メルカリで、あるものを買おうとしていたときのことです。
購入画面を進めていると、クレジットカードの支払い回数に「2回払い」が表示されていました。
私はこれまで、メルカリでクレジットカードを使うときは、一括払いしか選べないような感覚でいました。そのため、
「えっ、メルカリって2回払いができるようになってたの?」
と驚きました。
しかも私が普段使っている楽天カードや三井住友カードは2回払いの手数料が無料です。これらのカード以外でも、よく使われているクレジットカードの多くは、購入時に選ぶ2回払いの手数料が無料です。
例えば、10万円の商品を2回払いにした場合、約5万円ずつ2回に分けて支払います。それでも、手数料が無料なら支払総額は10万円のままです。
同じ10万円を支払うのに、後半の5万円は、おおむね1か月長く手元に残せます。
「それになんの意味があんの?」ってつっこまれるかもしれません。実際、預金利息だけを考えれば、得られる金額はごくわずかです。
ただ、投資や事業をしている人なら、お金を少しでも長く手元に残せること自体に価値がある、と感じるのではないでしょうか。
この記事では、そもそもクレジットカードの2回払いとは何なのか、なぜ手数料無料なら一括払いより少しお得といえるのか、メルカリではどのカードを使えるのかをまとめます。
※本記事の情報は2026年7月21日時点のものです。カード会社や利用先によって条件が異なるため、実際の購入画面とカード会社の最新情報も確認してください。
クレジットカードの2回払いとは?

クレジットカードの2回払いとは、商品の代金を2回の引き落としに分けて支払う方法です。
例えば、10万円の商品を購入したとします。
一括払いなら、次のカード支払日に10万円がまとめて引き落とされます。
2回払いなら、最初の支払日に約5万円、その次の支払日に残りの約5万円が引き落とされます。
カード会社の締め日や支払日によって細かな時期は変わりますが、後半の5万円を支払う時期が、約1ヶ月後ろにずらせられます。
手数料無料なら、なぜ一括払いより少しお得なのか
2回払いのメリットを、「一度に支払わなくてよいので楽」と説明することがあります。
ただ、「楽」といわれても、何が良いのかよく分かりません。
手数料無料の2回払いが一括払いより金銭的に少し有利なのは、同じ金額を支払うにもかかわらず、お金をより長く手元に残せるからです。
10万円の商品を一括払いで購入すれば、次の支払日に10万円を支払います。
2回払いなら、次の支払日に支払うのは約5万円です。残りの約5万円は、銀行口座に残ります。
| 支払方法 | 1回目 | 2回目 | 支払総額 |
|---|---|---|---|
| 一括払い | 10万円 | なし | 10万円 |
| 手数料無料の2回払い | 約5万円 | 約5万円 | 10万円 |
銀行口座に残したお金には、わずかですが利息が付きます。
仮に普通預金金利が年0.2%なら、5万円を1か月置いて得られる利息は、税引前で約8円です。
5万円 × 0.2% ÷ 12か月 = 約8.3円
たった8円なので、2回払いにするだけで大きく得をするわけではありません。
それでも、支払総額が同じなら、5万円をすぐに手放すより、1か月長く持っていられる方が経済的にはわずかに有利です。
急な出費が発生したときに使える現金として残しておくこともできます。
理論上は、その間も投資などの運用を続けられます。ただし、1か月後に支払う予定のお金を株式などへ投資すると、支払時期に値下がりしている可能性があります。
2回払いのメリットを考えるときは、投資で増やせることより、現金を長く手元に残せることを中心に考えた方がよいでしょう。
2回払いは手数料無料が多いが、3回以上は有料が基本

2回払いも、代金を複数回に分けて支払うという意味では分割払いの一種です。
ただし、クレジットカードでは、2回払いと3回以上の分割払いで手数料の扱いが大きく異なることがあります。
主要なカード会社では、購入時に選ぶ2回払いは手数料無料、3回以上の分割払いは手数料あり、という設定がよく見られます。
楽天カードは2回払いを手数料無料とする一方、購入時に指定する3回以上の分割払いには実質年率12.25~15.00%の手数料を設定しています。三井住友カードも2回払いは無料ですが、3回以上は所定の手数料が発生します。
2回払いから3回払いへ、たった1回増えるだけですが、ここには大きな違いがあります。
例えば、10万円の商品を3回以上の分割払いにして数千円の手数料が発生するなら、お金を手元に残せるメリットよりも、支払う手数料の方がはるかに大きくなります。
この記事で利用を考えているのは、あくまで購入時に選ぶ手数料無料の2回払いです。
手数料が発生するなら、基本的には一括払いを選んだ方がよいと思います。
メルカリには2種類の2回払いがある

メルカリの2回払いを調べると、少し分かりにくいところがあります。
