Sonos Roamの注意点と魅力【ホームシアターのサラウンドスピーカーとしては使えない】

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アメリカでは2021年春に発売されていたSonos Roamが、8月30日に日本でも発売となりました。(先行者予約販売で、一般の販売開始は9月30日から)

Sonos Roamは500mlのペットボトルサイズで持ちやすく、重さも430gと軽いので持ち運びも簡単です。Sonos Moveが約3kgという重量級で「これ、ほんまにポータブルワイヤレススピーカーなんかいな?」とツッコミたくなる代物だったのに対し、Sonos Roamは「これや!Sonosにこれを求めてたんや!」と言いたくなるポータブルワイヤレススピーカーとなっております。

欲しい。これ、欲しい。Sonos Roamを2つ揃えて、Sonos One Gen2の代わりにしようかしら…なんて考えがよぎりました。

でも、結論から言うとダメです。というのも、Sonos Roamはホームシアターのサラウンドとしては使えないからです。

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1. Sonos Roamはホームシアターのサラウンドスピーカーには使えない

Sonos Roamを2台揃えるとステレオスピーカーとして使えます。素晴らしい。

「ステレオスピーカーにできるんなら、ホームシアターのサラウンドスピーカーにも使えるんじゃねーの?」と思って調べてみると、Sonos公式サイトにはこのように書かれていました↓

2台のSonos Roamをステレオペアリングすることはできますか?
はい、できます。WiFiに接続している時にSonosアプリを使用して2台のスピーカーをステレオペアリングすると、ステレオの左右チャンネルが分離し、よりワイドなサウンドステージで音楽などを楽しめます。Sonos Roamのステレオペアは、Sonosホームシアターシステムのサラウンドスピーカーにはなりません。

https://www.sonos.com/ja-jp/shop/roam.html

「Sonos Roamのステレオペアは、Sonosホームシアターシステムのサラウンドスピーカーにはなりません。」

と、はっきりと書かれております。残念!

サラウンドスピーカーとしては使えないものの、『同時再生』は可能なようです↓

Sonos Roamをホームシアターのサラウンドとしてステレオペアで使用できますか?
Sonos Roamは持ち運びやすさを重視した設計で、Sonos Subとペアリングできません。もちろん、ホームシアターのセットアップを含む、お持ちのシステムの他の製品とグループ化して同時再生することは可能です。

https://www.sonos.com/ja-jp/shop/roam.html

音楽用途にはいいですが、ドラマや映画用途にはSonos Roamは微妙ということですね。そりゃ、これだけ軽いポータブルスピーカーなんだから仕方ないですね。

ちなみに、Sonos Moveもホームシアターのサラウンドスピーカーとしては使えません↓

2台のMoveをホームシアターのサラウンドとして使用できますか?
できません。

https://www.sonos.com/ja-jp/shop/move.html

というわけで、Sonos製品を揃えてホームシアターを構築したければ、サラウンドスピーカーにはSonos OneかSonoe SLを揃えるしかないってことですな。(2021年9月現在)

2. Sonos Roamの魅力について

Sonos Roamはホームシアターのサラウンドスピーカーとしては使えないものの、ポータブルワイヤレススピーカーとしてはとてもいいので、その魅力について以下で書いていきます。

2.1. Bluetooth接続もWi-Fi接続もできる

ほとんどのポータブルワイヤレススピーカーはBluetooth接続です。それに対して、Sonos RoamはBluetooth接続もWi-Fi接続もできます。ですから家ではWi-Fi接続、外ではBluetooth接続と切り替えられるわけです。

Bluetooth接続のみのポータブルワイヤレススピーカーを使ったことがある人なら分かると思いますが、デバイスごとにペアリングをやり直さなければならないのがめんどくさいんですよね。たとえば、iPhone、iPad、Macでポータブルワイヤレススピーカーに音を飛ばそうと思ったら、ペアリング解除して、またペアリングして、ということをデバイスごと切り替えなくてはなりません。めんどい!(と言っても、Sonos Roamは6台までのデバイスを登録できるので、Bluetooth接続のポータブルワイヤレススピーカーとしても優秀です。)

Wi-Fi接続であればデバイスごとの切り替えは楽々です。たとえば、iPhone/iPad/Macの音の出力設定画面からタップするだけで切り替えられます。Wi-Fi接続ができるということは、『色々なデバイスから音を飛ばしたい』という家でのポータブルワイヤレススピーカーの使い方にも配慮されているのです。AirPlay2がはかどりますね。

またWi-Fi接続できるということは、Wi-Fi接続時にソフトウェアもアップデートしてくれます。これまた便利です。

Sonos Roamさん、いいですね。痒いところに手が届いておりますね。

(ちなみに音声アシスタントはWi-Fi接続のみ利用可能です。Bluetooth接続では音声アシスタントは使えません。)

