セゾンカードを名乗る、かなり巧妙なメールが届きました。
楽天市場で154,300円を使った、という内容です。
これが、私にはありそうな金額だったんですよね。普段から楽天市場で買い物をしているので、「その請求が来たのかな」と思ってしまいました。
でも、よく考えると、そこで使っているのは楽天カード。セゾンカードではありません。
いやー、これ、騙されちゃいそうです。
今回は、実際に届いたメールのどこが紛らわしかったのかと、不審な利用確認が来たときの確認方法をまとめます。同じようなメールが届いても、メール内のボタンから手続きを進めず、公式アプリや公式サイトを自分で開いて確認してください。
楽天市場で154,300円。金額に心当たりがありそうだった
2026年10月18日に確認したメールには、次のように書かれていました。
利用カード:セゾンカード
利用日時:2026年10月17日
利用先:楽天市場
利用金額:154,300円
※上記は不審メール上の記載で、私の実際の利用や請求を示すものではありません。

セゾンカードのロゴがあって、青を基調にした見やすいデザイン。利用先や金額も、きちんと枠で整理されています。
その下には、決済が完了しておらず、利用制限を解除してから再決済が必要だという説明がありました。
身に覚えがある場合は利用制限の解除。覚えがない場合はカードの停止・再発行。最後には「利用内容確認の回答はこちら」という大きなボタンがあり、所要時間は30秒と書かれています。
利用に覚えがあっても、なくても、確認のボタンへ進みたくなる作りなんですね。
私の場合は、金額が普段の支出とかけ離れていなかったのが怖いところでした。楽天市場という、いつも使っている名前も出ている。
ただ、思い返せば使っているカードが違う。そこで、メールの話と自分の買い物がつながっていないことに気づきました。
金額に見覚えがありそうだからといって、本物とは限らない。今回のメールでは、それを実感しました。
ボタンのリンク先は、セゾンのサイトではなかった
「利用内容確認の回答はこちら」のリンク先URLを見てみると、表示されていたのは次のドメインでした。
chat[.]haiboidc[.]com
※誤ってアクセスしないよう、ドットを置き換えています。確認のために開く必要はありません。
セゾンカードの公式案内に掲載されているログイン先とは異なります。
ボタンには「利用内容確認」と書かれていても、その先が本当にカード会社とは限らないんですよね。ロゴや画面の見た目が整っていると、そちらを信用してしまいそうになります。
セゾンカードの公式サイトでも、実際の案内に似せた不審メールや、表示上のURLと実際のリンク先が違う例について注意喚起されています。
リンク先の確認は手がかりになりますが、怪しいかどうか試すために開くのは避けたいところです。
差出人に実在するドメインがあっても、本物とは限らない
もう一つ気になったのが、差出人です。
表示名は「セゾンカード」。メールアドレスの欄には、info[@]cuenote[.]jpと表示されていました。
![不審メールの差出人欄。表示名は「セゾンカード」、アドレスはinfo[at]cuenote[dot]jpと表示されている。](https://today-is-the-first-day.com/wp-content/uploads/2026/10/02-saison-sender-details.avif)
このドメインは、メール配信サービス「Cuenote」に関係する実在のものです。それを見て、「これ、正しいやつなんじゃないの?」と思ったんですよね。実在するドメインだと、安心しかけてしまうのが怖いところです。
ただ、実在する会社のドメインが表示されていることと、その会社がこのメールを送ったことは別です。差出人の表示だけでは、送信元を確かめきれません。
Cuenoteを提供するユミルリンクは、2026年9月1日、同サービスのドメインを騙った迷惑メールが複数確認されていると公表しています。同社は、その注意喚起で取り上げたメールについて同社とは無関係だと説明し、不審なメールには返信やURLのクリックをしないよう呼びかけています。
ただし、この発表は今回届いたメールの送信経路や原因を特定するものではありません。実際に誰が、どのような仕組みで送ったのかは確認できていません。
また、セゾンカードが公式FAQで案内している送信元ドメインに、今回表示されたものは含まれていません。公式FAQでは、正しい送信元アドレスと一致していても注意が必要だと説明されています。
差出人の名前やメールアドレスだけで、安心してしまわないこと。いやー、怖い。
不審な利用確認が届いたら、いつもの入口から確認する
とはいえ、カード会社からの利用確認を全部無視すればいい、という話でもありません。セゾンカードにも、本当に利用確認を行う案内があります。
紛らわしいメールが届いたときは、メールの中で本物かどうか悩み続けるより、確認する入口を変えるほうが分かりやすいと思います。
- メール内のボタンやリンクから、ログインやカード情報の入力をしない。
- 普段使っている公式アプリや、確認済みのブックマークから公式サイトを開く。
- 利用明細を確認し、判断できない場合はカード裏面や公式サイトに載っている窓口へ問い合わせる。