メルカリには、大きく分けて次の2種類の2回払いがあります。
| 支払い方法 | 最低利用金額 | メルカリで選べる主な回数 |
|---|---|---|
| 登録した外部クレジットカード | 3,000円以上 | 2・3・5・6・10・12・15・18・20・24回のうちカード会社が対応する回数 |
| メルカード・メルペイのクレジット | 300円以上 | 2・3・5・6・10・12・18・24回 |
外部クレジットカードでは15回払いと20回払いが選択肢に含まれていますが、メルカード・メルペイのクレジットでは15回払いと20回払いを選べません。似た仕組みに見えますが、利用条件や選べる回数は同じではありません。
手持ちのクレジットカードによる2回払い
一つ目は、楽天カードや三井住友カードなど、普段使っているクレジットカードをメルカリに登録し、購入時に2回払いを選ぶ方法です。
メルカリでは、クレジットカードで支払う金額が3,000円以上の場合、分割払いを利用できます。
選択肢として案内されているのは、2・3・5・6・10・12・15・18・20・24回です。ただし、実際に利用できる回数はカード会社によって異なります。
また、外部クレジットカードによる分割払いを使えるのはメルカリアプリのみです。Webサイトからは利用できません。
購入手続きが終わったあとに、メルカリ上でクレジットカードの支払い回数を変更することもできません。
無料の2回払いを使いたいなら、購入を確定する前に「2回払い」を選ぶ必要があります。
メルカード・メルペイのクレジットによる2回払い
もう一つは、メルカードまたはメルペイのクレジットを利用する方法です。
メルカードでは、2024年10月17日から、メルカリでの商品購入に手数料無料の2回払いが導入されました。
こちらは1決済300円以上から利用でき、2回払いの分割手数料は0円です。
メルカリの購入画面では、2・3・5・6・10・12・18・24回払いから選択できます。購入後に2回払いへ変更することはできません。
さらに2026年7月6日からは、定額払いの申し込みが完了しているユーザーについて、メルカードを発行していなくても、メルペイのクレジットによる分割払いを順次利用できるようになりました。
利用にはアプリでの本人確認と審査通過が必要です。
メルカリの購入画面に2回払いが表示されたら、登録した外部クレジットカードの2回払いなのか、メルペイ側の2回払いなのかを確認しておきましょう。
主要クレジットカードの2回払い手数料
よく使われているカードを中心に、購入時に選ぶ通常の2回払いについて調べました。
| カード | 2回払い手数料 | 主な注意点 |
|---|---|---|
| 楽天カード | 無料 | 対応加盟店のみ。購入後の2回払い変更は不可。楽天市場では2回払い不可 |
| PayPayカード | 無料 | 購入時に2回払いを選べるのは街のお店のみ |
| 三井住友カード | 無料 | 2回払い対応のオンラインショップでも利用可能 |
| Oliveフレキシブルペイ | 無料 | クレジットモードで利用する |
| JCBが発行するカード | 無料 | 店頭・ネットショッピングで利用可能。一部カード・加盟店は対象外 |
| dカード | 無料 | 一部のカード番号は1万円以上が対象 |
| au PAYカード | 無料 | American Expressブランドでは2回払い不可 |
| エポスカード | 無料 | マルイや一部のVisa加盟店が対象 |
| イオンカード | 無料 | 原則として利用金額1万円以上 |
| セゾンカード | 無料 | 一部のカード・特定店舗で利用可能 |
楽天カード、PayPayカード、三井住友カード、JCB、dカード、au PAYカード、エポスカード、イオンカード、セゾンカードの公式情報では、購入時に選ぶ通常の2回払いは手数料無料と案内されています。ただし、利用できる店舗、金額、カードブランドなどの条件はカード会社ごとに異なります。
ここで大切なのは、カード会社が2回払いに対応しているだけでは利用できないことです。
購入先の加盟店も2回払いに対応している必要があります。
最終的には、メルカリの購入画面に「2回払い」が表示されるかを確認するのが確実です。
国際ブランドだけでは判断できない
クレジットカードには、Visa、Mastercard、JCB、American Expressなどの国際ブランドが付いています。
ただし、2回払いの条件を決めるのは、基本的にはカードを発行している会社です。
例えば、楽天カードのJCBブランドを持っている場合は、JCB本体の条件ではなく、楽天カードの支払い条件を確認します。
表にある「JCBが発行するカード」は、JCBのロゴが付いたすべてのカードという意味ではありません。
自分のカードの発行会社が分からない場合は、カードの裏面やカード会社のアプリで確認できます。
私が使っている4枚ではどうなる?

