数年前、私はとある中国・四国大学の事務員採用試験を受けました。今回の記事ではそれについて書いていこうと思います。
受験される方の参考になれば幸いです。
大学事務員ってやたら人気のやつよね?
そうねー。言い方はよくないけど『楽そう』というイメージから人気なんだよね。でも、これからの日本の未来を考える上で、“大学教育”は変わらざるを得なくって、すごく重要だと思うんだ。
国立大学はまだ大丈夫でしょうが、Fラン大学は選択と集中により排除の対象になることが予想されますので、そこへの就職はオススメしません。(あくまで個人的な意見ですので)
中国・四国地区国立大学法人等職員採用試験について
中国・四国地区の国立大学事務員になるためには、まず中国・四国地区国立大学法人等職員採用試験を受ける必要があります。ようは公務員型の筆記試験を受けないとダメなんですね。
『中国・四国地区国立大学法人等職員採用試験→https://home.hiroshima-u.ac.jp/jinji/shiken/』のサイトから登録すると、受験資格を得ることができます。(私が受けた頃と変わっている可能性があるので、必ずご確認ください)
中国・四国地区国立大学法人等職員採用試験を受けて筆記試験に通ると、中四国の大学すべてを受けることができます。広島大学がダメでも、山口大学とか、岡山大学とか、愛媛大学とか、他の大学を受けることができるんですね。(面接試験のことです)
筆記試験は一括にしてるってこと?
そうだね。面接だけが独自なんだ。
大学事務員は今のご時世とっても人気です。大学事務員は今は法人化されてても昔は公務員でした。いまだにその名残は残っているみたいです。簡単に言えば「楽そう」ということで、学生から大人気なんですね。
公務員志望の人はとりあえず「大学事務員になれたらいいなー」って言ってたなぁ。
イメージ的には市役所で働くより楽しそうだもんね。知り合いに市役所で働いている人がいて、その人は「市役所にはガチでやばい人が来るけど、大学だと所詮は学生ばかりだからいいよなーって」言ってたわ。それはあるかもだね。
ちなみに岡山大学の給与と勤務地
母校である岡山大学について調べてみました。
大学事務員の給料は低い
ホームページによると給料は、
- 学部卒で16万円
- 院卒で17万円くらい
少ないいいいぃぃぃぃぃぃ。
と思ったあなた、ばっちり大きい民間企業に行ってください!どうせ事務員なんて何かを生み出す職業じゃないんです。そこまで給料は高くなるわけがありません😅
高望みしないってことは必要なんだよな。
周りの友達と比較したら「少ない」って思うかもしれないけど、そこは自分の価値基準で判断してください。大学にいたら『大企業orなるたけレベルの高い公務員』という価値観に支配されちゃうんですね。
岡山大学の勤務地
ホームページによると、勤務地は下の通り↓
- 岡山県
- 岡山市
- 倉敷市
- 鳥取県
- 東伯郡三朝町
などと書いてありました。
鳥取県もあるんですか・・・・・おいおい超田舎じゃん(鳥取県の人ごめんなさい)。岡山大学事務員を希望する人なんて、絶対岡山市で勤務したいはずでしょ。
鳥取に3年ほど行って来いって言われたら泣いちゃうかも。ちなみに、「など」って書いてあるのがとっても気になりませんか?
岡山少年自然の家とかでの勤務もあるみたいです😱小学校や中学校で行った山の学習などで使われる研修場所のことです。
まじかぁぁあぁぁ。あんなとこでも勤務するんかい。。。。。
と思ったあなた、やめておいた方がいいかもですね。
1次面接の質問
それではお待ちかね、面接試験で聞かれたことを書いていきます。大学によって違うと思うので、参考程度にしてください。
1次面接は集団面接でした。学生は6人で、私の時は6人中4人が女の子でした。やっぱり事務員って女の子に人気なんですね〜。試験管側は4人で、そのうち3人が質問してきました。
- 名前と1分間で志望動機を教えてください
- 意見が対立した時はどうしますか?
