MYM M6000の水漏れで本体交換。壁の脚を残してKVK MTB100Kを取り付けるまで

「古い水栓、壁の脚を残して交換」という見出しと、シャワーなしの浴室水栓。MYMからKVKへ交換した体験を紹介する表紙。 生活・暮らし
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お風呂の水栓からの水漏れが、ようやく止まりました。水道メーターの「パイロット」(水が流れているときに回る部分)も止まっています。やっと終わった……!

交換したのは、古いMYMの「M6000」からKVKの「MTB100K」へ。壁と水栓本体をつないでいる脚(クランク)を残して、本体だけを交換するために、カクダイの「101-406」という後付式クランクを2個使いました。

ただ、新しい水栓を買って取り替えるだけ、とはいきませんでした。注文前から既設の脚に合うかは気になっていましたが、届いた現物を合わせてみると、そのままでは接続できませんでした。追加の部品を探し、ようやく交換できました。

同じように古いMYMの水栓を交換しようとしている人に向けて、私が実際につまずいたところを残しておきます。取り付けできたのは、あくまで今回のわが家の組み合わせです。

水道修理業者を頼んでも良かったのですが、調べてみると意外と簡単に交換できそうだったので、素人ながらやってみました。全部で4万円くらいで交換できたので満足です。

今回の交換で使ったもの↓
・モンキーレンチ:接続ナットを緩めたり締めたりするため
・マイナスドライバー:止水栓を回すため(水の量をコントロールする)
・KVK MTB100K:交換する水栓本体
・カクダイ101-406:左右に1個ずつ、計2個(古い脚と新しい水栓本体をつなぐアダプターとして追加購入)

水漏れの知らせが来て、メーターを確認していた

使っていたのは、MYMのM6000という浴室水栓です。現物に貼られたラベルで型番を確認しました。

古い浴室水栓の温度調節ハンドル付近。MYMのM6000という型番ラベルと、壁側の脚につながる接続部が見える。

水漏れの知らせが来るたびに水道メーターを見ていたのですが、最初はパイロットが動いていませんでした。水栓から少しずつ漏れているものの、この程度ではメーターに出ないのかなと思っていました。

何度も水漏れの知らせが来るので、金属部分が緩んでいるのかもしれないと思い、仕方なく触ってみることにしました。ところが、その後はかえってポタポタする頻度が増え、パイロットも動くようになってしまいました。

回す向きにも戸惑いました。私には「締めるなら時計回り」というイメージがあったのですが、そのとき触っていた金属部分は、自分から見て時計回りに回すと緩んだのです。どちらへ回せばいいのか、ここでも分かりにくさがありました。

これは、そのとき私が見ていた向きでの話です。水栓のすべてのねじが逆向きという意味ではありません。触ったことが漏れを増やした原因なのか、内部のどこが傷んでいたのかも分かりませんが、締め直すだけでは解決しませんでした。

温度調節の部品を替えるか、本体ごと替えるか

最初に考えていたのは、漏れているように見えた温度調節部分の部品を交換することでした。左側の、温度を変えるところです。

ただ、その部品だけでも、私が調べていたものは6,000円くらい。しかも古い水栓なので、経年劣化もかなり進んでいそうでした。温度調節部分を外せたとして、自分で元どおりに戻せるのか。分解した途中でほかの部品まで壊してしまわないか。そこが気になりました。

それなら本体はいくらくらいするのだろうと調べてみると、2万円くらいのものがありました。

もちろん、部品代だけなら6,000円のほうが安いです。でも、そこを直しても次は別の場所から漏れるかもしれません。古い本体を分解して一部分だけ直すより、2万円くらいで本体ごと新しくできるなら、そのほうがよさそうだと思いました。

そんな理由で、部品修理ではなく本体交換を選ぶことにしました。ここで書いている金額は、当時私が比較していたおおよその価格です。

本当は壁側の脚も交換したかった

本体を替えるなら、壁につながっている脚も一緒に新しくしたいところでした。水栓の左右にある、壁と本体をつないでいる曲がった金属部品です。「取付脚」や「クランク」と呼ばれます。

ただ、調べているうちに、古い脚を外そうとして壁の中の配管まで傷める可能性があると知りました。そうなったら、水栓本体を交換するだけでは済まなくなります。

カクダイの案内にも、既設のクランクが固着している場合、無理に外すと壁内の配管を破損する可能性があると書かれています。

それはさすがに困るので、壁側の脚は触らずに残し、手前の本体だけを交換することにしました。最初から脚を残したかったというより、配管を壊すリスクを避けるために、そうすることにしたわけです。

