の誰かがもっと厳しい形で向き合わなければならなくなります。

昔の自分は、この映画を観ながら、そこにかなり引っかかっていました。

上の世代にとっては遠い未来の話でも、子ども世代や孫世代にとっては、自分たちが生きる未来です。「俺たちはもう引退するから知らない」で先送りされてきた問題のひとつが、年金や社会保障の問題なのではないか。そんなことまで考えてしまいました。

もちろん、現実の社会問題は、一人の天才が強引に決めれば解決するようなものではありません。むしろ、そういう発想こそ危険です。

必要なのは、地味でも時間のかかる議論だと思います。今の生活を守りながら、未来の負担も少しずつ減らしていく。その積み重ねを怠ると、いつか誰かが「もう強引にやるしかない」と言い出すかもしれない。

『インフェルノ』の怖さは、そこにあります。

悪意のある怪物が世界を壊そうとする話ではありません。自分は正しいと信じている人間が、未来のために今を壊そうとする話です。

だからこそ、この映画は観終わったあとに、妙に尾を引きます。

2026年6月26日現在です、経験したことのないようなインフレが日本を襲っていますね。
昨日は、Apple製品が20%くらい値上げされましたし…
これからの日本を考えると怖いんですけど。
いろいろな問題を先送りしまくった結果、利上げをしても止まらないほど円の価値が弱くなりどんどん円安進行中。
インフレが止まらない(((( ;゚д゚)))アワワワワ

まとめ:『インフェルノ』は正義の暴走を描いた映画だった

映画『インフェルノ』は、ラングドン教授シリーズ第3弾として、ダンテの『神曲』地獄篇を手がかりにウイルス危機を追うミステリー・サスペンスです。

展開は速く、人物関係も複雑で、前2作のような美術ミステリーを期待すると物足りない部分があります。原作の結末と比べて、映画版がわかりやすく丸められている点も評価が分かれるところです。

それでも、『インフェルノ』はただの失敗作ではないと思います。人口問題、感染症、未来世代への責任。そして、正しい目的のためなら何をしてもいいのかという問いが、観たあとに残ります。

謎解き映画としては完璧ではありません。けれど、「未来のために今どう決断するのか」を考える映画としては、十分に意味のある作品です。

『インフェルノ』は、つまらないかどうかだけで切り捨てるより、正義が暴走したときの恐ろしさを描いた作品として見ると、印象が変わる映画です。

福山

・Sonos Arc / Sub Gen4 / Symfonisk×2で映画と音楽を満喫中
・Sonos歴7年、Sonos PlaybaseからSonosにハマる
・趣味:映画鑑賞、RIZIN/UFC観戦、テニス観戦
・最高のコンテンツを楽しむためにSonosで環境を整えた人

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