- 志望動機について突っ込まれる
1次面接の感想
もうね、「意見が対立した時はどうしますか?」とかいう抽象的すぎる質問はマジでやめてほしいんですよね。全国の面接官さんお願いします笑。
だってさ、意見が対立した時の状況が詳しくないと答えれないもん。極端な例だけど、50歳の部長クラスの上司と意見が対立する場合だってありますし、小学3年生と意見が対立することもあるだろうし、当然同級生と意見が対立する場合だってあります。それに対立の内容だってあるよね。もし法を犯すか犯さないかの内容であれば絶対、法は犯してはならないですし。
自分の意見が通ったら0.1%ほど効率がよくなる、相手の意見が通ったら0.2%ほど効率がよくなる、くらいの内容だったら正直どっちでもいいよね。その人と仲悪くなるくらいだったら、素早く自分が引くべきですもの。相手と議論して得することなんてそうそうないのですから。
ちなみに、合格者の方々と話してみたのですが、ほとんどの人が「相手の意見をしっかりと聞いて、相手の意見を尊重します」的な答え方をしている人でした。うーん、イエスマンばかりを集めているのかしら・・・って思ってしまいました。
公務員的な仕事だとイエスマンを集める傾向にあるよね。森友学園の公文書書き換え問題があったように・・・。
まーこれについてはあまり官民関係ないと思うよ。組織に属する以上、上司に反対意見なんてそうそう言えないもん。
2次面接の質問
2次面接では面接官4人(前回の面接官2人と新しい面接官2人)の個人面接でした。面接時間は約20分で4人が各一問ずつ質問をしてきました。
1次試験とはちょっと変わって、質問の答えについてさらに深く質問してくる感じでした。しっかりと面接練習をしておかないと、どもってしまうと思いますのでご注意を!
1人目の面接官
- 前回でも志望動機を言ってもらいましたが、今回は面接官が変わっているのでもう一度お願いします。
- なぜそのような動機をお持ちになったのですか?
- この大学以外に他の大学職員を受けていますか?
2人目の面接官
- 君は大学院を出ているけど、研究をしたいとは思わなかったの?
- 大学職員として研究者を支えていきたいと思っている?
- 大学生活で成し遂げたことはある?
- その成し遂げたことは自分のどういう力があったから?
- その力は先天的なもの?それとも後天的なもの?
- どうやってその力は身についたの?
3人目の面接官
2人目の面接官での私の受け答えが微妙だったからかもしれないけど、さらに質問されました。
- 先ほどの質問と同じようなことを聞きますが、成し遂げるうえで一番大変だったことは?
ここで次回の面接の日などの詳細を教えてもらいました。(合格者、不合格者関係ないしにこの説明はされる。)
4人目の面接官
またしても私の受け答えが悪かったからか、同じような質問をされました。
- どうにも私にはその成し遂げたことが理解できません。具体的にどうやったのかを教えてください。
これで質問は終わりました。なんかずっと突っ込まれ続けたので正直落ちたのかと思いました。それでも最終面接に呼ばれたので、なんとか質問内容に正しく答えれたようです。
2次面接の感想
私がずっと突っ込み続けられた『成し遂げたこと』についてなんですが、それは私が大学1〜3年生の時のことです。ちなみに私は大学院まで出ています。なんか大学生のうちの半分のことしか質問されてないんですねぇ。
しかもまだ10代のころの若い時のことも含めてなので、そこまで論理的に動いてないので、質問されても“しょうもない答え”になってしまうんですよね😅
たとえば、「なんでこの大学を受けたんだ?」と質問されても、いい答えは返せない人が思うんです。だって、家から通える距離だからとか、自分が受けれる最大レベルのところだったからとかしか答えれないと思うんです。(もちろんきちんと考えて大学を選んだ人もいますよ!)
今思い返せばもっと良い大学選びがあったとか思いますよね。でも10代のころってそこまで考えが及ばないものなんです。だから私としても学部時代のことより、もっと論理的な考え方ができてた大学院時代のことを答えたかった・・・。そこを聞いて欲しかった・・・。
でも実際は学部時代のころのことしか質問されなかったんですよね。これって面接官の質問力が足りないんじゃないの?と思ってしまいました。だって学部時代と大学院時代でも人は考え方は変わるものだし、成長するものですよね。その成長する前のことをがんがん聞かれてもねぇ。
ここから考えると、面接官たちの目標は、就活生がきちんと喋れるかどうかを見てるとしか思えません。たぶんそうなのでしょう。その人のことを見たかったら、なんで大学院に進学したの?とかなんでその研究室にしたの?とか、学部生時代のことだけじゃなく、もっと多面的な質問をするはずなんですよね。というかするべき。
結局は約20分という短い時間では、その人のちょっとのことしかわかりません。だからこそ1つの質問で深掘りしたのかもしれませんが、ちょっと浅はかな内容だったなというのが私の感想です。うーん。微妙な面接だったな・・・。
結局のところ数十分の面接で相手のことなんて分からないんだよね。
そう、つまり、印象なんだ。服装・顔つき・声のトーン・共通点が一番重要なんだよね。面接には運要素がつきものなんです。
最終面接の質問
1次面接、2次面接で会った面接官は誰一人としていませんでした。もちろん今回は個人面接で、面接官は5人で年配の方だらけでした。(そりゃそうよね)
面接時間は約20分で6人が1問ずつ質問をしてきました。(これは1次面接、2次面接で同様のことですね。)
エントリーシートに目を通してくれていて、それに沿った内容を聞かれることが多かったと思います。ということで、エントリーシートはしっかり書いておきましょう!