かなり古いタイプのものを使っていて、壁側から交換する必要がありそうならば、最初から水道業者に頼む方がいいかもです。下手にやって壁内で水漏れが始まったら、元栓閉めたままの水使えない生活が始まるかもしれないので…

シャワーなしのKVK MTB100Kを選んだ理由

わが家で必要だったのは、浴槽にお湯を出して、温度を調節できる水栓です。シャワーは使わないので、シャワー付きの機種は候補から外しました。

ただ、古いMYMの水栓について調べようとしても、「M6000」の型番では必要な情報がなかなか見つかりません。古い製品なのでメーカーの資料も探しづらく、今の製品のように寸法をすんなり調べられず、接続部分のサイズもはっきり分からない状態でした。

そこで、物差しで幅を測って、写真も撮りました。当時は10cmくらいと見ていたので、それに近い接続幅のものなら合うのではないかと思ったのです。

古い水栓の接続部分に木製の物差しを当て、左右の取り付け位置の間隔を確認している。

候補になったのが、KVKのKM800TとMTB100Kでした。どちらもシャワーなしで、サーモスタットによる温度調節ができる機種です。TOTOなどの安いものも見ましたが、壁側の脚を動かさずに使うことを考えて、接続幅が近そうなKVKの2機種を中心に比べました。

当時調べていた情報では、この2つのうちMTB100Kのほうが新しいモデルでした。新しいから必ず性能が上というわけではありませんが、私としては「どうせ買うなら、新しいほうがいいかな」という気持ちがありました。価格差もそれほど大きくなかったので、MTB100Kを選びました。

古い脚にそのまま付くかは、最後まで確かめきれていませんでした。それでも、測った幅から「たぶんこれくらいなら合うだろう」と考え、本体を注文することにしたのです。

測って買ったものの、届くと接続部分が合わなかった

新しいMTB100Kが届き、古い水栓と見比べてみると、接続部分の幅が少し違いました。新しい本体側のほうが狭く、残したい既設の脚に、そのままナットをつなぐことができません。

既設のMYM水栓の手前に新しいKVK水栓を持ち、背面の接続口の位置を見比べている。

合うはずだと思って買ったのですが、現物では合わなかったわけです。

ここで重要だったのが「芯々(しんしん)」でした。左右の接続口の、中心から中心までの距離のことです。物差しで幅を測ってはいたものの、何となくこれくらいと見るのではなく、つなぐ部分の中心間の距離を正確に確認する必要がありました。

二つの接続口を円で示し、中心から中心までの芯々を青緑の線、外側から外側までの幅を灰色の線で比較した概念図。具体的な寸法は示していない。

さらに、古い本体を外してみると、MYMの脚側には突き出した部分もありました。幅だけを合わせればよいわけではなく、本体と脚をつなぐ接続部分の形も違っていました。

壁側の脚を少し回して幅を合わせられないか、とも考えました。でも、配管を傷めるのが心配で脚を残すことにしたのに、結局そこを動かしてしまって大丈夫なのか。ここでまた止まってしまいました。

いったん古い本体を戻し、既設のMYMの脚と新しい本体の間に入れる、変換アダプターのような部品を探すことにしました。

後付式クランク101-406を2個追加した

調べて選んだのが、カクダイの「101-406」です。届いた袋には「既設クランクそのままアダプター」と書かれていました。

既設の脚と新しい水栓本体の間に取り付ける部品で、壁の脚を残したまま交換するために使います。101-406はサーモスタット混合栓向けの製品です。

今回は左右に1個ずつ使うので、購入したのは2個。2つでだいたい1万2千円くらいでした。これはアダプターだけの金額で、MTB100K本体の代金は含んでいません。

いろいろ調べて疲れてしまい、注文するときには「これでダメだったら泣くしかない」という気持ちでした。

黒いパッキンは、別の袋のものがぴったりだった

後付式クランク、アダプター類、青色と黒色のパッキン、同梱の取り付け説明書を並べた写真。

アダプターが届き、今回の組み合わせでは、古いMYM側に青いパッキン、新しいMTB100K本体側に黒いパッキンを使いました。

最初は、青いパッキンと同じ袋に入っていた黒いものが合うのかなと思ったのですが、これは大きすぎて入りませんでした。そこで、別の袋に入っていた黒いパッキンを付けてみると、こちらはぴったり。今回はそれを使いました。

