【読書メモ:プレ・シンギュラリティ】エクサスケールのスパコンの登場で世界が変わる!

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すごく面白かった#読書 #プレシンギュラリティ #斎藤元章

福山和寿さん(@fukuyama_kazutoshi)がシェアした投稿 –

齊藤元章さんの『プレ・シンギュラリティ 人工知能による社会的特異点が迫る』を読みました。

「数十年後は世界がフリーになって、人は自由になるんだなー」というのが感想になります。
非常に読み応えがあって、興味深い本でした(`・ω・´)”

「シンギュラリティってなんじゃい?」と思っている方は、手にとってもらえたらなと思います。

いつものようにメモに残します“φ(・ω・。*)カキカキ

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プレ・シンギュラリティってなに?

シンギュラリティってのが、人工知能が人間の能力の全てを超えるってやつですよね。
その前段階がプレ・シンギュラリティになります。

プレ・シンギュラリティはいつ頃になるの?

シンギュラリティが2045年ごろに起こると予想されていて、プレ・シンギュラリティは著者曰く2030年ごろに起こるということです。

エクサスケール

著者がこの本で訴えていることは、

「エクサスケールのスーパーコンピューターが登場すると、プレ・シンギュラリティが起こるよ!」

ということです。

エクサスケールというのは、1エクサ(Exa)フロップスの演算処理性能をもつ時代スーパーコンピューターのことを指します。

「エクサって何よ?」

って話ですね笑。

エクサとはペタ(peta)の1000倍にあたり、日本語でいうと100京(1兆の100万倍)にあたります。

日本のスーパーコンピューターに『京』ってあるのをご存知ですか?
これは、1秒間に1京回もの演算処理ができるんですね。

だからエクサスケールとは、京の100倍能力があるってことです。

エクサスケール・コンピューターの登場で世界はどう変わっていく?

「エクサスケールの演算能力があるスーパーコンピューターが登場して・・・だからなんなの?」

と思いますよね。
これがすごいことになるみたいです。

  • エネルギー問題の解消

が起こります。

エネルギー問題が解消すると、

  • 食料がフリー
  • 衣料がフリー
  • 住居がフリー
  • そもそもお金がいらないんじゃね?という世界に

と、ほとんどすべて“無料”の世界になっていくとのことです。
つまり、生きるために働く世界じゃなくなっていくのです!

「おいおい、まじかよ?」

まぁ・・・普通そう思いますよね。
でも本を読んでいると、「うんうん。」と納得できるはずです。

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エクサスケールで電力が無料へ

太陽光パネルの発電効率がアップ!

今の太陽光パネルの発電率って10~20%らしいんですね。
だから、これってまだまだ改善の余地があります。

エクサスケールのスパコンで

  • 発電効率が高くなる素材の組み合わせ
  • まったく新しい素材の開発

ができるようになれば、太陽のエネルギーを使ってガンガン電気を起こせるとのことです。

人工光合成による有機燃料の開発

植物は太陽エネルギーを光合成で利用し、炭素固定&二酸化炭素の酸素への変換を行なっています。
これを人工でやっちゃえば、有機燃料無限に作れるんじゃない?てのが人工光合成になります。

いまだに光合成の謎は完全に解明されていませんが、光合成における肝心要の“触媒”作用を司るタンパク質複合体の構造については、20011年に大阪市立大学の神谷信夫教授が解析しています。

このタンパク質を化学的に合成することができれば、二酸化炭素と水からアルコールなどのバイオ燃料を生成することが可能になります。

つまり、

  • エネルギー問題
  • 地球温暖化問題

の、どちらも解決できちゃう!という夢のある話なのです。

エクサスケールのスパコンを用いることで、複雑なタンパク質でも合成可能になるとのことですね〜。

これが実現したら二酸化炭素はむしろ重要な資源になります笑

蓄熱物質により火山大国の利点が!

2010年10月、MIT(マサチューセッツ工科大学)所属のジェフリー・グロスマン教授らは、フルバレン・ジルテニウムという物質が、その分子構造の変化だけで「蓄熱と放熱」をきわめて少ないエネルギー損失のみで繰り返せる、という驚異的な事実を突き止めて発表した。p89

簡単にいうと、“超簡単に熱エネルギーを保存できて、取り出すのも簡単”というビックリ物質なのです。
熱エネルギーを電気エネルギーに変換しないので、送電によるエネルギー損失もなく、リチウムイオン電池のように時間が立つことによる自然放電もなしと、まぁ面白いものですよね。

これをどう使うかというと、地熱の熱エネルギーを効率よく取り出せるんじゃないか?というわけです。
火山大国ならではの利点が生まれそうですね。

熱核融合発電

今の原子力発電は“核分裂”でエネルギーを生み出します。
これとは逆に核融合によりエネルギーを取り出そうとするのが『熱核融合発電』になります。

ちなみに、太陽は核融合で膨大なエネルギーを作っています。

その規模は、先進国といえども、どの国も1国では遂行することができない規模であるために、先進7カ国が集まって組織した「ITER(イーター)によって、その実験炉の開発が進められている。p94

