数学は嫌いだった。学生時代からずっとそうだ。「なんでこの公式を覚えないといけないんだよ!これを知ったからってどうするんだよ!」と思っていた。そう思っていたのは僕だけじゃないはずだ。
社会人になると数学の重要性に気がつく。車しにろスマホにしろ電子レンジにしろ、数学が関係しないところはない。具体的な数式などはともかく、数学の基礎がなってないと技術の進歩にまったくついていけないのである。ということで重い腰を上げて数学に興味を持つべく、本書を手にとってみた。
「読みやすい」とは言えない。だが他の数学についての本に比べたら、圧倒的に読みやすい。数学の歴史をストーリー的に知ることができるので、「数学に興味を持ちたいなー」と思う人にはうってつけの本ではないだろうか。
ただし、この本を読んでも数学を得意になることはない。数学の豆知識が頭に入る程度だろう。でもその豆知識こそが、数学という多くの人が苦手がっている学問の足がかりになると思う。
著者のミカエル・ロネーさんは、1984年生まれのフランスの数学者だ。一般の人たちに数学のおもしろさ伝える普及活動に取り組んでいる。そうした活動が認められ、数学の普及に努めた団体や個人に与えられる『ダランベール賞』を獲得した人物である。
個人的には、マイナスとマイナスをかけたらプラスになる理由にひざを打った。「そういうもんだ」と暗記していた中学生の頃の謎が、アラサーになってようやく理解できた。中学生になる甥に今度教えてみようと思う👍
マイナスとマイナスをかけたらなんでプラスになるの?という疑問を解決してくれましたー。読みやすいわけではないけれど、多くの発見がある本。数学好きからしたら当たり前なのかもだけれど→https://t.co/dgK5fBnpPj#ぼくと数学の旅に出よう https://t.co/J0srt2WbhH pic.twitter.com/A1ZDn3RKGn
— フクヤマ (@hemogurobinn2) August 24, 2019
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