あ、注意点なのですが、Sonos Roamを使うにはまずはWi-Fi接続する必要があるそうです。「家にWi-Fiないぜ!」という方はお気をつけください↓

Sonos Roamは、箱から取り出してすぐにBluetooth接続を使用できますか?
他のSonosスピーカーと同様に、デバイスをBluetoothで直接接続するには、その前にSonos RoamをWiFiに接続してSonosアプリで設定しておく必要があります。

https://www.sonos.com/ja-jp/shop/two-room-set-roam.html

2.2. ペットボトルサイズで10時間の連続再生を行える

Sonos Roamはバッテリー持ちも十分です。ペットボトルサイズなのに10時間の連続再生を行えます。「連続で10時間聞くぞー!」なんて人はなかなかいないでしょうから、実際は毎日使っても3日くらいは充電しなくて大丈夫そうです。

ちなみに使用していない時は自動的にスリープモードになり、最長で10日間バッテリーを保持できるそうです↓

Sonos Roamのバッテリー寿命はどれくらいですか?
Sonos Roamは、1回の充電で最長10時間連続再生できます。使用していないときは、電源を節約するためにスリープモードになり、最長10日間バッテリーを保持します。

https://www.sonos.com/ja-jp/shop/two-room-set-roam.html

2.3. IP67規格に準拠した防水性能

IP67規格に準拠した防水性能を備えております。水深1mまでなら30分以上浸水させても大丈夫なそうです。

ってまぁそんなことはしないでしょうが、これだけの防水性能があるならば『湯船に浸かりながら音楽を聴ける』という使い方も安全にできます。

2.4. Qi準拠の充電機能を備えているのでワイヤレス充電も可能

充電はUSB-Cです。さらに、ワイヤレス充電も可能です。こりゃ便利ですわ。

ちなみにSonos純正のワイヤレス充電器も用意されています。

2.5. Trueplay自動チューニング

Sonos MoveとSonos Roamには『Trueplay自動チューニング』という機能がついています。Sonos Move/Roamの内蔵マイクを用いて、自動で部屋の音響特性を計測する機能です。

Sonos Roamを縦にしたり横にしたり、別の場所へSonos Roamを移動させても、自動で『最適な音のバランス』を整えてくれるのですから、こりゃ便利な機能と言わざるをえません。(Sonos Move/Roam以外のSonos製品では、スマホのマイクを使って音響特性を計測しなければならなかったので、スマホを持ったまま部屋の隅々まで移動して計測する必要がありましたー。)

Sonosポータブル製品をWiFiモードで使用しているときは、Trueplay自動チューニング機能が環境に合わせてサウンドを自動的に調整します。
Trueplay自動チューニングはオーディオを再生すると同時にスタートします。再生するコンテンツが変わるたび、Sonos製品が別の場所に移動するたびに、自動的に再チューニングが行われます。チューニングが実行される際にサウンドの変化が聴きとれるかもしれません。

https://support.sonos.com/s/article/3569?language=ja

2.6 Sonos Oneとあまり変わらない性能

Sonos RoamってSonos Oneとあんまり性能差はありません。調べてみたことを表にしています↓

Sonos RoamSonos One
アンプ2つのクラスHデジタルアンプ2つのクラスDデジタルアンプ
ツイーター1つ1つ
ミッドウーファー1つ1つ
寸法 – 高さ x 幅 x 奥行き168 x 62 x 60mm161.45 x 119.7 x 119.7 mm
重量0.43 kg1.85 kg
BluetoothBluetooth 5.0×
Wi-Fi802.11 a/b/g/n/ac 2.4または5 GHZ802.11b/g、2.4GHz
CPUクアッドコア1.4 GHz A-53不明
メモリ1GB SDRAM 4GB NV不明

デジタルアンプの数、ツイーターの数、ミッドウーファーの数がSonos RoamもOneも一緒なのですよ。そりゃ音がいいわけですな。ただ、デジタルアンプがSonos OneではクラスDなのに対して、Sonos RoamはクラスHになっています。たぶん省電力なんだと思います。

Sonos製品の待機電力

以上、Sonos Roamの魅力についてでしたー。ポータブルワイヤレススピーカーを持っていないなら、Sonos Roamで決まりなんじゃないでしょうかー。参考までに。それでは!

*参考↓

  • https://kakakumag.com/av-kaden/?id=17312
  • https://japanese.engadget.com/sonos-roam-081501845.html?guccounter=1
  • https://news.mynavi.jp/article/20210829-1956753/

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