問い合わせる場合も、不審なメールに書かれた連絡先は使わないようにします。
セゾンカードは、不審なメールからログインを促された場合、公式ホームページからログインするよう案内しています。また、Netアンサーへのログイン時に、カード番号や暗証番号、有効期限、セキュリティコードの入力を求めることはないと説明しています。
なお、セゾンカードではフィッシングメールの情報提供も受け付けています。報告する場合は、公式の注意喚起ページにある方法を確認してください。
すでに情報を入力してしまった場合
もし不審なサイトに情報を入力してしまったら、メールを消すだけで終わらせず、公式窓口から対応してください。
カード番号や有効期限、暗証番号などを入力した場合は、カード停止が必要です。セゾンカードは、身に覚えのない明細がまだなくても、カードを停止し、番号を変更して再発行するよう案内しています。
NetアンサーID・SAISON ID・パスワードを入力した場合は、速やかにID・パスワードを変更します。登録情報が変えられていないか、覚えのない利用明細がないかも確認してください。
これらの手続きも、不審なメールのリンクではなく、公式サイトやカード裏面の窓口から行ってください。

「ありそうな金額」だと、自分の話だと思ってしまう
今回、怖いと思ったのは、メールの見た目だけではありません。
楽天市場という身近な利用先と、ありそうな金額が並んでいたことで、自分の普段の支出と結びつけてしまったことです。
セゾンカードではなく楽天カードを使っている。その違いを考えればおかしいのですが、最初は金額のほうに気を取られてしまいました。
だから、「自分なら見抜ける」で済ませず、気になったら公式アプリや公式サイトから確認する。このやり方を覚えておくのがよさそうです。
同じようなメールが届いた方も、慌ててボタンを押さないようにお気をつけください。
参考までに。それでは!
*関連記事
→住所は知られても、鍵は渡さない。個人情報流出が続く時代の、怖がりすぎない備え方
参考資料
いずれも2026年10月18日確認。
セゾンカード「セゾンカードを騙る不審なメール・SMSにご注意ください」https://www.saisoncard.co.jp/topic/entry/lp_phishing/
セゾンカードFAQ「クレディセゾンからEメールが届きました。本当にクレディセゾンからですか。」(6092)https://faq.saisoncard.co.jp/saison/detail?id=6092
セゾンカードFAQ「クレディセゾンから届くメールのドメインを教えてください。」(2316)https://faq.saisoncard.co.jp/saison/detail?id=2316
セゾンカードFAQ「不審なサイトにカード情報やNetアンサーのID・パスワードを入力してしまった場合どうすればいいですか。」(2201)https://faq.saisoncard.co.jp/saison/detail?id=2201&site=OA5LHO14
セゾンカードFAQ「クレディセゾンから、カードの利用確認をお願いする旨のショートメッセージ(SMS)・Eメールが届きました。どうしたらいいですか。」(6300)https://faq.saisoncard.co.jp/saison/detail?id=6300&site=OA5LHO14&sort=access
ユミルリンク「【注意喚起】当社サービスのドメインを騙った迷惑メールにご注意ください」(2026年9月1日)https://www.ymir.co.jp/info/ymir-information20260901.html

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