全然知らなかったんですけど、こんなことも計画されてるんですって。

核融合は原子量の小さい水素の同位体である重水素と三重水素を融合させ、ヘリウムと中性子を生成する過程で生まれる膨大なエネルギーを取り出すもので、核分裂より危険性ははるかに小さいそうです。

レーザー核融合発電

ITERがやってる熱核融合炉は、超高温で高密度のプラズマを閉じ込めて核融合反応を発生させ、持続させる『磁気閉じ込め方式』と呼ばれるものです。

これに対して、強力なレーザー光を用いて燃料プラズマを多方向から急速に加熱し、内部への爆縮を起こして核融合反応を起こすものを『慣性核融合方式』と呼びます。

これは大阪大学が世界の最先端の研究開発を積み重ねてるんだとか。
浜松ホトニクスもこれについて研究してるんですって。

超面白そうですよね!
私みたいな普通の脳みそではついていけない世界でしょうが・・・。

言うまでもなく、これらの研究にはエクサスケールのコンピュータが大活躍するとのことです!

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食料・服・土地がフリーに

エクサスケールのコンピューターの登場で、劇的に全ての研究開発が加速すると予想されています。

そうなると、今見てきたようなエネルギー問題が解決され、つまりは“電気代がフリー”のような世界が訪れます。
電気代がタダになるといことは、電気を使う全てのものも関連してフリーになっていきます。

食料が無料に近づく

例えば、太陽光に頼らずLEDなどによる人工光のみを使用し、温度や湿度など生育環境の全てをコンピュータでコントロールすると、次のようなことが起こります。

  • 生育期間が短縮
  • 収穫量が最大化
  • 品質が安定
  • 人手がいらない

種植えも収穫もほぼ全てが“電気を使うロボット”がやってくれれば、ごくわずかの人件費で大量に野菜や果物を生産可能になります。

これを畜産も魚介類の要職にも当てはめれば・・・食べ物の値段がめちゃめちゃ安くなり、いずれはフリーになるとのことです。
素晴らしい未来!

服も無料に

服は植物の繊維やら動物の皮を使いますが、上に書いたようにそれらはタダで手に入るようになります。

またエネルギー問題を解決していれば、化石燃料資源で作っていた合成繊維もタダで手に入ります。

んで、現在でもすでに、衣服を作る過程は自動化されているため、衣服がタダになるとのことです。

土地が無料に

ネットが発達している今、“在宅ワーク”が問われている時代です。

在宅ワークが加速すれば、人々は都会に住む必要があります。
また、大規模な工場で超効率的に野菜・果物・畜産を行えば、今までよりはるかに少ない土地でそれらの生産が可能となります。

つまり、土地が余っていきます。

よって、土地もフリーになっていきます( ´∀`)

うん、すごい未来。

まぁ今だって、少子化で家が余ってるくらいですからね。
確か、すでに800万戸が空き家だったはずです。

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人間はどこへいくのか?

エクサスケールのスパコンが作られ、エネルギー問題が解決し、全てのテクノロジーが何段階も上にあがたとき・・・・・・衣食住はフリーになると考えられます。

そんな時が来たら・・・私たち人間は何をするんでしょうね?

「人間らしい生活ができる」

と、言う人がいますが、人間らしい生活ってなによ?と私は思うわけです。

「そんなもん、創造的な活動に決まってるだろ!」

と言っても、それは人間の1つの側面ですからね〜。

戦争が怖い?

米国とイスラエルが共同で開発した『Stuxnet(スタックスネット)』と呼ばれるコンピューターウィルスが、イランの核施設の遠心分離機を破壊し、すべてを稼働不能にしたと2012年6月1日のニューヨークタイムズ紙が報じました。(破壊したのは2010年11月)

これが何を意味しているかといえば、強力な核施設や核兵器を保有している国において、その制御系を乗っ取られてしまった場合、その設備や施設が破壊されたり、最悪の場合には、その場で核兵器を自己爆発させられたりすることもあり得なくは無い、ということである。p66

コンピューターウィルスは、作る側、阻止する側のイタチごっこになります。
しかしそこにエクサスケールのスパコンが投入されたらどうなるのか・・・

だから先進国はこぞって次世代スパコンの開発にしのぎを削っているのです。

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まとめ

この記事では『プレ・シンギュラリティ』についてメモしてきました。

ちょっと想像できない未来ですよね。
でも、凡人の私には全く予想もできない未来を、世界の天才たちは作ろうとしているわけです。

うーん。
フリーの世界、早く来てくれないかなあぁ〜。

今を生きてて、本当に「時代の過渡期なんだなー」と思います。
最近熱を帯びてるビットコインなんてまさにそうですよね。

“お金とは国家が発行するもの”という概念をぶち壊そうとしていますからね。

本当に面白い時代なんだなーと、私はワクワクしながら生きています(`・ω・´)”
今回の記事も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

 

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追記

そういえば、著者かつ日本のスパコンの先駆者である齊藤元章さんですが・・・新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)から助成金を詐取した疑いで東京地検特捜部に逮捕されちゃいました(´・ω・)

この本を読んだ数日後に逮捕の知らせを聞いたなので、なんだか他人事とは思えませんでした。
助成金の搾取は良くない・・・でも、こうしてテクノロジーの発達は遅れて行くのかと思うと、ちょと悲しいですよね。

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