私が普段使っているのは、楽天カード、PayPayカード、三井住友カード ゴールド、Oliveゴールドです。
この4枚について、もう少し詳しく確認しました。
楽天カードは手数料無料
楽天カードは、購入時に指定する通常の2回払いなら手数料無料です。
利用代金は、締切日の翌月と翌々月に分けて支払います。
ただし、買い物をしたあとに、一括払いから2回払いへ変更することはできません。また、楽天市場では楽天カードを使っても2回払いを選べません。
メルカリで楽天カードを選び、購入画面に「2回払い」が表示されているなら、手数料無料で利用できると判断できます。
なお、楽天カードのAmerican Expressブランドは、店頭で2回払いを利用できないという例外があります。
PayPayカードはメルカリの購入時2回払いには使えない
PayPayカードも、2回払いの手数料自体は無料です。
ただし、PayPayカードの公式案内では、購入時に2回払いを選べるのは街のお店のみとされています。
メルカリはオンラインでの買い物なので、PayPayカードを直接登録して、購入時に無料の2回払いを選ぶ用途には使えません。
購入後に「あとから分割」へ変更する方法はありますが、選べるのは3回以上で、手数料も発生します。
今回の目的には合いません。
三井住友カード ゴールドは手数料無料
三井住友カードの通常2回払いは、手数料無料です。
2回払いを取り扱っているオンラインショップでも利用でき、利用金額にかかわらず指定できると案内されています。
そのため、メルカリの購入画面に2回払いが表示されるなら、三井住友カード ゴールドは有力な候補です。
一括払いで購入したあとに「あとから分割」を使う場合は、3回以上となり、所定の手数料が発生します。
購入時の無料2回払いとは別物です。
今回は少し高い買い物だったため、実際に三井住友カード ゴールドを使い、メルカリで2回払いを選んで決済しました。少なくとも私の購入画面では「2回払い」が表示され、問題なく決済を完了できました。
Oliveゴールドもクレジットモードなら無料
Oliveフレキシブルペイには、クレジットモード、デビットモード、ポイント払いモードなどがあります。
2回払いを利用できるのはクレジットモードです。
クレジットモードでは、1回払い、2回払い、分割払い、リボ払い、ボーナス払いを利用できます。デビットモードとポイント払いモードは1回払いのみです。
メルカリで使う場合は、クレジットモード用のカード番号を登録し、購入画面に2回払いが表示されるかを確認します。
au PAYカードのAmerican Expressは2回払いに非対応
au PAYカードでは、通常の2回払いを手数料無料で利用できます。
ただし、American Expressブランドのau PAYカードでは2回払いを利用できません。
au PAYカードにAmerican Expressブランドが追加されたのは、2024年12月19日です。au PAYカードとau PAYゴールドカードの両方で選べるようになりました。
同じau PAYカードでも、国際ブランドによって2回払いの条件が異なる点には注意が必要です。
購入後の「あとから分割」には注意
「2回払いは無料」とだけ覚えてしまうと、間違える可能性があります。
多くのカードで無料なのは、購入時に選ぶ通常の2回払いです。
一括払いで購入したあとに、カード会社のアプリなどから無料の2回払いへ変更できるとは限りません。
楽天カードとdカードは、利用後に2回払いへ変更できないと明記しています。JCBも、支払い後にショッピング2回払いへ変更することはできません。
カード会社が「あとから分割」を用意していても、通常は3回以上となり、手数料が発生します。
無料で利用したいなら、購入を確定する前に2回払いを選ぶのが基本です。
ボーナス2回払いは別物
通常の2回払いと、ボーナス2回払いも別の支払い方法です。
通常の2回払いは、連続する2回の支払日に代金を分けて支払います。
ボーナス2回払いは、冬と夏などのボーナス時期に分けて支払う方法です。
カードによっては、通常の2回払いは無料でも、ボーナス2回払いには手数料がかかります。
例えば、イオンカードは通常の2回払いを手数料無料としていますが、ボーナス2回払いには3%の手数料がかかります。
支払い方法を選ぶときは、「2回払い」と「ボーナス2回払い」を間違えないようにしましょう。
2回払いにもデメリットはある

手数料無料の2回払いは、金銭面だけを見れば一括払いよりわずかに有利です。
それでも、誰にとっても必ず2回払いが正解というわけではありません。
まず、2回目の請求を忘れやすくなります。
今月10万円の商品を2回払いで購入し、翌月も別の商品を2回払いで購入すると、その後の請求が重なります。
一括では買えない商品を、2回払いなら買えると考えて購入金額を増やしてしまうと、支払いを遅らせられる小さなメリットより、使いすぎの問題の方が大きくなります。
また、カード会社によっては、一括払いとは別に、分割払い、リボ払い、ボーナス払いなどに使う割賦枠が設定されています。
PayPayカードは、分割払いを割賦枠の範囲内で利用できると案内しています。三井住友カードにも分割払いの利用枠があり、枠が設定されていない場合は1回払いになることがあります。
