Dotsを使っていて、困っていたことがあります。
とても便利なので、いろいろな仕事を任せるようになりました。ところが、頼む仕事が増えるほど、「今、どの仕事が進んでいて、どの仕事が止まっているのか」が分からなくなってきたのです。Dotsの1つのチャットで永遠に続いていく感じ、ちょっと不便ですよね。
そこで、Slackを使って、同じdotとのやり取りを仕事ごとのスレッドに分け始めました。Slack自体ほとんど知らなかった私ですが、実際に使ってみると、「同じ相手と、話題を分けて話せる」という仕組みが面白く、新鮮に感じました。
AIにいくつもの仕事を頼んだあと、その進捗の確認に困っている人には、参考になるかもしれません。
Dotsは便利だけれど、会話が一つに混ざってしまう

私が使っているDotsでは、今のところ、同じdotとのメイン会話をテーマ別に分けることができません(2026年10月13日時点の、利用環境での話です)。ここが、今回困っていたところでした。
通常のChatGPTなら、Aの相談はこのチャット、Bは別のチャット、と分けられます。Codexでも、仕事ごとの会話を開いて続きを確認できます。しかし現在のDotsでは、やり取りが一つの会話に集まる仕組みになっています。
Aの話をしていたところに、Bの報告が届く。そのあとに別の相談をする。しばらくしてもとのAの話に戻ろうとすると、どこまで話したかを探すところから始まります。
「これはまだ進んでいる?」「止まっている?」「私の返事を待っている?」
そんな確認を何度もするようになりました。AIに任せられる仕事が増えた一方で、どの仕事がどうなっているかを自分が把握しづらくなっていたのです。
Slackを知らないところから始めてみた

その相談先として試したのがSlackです。DotsはSlackとも連携でき、Slack上でいつものdotとやり取りできます。(ChatGPTのプラグインの設定から、SlackをONにできます)
Slackは仕事の連絡や相談に使うチャットツールで、チームや会社で使うものという印象が強いかもしれません。私も使い方は詳しく知らず、今回は自分とdotのやり取りに使うため、一から始めました。
最初に戸惑ったのは「ワークスペース」という言葉です。これはチームや個人で使う作業場全体のようなもので、今回は一人で使うために新しく作りました。その中に話題ごとのチャンネルがあり、相手と1対1で話すDMもあります。
ワークスペースを作り、名前を決め、自分の表示名を設定しました。途中でメンバーを招待する画面も出てきましたが、一人で使い始めるのでスキップ。そこからDotsとSlackを連携し、画面の案内に沿って設定を進めました。
使い慣れている人なら迷わない画面も、初めてだと手探りです。「この名前は何に使われるのだろう」「人を招待しないと進めないのかな」と確かめながら進めました。最後にSlackのDMでdotへ話しかけ、無事に返事が来ることを確認しました。
同じ相手と複数の話を並行できるのが面白い