1人目の面接官
- エントリーシートを拝見させてもらって、あなたはサークルの部長をされていたということですが、あなたは「リーダーシップ」がありますか?
- あなたが思う「リーダーシップ」とはどんなものでしょうか?
- なぜあなたは「リーダーシップ」があると言えるのですか?
2人目の面接官
- あなたが大学時代で一番成長したと思う時はどんな時でしたか?
- その成長はそれ以降の大学生活で活かせましたか?
3人目の面接官
- あなたは自分の意見を押し通す人ですか?それとも意見に流されてしまう方ですか?
- その具体例はありますか?
4人目の面接官
- 何か目標を持って継続してやられていることはありますか?
- 他にも継続してやられていることはありますか?
5人目の面接官
- あなたが大切にしていることは何ですか?
- 他に企業などは受けられていますか?
- これで面接は終わりますが、最後に言いたいことがあればお願いします。
採取面接の感想
全体的に難しい面接でした。この質問を聞かれたらすらすら答えづらいのではないでしょうか?
これらの質問にすらすらと堂々と答えることができたら完璧だと思います。結果として私は内定を頂けたので、一応私がどういう回答をしたかを載せますね。
全部を書くのは恥ずかしいので、難しそうだと思うところをピックアップします。まずは「リーダーシップについて」。
A:「私はリーダーシップを持っています。私が思うリーダーシップとは、どんな状況でもすぐさま人の前に立てることです。そのためには、どんな状況かを察知する能力、それを判断する能力、そして行動する能力の3つを持っていることがリーダーの条件だと考えています。なぜ私がリーダーシップをもっていると言えるかというと、リーダーになる条件を自分で明確化しているからです。明確化することで、様々な場面でリーダーシップを意識でき、訓練することができます。私は大学生活の間、明確化してきたことに従い、実践してきたので、リーダーシップを持っていると言えます。」
こんな感じに答えました。
次に難しそうな質問にいきます。「意見を押し通すか、通さないか」についてです。
A:「状況に応じて、私は自分の意見を押し通すか、押し通さないかの判断を下します。私の性格上、もともとは意見を押し通さないタイプです。しかし、大学院の研究では自分の意見を押し通すことが求められました。研究者の卵として、私はそこで意見を押し通す練習を行いました。だから、今となってはどちらも行うことができます。」
とまぁ、こんな感じに答えました。
おわりに
受ける大学によって質問はまちまちだとは思いますが、同じような質問が多いのも事実なので、参考になれば幸いです。私は結局大学職員にはなりませんでした。
というのも・・・面接官を見てたら大体こんな組織なんだろうなぁ予想がつくからです。その予想では私には合わないんだろうなぁと感じました。人によってその組織の雰囲気に合う合わないがあります。だからこそたくさんの会社を見ていくのをオススメします。
就職活動は私らが会社を選ぶんですよ!!自分に合うと思う会社を見つけてください!そのためにも是非面接を頑張ってください!面接が進むにつれて、その会社を作り上げてきた人たちとお話しできますから、そこで自分がそこに行くか、行かないかを判断しましょう👍
自分が進みたい道に進むんや!
そう!周りに流されず、自分で決めるんや!
それでは!
就活関連記事
追記
追記です。アクセス解析をすると、多くの方がこの記事をご覧になってくれています。
それだけ就活に悩んでるのかなぁ?と思います。私が答えられる範囲であれば質問にはお答えしますので、お気軽にお問い合わせから質問をどうぞ。就活全般の質問OKです。
お待ちしてるよ!
追記2
「公務員試験の勉強ってどうしてましたか?」と聞かれることがあるので、お答えしておきます。
私は独学でした。というか公務員試験対策講座に十数万円も払ってる人って、正直な話怠惰だなぁと思っています。(国家公務員1種を受けるなら話は別)
大学生になるくらいの力があるのですから、独学で十分だと思いますよ!それに今ではスタディサプリのような格安で高校時代の復習ができるサービスがあるので、それを利用すればOKです。スタディサプリについてはこちらの記事で詳しく書いているので、参考にしてみてください。
繰り返しになりますが、そんな試験対策のために十数万円使うくらいなら、大学生のうちにしかできないようなこと、たとえば『旅行』なんかにお金を使ってください🙏
勉強法についても書いてあるので参考にしてみてください↓
国立大学に入学できてるんだから、独学で対策はできるはずだよ!