同じ黒でも大きさが違った、ということです。ほかの製品や接続箇所で選ぶときは、色だけで判断せず、それぞれの説明書に合ったものを確認してください。

水漏れが止まり、パイロットも止まった

交換後のKVK MTB100Kを正面から撮影。左右の白いハンドルと、右へ伸びた吐水口が見える。

交換を終えて確認すると、水漏れがなくなっていました。水道メーターのパイロットも止まっています。

「できました! 完了やーーーーーーーーーーー!」

部品修理から本体交換へ考え直し、測って選んだ本体がそのままでは付かず、追加の部品を探して。ようやく水漏れが止まりました。疲れた。

水道業者を呼ばずに自分で直せたことに、ちょっと感動!大人の階段をまた1つ登りました(・ω・)b

取り付け後の水栓を斜めから撮影。壁側に残した脚と追加した接続部材、新しい水栓本体のつながりが見える。

なぜ今回の交換は、調べるところから大変だったのか

振り返ると、大変だったのは交換作業だけではありません。「何を買えば、この古い脚につながるのか」を調べるところから、なかなか先に進めなかったのです。

古いMYMのM6000は、型番が分かっても、私が必要としていた寸法や接続規格を当時の調べ方では確かめきれませんでした。物差しで測って「これくらいなら合うだろう」と買ったものの、届くと幅も接続部分の形も違っていました。

しかも今回は、壁側の脚を残すという条件があります。古い機種の情報が探しづらいうえに、残した脚と新しい本体をどうつなぐかまで考えなければならない。この組み合わせが、遠回りになった大きな理由だと思います。

現行の製品のように寸法図や問い合わせ先にすぐたどり着ければ、購入前の確認も進めやすかったはずです。何が合うのか分からないまま探し続けるのは、なかなか大変でした。

一方で、旧MYM製品の相談先がなくなったわけではありません。この記事をまとめる際に確認したKVK直営のAQUASHOPでは、旧MYMの補修パーツを扱い、部品の適合や、品番が分からない場合の写真による相談を案内しています。型番や写真、脚を残したい希望を伝え、確認できる範囲を聞いてみる方法もあります。私は相談する方がめんどいと思って問い合わせはしませんでしたが。(お問い合わせ緊張する人間なので)

同じメーカーでも接続の適合確認は必要ですし、古い脚の固着は別の問題です。それでも、買う前に確認できる情報がそろっているかどうかは、大きいですね。

いやー、カクダイの「101-406」が不要で、本体交換だけでOKだとしたら、正直「めっちゃ簡単」でしたわ。あまりにも古いため、本体と脚の接続のためにカクダイの「101-406」が必要になってしまったがゆえに、思考力もお金も必要になってしまいました…

本体を買う前に、接続部分まで確認したい

今回の経験で残しておきたいのは、「同じような壁付け水栓なら、本体だけそのまま交換できる」とは限らないということです。

特に、壁の脚を残したい場合は、購入前に次のところまで確認しておきたいです。

  • 古い水栓と新しい水栓の型番
  • 残す脚の本体接続口の中心間の距離と、部品を足したときの取り付け位置
  • ねじだけでなく、接続面の突起などの形状
  • アダプターを追加したときに周囲へ干渉しないか
  • 接続箇所ごとに使うパッキン

追加部品が必要なら、その分の費用も本体と一緒に考えておくと、届いてから慌てずに済みます。

水栓の交換は、漏水ややけどにつながる作業でもあります。止水を確認してから作業し、固着した脚を無理に回したり、合わないねじやパッキンを力で押し込んだりしないことが大切です。必要な手順は、実際に使う水栓と部品の施工説明書で確認してください。

私の場合は、MYM M6000からKVK MTB100Kへの交換に、101-406を2個追加して解決しました。回り道にはなりましたが、水漏れが止まって、ようやくひと安心です。

参考資料

カクダイ「水栓交換用クランク」
https://kakutai.jp/shortcrank/

カクダイ「101-406 後付式クランク」製品情報
https://product.kakudai.jp/search/DispOutLineDetail.do?itemID=t000100016753&volumeName=00001

カクダイ総合カタログ・クランクの接続に関する注意
https://ebook.kakudai.jp/library/books/sougou_catalog/book/pdf/0425.pdf

大阪市水道局「よくある質問と回答【検針・水量】」(パイロットの説明)
https://www.city.osaka.lg.jp/suido/page/0000160227.html

KVK AQUASHOP「KVK AQUA SHOPについて」「品番の特定方法」
https://kvkaqua.co.jp/view/company
https://kvkaqua.co.jp/view/page/recognition

製品に同梱されていた取付説明書、今回購入した部品の明細。

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