Slackを使ってみて、最初は戸惑ったものの、使い出すと便利だと思ったのが「スレッド」でした。
スレッドは、あるメッセージに対する返信をひとまとまりにできる仕組みです。DMでも使えます。たとえば最初に「Aの問題について」と送ったら、そのメッセージへの返信でAの相談を続ける。別の仕事は新しいメッセージを起点にして、そちらのスレッドで進めます。
「同じ相手なのに、複数の話題を並行して進められるのか」と驚きました。Aの相談とBの相談を別々に続けられる形は、私がDotsでやりたかったことにかなり近い使い方でした。
同じdotと、話題ごとに会話を分けられる。しかも、別の会話で伝えた情報も、関連する文脈として活かせる。いつもの相談相手と、話題別のチャットができたような感覚です。私が欲しかったのは、こういう環境でした。
まずは5つの話題に分けてみた
今のところ、次のような話題でスレッドを分けています。
- 全体の相談
- Aの改善
- Bの作成
- Dotsに任せていた仕事の棚卸し
- Cの整理
Aの改善について聞きたいときはそのスレッドを開き、Bの相談はBのスレッドで進める。複数の仕事の優先順位を考えたいときは、全体の相談に戻る、という使い分けです。
以前、Claudeのプロジェクトを「サイト別」より「作業別」で分ける考え方についても書きました。Slackのスレッドとは機能が異なりますが、何の作業を相談する場所なのかを決めておく、という点は共通しています。
最初から大量のチャンネルを作るより、まずは同じDMの中で、一つの仕事につき一つのメッセージを置いてスレッドで進めるくらいが始めやすいと思います。
例えば、こう頼むとよさそうです。
「このAの相談は、このスレッドで進めたいです。今どこまでできていて、次に何をする予定か、私の確認が必要なことはあるかを教えてください」
その後の追加のやり取りもスレッドの返信から送り、別の仕事が出てきたらDMの新しいメッセージとして書く。この使い分けを意識したことで、仕事ごとに相談する場所を分けられました。
分けるだけですべてが把握できるわけではなかった
ここは、使い始めてすぐに気づいたことです。
Slackでスレッドを作ったからといって、任せた仕事が自動で一覧になり、止まった仕事をすべて検知してくれるわけではありません。
今回も、仕事を棚卸ししてもらった際に、抜けていた仕事がありました。私が「その仕事もあったよね」と確認して、Dotsに一覧に戻してもらっています。
そのため、仕事ごとのスレッドに加えて、ときどき全体を見直す場所も必要だと感じました。「今任せている仕事を全部挙げて」と頼み、自分の記憶と照らし合わせる。抜けている仕事があれば、その場で補う形です。
各スレッドでは、単に「進んでる?」と聞くより、次の点を確認すると状況をつかみやすそうです。
- どこまで終わったか
- 次に何をするか
- 何かに詰まっているか
- 私が返事や確認をする必要があるか
この形で進捗を追いやすくなるか、使いながら確かめたいと思っています。会話の置き場所を分けられただけでも、最初の足がかりにはなりました。
無料プランで試せるが、履歴の制限に注意
DMやスレッドを使って会話を分けるなら、Slackは無料プランから試せます。
ただし、使う前に知っておきたいのが履歴の制限です。無料プランの使用制限として、表示や検索ができるのは直近90日間のメッセージとファイルに限られます。
これとは別にデータの保存設定があり、90日で削除するか、1年間保持するかを選べます。ただし1年間保持する設定にしていても、90日を過ぎた内容は無料プランのままでは見られず、1年を超えたデータは順次削除されます。保存設定によって削除された履歴は、あとから有料プランに変えても復元できません。
過去のやり取りを長く振り返りたい場合は、有料のProプランが候補になります。Proでは、履歴の閲覧・検索に90日という制限がなくなります。ただし、有料プランでも保存設定によってデータが削除されることはあります。
料金の目安は次のとおりです(2026年10月13日に確認した通常料金で、税別表示です)。
| プランと支払い方法 | 通常料金 |
|---|---|
| フリー | 0円 |
| Pro 月払い | 1人あたり月額8.75米ドル |
| Pro 年払い | 1人あたり月額換算7.25米ドル |
確認時の公式ページが米ドル表示だったため、上の表もそのまま米ドルで記載しています。年払いは年間契約の月額換算で、期間限定の割引は含めていません。申し込み時の通貨・金額・最新の条件は、Slack公式の料金ページで確認してください。
有料プランはワークスペース単位で適用され、課金対象のアクティブメンバー数に応じて請求されます。なお、Slack独自のAI機能やSlackbotは、今回連携しているdotとは別のものです。
完成した成果物はSlackの外にも残しておく

仕事が終わったら、スレッドに公開URLや最終版の保存先リンクを書き残しておくと、あとで振り返りやすくなります。
ただし、無料のSlackを成果物の永久保存場所にすることはできません。長く残したい記事本文や決定事項、ファイルなどは、自分のドキュメントやストレージにも保存しておく必要があります。
あとからAIに読み直してもらうメモなら、Markdownで残す方法もあります。見出しや箇条書きで内容を整理しやすく、特定のアプリに閉じ込めずに持っておける点については、非エンジニアこそMarkdownを使うべき理由でも書いています。
作業中の相談はSlackで行い、完成した成果物は別の場所にも残す。ここまでセットで考えておくと、履歴が見えなくなって困ることも防げます。
AIに頼んだ仕事を、見失わずに進めるために
Dotsが便利だからこそ、つい、いろいろな仕事を任せたくなります。
しかし、頼む仕事が増えるほど、依頼したあとの確認も必要になります。何を頼んで、どこまで進んでいて、次に自分は何をすればよいのか。その話を落ち着いて続けられる場所が必要でした。
Slackを使ってみて、同じ相手との会話を話題別に分けられることが、私には新鮮でした。
まずは進行中の仕事を一つ、専用のスレッドに切り出してみる。AIに仕事を任せたあとの会話が混ざって困っているなら、そんな使い方から試してみてはいかがでしょうか。
*参考資料

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