国民年金は何年経つと元が取れる計算なのでしょうか?
日本年金機構から計算できます↓↓↓
結果から言うと約10年になります。計算方法はそこまで難しくありません。
- 国民年金は20歳から60歳まで払う
- つまり、12ヶ月×40年=480ヶ月分支払う
- 月々の支払額は16,340円(変動するけど、固定として考える)
- 480ヶ月×16,340円=7,843,200円
と40年間でざっと800万円近い年金を納めることになります。
それでは800万円を回収するには、どれくらいの年数が必要なのでしょうか?
40年間満額支払った場合の国民年金支給額
それでは65歳以降、どのくらいの年金がもらえるのでしょうか。40年間、満額支払った場合、
- 月額:65,008円
- 年間に直すと:780,100円
- 先ほど計算した7,843,200÷780,100=約10年
となります。
つまり、10年で払った分は回収できると言うことになります。
国民年金には税金が投入されている超お得な保険
約10年で回収できる国民年金ですが、実を言うとここにカラクリがあります。
私たちが支払う年金には税金(国庫負担)がプラスされているのです。どう言うことかというと、
16,340(実費)+16,340(税金)=32,680円
が支払われているのです。もし税金の負担がなければ、実費で32,680円も支払わないといけないんですな。つまり、国民年金って超お得な保険なのです!。
遺族年金と障害年金にも対応
また、国民年金を支払っておくと、自動的に
- 遺族年金
- 障害年金(重い病気や怪我を負った時に支払われる)
にも対応しております。国民年金は超お得なのです。
だけど実は国民年金は壮大なネズミ講
これだけお得な年金。それでも払わない人がいます。
このお得さを理解していないのか、それとも払えないのか、それとも、
『あえて日本のために払わないという選択肢を取っているのか』
どれかは分かりません。
1つ言えることは、この国民年金のお得さには裏があります。美味しいだけの話はないのです。
ネズミ講という言葉を聞いたことがあるでしょうか?悪いイメージが強いと思います。上の人がお得で、下の人が損する仕組みのやつですね。
日本人はこの壮大なネズミ講に強制的に加入させられています。それが年金システムです。ネズミ講が破綻する理由をご存知でしょうか?それは、新規参入者が入ってこなくなる時です。日本の少子高齢化がまさにこれです。
年金システムを維持すればするほど次の世代が損する
上の人(高齢者)が得をし、下の人(若い世代)が損する仕組みが出来上がっているのです。それはなぜか?
先ほど、年金支払いの一部は税金によってカバーされているという話をしました。でもその税金ってどこから出てきているのでしょうか?
日本の財政は厳しいとどこもかしこも言ってますよね。借金は1000兆円を超え・・・という言葉は耳タコなはずです。
その借金がなぜ増えていくのかというと、1つの理由に『年金システムを維持している』からです。
未来を思うなら・・・?
年金システムを維持すればするほど、どんどん若い世代に負担がかかります。そうであるならば、年金を支払わずに、システムを崩壊させた方がいいのではないでしょうか?
そう考える人は少数派でしょうが、一定数いるのかもしれません。
年金制度を廃止し、ベーシックインカムに一元化させる方が、公務員も削減できるし、平等だし、効率的だと考える人はいるでしょう。(私はこの考え)
いつお金を使いたいのか?
国民年金は10年で元が取れると言っても、若い時に使えるお金と、65歳以降で使えるお金って価値が違います。
自分はいったいいつお金を使いたいのか?
を考えると、国民年金を支払わない気持ちもわかります。裕福な人は「国民年金なんて2万円いかないくらいでしょ?そんなん払うよー」と考えるでしょうが、そうは言ってられない人たちがいるんですね。
非正規社員が爆増している昨今なのですから。
脱高齢者優遇
今の高齢者はある意味賢いです。
- 高額療養制度などの充実した医療保障
- 年金も多い
- 高度経済成長でウハウハ
羨ましい時代を生きていた人たちなんですね。(それより上の人は戦争で超大変でしたが)
高度経済成長時代を生きた人たちほど老後は手厚い保障、デフレ期を生きた人ほど負担増かつ老後が心配・・・。どうなってんのこれ?って感じですわ笑
高齢者優遇を脱した方がいいです。
そのためには選挙
別に高齢者をいじめたいってわけではありません。ただ、そこまで優遇しなくてもいいじゃん?という考えです。子どもの6人に1人が貧困状態にあるいま、そちらに税金を投入するべきでしょう。
この高齢者優遇を変えるためには・・・民主主義国家の日本なら『選挙』しかないのです。高齢者の方が人が多く投票率も高いので、正直な話、若者に勝ち目はありません。
しかし、選挙に行かなければ変えることができません。少しでも投票率を上げて、政治家に「お、若者票が取れるように、若者優遇の政策を掲げるか」と思わせなければダメなんです。
ということで、選挙に行きましょう!!
おわりに
まとめると、
- 国民年金はお得だぞー
- 選挙に行こう
という当たり前の結論になりました笑
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