2回払いを使うと未払い残高が長く残るため、高額な買い物を続ける場合は利用可能額にも注意が必要です。
請求の管理を単純にしたい人にとっては、数円から数十円のメリットより、一括払いの分かりやすさの方が大切かもしれません。
2回払いは「買える金額を増やす機能」ではない
2回払いは、一括では買えない商品を無理に購入するための機能ではありません。
一括払いでも購入できるお金はあるけれど、手数料が無料なので、支払いの半分を1回分だけ先に送る。
そのような使い方が合っていると思います。
2回払いにしたことで購入金額が増えたり、支払いが重なったりすれば、普通預金の利息数円分など簡単に吹き飛んでしまいます。
2回払いを使う前に、手数料が無料であること、翌月以降も問題なく支払えること、請求額を管理できることを確認しておく必要があります。
まとめ
メルカリの購入画面に2回払いが表示されていたので調べてみると、主要なクレジットカードの多くは、購入時に選ぶ通常の2回払いを手数料無料で利用できました。
10万円の商品を2回払いにしても、手数料が無料なら支払総額は10万円のままです。
違うのは、同じ10万円を支払うのに、後半の5万円は、おおむね1か月長く手元に残せます。
得られる普通預金の利息は、数円から数十円程度にすぎません。
それでも、同じ金額を支払うのであれば、半分のお金を長く手元に残せる2回払いの方が、金銭面では一括払いより少しお得です。
私が使っているカードでは、楽天カード、三井住友カード ゴールド、Oliveゴールドのクレジットモードが候補になります。
PayPayカードは2回払いの手数料自体は無料ですが、購入時に選べるのは街のお店のみなので、メルカリでの無料2回払いには使えません。
ただし、2回払いが表示されるかどうかは、カード会社だけでなく購入先の対応状況にも左右されます。
メルカリで少し高いものを購入するときは、次の3点を確認してください。
- 購入画面に2回払いが表示されているか
- 使用するカードの2回払い手数料が無料か
- 翌月以降の請求も問題なく支払えるか
この条件を満たしているなら、これからは何となく一括払いを選ぶのではなく、2回払いも積極的に使っていこうと思います。
参考文献・参考サイト
確認日:2026年7月21日
メルカリ「クレジットカード払い」
https://help.jp.mercari.com/guide/articles/23/
メルカリ「分割払いとは」
https://help.jp.mercari.com/guide/articles/1841/
メルカリ「分割払いの利用方法」
https://help.jp.mercari.com/guide/articles/1861/
メルカリ「定額払い・分割払いの申し込み方法」
https://help.jp.mercari.com/guide/articles/951/
メルペイ「メルカードでの支払いによる、分割手数料0円の2回払いを提供開始」
https://jp.merpay.com/news/2024/10/20241017twoinstallments/
楽天カード「分割払い」
https://www.rakuten-card.co.jp/adjustment/installment/
PayPayカード「分割払い」
https://www.paypay-card.co.jp/service/payment/installments/
三井住友カード「分割払い」
https://www.smbc-card.com/mem/revo/bunkatsu.jsp
三井住友カード「Oliveフレキシブルペイ・各支払いモードの特徴」
https://www.smbc-card.com/olive_flexible_pay/card/payment_mode.jsp
JCB「ショッピング2回払い」
https://www.jcb.co.jp/payment/twotime/
dカード「2回払い」
https://dcard.docomo.ne.jp/st/service_payment/twice/index.html
au PAYカード「1回払い・2回払い」
https://www.kddi-fs.com/service/payment/once/
au PAYカード「au PAYカードにAmerican Expressを追加いたします」
https://www.kddi-fs.com/contents/important/0409/index.html
エポスカード「お支払方式について」
https://www.eposcard.co.jp/shopping/method.html
イオンカード「ショッピング」
https://www.aeon.co.jp/service/shopping/
セゾンカード「分割払いの支払回数や手数料が知りたい」
https://faq.saisoncard.co.jp/saison/detail?id=1781

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